司馬遷のレビュー一覧

  • 史記列伝 五

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    本巻には「儒林列伝 第六十一」から「貨殖列伝 第六十九」までと「太史公自序 第七十」の現代語訳と司馬遷年譜、訳者の一人である小川環樹氏の解説、さらに索引を収録。ただし、訳者の事情で「亀策列伝 第六十八」は省略されている。

    「酷吏列伝 第六十二」の狄山のエピソードは、専制君主というものの恐ろしさが伝わる一例で、大変印象に残った。

    本巻収録の列伝は司馬遷と同時代、つまり漢の武帝の治世下における事柄が多い。これにより前漢の全盛期といわれるこの時代の内実を知ることができる。
    私としては武帝(正確には孝武皇帝)の評価はあまり高くない。

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    2021年10月15日
  • 史記列伝 四

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    12年前に購入した際、一度読んだきりだったのでこの度再読してみた。

    本巻には「李将軍列伝 第四十九」から「汲・鄭列伝 第六十」までの現代語訳と「地図 前漢武帝期要図」が収録されている。
    「李将軍列伝」では、一個の人間では抗いきれずどうすることもできない、人の運命の厳しさというものを感じた。この伝を読んで中島敦の『李陵』を再読したくなったのは私だけだろうか?

    「匈奴列伝 第五十」「南越列伝 第五十三」「東越列伝 第五十四」「朝鮮列伝 第五十五」「西南夷列伝 第五十六」、これらは「漢」をとりまく異民族を取り上げたものだが、他民族を描写するうえで肝心の顔立ちを初めとした人種についてや、衣食住とい

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    2021年09月09日
  • 史記列伝 三

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    12年ほど前の購入時に一度読んだきりだったため、この度再読してみた。

    本巻には「淮陰侯列伝 第三十二」から「韓長孺列伝 第四十八」の現代語訳を収録。ただし、「扁鵲倉公列伝 第四十五」は省略されている。これは第一巻収録された訳者のひとり小川環樹氏による「はじめに」によると、医学の記述を正確に訳しうる自信が無いためとのこと。

    どの人物も生き生きと描写されていることから、『史記』は歴史書であると同時に文学作品であると思う。面白かった。

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    2021年06月16日
  • 史記(5)権力の構造

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    漢が安定してからの政治闘争を描く。どこかの上場企業の内情と同様、醜悪があるものの、骨のある人物も多く、彼らの思考を垣間見るだけでなかなか意味深い。しかし、いつの時代にも糞みたいなやつは生きているのね。

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    2018年10月23日
  • 史記(7)思想の命運

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    列伝のなかで紹介されている思想家にスポットを当てる。司馬遷が友人に当てた手紙は彼の怒り、悲しさを強く感じ、涙なくしては読めない(司馬遷は、匈奴討伐の失敗の責任を取らされた将軍を擁護したため、求刑に処せられた)。

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    2018年10月23日
  • 史記(6)歴史の底流

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    史記は、本紀と列伝からなる。このため紀伝体とよばれる。この本は列伝の中で紹介されている人物にスポットを当てている。かなり濃いキャラクタぞろいで面白い。

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    2018年10月23日
  • 史記(3)独裁の虚実

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    秦の始皇帝を中心に、「六国から秦へ」、「秦の安定期」、「秦から、内乱状態へ」、「内乱状態から、漢の入り口へ」を描く。さすがに史記だけ、掘り下げ方が半端ではない。

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    2018年10月23日
  • 史記(4)逆転の力学

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    時代は、秦が滅んで群雄割拠へ逆戻り。この混沌の中、覇を競い合う項羽と劉邦と、彼らと関わりあう多く英傑たちが織り成す人間模様を描く。漢が中国を統一した後の、功臣たちの粛清は悲しいものがありますが、それ以外は非常に面白い。さすが司馬遷と思わせる一作。

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    2018年10月23日
  • 史記(2)乱世の群像

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    以前から史記を読んだみたいと思っていたので、とりあえず読んでみた。呉越の戦いが心に残った(臥薪嘗胆という言葉の発生元)。

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    2018年10月23日
  • 史記(1)覇者の条件

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    覇者が、覇者になる過程とそれによる国の隆盛、その位置から転げ落ち、衰退していく様は、現代における企業のそれとまったく同型。人の営みにほとんど進化が無いことがわかる。しかし2000年以上変わらないとは...

