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自転車ブームが続いている。 ダイエットのために乗る人、健康のために乗る人、ファッション感覚で乗る人、動機はさまざまだが、距離の長短にかかわらず自転車を甘く見ると交通事故につながりかねない。 自転車には必要最低限の心得が求められるのだ。 元祖・自転車ツーキニストとして知られる著者が、初心者以上マニア未満の自転車愛好家に向け、自転車乗りの作法を徹底指南。 発展途上のさまざまな自転車環境を“筆刀両断”する!?
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Posted by ブクログ
「自転車ツーキニスト」とは、「自転車通勤をする人」のことである。 もちろん造語だろうけど、著者のヒキタさんはずっと前から自転車ツーキニスト押しのようで、過去にも自転車ツーキニスト関係の本を何冊も出してるみたい。 昨日、今日に作られた造語ではないようだ。 で、僕は全くもって自転車ツーキニストではない...続きを読むのだが、この本は非常に面白い。 完全な衝動買いで、そこまで大きな期待はしていなかったのだが、まさかの五つ星である。 何より、ヒキタさんの情熱がすごい。熱い。 「なんとか自転車を文化として定着させたい!俺は自転車が好きなんだ!皆にも好きになってほしいんだ!」 と、直接言ってるわけではないので僕の想像が入っているが、そういう雰囲気の想いがビシバシ伝わってくる。 70%くらいは行政とか世の中に憤ってる感じだが、伝わるのは怒りではなく愛。 個人的なことだが、僕もサッカーをどうにか文化として根付かせて、うんぬんと前から考えたりしているので、こういう想いは勝手な共感もあり、すごく好ましい感じがするのだ。 内容は、自転車に乗るための「当たり前の」ルールの説明、それが日本では全く浸透していないという「世界から見ての非常識」を鋭く解説。 その上で、自転車の楽しさ喜びを伝えつつ、日本を素敵な自転車文化の根付く国にしたい、というメッセージが綴られている。 ヒキタさんの啓蒙活動にささやかながら協力する意味で、ヒキタさんが伝えたいことをピンポイントで書いておくと、 ・自転車は「車」であるので、必ず車道を走ろう。 ・当然、自動車と同じで左側通行。 ・自転車は、皆が思うよりだいぶ速い。 ・だから、歩道を歩くなんてもってのほかである。 皆さんも注意しましょう。 まあ、お巡りさんも歩道走る国だから、日本は。そういうことにも激怒するヒキタさんを見ながら楽しむ本だ。 この本を読んでから、街中を走る自転車や停まっている自転車を見て、「お、あいつは分かってるな」「あいつは何もわかってないなー」など、にわかサイクリストになること請け合いである。 語り口も軽く、オモシロおかしく書いてるから面白いし読みやすい。 これはぜひ、騙されたと思って読んでほしい。
自転車に乗ってる人はモチロン、むしろ自転車行政に関わってるのに自転車に乗ったことのない、あなた! あなたの必読書ですよ!
確かに日本の自転車交通事情はものすごくあいまい。 今は自転車通勤できない状況なのだが、元自転車ツーキニストとして「歩道」も「車道」も走ってきた立場としては、車道は怖いし歩道ではスピードを出せないし歩行者にも気を使うし、どっちに転んでも不便だった。
「ものぐさ~」に続いて、拝読しました。興味深く、なるほどなぁと思いながら。ちょっと中身も「もの申す風」になっていて、この順番で読んでよかったなぁと思いました。子どもを後ろに乗せて走るお母さん(お父さん)は、どうすればよいのかな、とアドバイスもらいたいところです。
自転車問題について学ぶために読んだ。 この人の著書は4冊目だが、毎回新たな学びがある。 今回は、東京が放置自転車問題で根本的な解決を行い、ヨーロッパに負けておらず、ピーク時の7割減という結果を出している事。また、道路政策では、餃子で有名な宇都宮市が進んだと取り組みをしている事が勉強になった。宇都宮...続きを読む市では、自転車レースも行われており、なるほどなとも思った。
この本に書かれていることはスポーツ自転車に乗ってる人にはほぼ常識的なことである。 なので、この本はスポーツ自転車に乗らない人にこそ是非読んでもらいたい一冊である。いかにこの国の自転車を取り巻く環境がめちゃくちゃか理解できるだろう。 その意味ではこのタイトルは残念だと思ってしまう。
そもそも、自転車に対しての考え方から欧米とことなる。日本独自の自転車文化がどれだけ稚拙なものか?を気付かせてくれる。
タイトル+すべての章が「~の作法」となっているとおり、筆者の自転車およびその周辺環境に対する意見が強く打ち出された本。賛同できるかどうかはともかく、これをきっかけに考えてみるのはいいかも。
自転車通勤を思い立って購入。 とはいえ、これはマニュアル本ではなく自転車好きのエッセイである。 したがって、テクニックや整備の仕方を学びたい人は別の本を薦めるが、自転車乗りの考え方としては共感するところが多い。 文体も面白いので、飽きずに1時間ほどですらすら読める。力を抜いて自転車の本を読みたい...続きを読むときにお勧め。
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