雨宮処凛の作品一覧
「雨宮処凛」の「死なないノウハウ~独り身の「金欠」から「散骨」まで~」「雨宮処凛が見る世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
たぶんpodcastで著者インタビューを聞いて興味を持って手配した新書。
でも、正直、タイトルを見て、そんなに期待はしてなかった。
雨宮処凛(かりんと読む)も、なんかうさんくさいかなーと。
しかし、大変失礼いたしました。きわめて面白かった。
著者が高校卒業後、一度も企業に就職することなく、結婚もせず、
一人で生きてきたその生きざまを、立ち回りを、
余すところなく公開していただいた、そんな思いだ。
著者は最後に「晒してない」と書いているが、
いえいえ、ここまで生き方をつづっていただければ十分。
しかも、自分のことだけでなく、フリーランスで闘っている人たちの話も載せ、
さらに、その闘い方、法律がどう守ってくれるかまでが書かれている。
大事。
来年は遅ればせながらフリーランスを目指す私にとっても参考になりそう。
いや、何より面白い。この人の生き方。
危ないほうにあえて首を突っ込み世界を広げていく。すばらしい。
ロフトプラスワンがそういう場になったという。
本当の右翼、鈴木邦男さんとの出会いも素敵。
そうそう、彼に比べれば今の自称右翼はチンピラ以外の何物でもない。
第4章の 教訓 は納得だなあ。
たくさんあるし長いから、短いのだけ書くと 経歴は「盛って」いい
頭の中にある詰まんないこだわりは無用なのだ。
たくましく生きようではないか!
はじめに 究極の隙間産業としての雨宮処凛業
第1章 フリーランスのノウハウ、すべて晒します
浮き沈みにどう耐えるか/仕事が減った時、してはいけない「犯人探し」/SNSでの不評をゼロにするのは不可能/メンタルを守る方法/貧乏でも楽しく生きるコミュニティ/「いい時」こそ危険/25年、一度も締め切り破ってません/連絡が取れない人にならない/「ネタ切れ」しないための「仕込み」と「段取り」/朝起きた瞬間、脳内で原稿が完成/いろいろな顔を持つ/誰も追っていないものを追い、独占市場を作る/いろんな名前をつけられる/いつ辞めてもいい体制にしておく/苦手なことはしない、仕事に命を懸けない/金銭感覚を麻痺させない/25年間、体調不良でのドタキャンはゼロ/SNSの振る舞いについて/ライバルがいない・少ない過疎地を狙う/事務作業やお金周りのこと/印税、原稿料、講演料などギャラ関係をぶっちゃけると
第2章 フリーランスとして生きてる人たち
フリーランスのデザイナー・山下陽光さんに聞く
センスを見せつけるのはまさかの「値段」/古着屋閉店を決意した翌日の奇跡/大手にできないことをする/不便の中にこそチャンスが眠ってる/「やりたくないこと」の方で成功した/こだわりすぎない、というこだわり
生活困窮者を支援するフリーランス・佐々木大志郎さんに聞く
2011年、ネットカフェ生活に/フリーランスに必要なハッタリ/コロナ禍、怒濤の新サービス開発/元当事者だからこそできる支援スキームの発明/人の善意で回る経済圏/非正規の仕事は積み上がらない/フリーランスにとって大事なこと
フリーランスの海外出稼ぎ・鈴木涼太さんに聞く
海外出稼ぎ、最高月収は100万円 「オーストラリアでワーホリ」という働き方/海外経験ほぼ無しでのワーホリ/3年間で1000万円貯金も夢じゃない
第3章 フリーランス、自衛の方法
フリーランス・トラブル110番・山田康成弁護士に聞く
弁護士にしかできないアドバイスを無料で/もっとも多い相談は「報酬の未払い」/労働基準法に守られないフリーランス/フリーランスも労災に加入できる/フリーランスがハラスメントを受けたら
ウーバーイーツユニオン/フリーランスユニオンの土屋俊明さんに聞く
ウーバーイーツに救われた/事故でアカウント永久停止!?/ユニオン結成の効果/バイト、ウーバー、イラストレーター掛け持ちの立場から
第4章 コネもツテも無しで、フリーの文筆業になるまで
つきたい仕事がわからない/「自分探し」地獄の幕開け/なんでもいいからプロフィールに書ける経歴を作る/数百円でもいい、「好きなこと」で稼ぐ/競争相手が多い分野に行ってはいけない/無意識にやっていた、ピンポイント営業/とりあえず、肩書きを名乗って名刺を作る/「夢を叶える人たち」を間近で見る/「時代」や「世代」を味方につける/自分の興味・関心が向く場に入り浸る/好きなことで食べてる大人たちと出会う/「北朝鮮行こう」にふたつ返事で快諾する/「革命家になるしかない」といわれて素直に従う/取材急増、映画出演、そしてベルリン映画祭へ/それからの四半世紀/
あとがき
Posted by ブクログ
「現代は、誰もがちょっとしたことで奈落の底に突き落とされ、一度滑り落ちてしまうと這い上がるのは至難の業という無理ゲーの時代だ」
高度成長期、正社員で終身雇用の夫、専業主婦の妻、子供二人を標準モデルとして作られた社会保障制度が、単身世帯が4割に迫る現代も継続して使われている。「この国のシステムの制度疲労」がこの、一度躓いたら最後、の時代になった元凶とのこと。
ただ、政府も無為無策でいるわけではなく、方々にセイフティネットを設けてはいる。ただ、どこまでも見つけにくく、わかりにくい状態で、というだけで。そんなセイフティネットの存在を状況別で紹介してくれるのが本書。
改めて、情報の重要性を痛感。あとは易きに流れず、援助にたどり着くための、少しばかりの根気の重要性と。そして「相談」ではなく「申請」がキー。
犯罪がぐっと身近に、簡単に当事者になれてしまうこの時代に、自分を生かすも殺すも、真っ当に生き続けられるかどうかもそこにかかっている。