作品一覧

  • 私は男でフェミニストです
    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    韓国の男子高校で教える著者が、学び、実践してきたフェミニズムとは? 生きるための「男フェミ」宣言。 2018年に刊行後、韓国各紙で話題になり、「幸せな朝の読書推薦図書」や「今年の青少年教養図書」にも選定された「本格男フェミ入門書」。初の邦訳。 ▶上野千鶴子さん推薦!  「男なのに、フェミニストです」とか「男のくせにフェミニストなの?」とかいうのを聞くと、その他人ごと感にイラッとする。そうだよ、あんたのことだよ、これはあんたに宛てたメッセージだよ、と言いたくなる。  チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ流に『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』というなら、フェミニストでないひとたちをどう呼ぶか?  セクシスト(性差別主義者)というのだ。  セクシズムって男と女の非対称な関係のことだから、これから自由なひとはいない。このなかでは、ひとは加害者であるか被害者であるかのどちらかだ。いや、もうひとつ、忘れてた。傍観者っていうのがあった。……  ……韓国から、こんな男性フェミニストの本が生まれたとは感激だ。  女にも男にも、誰にも、被害者にも加害者にも、そして傍観者にも、ならないでほしい。   (「解説」より) ▶本文抜粋  私は男子高等学校の教師である。私の職場の半径二〇〇メートル内には、すぐにでも男性ホルモンで爆発しそうな完全なる「雄」八〇〇人が生息している。教室では、悪たれ口を叩き、力自慢に余念がないが、そこに悪意はない。なぜそんな行為をするのかと聞くと「とくに理由はない」という答えがいちばん多く、以下「面白いから」「強く見えるから」の順である。……  男たちに提案したい。声を上げる女性を抑圧する時間で自分を振り返り、フェミニズムを勉強しよう。時代が読み取れず、淘汰されることのないようにしよう。一緒にフェミニストになろう。失うものはマンボックスで、得るものは全世界となるだろう。   (「プロローグ」より) 【目次】 プロローグ――男がフェミニストだって? 1章 母と息子 2章 フェミニズムを学ぶ男 3章 先生、もしかして週末に江南駅に行ってきたんですか? 4章 八〇〇人の男子生徒とともに 5章 ヘイトと戦う方法 エピローグ――共に地獄を生き抜くために 読書案内――男フェミのためのカリキュラム 解説 『82年生まれ、キム・ジヨン』の夫、それとも息子?――上野千鶴子 訳者あとがき

ユーザーレビュー

  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    お母さんの記録を読むだけでも涙が溢れてきた。最近フェミニズムを勉強していて、これは女性だけに限らず、すべての人に必要な考え方なのだと思った。
    マイノリティの代表である女性の権利を主張することはマイノリティの人権を守ることの第一歩になるのだ。

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    2023年02月06日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    別の本で日韓のフェミニズムの浸透率が言及されていて、フェミニズムが気になり入門書として読んだ。
    他国とはいえ、似たところが多い韓国の事例はとても親近感が湧くとともに、読んでいて気持ち悪くなるところもあった。今まで受けてきた言動や行動が私が女性じゃなかったらそうじゃなかったかもしれない、と思うと気持ち悪くなった。フェミニズムについてもっと理解したいと思える本。

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    2022年10月18日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    フェミニズムって誰のもの?

    男でも女でも社会活動するすべての人が無意識のジェンダー差別を受けているのであれば、フェミニズムはその全ての人のためのものである。この本はそう教えてくれた。

    自分が女性あるというだけで、キャリアのブランクを経験せず、夜道を恐れず、夢をあきらめないでいられる社会。男性であるというだけで涙を堪えなくて済む、育児の楽しみや家事の疲れを知る機会を奪われない、そんな社会。女の子がエンジニアを、男の子がネイリストを目指したって何にもおかしくない社会。自分が好きだから選択し、探索できる社会。そういう社会を私も全力で目指したい。

    フェミニズムは簡単じゃない。だからといって、どう

    1
    2022年10月07日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    「百のうち一つを間違えただけで悪い母親になるのに、百のうち一つだけをうまくやれば良い父親になれる社会は正常とはいえない。」
    自分よりも上の世代の男性でフェミニストであることを表明し本を出版する人が出てくるなんて、微かな希望を感じている。悲惨な現状を再確認すると同時にこれを書いているのは男性なんだとという希望で目を輝かせながら読んだ

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    2022年07月20日
  • 私は男でフェミニストです

    Posted by ブクログ

    自分が「性別差別主義者(セクシスト)」だと気付かされる本だった。

    本の中には具体的な事例がたくさん登場し、
    ●女性が夜道を歩くことを怖がることを理解しない男性
    ●男性同士でいじりあう
    など、自分も無意識に差別的な行動をとっていたと身につまされる部分も多い。

    男性は既成世代(日本でいうところのテレビに出てくる失言議員とか、パワハラ上司とか?)と本質的に変わっていないという指摘は重く、ひょっとしたら自分は変われないのかも知れないという絶望感すらあった。

    それでも、作中の「男だからよくわからないんです、学ばないと」ということばの通り学ばないと平等は実現されない。そして、フェミニズムは男性をも楽

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    2022年06月24日

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