佐藤真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第56回講談社児童文学新人賞受賞作。
よかった。酷評も多いですがわたしは素直に感動してしまった。涙が止まらなかった。ストーリーとしては最近多いLGBTがテーマに組み込まれており、そのほかに身近な死、自己肯定感など。
やたらキラキラネームばかりでそこはちょっとついていけなかったし、アスカがサジの同性恋愛のことをアテンドするあの感じはちょっと好きじゃなかったかな。サジがいなくなってからリアルのサジからの恋を揶揄う感じも。
それでもトータルでいい話だったなとわたしは思いました。
出版社より
そいつの名前は秋山璃在(リアル)。
スポーツ万能。性格良好。顔がかっこよくて、気もきくから女の子にももてる。勉強も絵も書き初めも、カラオケだって、何をやらせても誰よりもできてしまう学年イチの人気者。幼なじみの渡(わたる)は、平凡な自分と比べて、そんな璃在(リアル)に昔からコンプレックスを感じていた。
しかし、小学5年生の新学期、美しい転校生の来訪によって、運命の日がやってきたのだった。
人気子役との恋がこじれた合唱祭、リアルの家族の悲しい過去、サジへのいじめ……。それぞれ助けあいながら、三人は次第に友情を深めていく。
出席番号一番、秋山璃在。二番、飛鳥井渡。三番、川上サジ。三人ですごした五年生の春と夏の思い出。ぼくたちは、少しずつちがう。だから支え合える。三人の少年の忘れられない夏の友情物語。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。
でてくるすしがめっちゃ美味しそうでどれも食べたくなる。
父ちゃんのおいしいもんは生きる力になるという主張に大きく頷く。
なんてすばらしいとーちゃんだっ!
少々綺麗どころに鼻の下のばしたとしても
豆吉にとっていいとーちゃんなんだろーなーっと。
寿司談義と直訴の話を上手にまぜて話が展開。
にしても、すしの御前試合とは、おもしろい。
話のわからん奴がいて腹立ったが、奉行はいい人でよかったよかった。
が、どーせ声かけるなら、あの団子屋で訴状を受け取ってくれてもよかったのになあっと思ったりもする。
まあ、そうなると話が展開しないんだが・・・。
江戸は外食が非常に盛んだったときく。
屋台のにぎりずし、食べてみたい。
どうやったらおいしく食べられるのか?そーゆー料理人の工夫の積み重ねが、今の和食文化をつくってるんだろうなあ。 -
Posted by ブクログ
秋山璃在(りある)は、学年1の人気者。サッカーも得意、勉強も出来る、誰にも分け隔てなく話し、明るい。リアルがいるとクラスは楽しいものになる。・・・そんなリアルと、ぼく(飛鳥井渡・あすかいわたる)の家は隣同士。登校班も一緒だけど、性格は反対。ぼくは地味キャラ。リアルのまわりにはいつもクラスの中心になるような華やかなやつらが集まる。
五年になって、はじめて同じクラスになった、ぼくとリアル。ぼくの心は複雑だ。リアルは、そんなぼくの心とは裏腹に、普通に話しかけてくる。
ぼくら秋山・飛鳥井の出席番号の次に、転校生がやってきた。
川上サジ。大人しそうだけど、お父さんがフィンランド人で、目を引くほど綺麗な顔立ちをしている。
サジがやってきて、ぼくらは、クラスでもよくしゃべるようになった。
いつも明るいリアルだけど、悲しい過去が、リアルをずっと苦しめてきていた。リアルだから乗り越えてきたんだと思っていたぼくは、リアルと、そして親たちの本当の思いを知る・・・。 -
Posted by ブクログ
“「いっしょにやらない?」
お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。
「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で作るもんなんだよ」
ボールを差し出すと、お菊はこわごわといった感じで受け取った。それがお菊が野球の輪に加わるきっかけだった。”
あさのあつこ「ヨキナマ、ヨキナマ」
椎名誠「働く子どもたち」
関口尚「代打の女神様」
宗田理「ネコになった少年」
はやみねかおる「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」
松原秀行「キャベツ畑のトリケラトプス」
やっぱはやみねさんのが一番好きだ。
快人と春奈は楽しすぎる。
もちろん、長曽我部先輩も。
“そのとき、ぼくの母が、冷えた麦茶を持ってきた。
コンマ一秒の素早さで、春奈が正座する。フィンをつけたままで、この素早い動き。さすがだ。
「おばさま、おじゃましてます」
優雅に頭を下げる春奈は、どこからみても良家のお嬢様だ(頭に、水中眼鏡をのっけているけどね)。
そして、母に告げ口する。
「快人ったら、海に行かないって言うんですよ。残りの夏休みを、本を読んで過ごすって言って」
「あらあら、困った子ね」
溜息混じりに言う母。
「この子ったら、少しも外へ行こうとしないから……。漂白剤に浸したモヤシみたいに白いでしょ。春奈ちゃんみたいに、よく日焼けした子がうらやましいわ」
「日焼けは、歳をとってからシワやタルミの原因になる。皮膚ガンの心配もある。―――母さんは、ぼくが皮膚ガンで死んでもいいって言うの?」
「引きこもりの理屈オバケになられるよりは、ましよ」
ぼくの主張を、母は溜息で吹き飛ばす。
そして、春奈に飛び切りの笑顔を向けた。
「たいへんだけど、快人の面倒を見てあげてね」
「任せてください、おばさま」
全てわかっているという顔で、春奈がうなずいた。”