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政治家から、官僚、財界人、学者などまで、
社会の中枢にいながら、その地位と権力を利用して
自己利益のみを追求する人々が増殖している。
まさに平気で国を私物化する人々が跋扈する
このような日本社会を現出させているのは、
選挙に対する国民の関心の低さである。
衆議院議員総選挙の投票率をみても、
戦後これまで60%から70%半ばまであった投票率は、
前回、前々回の総選挙では50%前半に急落、戦後ワースト1位、2位の低さを記録している。
この投票率の低迷こそが、昨今の「政治の利権化」を招いているのだ。
国会では自公が7割の議席を確保しているが、
そもそも有権者の半分しか選挙には行っておらず、
さらにその半分しか自公には投票していない。
実は、誰よりも熱心に選挙に参加しているこの25%の人々こそ、
国の巨大な財政資金にかかわる利権を持ち、
政治の利権化構造の基盤を担う人たちだ。
利権創出でしかない「民営化」の実態から、
「日本」を外資に売り払う貿易交渉の現状、
歪んだ所得分配、税制の矛盾、利権を生む予算編成の問題などを説き、
いかに現在の政治が、
一部の人たちのためだけに行われてきたかを明らかにする。
どうすれば、私たち大多数の有権者の手元に政治を取り戻すことができるのか。
消費税廃止、最低賃金全国一律1500円への引き上げなど、
日本政治を刷新する5つの改革を提示する。
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