ハーレクイン作品一覧
-
3.0探偵事務所で受付をするクレアは親友のハリスに片想い中だ。ある日、仕事中に偶然ヌード写真を拾ったというハリスが、被写体となった女性の身元調査を頼みにやってきた。ボスとハリスが写真を熱視する横で、クレアは激しく動揺する。それは、何者かに隠し撮りされた彼女自身の写真だったのだ!(『謎の想い人』)。建築士としての成功を夢見るサマンサは恋より仕事に励んできたが、三十歳を超えた今、尊敬できる相手を求めていた。一夜限りの元恋人、ティーグのような不良にはもう惑わされない。そう決意していた―建築現場の溝に誤って落ちたところを、ティーグのたくましい腕に抱き留められるまでは(『最初で最後の夜』)。
-
-『キスの魔法で』 モーリーン・チャイルド■アナは賑わうパーティ会場で、資産家の元恋人とよりを戻せとうるさい継母の撃退法を必死に考えていた。やがて、宿り木の下に立つ男性に狙いを定めると、近づいて背後から肩を叩いて言った。「お願い、私にキスして」振り返ったのは青い瞳のゴージャスな男性。にっこり笑い唇を重ねてくる。その瞬間、不思議な火花がアナの体を駆け巡った。 『もう一度愛を教えて』 サンドラ・ハイアット■「ただいま、ダーリン」――メグは目を疑った。彼が戻ってくるなんて。瀕死の大富豪ルークは、自分の死後、義弟に財産が渡ることを恐れ苦肉の策として、看護師のメグと便宜的な結婚をしたのだった。それから3カ月、瀟洒な邸宅で妻を演じていたメグに死んだと思い込んでいた名ばかりの夫は、ベッドを共にするよう命じた。■クリスマスをテーマにした短編2編――人気作家M・チャイルドの巧みな人物描写と、本作がRITA賞にノミネートされた日本初登場の実力派作家、S・ハイアットの斬新なプロットにご注目ください!
-
-“さよなら”から3年半、隠していた秘密は白日のもとに――エリカ・スピンドラーの筆が唸る、切なすぎる大人の愛。 小さな町から都会に出てきたばかりのエイミーは、とある画家の展覧会でハンター・パウエルに出会い、たちまち心奪われた。ハンターは裕福で洗練された素敵な紳士。だが身も心も捧げたエイミーに対し彼は、“子供も家族も欲しくない”とその愛を拒んだ。傷つき、逃げるように故郷に戻って3年半――突然、エイミーの家にハンターが訪ねてきた。動揺して凍りついたエイミーは、幼い息子のオリバーが母親を追って玄関に現れたので、ますます混乱する。ハンターは気づいてしまうだろうか……私が人知れず産んだ息子が、自分の子供だと。 ■ドラマ化された『レッド』でも知られる、ベストセラー作家エリカ・スピンドラー。本作はそんな彼女が丹念に紡いだ、読み応えたっぷりの重厚ロマンスです。身も心も捧げたハンターに愛を拒まれ、引き裂かれる思いで彼のもとを去ったエイミー。実は身ごもっていた彼女は、人知れずハンターの子供を産み、それから3年半後…。エイミーの美しい故郷を舞台に繰り広げられる、男と女のドラマティックな再会劇。そして明かされる、ハンターがひとりで背負ってきた、あまりに大きくつらい過去。ひとたびページをめくれば、どこかセンチメンタルなこの物語の世界に入り込んでしまうこと、間違いなしです。
-
-触れ合ったその瞬間、二人は逃れられない鎖に捕らえられた。 ジャスミナは隣国の王との政略結婚を控えていた。国王である兄のため、恋をあきらめ、愛なき結婚を受け入れた。だがある日、砂漠で馬を走らせていた彼女は落馬し、幼なじみで初恋の相手ティール・スカヴァンガに助けられた。彼に触れられた瞬間、封印したはずの熱い想いが再燃する。ティールは彼女を抱きあげ、近くの村まで運ぼうとするが、ジャスミナにとって、それは極めて危険なことだった。この国では、夫でない男性と触れ合うことは禁止されているのだ。村の長は人々を集めると、信じられないことを発表した。二人はこの村で結婚しなければならない、と! ■『砂漠のダイヤモンド』『ダイヤモンドの純真』『侯爵とダイヤモンド』の関連作です。3姉妹の兄ティールが満を持して登場! 親友であるシャリフ王のため、身分を隠して砂漠の国に潜んでいた彼は、王の妹を助けるつもりが逆に彼女の立場を脅かしてしまい……。
-
-花嫁道具など何もない。花嫁自身が、ただの道具なのだから。 天使のような愛らしい外見と才能に恵まれたノエルは、9歳にして天才少女ピアニストとして華々しくデビューした。あれから12年――もう少女ではない彼女は世間から忘れられ、あげく母に全財産を持ち逃げされて、今や貧乏のどん底にある。そこへ現れたのが、母の元愛人の息子だというイーサン・グレイ。家庭を顧みなかった父親に復讐するため、妻になってくれと彼は言う。父の愛人だった女の娘なら、復讐の道具としてうってつけだと。住む家もなく、コーヒー1杯買うお金もなく、ピアノしか知らない、少女のまま大人になったようなノエルに、選択肢はなかった。恋をしたことすらないまま、彼女は見ず知らずの富豪の妻になった。 ■影武者が何人もいて代わる代わる執筆しているのでは? と思わせるほど、バラエティに富んだ設定を書く作家は過去にも多くいますが、メイシー・イエーツもそんな期待をさせる若手作家の1人です。無力なヒロインが非情な実業家の心を愛で満たす、奇跡のロマンスです。
