怪異猟奇ミステリー全史(新潮選書)
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怪異猟奇ミステリー全史(新潮選書)

1,650円 (税込)
1,155円 (税込) 5月2日まで

5pt

3.6

18世紀英国ゴシック小説は、フェイク精神、心霊主義、疑似科学、進化論・退化論、観相学・骨相学、セクソロジー、変態性欲と、あらゆる思想・学問を吸収し、日本へと渡ってきた。黒岩涙香に始まり、江戸川乱歩、横溝正史を経て、綾辻行人、京極夏彦へ――怪異猟奇を孕んだ日本ミステリーの成立を解き明かす、異端の文化史。

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怪異猟奇ミステリー全史(新潮選書) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年03月14日

    ミステリーの系譜が一望できる良書です。次から次へと流れるように作品が紹介されており、博覧強記という表現がふさわしいと思います。私は「これは知ってる、これは知らない」とメモを取りながら読みました。ブックガイドとしても良い本ですね。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    欧米から日本に至るミステリーの系譜。
    オカルト、エログロ、ゴシック、擬似科学、変態性欲などを切り口に、次々と書名を挙げつつ展開される博覧強記の面白さ。どれもこれも読みたくなる。
    広義のミステリを扱うので、エンタメ小説の流れが見て取れます。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月11日

    内容が好みで良かった。
    古い小説は青空文庫で読めそうなのがいくつかあったから興味のあるやつをとりあえずダウンロードしてみた。

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    Posted by ブクログ 2022年02月01日

    いわゆる変格物に焦点を絞ったミステリ史。
    前半は「オトランド城」を嚆矢とした西洋編で、後半は明治期の黒岩涙香らによる翻案物の隆盛から江戸川乱歩、新本格へという流れ。扱う範囲が広いため記述は教科書的かつ語り口の軽さもあってすいすい読めるのは良いが、扱っている題材と文体とのギャップに若干の戸惑いを感じな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    タイトル通り「ミステリー全史」にはなってるんだけど、「怪異猟奇」という文字に期待して読むとちょっと違うかなあと。さすがその道の専門家だけあってゴシック小説の始祖『オトラントの城』から始まる小説史の流れを当時の思想宗教なども絡めてわかりやすく解説してくれる。大まかに前半が西洋小説史で後半が19〜20世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月20日

    前半部(第一~六章)が欧米編、後半部(第七~十四章)が日本編と分けられてはいるが、実のところメインは後半部の日本編であって、前半はミステリーのみならず怪奇幻想やSF、ホラーの源流たる18世紀のゴシック・ロマンス「オトラントの城」から、明治時代に日本へ輸入されるまでの大まかな流れを述べた、という印象。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    ゴシック小説からオカルト・猟奇趣味・犯罪興味の視点から探偵小説が語られていく。本格・スパイ・ハードボイルドなどの視点はない。
    話の流れとはいえ疑似科学であるフロイトの理屈で綾辻行人眼球綺譚を解説するのには辟易した。作者本人も妄想といっているが。
    モダン・ガールとバラバラ死体を<切断>で解説する後半あ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月11日

    2022-03-10
    こういうのはササッと読むに限る。
    裾野の広い「ミステリー」の源流をたどる旅。欧米での源流から、翻案を経て日本で広がるさまを外観。ぼんやりとしていた自分の知識がスッキリまとめられていた。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月13日

     タイトルは一見おどろおどろしいが、"怪異"といい"猟奇"といい、日常普通のことではないと考えれば、ミステリーやホラーの領域と言っても良いだろう。

     本書は二部構成で、前半は欧米篇。ゴシック小説の始祖『オトラント城』から始まり、ゴシック・ロマンスの代表作家ア...続きを読む

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