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Posted by ブクログ 2022年02月01日
いわゆる変格物に焦点を絞ったミステリ史。
前半は「オトランド城」を嚆矢とした西洋編で、後半は明治期の黒岩涙香らによる翻案物の隆盛から江戸川乱歩、新本格へという流れ。扱う範囲が広いため記述は教科書的かつ語り口の軽さもあってすいすい読めるのは良いが、扱っている題材と文体とのギャップに若干の戸惑いを感じな...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月05日
タイトル通り「ミステリー全史」にはなってるんだけど、「怪異猟奇」という文字に期待して読むとちょっと違うかなあと。さすがその道の専門家だけあってゴシック小説の始祖『オトラントの城』から始まる小説史の流れを当時の思想宗教なども絡めてわかりやすく解説してくれる。大まかに前半が西洋小説史で後半が19〜20世...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月20日
前半部(第一~六章)が欧米編、後半部(第七~十四章)が日本編と分けられてはいるが、実のところメインは後半部の日本編であって、前半はミステリーのみならず怪奇幻想やSF、ホラーの源流たる18世紀のゴシック・ロマンス「オトラントの城」から、明治時代に日本へ輸入されるまでの大まかな流れを述べた、という印象。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月26日
ゴシック小説からオカルト・猟奇趣味・犯罪興味の視点から探偵小説が語られていく。本格・スパイ・ハードボイルドなどの視点はない。
話の流れとはいえ疑似科学であるフロイトの理屈で綾辻行人眼球綺譚を解説するのには辟易した。作者本人も妄想といっているが。
モダン・ガールとバラバラ死体を<切断>で解説する後半あ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月13日
タイトルは一見おどろおどろしいが、"怪異"といい"猟奇"といい、日常普通のことではないと考えれば、ミステリーやホラーの領域と言っても良いだろう。
本書は二部構成で、前半は欧米篇。ゴシック小説の始祖『オトラント城』から始まり、ゴシック・ロマンスの代表作家ア...続きを読む
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