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    2018年10月23日
  • 史記(8)『史記』小事典

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    第八巻は「史記 小辞典」と題されており、「本紀」は1〜12までに「三皇本紀」を入れたもの、「表」が1〜10、「書」が1〜8、「世家」が1〜30、「列伝」は1〜70がそれぞれダイジェストで解説されている。
    更に「史記名言辞典」、「人物小辞典」や、主な時代ごとの略地図、世家を読み解きやすくする家系図などが載せられている。
    「史記」の概略を掴むんだり、「全部読むのは大変だから大枠だけ知りたい」という、要望にも有益だ。

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    2016年04月11日
  • 史記(6)歴史の底流

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    この巻では特に「貨殖列伝」に興味がわいた。経済、経済人のことを扱った列伝である。
    ただ単に「富」について書いているわけではなく、庶民や官僚の徳を高めたり、争いをなくしたり、人びとが楽しい生活を送るには、経済の正しい活性化が必要だと説いている。
    「史記」という歴史書が、このようなことまで記しているとは知らなかった。
    正しい経済の活性化が世の中に必要不可欠であることがよく理解できる。

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    2016年03月05日
  • 史記列伝 一 全五冊

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    漢文は書いてあることが面白くて好きでしたが、改めて読んでみることにしました。
    全体的に感じたのは、当時の中国はこんなに戦争してたのか、騙し合いばかりだなと言うこと。それは今の世界も変わらないのかもしれませんが。
    印象的だったのは、君主に進言するときに大事なのは、相手の心を見抜き、竜の喉元の逆さ鱗(逆鱗)に触れないように意見を述べることだという韓非子の言葉と、「心に合わぬ言葉を聴くのが聡、おのれの内を視つめるのが明、自らに勝つのが強」、「千枚の羊の皮は狐の脇腹一つの値打ちもない、千人の諾々(イエスマン)は一士の諤々(率直な意見)にかなわない」という趙良の言葉。

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    2015年02月02日
  • 史記(6)歴史の底流

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    滑稽列伝の東方朔の事が読みたかったのに載ってなかったのが残念でした…orz
    それだけが無念すぎるので☆4つでw

    遊俠の世界は触れた事がなかったので、学ぶところが大きかった。

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    2011年05月04日
  • 史記(1)覇者の条件

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    すべてを網羅しているわけではありません(特に列伝)が、訳と原文と書き下しが揃っています。
    有名な話は載せているし、地図や年表、人物時点なども充実しています。

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    2011年02月25日
  • 史記列伝 一 全五冊

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    本棚から出てきた本。
    実は全五巻、ぜーんぶ持ってました。
    漢文で史記の内容は少し勉強しましたが、とても面白かったのを覚えています。
    中国史には興味津々、難しそうですが、挑戦しなきゃ。

    近所の学校の先生をやっていた方から貰った本の中の一つ。

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    2009年10月04日
  • 史記(1)覇者の条件

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    史記を読み始めた。覇者の条件ということで、王様を中心とした国運営について、話が描かれている。へえとおもったことに、中国にも大儀名文的なことがあること。に日本独特かとおもったが、やはり人間どこもおなじだな。それにしても古文をもっと勉強したおけばよかった。

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    2009年10月04日
  • 史記列伝 二 全五冊

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    11年前に購入した際、一度読んだきりだったのでこの度再読した。

    本巻には「范雎・蔡沢列伝 第十九」から「黥布列伝 第三十一」までの現代語訳と「六国年表」が収録されている。

    どのような人物も光り輝く事績を得ることが、人生の中で一度はあるもの。『史記列伝』はそのような人のまぶしい時を書き留めているように思えた。

    岩波文庫はいわば学術文庫なので、大学で専攻したわけではない私には、正直言うと読むのに苦労した。小さな活字、古い難解な言い回し、過ぎた意訳などは覚悟してほしい。

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    2021年05月16日
  • 史記列伝 一 全五冊

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    やはり精読するには時間が必要。
    それは古典ならではか。

    宮城谷の本を読んでいたので、登場人物はほとんど知っていたが、キングダムの主人公李信が出てきたときは震えた。
    だがしかし、オウセンのほうが何枚も上手か。

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    2019年07月26日
  • 史記列伝 一 全五冊

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    ・すべて意見を述べるにあたり大切な事は、説く相手のほこりとする点を誇張して、恥とする点を全然述べないようにする言い方を心得ることにある。相手が失策だったと気づいていることは、その過失を極言してはいけない。自らを過信する者に対し、事の困難を指摘し水をあびせてはいけない。意図をおしひろめて、さからうことができないようにし、辞と言を排撃することがないようにする。そうしておいてから弁舌と知識を発揮するのだ。これこそ親しまれて疑われることなく、いうべきことを述べつくせるやりかたである(老子・韓非列伝 第三)
    ・世を治めるには道は一つではなく、国につごうよければ、いにしえに法らぬのです。いにしえに反するか

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    2018年11月04日