認知心理学、バイアス、確実性硬化、、、
こういうことを学ぶと、人の思考、それに伴う行動をある方向に誘導するのは
簡単な気がしてくる。
しかけさえ作れば、人を思い込ませることができそう。
悪意を持てば何でもできそう。怖いもんだ。
ここの所ニュースをにぎわす何とか詐欺も、もしかしたらこの辺が関わっているかも
それだけに、こういう本を読んで学んでおくことは重要。
あ、でも、知識があるがゆえに引っかかるものあるって書いてあったな。
どうしても自分の持つ理論に引っ張られると、、、
どうしたらいいんだ!
でもやっぱり知っておいた方がいい。読むべし。
INTRODUCTION わかっていても避けられない?
ありとあらゆる「思考の不具合」を探求する
イェール大学の超人気講義「シンキング」
戦略的に「論理的思考力」を向上させる
Chapter 01 「流暢性」の魔力
人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう
「BTSのダンスを踊れる」と錯覚した訳
何度も見ると、なぜか「できる」と思ってしまう ──「流暢性効果」とは何か?
追加情報を得ると「本当らしく」思えてしまう
「言いやすい名前」のものを高く評価してしまう
「無関係な知識」で自信を持ってしまう
いくら学んでも「罠」に陥る
人は「直感」でテキパキ判断している ──「ヒューリスティック」とは何か?
「錯視」だとわかっているのに錯覚する
「ただやってみる」のが最高の対抗策
「知識の穴」を知るには?
いつもあなたの「計画」は甘すぎる ──「計画錯誤」とは何か?
タスクを「分解」すれば、現実に気づける
見積もりより「50パーセント」多く時間を確保する
本能に「楽観主義」が組み込まれている
「過去のパターン」を当てはめる
家を「リフォーム」するときはこうしなさい
Chapter 02 「確証バイアス」で思い込む
賢い人が自信満々にずれていく
「自分が正しい」と思える証拠ばかり集めてしまう
「最初の考え」に固執しているから間違える
人は論理的でも合理的でもない ──「確証バイアス」とは何か?
「エビアン」を飲んだら若返る?
ドアが閉じたのは「閉ボタン」を押したおかげ?
「モンスタースプレー」でお化けを退治する
なぜ賢明な人たちが「瀉血」をしていたのか?
確証バイアスに気づける「クイズ」
「思い込み」で人生が歪んでしまう
人は「自分のこと」がとても知りたい
「遺伝の影響」を思い込ませる実験
簡単に「疑似うつ状態」になってしまう
信じたとたん、信じたように行動し始める
「いびつな現実」が見えなくなる
不合理は「実害」を生む
完璧をめざす人より「妥協する人」のほうが幸福である
こうすれば「思考の罠」を破れる
「正反対」のことを自問する
それでもバイアスには勝てない?
「ためになるかもしれない」からやめられない
あえて「偶然」に身を委ねる
Chapter 03 「原因」はこれだ!
関係ないことに罪を着せてしまう
人はこの「手がかり」から原因を考える
原因と結果は「似ているはず」と思ってしまう ──「類似性」の手がかり
「小さな原因から大きな結果が生まれる」ことがわからない
ひとつわかると、ほかの可能性を「除外」してしまう ──「十分性」の手がかり
「お金のおかげ」と感じると、もともとのやる気がなくなる
「ジェンダーギャップ」の原因を考える
「思い込み」だけで、数学の点数が落ちた
「これがなかったら起きてなかった」で納得してしまう ──「必要性」の手がかり
「普通じゃないこと」が原因だと思ってしまう ──「異常性」の手がかり
「しなかったこと」より「したこと」のせいにしてしまう ──「行動」の手がかり
「最後に起こったこと」が原因だと思ってしまう ──「新近性」の手がかり
「ほかのことができたのに」と考えてしまう ──「可制御性」の手がかり
つらい難問「なぜ私なのか?」
だから「嫌なことばかり」考えてしまう
「他人の目」で状況を観察する
「たったひとつの答え」を追求しない
Chapter 04 危険な「エピソード」
「こんなことがあった」の悪魔的な説得力
エビデンスより「友だちの話」を信じてしまう
「データサイエンスの思考法」で考える
データは多ければ多いほどいい ──「大数の法則」とは何か?
「身元のわかる犠牲者」の絶大な影響力
こうすれば、もっとデータを信じたくなる
幸運は永久には続かない ──「平均への回帰」とは何か?
「ジンクス」が生まれるからくり
「完璧な記録」を持つチャンピオンはいない
「間違った原因」のせいにしてしまう ──「回帰の誤謬」とは何か?
