作品一覧 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 色彩について 3.0 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 1巻1,210円 (税込) 色の概念の論理は見かけ以上に複雑だ──。病床にあった晩年のウィトゲンシュタインは、ゲーテの『色彩論』に触発され、死の直前まで「色彩」の問題を考察し続けた。透明で白いガラスはなぜ想像できないのか、「赤っぽい緑」というような色はありうるか、全員が色盲である民族を想像してみよ……。『哲学探究』で示された「言語ゲーム」などの視点を採り入れた「色の論理学」ともいうべき思考実験は、われわれが自明視しがちな色彩概念を根本から揺さぶり、深い探究へと読者を誘う。同時期の遺稿『確実性の問題』にも通底する点がみとめられる、晩期の思想が端的に表れた断片集。 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 瀬嶋貞徳の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 色彩について 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 3.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ 我々が当然のように使っている「色」の概念について問い直している。面白いのが、例えば光の性質やスペクトルといった物理的?な要因にはほとんど立ち入らず、ただ人が与える定義や言語としての論理性というところにフォーカスされているところ。改めて、色というものは例えば数字と同じで定義依存が強固で、他の概念による説明が全くできないところが面白い。私はこれを訳本として読んでいるが、果たしてウィトゲンシュタインの脳裡に浮かぶ「色」と寸分違わぬ同じものを思い浮かべているのか?とも思いながら、楽しく読んだ。 0 2025年04月11日