【感想】
世の中の育児に携わっているすべての方に手に取って欲しい本。
今までも育児本をいくつか読んできたが、子どもが考えていること、接し方、対処法が分かりやすくそして実践したくなる内容がたくさん書かれている。この本を読んで子どもとの関わり方が大きく変わったと実感している。子どもが起こす行動すべてにちゃんと意味があり、そこに上手く対応すればお互いに楽しく過ごせることが分かった。まだ実践途中なので実感を出来ている事は限られているが、この本に書かれていることを続けてみて親子関係がどうなっていくのかを楽しみにしている。
【学んだ事】
親自身が幼少期に経験してきたことを自分の子どもしてしまいがち
自分が幼少期の時、どんなことをしてもらったか、どんなことが嬉しかったか、嫌だったかを振り返り整理すること
子供にまつわることで怒りを感じたり、感情的な他の反応が起こるのは、自分が子供の時に抱いた感情から自分を守るための手段
今目の前に起こっている事への感情ではなく、自分の過去の中にあるべきものかもしれない
断絶と修復
断絶→お互いを誤解した時、間違った思いこみをした時、誰かを傷つけたりする時に起こる
修復→自分の引き金を意識して今までとは違う反応をすること
特に子どもには親から修復の働きかけをすることが大事
求められているのは完璧な親ではない。誠実で信頼できる親
「大人が正しい」と教えこんでしまうと大人の誰に対しても信じ込むようになり、騙されるようになってしまうかもしれない。
いい母親、悪い父親、など形容詞を付けたがるのはラベリングする事で安心したいから。そこから考えることを避けようとするから。
特に子どもは常に成長するもの。
騒がしい子とか落ち着きのない子、と決めつけず柔軟に受け入れることが大事
褒める時も、絵がかけた事自体を褒めるのではなく、その絵の何が良いと思ったのかを伝えることが自己肯定感につながる。
離婚後、子どもを引き取った後に相手のことを子供の前で悪く言ってはいけない。たとえ近くにいなくても子供にとっては唯一無二の存在。それを大事な人に批判される事は自分が批判されているものだと等しい。
意見の相違で口論になりそうな時
相手に対してすべきことは自分の意見を勝たせる事ではなく、理解してもらうこと。
口撃や非難ではなく、その問題に対して自分はどう感じているかを伝えること。
議論をする時に上手くいくコツは主語を「自分」にすること。
例:スマホばっかり見てあなたは私をいつも無視をする→×
スマホばっかりいじっていて無視をされると私は傷つくからやめて欲しい→〇
他人から決めつけられ批判されることに良いと思う人はいない。
言われたことに対して、なぜ相手はそう言ってくるのかを一旦考える。自分が正しい、相手が悪いだけで判断しない。俯瞰視点を持つことが大事。
思いやりとは、自分の意見を曲げたり犠牲にしたりすることではなく、自分がどう感じているかを相手を責めたり侮辱せず伝えること。
子どもに対して親は感情の受け皿になることが大事。見ていてくれてなだめてくれるけど、決め付けられない。そうされると大きくなった時に自分の感情がコントロール出来るようになる。
怒りを言葉にしてあげて怒りを表現する適切な方法を教えてあげることも重要。
自分自身にも同じことが言える。
感情に目を背けたり気を逸らす事をせず、なぜそういう感情になるのかを認識し、理解を深めることが大事。
子どもが悲しい、嫌だと思っている感情に対して否定や不満を言うのではなく、受け入れることが重要。それを繰り返すことで将来自分で立ち直る力が身につく。大したことでは無い、と心が成長してくれる。自分で向き合い方を学んでいける。
自分自身の感情に対しては客観視する事が重要。感情と同化しないこと。
例:私は悲しい→感情と同化
私は悲しいと感じている→感情を客観視
子どもの感情を受け入れるのが難しいと感じるのは、自分と感じ方が異なる時。
子どもが怪物の話をしたり何かを怖がっている時、話自体ではなく、根本に感情としてどのように思っているかを考える必要がある。否定するのではなく受け入れて聞いてあげることが大事。
どうしようも出来ない事も否定するのではなく、それを言った意味を上手く引き出す。
例:赤ちゃんに居なくなって欲しい
と言われたら?構ってもらえないことに不満を持っているのかもしれない。意味もなく言う言葉はないと1度冷静になる事が大事
共感力を鍛えるために自分とは違う思想の人、考えの人がなぜそういう考えに至るかを考えると良い
無理に気を逸らす事はその子の集中力が欠ける要因になる。嫌なこと、したい事を別のことに気を逸らすのではなく、向き合って伝えることが大事。
