奥村一郎の作品一覧

「奥村一郎」の「祈り」「神とあそぶ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • カルメル山登攀
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    1巻1,815円 (税込)
    神との合一に到るための階梯を詳述したカトリック神秘思想を代表する作品。ヨハネは自らの詩に註解を施すかたちで神学的思索を行い、魂の浄化に向かう道を指し示す。「この山にはただ神の誉れと栄光だけが住まう」とされるカルメル山。すべてが闇の内へと沈む「暗夜」を通り抜け、山の頂きへ達するには、この世のあらゆることどもから──自分自身からさえも──逃れなければならない。魂の全き赤裸と神的一致をめぐる教説は、キリスト教徒を超えて人々に多大な影響を与えた。スペイン文学の至宝でもある古典を名訳でおくる。 解説 鶴岡賀雄
  • 神とあそぶ
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    日本人になじむ形でキリスト教を紹介し続けてきた奥村一郎神父の随想。著者は次のように書いている。「人々が神様の恵みを願いながら、大人も子どもにかえって、ふだんの忙しさも忘れ、一日中、神様とあそぶ楽しい日。祈りや宗教というのは、本来そうした、楽しいもの、易しいものではないのだろうか。人間にとって、「真理と愛と祈り」とは、三位一体のものであり、それらを統合する中核には、単純な「遊びの原理」が深く息づいている。幸福なようで複雑な現代社会の中で真の幸福を見いだす道を読者とともに考える小さな機会となればと思う」。日常のできごと、出会い、ことばへ気づきの中で見いだしたことを、やさしく綴っている。
  • 主とともに
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    世界中、どこのカトリック教会に行っても聖堂の壁に「十字架の道行」が並んでいます。それは14~15枚のレリーフや絵で、ゲッセマネの園でのイエスの祈りからはじまって、十字架刑で亡くなり、葬られ、復活するという、イエスの人生の最後の3日間の出来事が、場面ごとに描かれています。人々は、その絵の前を移動しながら祈ります。本書は、日本人の感性からキリスト教を極めていった奥村一郎神父が祈った3種類の十字架の道行と受難の復活の黙想を納めたものです。祈りは、一般向き、思索的・神学的なもの、聖書をもとにしたもので、持ち歩きに便利なポケットサイズで、イエスの心を親しく感じて祈ることができます。
  • 祈り
    3.0
    東京大学在学中に、禅の世界からカトリックに改宗した奥村一郎師は、卒業後、フランスのカルメル会に入会し、司祭に叙階された。2年後に帰国してからは、他宗教との対話・交流にかかわり、キリスト教を日本人の感性から説いていった。祈りについて書かれた本書も、日本人独特の宗教心にそっている。初版は1974年だが、2008年に20刷を迎えたロングセラーだ。祈りとは単純なものであり、一方、生涯にわたって追求するに値する奥深いものである。呼吸のようなものであり、貴重な宝である。人間に欠くことのできない祈りについて、わかりやすく語っている本書は、新書版の200ページ足らずの本だが、祈りの導入の書としてまた解説書として名著である。

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ユーザーレビュー

  • 祈り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・信仰とは、知性の暗黒をとおして神を見ること
    ・祈りは、神に語りかけ願い事を言うよりも、「神に聞く」ということに重点がある。神の望みを望みとする願い。
    ・キリスト教の祈りは、生活の祈り流れをせき止めるダム=断つ祈り
    ・断つ祈りによって、すべて同じく虚妄に帰する人間であることを身をもって知る
    ・祈りの身体性(時間と空間、体とともに祈る⇒東洋的霊性)
    ・人間のなしうることは、ただ「神を待つ」ということ
    ・神の前にひざまずく姿、それが祈りの心。

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    2019年12月20日

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