司馬遷のレビュー一覧
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史記のうち、本記ということで、五帝から夏、殷、周、秦、始皇、項羽、高祖、呂后、孝文(文帝)、孝景(景帝)、孝武(武帝)=司馬遷の時代まで。
本記なので淡々と物語は流れる。始皇帝以降の時代の記述が多く、始皇帝や胡亥の暴虐政治、項羽と劉邦の戦い、呂后の悪逆非道の政治などは読んでいて比較的面白い。
一方、意外だったのは武帝の時代。同時代ということもあって叙述量は多いが、ひたすら不老不死を求めて方士と交流し、巡行と儀式を繰り返し、ひたすら方士に騙され続けてもなお追い求めるというアホらしい姿がひたすら描かれる。西域攻略の覇王ではなかったのか?衛青や霍去病などの武将が頑張っていただけで、本人はひたすら -
Posted by ブクログ
・すべて意見を述べるにあたり大切な事は、説く相手のほこりとする点を誇張して、恥とする点を全然述べないようにする言い方を心得ることにある。相手が失策だったと気づいていることは、その過失を極言してはいけない。自らを過信する者に対し、事の困難を指摘し水をあびせてはいけない。意図をおしひろめて、さからうことができないようにし、辞と言を排撃することがないようにする。そうしておいてから弁舌と知識を発揮するのだ。これこそ親しまれて疑われることなく、いうべきことを述べつくせるやりかたである(老子・韓非列伝 第三)
・世を治めるには道は一つではなく、国につごうよければ、いにしえに法らぬのです。いにしえに反するか