誰でも話を受け入れてくれる存在が必要。それも100%受け入れてくれる人。それはパートナーでもプロでも良い。
人間関係で最もストレスが大きいのは自分が相手に何の影響も与えられない時。
これは親子だけではなく、すべての人間関係に共通していること。
子どもからの影響を受け入れることで子ども自身も影響を受け入れやすくすることができる。
子どもが自分を表現出来るスペースを作る。そのスペースから子どもが発している表現を読み取り、共感する。
赤ちゃんと対話をするために、観察と順番のやり取りが必要。子どもが何を求めているのかを知るためには観察し、試し、軌道修正を繰り返す。パターンが出来上がると負担が軽くなっていく。遊んで欲しいサインなのかお腹がすいたサインなのかが分かってくる。
幼少期に関心を向けられないと大きくなってからより下品なやり方で気を引こうとする。ネガティブな関心は全くないよりマシという思いから来る。
子どもの成長やニーズはそれぞれ異なる。一般的な基準と違うからといって慌てる必要はない。子どもが親に引っ付きたがったら自然と離れるまで受け入れることが大事。満たされるようになったら自分から自然と離れるようになる。
子どもにリードさせる。子どもが自分でできるか、サポートが必要かよく観察する。全部助けようとしてはいけない。
遊びは大人になってからの集中力や同年代と遊ぶことによる社交性を身につけることができる。
親と遊びたいという時は最初に遊んであげる。そうすると徐々に自分で遊ぶようになる。拒絶してもせがまれるのでそれなら最初にポジティブな気持ちで一緒に遊んだ方が結果的に親の時間が生まれる。
子どもの行動から何を伝えようとしているのかを汲み取る。行動自体を「良い」「悪い」だけで分類しない。行動の真意を読み取る。そしてその行動は親である自分自身から影響を受けて起こったもの。何が影響させているのかも考えることが重要。
子どもの行動に関しては親視点ではなく、子ども視点で考えると役立つことがある。
ずっと変わらないことというのはない。一生おしゃぶりをする事はないし、一生誰かと一緒じゃないと寝られないということはない。現時点で最良の選択肢と思うなら実行すべきこと。
子どもが最もストレスを感じる時は新しい段階に進む直前か、新しいスキルを身につけようとする時。
自立しようとする前に不安になりやすい。
子どもの行動は①ストレス耐性②柔軟性③問題解決能力④相手の視点で物事を考える能力を身につけている速さの問題。親が子どもに対して甘いか、厳しいかは問題ではない。
子どもにはまだ先を見通す力がない。今目の前で起こっていることが全て。だから急に今の行動を止められて別のことをやるように言われるとストレスとなり、癇癪を起こす。そうならない為に事前に予告をしつつ、次の行動に移るためのクールタイムを設ける。そうすれば不安なく次の行動に切り替えられる。
子どもが大好きな手順から外れるとすごく不機嫌になる。親が行動をする前に子どもに予告することが大事。
問題解決に協力し合う事で、2人の関係に気を配り歩み寄りつつ問題を解決する能力を養うことが出来る。
癇癪を起こした時、起こしている理由を言葉にして伝えてあげる。なぜ癇癪を起こしているのかを親が理解していることを伝える。その後落ち着いたら癇癪を起こした時はどうすれば良いのかを伝えてあげる。
子どもに何か隠し事をしても雰囲気や感覚で悟ることができる。結果反抗的な行動などに出る。ちゃんと子どもが理解できる範囲の言葉で伝えることが大事。
子どもが嘘をついた時、それを大騒ぎして責めないこと。なぜ嘘をついたのかを冷静に受け止め話し合うこと。厳しくすればするほど子どもは嘘をつくようになり、その嘘の質が上がっていくだけ。
境界線を引く時は自分の限界を理解することがまず大事。例:youtubeを2時間以上子どもが見ているとイライラしてくる。
境界線を超える前に、「自分の正直な気持ち」を相手に伝える。例:私はあなたがそれ以上テレビを見ているのが嫌なの。その番組が終わったら消してくれる?
ちゃんと自分自身の気持ちを伝えることで、関係性を良いものに構築できる。子どもの都合のように伝えてしまうとファクトテニスをする事を教えているのと同義。
境界線を引く時は、相手のことを決めつけるのではなく、自分の気持ちを明示し、自分自身の感情が理由である事を認めつつ話をすること。
青年期の子どもと接する時に意識すること①境界線を引くこと②意見を出し合って解決策を探す場を設けること③あまり大騒ぎしすぎないこと