須賀しのぶの作品一覧
「須賀しのぶ」の「流血女神伝 ~帝国の娘~」「流血女神伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「須賀しのぶ」の「流血女神伝 ~帝国の娘~」「流血女神伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
上智大学文学部史学科卒。1994年『惑星童話』でデビュー。同作は上期コバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞。『キル・ゾーン』シリーズ、『流血女神伝』シリーズなど数多くの作品を手がける。2013年『芙蓉千里』で第12回センスオブジェンダー賞大賞を受賞している。
Posted by ブクログ
どこでこの本を見つけたか忘れてしまいましたが、これはおもしろいと読む前から確信がありました。
そんな期待を裏切らない、むしろ超えていくほどの大作です。
ベルリンの壁が崩壊する前の東ドイツにピアニストを目指して留学をする主人公シュウジ。
彼のピアニストとしての苦悩と成長を軸に、日本の元号が平成になった日からベルリンの壁が崩壊するまでが描かれています。
世界史の知識がほとんどない私は、この小説を通して当時の東ドイツとその周辺国の状況に驚くことばかりでした。
美しい音楽の描写はもちろん、登場人物の心理、そして最後のミステリー要素まですべて圧巻です。
最後のページはとびきりのサプライズで震えまし
Posted by ブクログ
直前にトルストイの『光あるうち光の中を歩め』を読んでいたので、キリスト教の教えとは、信仰するとは、赦しとは、正しさとは… キリスト教について学びながらも疑いながら触れる時間が続いた。
なによりまず、須賀しのぶさん、ほんとにすごい。
物語の組み立てにしても、知識量にしても。なのに読みやすい。
この本を読んだおかげで、わたしはナチス、キリスト教、ユダヤ、第二次世界大戦について何も知らなかったんだなと気づけたことは大きい。もっと知りたい、知っておかなければと思った。
でももう残り150ページを切ったあたりからそれどころでもなくて……なにをどう言えばいいのか分からない。
せめて最後にアルベルトとイ
Posted by ブクログ
久しぶりのなんとも言えない重厚な読後感を感じました。
ブグログでの評価や感想をみて興味を持ちましたが、恥ずかしい話、
世界史が苦手だった私は、
ベルリンの壁についても深く知ることもなく、教科書のわずかなページをテスト勉強のためだけに読んだだけでした。
今回、最初は難しく暗い灰色のような出だしに、あまり読むペースも進まなかったのですが、中盤に入り、平和だったら音楽だけに
打ちこめる青春時代を、大変な
世界情勢に巻き込まれ、誰が真の友達かもお互い疑いながら、
生きることに必死な若者達に、
圧倒されました。
私たちにすれば、昭和が終わり平成が始まるついこないだのような
時期に彼らは、こんなにもがきな