福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」

福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」

官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上の取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。

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福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まず、その取材力に驚いた。深堀りし続ける探究心と熱意。未曾有の事故を何とか教訓として次世代に活かし、同じような災害を招いてはいけないとの思いがひしひしと伝わってきた。

    その中で導き出されたポイントを自分なりに噛み砕いたものとして簡単に列挙してみた。

    ①日本人らしい特徴なのか知識のみの机上の空論が

    0
    2022年01月10日

    Posted by ブクログ

    本への期待
    事故の真相について
    有事の適切な組織や対応について

    読書後
    日本では重大事故は起きないという前提で作られたマニュアルでは、想定外だった事がいくつも重なっていた。
    また、リスク判断を見誤り、大切な訓練の一つも行われていなかった。

    これらは、よく言う安全神話から来るもので、アメリカとは真

    0
    2020年05月16日

    Posted by ブクログ

    驚きの連続でした。事故から6年経過しても発覚する新事実に複雑さと問題の根深さを感じました。NHKの人的及び経済的リソースありきのドキュメントですが、取材班の迸る熱量が行間に溢れています。イソコンの歴史的経緯や1号機海水注入が12日間出来ていなかったこと、Watsonによるテレビ会議分析、疲労の数値化

    0
    2017年11月07日

    Posted by ブクログ

    3基もの原子炉がメルトダウンした福島第一原発事故において、事態の悪化を一気に加速させたきっかけは最初に水素爆発を起こした1号機でした。1号機の冷却には「イソコン」と呼ばれる非常冷却装置があったのにも関わらず、事故当時その設備が稼働していなかったという致命的な誤認がありました。1号機運転開始から約40

    0
    2017年10月14日

    Posted by ブクログ

    #fb 統計的有意性とかどうなのか、とかいう面から学術的議論に耐えられるかどうか良くわかんないけど、ガッツフィーリングっていう面からはこの手のデータ分析は便利だよなぁ、と思う。今現在の費用対効果はともかく。しかし、あの状況のデータをよくハンドリングできるところまで持って行ったなぁ、と感心する。何人工

    0
    2017年09月28日

    Posted by ブクログ

    感情論ではなく、事実に基づいた科学的見地からの分析は、この出来事を未来への教訓として活かすためには重要になる。緊急時の対応について、ことわざで言うなら「備えあれば憂いなし」か。

    0
    2018年04月11日

    Posted by ブクログ

    NHKの取材執念とかドリルダウンの迫力が凄いことはよく伝わる。
    ただ、F1の一番の本質がイソコンなのかどうかは、この事故全体をシステム的に捉えている人であれば疑問に思うのではないか。どちらかといえば枝葉末節にいたずらに詳しいフォーカスを当てているような気がする。
    TV会議録の自然言語解析という手法は

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    福島第一原子力発電所の事故について調査報道を続けているNHK
    スペシャルだが、本書については少々まとまりが悪いかなと感じた。

    全電源喪失の状態から原子炉の冷却を続ける為に取られた海水注入。
    しかし、事故の陣頭指揮にあたった福島第一原発の吉田所長も本当
    に1号機の原子炉に海水が十分に注入され

    1
    2017年10月27日

    Posted by ブクログ

    1号機には全くと言っていいほど注水されず、メルトダウンか起こった。溶けた核燃料はコンクリート床を侵食していき、核燃料・コンクリートからできたデブリスは279トン。本作の主題は事故発生時の対応体制についてだが、このデブリス話の方が強烈な印象を残した。

    0
    2022年01月24日

    Posted by ブクログ

    ・実動作試験には、設備のメンテナンスとしての機能チェックだけでなく、もう一つ大事なのが「運転経験」。作動するとどうなるのか自体を正しく把握する。
    ・イソコンはこれができず、作動していないのに、作動していると勘違いしてしまった。

    0
    2018年12月09日

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