-
3.0あの日、使い捨てにされた私。もうこれ以上、傷つけないで! 看護師のルイーズは恋人の外科医ダニエルと結ばれた翌朝、君は僕の妻にはなれない、これは軽い“お楽しみ”だったと告げられた。ショックのあまり母国に戻るが、追い打ちをかけるように妊娠が発覚。彼女との結婚を望まないダニエルには知らせることなく、独りで産み、貧しいながらも懸命に赤ん坊を育てていた。息子が3カ月になり、仕事復帰に選んだ病院へルイーズが初出勤すると、そこには驚くべき人物が――なんとダニエルが勤務していたのだ!ルイーズが子育てをしていると人づてに知った彼は、なぜ秘密にしていたと責めるよりも、さらに残酷な言葉を口にした。「よかったね。僕のあとに、幸せになれる相手に巡り合えたんだね」 ■HQロマンスでも大活躍するC・マリネッリのシークレットベビー物語をお贈りします。ヒロインの息子の存在を知ってもなお、自分の子供とは思わないヒーローの傲慢ぶり。けれども彼はなぜ、わざわざ彼女の母国まで渡ってきたのか。感涙必至の傑作をご堪能あれ。
-
4.0幼い息子を見るたび、あなたを思い出さない日はなかった。 2歳の息子をひとりで育てるサビーヌのもとを、かつての恋人で大富豪のギャビンが突然訪ねてきた。「なぜずっと隠していた? ぼくの息子を」詰問され、サビーヌは動揺した。なぜ今になって、現れたりするの?住む世界が違いすぎると別れを切り出したあの夜、彼の目にはなんの感情もよぎらなかった――怒りも、悲しみも。ただそっけなくうなずいただけで、彼は私を人生から切り捨てたのだ。ギャビンは官能的な唇を固く引き結び、怒りに燃える瞳をぎらつかせて言った。息子のDNA検査が済み次第、すぐに親権を要求すると。 ■『愛を忘れた氷の女王』で鮮烈デビューを飾り、ディザイアを代表する大人気作家となったアンドレア・ローレンス。『愛を忘れた氷の女王』、『穢れなき乙女の献身』の関連作となる秘密の命をテーマに描く本作からも目が離せません!
-
3.0選択肢は2つ――路頭に迷うか、 傲慢イタリア富豪と結婚するか。 「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう――ただし、君が妻になるのが条件だ」■お待ちかね、リン・グレアムの新しい3部作〈大富豪の飽くなき愛〉が始まります! 放蕩者の父親と、それぞれ違う女性との間に生まれた3兄弟は、イタリア系長男クリスト、ギリシア系次男ニック、そして砂漠の国を治める三男ザリフ。ヒーローたちの華やかなロマンスを、どうぞお楽しみに!
-
-リーとギャヴィンは知り合って二カ月だ。リーは週末、彼の父親の別荘に誘われ、なんの心配も抱かず出かけていった。同じ十八歳どうしの気安さで。だが父親のほうは油断できない。ピアーズ・シンクレアというもと超一流のカーレーサーで、名うてのプレイボーイらしい。息をのむほど美しい別荘に着いたとき、そのピアーズが現れた。
-
-モルガナはロサンゼルスで父に会うため、ブラジルを飛び立った。だが間もなく機体は旋回し、アンデスの山中へと向かい始める。搭乗機がハイジャックされてしまったのだ。やがて飛行機は山あいの小さな高原に着陸し、なぜかモルガナだけが先に降ろされ、谷間の館へ連れていかれた。そして館の広間に通された彼女を迎えたのは―ルイス!モルガナは呆然とした。まさか彼が首謀者だったなんて。リオの大使館のパーティで、彼と初めて会った夜の記憶が甦る。ダンスフロアでつかの間、官能的に舞った、甘く切ないあの夜…。物思いに沈む彼女の耳に、驚くべきルイスの告白が届けられた。
-
4.0アンバーはひとり、失意の底にいた。交通事故で右脚を悪くして以来不運がつづき、目下失業中。たった今も面接を受けてきたが、あっさり断られてしまった。頼れる家族も恋人もいないし……これからどうしたらいいの?涙をこらえながら物思いに沈んでいたアンバーは、近づいてくる車に気づかず、危うく轢かれそうになる。車を運転していたのは、コンピュータ会社社長のジョエル。ジョエルはアンバーの不注意を責めたあと、その境遇を聞くと、意味ありげに彼女を眺めまわしてから、ある仕事を提供した。報酬ははずむから、半年間だけ僕の妻になってくれないか、と。
-
-次期女王エリザベスの命を狙う危険な陰謀――その首謀者は、名家の娘セラフィーナかもしれない。エリザベスの側近ヘイウッド伯爵は、セラフィーナに求婚しつつ真相を探ろうと計画する。18歳の小娘とはいえ、裏切り者なら容赦はしない。そう決意してセラフィーナのもとへ向かった伯爵だが、当の相手に出会ったとたん、胸に鋭い痛みが走った。無垢な瞳に豊かな唇、つややかに輝く赤い髪。彼女を断頭台に送ることなど、このわたしにできるだろうか?
