司馬遷のレビュー一覧

  • 史記(1)覇者の条件

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    ある史家は、家臣の謀略でさえも記録し、それで殺されているが、子が受け継ぐという命懸けの試みであった。司馬遷も、父の遺志を実現するために、命を張っている。家臣に疑いが掛けられ、自分の性器を切るかもしくは死ぬかを選べと言われた際、司馬遷は性器を切る方を選んだ。なぜなら史記を完成させなければならなかったからである。

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    2025年10月24日
  • 史記列伝 一 全五冊

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    漫画の キングダム にはまり、キングダムの基となった中国春秋時代とはどんなものか気になったからこの本を読んだ。キングダムではおなじみの人物たちが続々と登場し、楽しみながら読み進めることが出来た。 やはり漫画よりも難しい内容となってくるが、内容は深く、この本を読み進めることで中華の元となった出来事がよく理解できる。1度読んでみて難しいと思った人は、漫画の キングダム を読む んでみてもいいだろう。しかし、少しでも内容を深く理解したいと思う人は史記列伝を飲むべきだと思う。

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    2019年07月23日
  • 史記列伝 二 全五冊

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    司馬遷による中国最古最大の歴史書『史記列伝』

    特徴的なのは、事物の時系列ではなく、人物の歴史をそれぞれの列伝として書かれてある点。

    主に秦の始皇帝が天下統一した時代の前後の傑物を取り上げている。

    腐刑を受けた司馬遷の怨念がこもった2000年以上も前に書かれたこの書物は、男の戦いの歴史であり、人間のアホさ加減も見てとれる。

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    2019年05月01日
  • 史記(6)歴史の底流

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    徳間文庫 史記 全8巻の第6巻。副題は「歴史の底流」。第6巻は「? 人間のきずな」 「七、人間理解のむずかしさ 鄒陽の上申書」の項目が抜群に面白かった。

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    2019年01月13日
  • 史記(2)乱世の群像

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    徳間文庫の『史記』全八巻の第二巻。副題は「乱世の群像」、戦国時代の「乱世の群像」すなわち戦国四公子、合従連衡策など策士を、各列伝から引用・再構成している。

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    2019年01月13日
  • 史記(3)独裁の虚実

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    徳間文庫『史記』全八巻の第三巻。第三巻は秦王朝の時代で、始皇帝の出生の秘密から始まり、始皇帝の光と影、そして、秦王朝の圧政に対する農民の蜂起が各地で発生するまでを収録。

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    2019年01月13日
  • 史記(5)権力の構造

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    徳間文庫 史記 全8巻の第5巻。副題は「権力の構造」。第5巻は「呂后本紀」からとった、冒頭の「? 女傑君臨」が強烈である。後半は司馬遷の現代にあたる武帝の時代まで、漢の百年間の歴史を収録。

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    2019年01月13日
  • 史記(4)逆転の力学

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    徳間文庫『史記』全八巻の第四巻。副題は「逆転の力学」。第四巻は、秦始皇帝の死から漢高祖劉邦の天下統一までの八年間、本書の主題となる楚・漢の決戦に限れば五年間を扱っている。いわゆる、項羽と劉邦の死闘は小説を読んでいるが如く面白い。

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    2019年01月13日
  • 史記(7)思想の命運

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    全七巻を読み終えた。(第八巻は史記小辞典)
    それにしても、よくこれだけ壮大な史書を編めたものだと感心する。
    「表」八篇、「本記」十二篇、「書」八篇、「世家」三十篇、「列伝」七十篇の計百三十篇である。
    ただ歴史を伝えるだけの書ではないところに大変深い意味があると思える。
    この徳間文庫版の「史記」は全訳ではないが、とても分かりやすく書かれており初心者には良い書籍だと感じた。
    いずれ、ちくま学芸文庫版か明治書院版で全訳を読んでみようと思う。

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    2016年03月13日
  • 史記(5)権力の構造

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    漢の安定期となったころの時代となる。
    さまざまな人物の政治手腕、戦闘手腕、考え方生き方をみていくのが楽しい。
    しかし、武官も文官も高官となると、志や初心を忘れ分不相応の考えを抱いてしまう例が何と多いことか。
    でも、李広の話は良かった。

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    2016年02月28日
  • 史記(4)逆転の力学

