作品一覧

  • 人類の都 なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか
    4.5
    20世紀初頭、世界が熱狂した壮大な首都構想。その真実は平和の実現か、恐怖の支配か 科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる――斬新な〈世界の首都〉構想が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。政治家や芸術家をはじめ計画は世界中で熱狂的に支持されたが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた。ユートピア思想から始まったはずが、なぜファシズムに利用されることになったのか。計画に人生を捧げた考案者の姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。
  • トマト缶の黒い真実
    4.1
    ・「中国産」が「イタリア産」になる流通の謎 ・「添加物69%」の現場 ・腐ったトマトの再商品化「ブラック・インク」とは すべてはトマト缶をめぐる真実だ。 …それでもトマト缶を買いますか? トマトは170カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は100億ドルにのぼる。だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。 中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料による健康被害、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。 世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにし、 フランスでも話題沸騰の、衝撃的ノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • トマト缶の黒い真実

    Posted by ブクログ

    情報として読んだ本。
    とても身近なトマト缶の中身にゾッとした。
    イタリアや、中国、アフリカ各地でトマトやトマト缶がどんな風に作られてきたか。
    新疆ウイグルについても触れています。
    うちにあったトマト缶は廃棄しました。
    ぜひたくさんの人に読んで欲しいです。

    0
    2025年07月05日
  • 人類の都 なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

    Posted by ブクログ

    理想都市=都市計画の流れにこういう実現しないものがあったのか。当然ながら教科書には出てこなかったぞ。オリビアの扱われ方(その当時についても、記述についても)に時代を感じる。オリビアのほうが私にはヘンドリックより面白かった。お金があって頑張る、というのはありなんだな。理想主義を一世紀を超えて今のIT/AI進歩論にもってくるあたりはいかにもバティストマレらしい。テサロニキ、行ってみたい。墓所を訪れる最後のところがリリックでフランス的。

    0
    2025年02月10日
  • 人類の都 なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界の中心都市としての世界コミュニケーションセンターを建造するという話は、今まで全く一度も聞いたことがないし、本書のタイトルから全く現在には存在しない・受け継がれてもいないのだと思った。
    本書は19世紀末〜20世紀序盤(第一次世界大戦前後)に理想都市を追い求めた彫刻家(一応建築家ではないはず)とそれを支援するオリヴィアという二人の理想家のノンフィクション。
    本書の見た目と話題からして若干読みづらいかな?とおもったのだけど、とても読みやすくて一気に読んでしまった。

    本書の実質的な主人公であるヘンドリックとオリヴィアが構想していた理想都市は、元々の構想が壮大だっただけでなく、要求仕様が膨れ上がる

    0
    2025年01月20日
  • トマト缶の黒い真実

    Posted by ブクログ

    トマト缶にまつわる真実の話。
    世界的な産地はおよそ三カ所。
    南欧、中国、アメリカ。
    このうち、中国とイタリアに焦点を当てている。
    ①中国
     元々国内でのトマト加工品の消費はほとんどなかった。余った土地と労働力でトマトの生産と濃縮をして、ほぼ全量を輸出していた。安かったことから、シェアが急速に拡大する。
    この濃縮トマト生産は利益率が低かったので、世界の主要メーカーは自社生産をやめて中国の濃縮トマトを加工して自社製品を作るようになっている。中国の3倍濃縮トマトを輸入して水を足し、イタリアの工場で2倍に変えてイタリア産として売られている。世界のイタリア産トマトは実は中国産という実態や、ラベルを変える

    0
    2024年05月12日
  • トマト缶の黒い真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    起きてることはいつの時代でも変わらないんだが規模は全地球になってしまった。生まれた環境できまる、これも運命論になるのかなあ。

    0
    2023年06月24日

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