履歴書より「面接」の印象が強くなってしまう
誤謬を避けるには「大数の法則」を利用する
ムスリムがテロを起こしたら「ムスリムは全員悪い」と思ってしまう
すべてのコアラが動物なら、すべての動物はコアラか? ──「ベイズの定理」とは何か?
「新たな証拠」をもとに、意見を更新できる方法
「キリストの奇跡」の確率を考える
「サンプル数」があまりに少ないのに、誤解してしまう
「取り出しやすい記憶」に影響される
チャレンジ問題「腫瘍を破壊せよ」
キリストの巧みな「話術」
Chapter 05 「損したくない!」で間違える
「失う恐怖」から脱するには?
人は「ネガティブな情報」に過剰に影響される ──「ネガティビティ・バイアス」とは何か?
同じことでも「切り取り方」で簡単に騙される
大学入試では「情熱が大事」は本当か?
「Aがたくさん」より「オールB」のほうが評価される
ベースが高くても結果は同じ
同じものでも「得る」か「失う」かで価値が変わる ──「損失回避」とは何か?
「得る100ドル」と「失う100ドル」の重みの違い
賢い営業マンは「喋る順番」が違う
お金を出す「タイミング」でインパクトが変わる
残酷なほど強力な効果
「自分のもの」になった瞬間、惜しくなる ──「保有効果」とは何か?
「失うこと」の痛みは、物理的な痛みである
「生物的な本能」が危険に目を向けさせる
人の選択は「切り取り方」で決まる ──「フレーミング効果」とは何か?
ポジティブな質問をするか、ネガティブな質問をするか?
「手放したくない心理」を反転させる
Chapter 06 脳が勝手に「解釈」する
なぜか「そのまま」受け取れない
「最初に思い込んだこと」を信じ続けようとする
人生ずっと信号の色を間違えていた
わかっているのに、歪めて解釈してしまう
「同じ経歴」でも差がつくのはなぜか?
ポジティブに誤認される人、ネガティブに誤認される人
「知的な人」が陰謀論にはまる理由
「詳しい情報」で、むしろバイアスが強まった
「推論能力」が高ければ、間違わないか?
賢いからこそ、進んでバイアスにとらわれる
事実を「自分の考え」に一致させようとする
つねに脳が勝手に解釈している
同じものが人によって長く見えたり短く見えたりする理由
脳が解釈しなければ、「人生のすべて」がカオスになる
あなたは絶対にバイアスを止められない
「考えが正反対」の相手を変えられるか?
Chapter 07 「知識」は呪う
「自分が知っていること」はみんなの常識?
あなたの「皮肉」は実は全然通じていない
「声の調子」を調整しても、伝わらない
「夫婦」でも「赤の他人」でも理解度は同じ
「自分の持っている情報」で考えてしまう ──「自己中心性バイアス」とは何か?
知っているせいで間違ってしまう ──「知識の呪い」とは何か?
全然当たらない「曲名クイズ」
「相手にとってもわかりやすい」と思ってしまう
人は全然「相手の視点」から考えない
どうしても「自分の視点」にこだわってしまう
「英語」と「広東語」では結果が違った
最低限のレベルで「他人の考え」を理解できるようになる
子どもが嘘をつけない理由
「他者の立場」になって考えてみる
「もっと理解してくれてもいいのに……」は叶わない
「わかるようになった」と思った人もなっていなかった
私たち夫婦は25年間、「互いを誤解」していた
「小説」を読むと人の気持ちがわかるようになる?
いちばん確実なのは「直接、聞く」こと
Chapter 08 わかっているのに「我慢」できない
人はどうしても不合理に行動する
「いまの50ドル」と「明日の50ドル」では価値が違う? ──「遅延割引」とは何か?
同じことでも「先の話」となると考え方が変わる
「30分後」のピザすら待てない
「嫌なこと」も未来にやるほうがラクだと思ってしまう
必死に我慢しても「衝動」に抗えない
「注意をそらす」と、鳩も待てるようになる
「不確かなこと」があると、頭がうまく働かなくなる
人は「確実性の高い」ことを極端に好む ──「確実性効果」とは何か?
あなたの選択には「一貫性」がない
「0パーセント」と「1パーセント」を大違いに感じる
自分に「力がある」と感じた状況を想像する
未来は「距離が遠い」から軽視する
先のことを「できる限り具体的」に想像する
やるべきことを「追求」しすぎてしまう
自動的に「目の前の山」を登り続けてしまう
自己管理レベルが高いほど早く老化する?
完璧主義だと「難しいこと」ができなくなる
結果だけを見るな、過程を楽しめ
最後に
謝辞
訳者あとがき
参考文献