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    項羽と劉邦の台頭から、劉邦没するころまで。
    項羽と劉邦は誰でも知っている人物だと思うが、この二人を支えた人物たちの物語も大変面白い。
    やはり本書は紀伝体を編年体にしていることもあり、「本記」、「生家」、「列伝」が適宜時代順になっており、大変頭に入りやすい。
    全訳本ではないが、やはり良書だ。

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    2016年02月17日
  • 史記(3)独裁の虚実

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    いよいよ秦の始皇帝から秦の滅亡、項羽と劉邦があらわれ、漢の時代はじまりの頃となる。
    この徳間文庫版「史記」は全訳ではないが、紀伝体ではなく「本紀」、「世家」、「書」、「列伝」がほぼ年代順に並べられており編年体のようになっている。時代の流れが掴みやすいのが特徴だ。

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    2016年01月27日
  • 史記(2)乱世の群像

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    やはりこの徳間文庫版「史記」は、とても読みやすくわかりやすいと思う。
    内容は一巻と変わらず、現代でも教訓となるようなことが多い。
    このような大変良い本が絶版なのは勿体無い。あまり売れないのだろうか。
    もう幾分か価格が高くても良いので、このような書籍は販売し続けて欲しいものだ。

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    2016年01月24日
  • 史記(1)覇者の条件

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    恥ずかしながら「史記」ははじめて読む。
    徳間文庫版は全訳ではないので、「史記」のすべてを読みたいという方は
    ちくま文芸文庫版か明治書院の新釈漢文大系を求めたほうが良いでしょう。
    徳間文庫版は日本語訳もわかりやすく、原著とは違い年代別に監修されているので
    内容がとてもつかみやすいのではないかと思う。
    私のような初心者にはうってつけかもしれない。
    内容はというと、傲慢になって民や家臣の諫言を聞き入れなくなったり、
    強欲にかられて国を頽廃に導いていってしまう王が何と多いことか。
    徳をもって国事にあたり、思いやりを持って人に接し、判断を間違えないことが
    如何に大切かよくわかる。
    もっと早く読んでおくべ

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    2016年01月14日
  • 史記列伝 二 全五冊

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    蒙恬将軍の悲劇が意外にも自業自得みたな書かれ方をしていて、当時の考え方というか司馬遷の考え方にドライな印象を受けた。他にも2巻には黥布や彭越や李斯の列伝も。

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    2015年05月02日
  • 史記5 列伝一

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    史記、列伝。
    春秋、戦国時代に要職につき国家を動かした人物の略伝が述べられている。それぞれ一人ひとりの人生が、中・長編の小説にでもなりそうな波乱万丈の生き様で、それをぎゅっと濃縮させてコンパクトにしたような列伝だ。すらすら読めるようなものではなく、頁を捲るのに時間がかかった。それでも翻訳自体はとても読みやすい文章となっているので、岩波から出ている史記列伝よりはまだ読み進めやすい。

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    2011年10月23日
  • 史記(6)歴史の底流

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    1巻〜5巻とちがって歴史を順追って解説するのではなく、時期に関係なくテーマに沿って歴史を解説する。いままで読んだ6巻の中で一番面白いと思う。史記の要点がぎっしり詰まっているとおもわれる。これ1冊だけでも充分面白い。

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    2009年10月04日
  • 史記(5)権力の構造

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    この巻は、高祖が漢を平定後、平和な世の中となったときに起こる人間模様について記されている。史記で面白いのは1巻であるが、本当に現在に通じるのはこの巻ではないだろうか。平和で皇帝がいて、この皇帝をどう操るかが、生きていくうえでの重要事項となため、充分自分に身の回りで利用できる。

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    2009年10月04日
  • 史記(1)覇者の条件

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    一巻からずっと読んでいくといにしえの中国にトリップ出来ます。
    項羽と劉邦のくだりは有名ですね。面白いですよ。電車の友です。

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    2009年10月04日
  • 史記(2)乱世の群像

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    戦国四公使を中心に話は進む。(1)覇者の条件と比べると、こちらのほうがしっくり来る。特に信凌君については、自分とだぶる(ちょっとうぬぼれ)。信凌君のだれにでも壁なくつきお会うところ、王の命令を無視して義をとおしたところは、すごく共感する。
    このころの賢者には食客が数千人も集まったそうだ。その食客があらゆる知識を持ち賢者を助けるような組織体となっているようだ。

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    2009年10月04日