算法少女

算法少女

935円 (税込)

4pt

父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた……。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は……。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。

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算法少女 のユーザーレビュー

3.8
Rated 3.8 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    江戸時代の和算書「算法少女」を題材とした物語ですが、作中の人物を通して著者が語った学問に対する考え方には共感を覚えました。次は算法少女の解説本に挑戦したいです。

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    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    タイトルは、実在する江戸時代の和算の本と同じもの。この物語では、町医者の父と、父に算法の手ほどきを受けた娘が一緒にその和算書を著した、その経緯が描かれている。
    算法の実力があることで、町方の娘が大名家に声をかけられたり優秀な学者と交流を持ったりと、世界が広がっていく。
    学ぶことを楽しみ、算法の素晴ら

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    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    江戸時代に幸運な偶然と、本人の熱意で和算を習った女の子の話。
    丁寧な解説もついており、江戸時代の和算流行の様子を窺い知ることが出来る。

    『きりしたん算用記』とともに読むととても味わい深い。

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    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

    江戸時代のリケジョの話なのだが、非常に面白い。同名の元ネタの本は、安永4年(1775)に刊行された和算書。本書は、最初に岩崎書店から1973年に出版されている。児童向けではあるが、大人が読んでも楽しめる、数学が苦手でも大丈夫。漢字にふりがながふってあるし。あと、挿絵が秀逸。

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    2019年10月08日

    Posted by ブクログ

    江戸時代に実際に出版された和算書「算法少女」から物語をつむぎ出した児童書。

    とある出来事から和算が得意の少女「おあき」に、大名家の息女への和算指南の話が持ち上がる。しかし、流派の違いや大人のエゴが立ちはだかり……。

    学ぶことの楽しさ、一途に続けることの意義、お金のためではない志。
    児童書で

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    2019年02月07日

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