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十字架、仏像、モスク、曼荼羅、地獄絵図、神話の神々、竜――。シンボルマークや聖なる空間、絵画、彫刻、映画などによって形成された「イメージ」は、教義と並ぶ宗教の重要な特徴だ。それを分析する技法が宗教図像学である。本書では、ユダヤ教、キリスト教、仏教をはじめ、世界の主な宗教の図像学的知識を一挙解説。「天界の王族」「聖なる文字」などのトピックごとに、奥深い宗教文化の魅力を余すことなく紹介する。
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Posted by ブクログ
簡単で短い、非常に読みやすい本。 新書ならではの軽さは相変わらず読むたび嬉しくなる。 世界各地に流布される様々なイメージ群について、各宗教の根本的世界観や教義等に触れながらシンプルかつ堅実に読み解いていく。 巻末にある付録も良かったです。 最高。
宗教で使用されるシンボル(マークだったり像だったり)を、特定の宗教ではなく様々な宗教を横ぐしに見て共通点や違う点を見ていこうという本。特定の宗教でこのような解説をしている本はありますが、様々な宗教をまとめてみる本は今まで見たことがなく斬新です。しかも三大宗教以外の宗教も取り上げているのも面白い。 そ...続きを読むしてこのように様々な宗教をまとめてみると、結構同じような意味合いのシンボルを使っているものだということに気づくことが出来ます。本書では各シンボルは絵で図示されているので、実際に見てみたいです。
クールな宗教概論だ。特別な宗教はない、と全体に主張しているように感じる。 ・大宇宙と小宇宙の照応は、仏教だけでなく、キリスト教やカバラーにもあった。 ・旧約聖書には、天国も地獄も書かれていない。
様々な宗教や信仰、思想を「図像」で串刺しにした本書。 「はじめに」にもあるように、モチーフごとの章立てになっているので、諸宗教を共通点から比較できる。フラットでクセがないから読みやすく、「図解 世界5大宗教全史」と一緒に手に取る機会が多い。 仏教図像やキリスト図像、シンボル辞典などの専門書は多数...続きを読むあるから、この書で気になった図像やシンボルがあれば、またそこを深めることはいくらでもできる。そこからさらに、成り立ちや宗教的意義を読み解くこともできる。 その前提として、手がかりとして、ガイドとして、本書を読んで、ここをもっと知りたい!を見つけることができる。
2023.02.03 なかなか手強かったが読み終えることができた。前提となる知識が無さすぎる為か、情報量を多く感じてしっかりとは理解できなかったと思う。宗教は難しい。世界各国の宗教には共通する部分も多い気がした。
季節柄、高校野球の取材物で定評のある中村計さんの本を探していたら、似た名前の著者の本作にたまたま行き当たって読んだ。 図表を中心にパラパラ読んだ。 場所と時代は違っても、宗教の基本的なモチーフや布教のためのニーズは結構似たものが多いよう。 ID論のパロディである、「空飛ぶスパゲティモンスター教...続きを読む」までカバーしているのは笑えた。
美術品等の宗教的文脈を解説。雑学の集合体といってもいいかもしれないが、ここにある知識を完璧に吸収出来たら宗教画に出会っても十分に楽しめると思う。海外旅行に行くときに持っていきたい一冊。指輪物語のキリスト教的背景は興味深かった。2021/11/21
代表的なキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教をはじめ、世界の様々な宗教、民間信仰などの図像をお手軽に集めて、テーマ別に比較して見せてくれる。気軽に読めつつ気づきがあるのは、新書らしくて好感。分厚い本を苦労しながら読むより、100倍有意義。
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宗教図像学入門 十字架、神殿から仏像、怪獣まで
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中村圭志
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