-
3.0父の名代としてニール卿の結婚式に出向いたガレスはその道中、正体の知れぬ賊の一団の襲撃を受け、傷を負う。ようやくニール卿の城に到着すると、彼は何者かに殺されていた。どういうことだ? 犯人を突きとめなければ。そう決意したものの、傷のせいで昏睡状態に陥り、地元の金細工師の家で看護を受ける身となる。世話をしてくれたのは、金細工師の孫娘アリ。死んだニール卿の花嫁となるはずだった美しい娘だ。一度目の結婚で煮え湯を飲まされたガレスは、美女には懲りていた。この娘も亡き妻と同じで、美貌を武器にのし上がろうとしたのか?
-
4.0私の正体はまだ秘密のまま――手遅れにならないうちに明かさなければ。 ジェイク・マシューズ! 彼がテレビで人気のあの書評家?ジュリエットは皮肉な巡り合わせが信じられなかった。親友の家のディナーパーティで彼を紹介されたとたん、ジュリエットの胸には抑えきれない怒りが込みあげてきた。ペンネームを使って密かに書きあげ、自信をもって上梓した作品を、彼に“ロマンチックな駄作”と酷評されたばかりなのだから。ジェイクはジュリエットが作家だとは夢にも思わず、ひと目で彼女に興味を示し、翌日、デートに誘ってきた。私の正体を知ったら、この人はどうするのかしら?揺れ動くジュリエットの心は、ほとんど彼の魅力に傾いていた。 ■人気作家キャロル・モーティマーの1982年刊行、未邦訳旧作の登場です! ペンネームを使ってこっそり小説を書いているジュリエット。作家本人とヒロインが、なぜか重なって見えてきます。
-
-世界一美しい街で再会した二人。だが、愛は憎しみを超えられるのだろうか? フィレンツェで親友に約束をすっぽかされ、ローズは途方に暮れていた。言葉もわからない異国のホテルで一人、どうすればいいのだろう?そのとき目の前に現れ、助けてくれたのは、実業家ダンテだった。だがいくら親切にされても、ローズは彼に心を開かなかった。理由があるのだ。じつは4年前、ふたりは会ったとたん激しい恋に落ち、その夜、薔薇色の将来を夢見てベッドをともにした。ところが朝が来る前に、彼は姿を消し、その後婚約者と結婚してしまった。理想の王子様の正体は、とんでもなく不実なプレイボーイだったのだ!そんなひどい人に、真実とはいえ、打ち明けられるだろうか?あなたには幼い娘がいて、私が一人で育てているのだと。 ■ベテラン作家キャサリン・ジョージの、2年半ぶりの新作をお届けします。婚約者のいる身でありながら、ローズを弄び、立ち去ったダンテ。憎み続けた彼の真実の姿を知ったとき、ローズは……。
-
-彼はシーク。何よりも名誉を重んじる。私を抱けば、その名誉は即座に地に落ちる── 23歳になるまでの1年間、クレミーは一人暮らしを楽しんできた。だが誕生日が目前になり、彼女の元にカリムという男が訪ねてくる。「僕は使者としてここに来た。理由はわかるね?」もう逃れられない。彼女はラスタン国の皇太子の妻に娶られるのだ。それは親同士が取り決めた、愛のかけらもない政略結婚だった。道中、猛吹雪に襲われて、しかたなくコテージに宿をとった二人は、心の距離を近づけ、急速に惹かれ合うようになる。愛のない結婚をする前に、せめて彼と一夜をともにしたい……。そんなクレミーの切なる願いは、カリムに無残にも打ち砕かれた。許されるはずもなかったのだ──彼の正体もまたシークだったのだから。 ■冷酷な父親に利用され、政略結婚を強いられているクレミー。そんな彼女が恋した相手は、鉄の意思をもつシークでした。吹雪に閉ざされた空間で、息もできないほどの誘惑が繰り広げられ……。
-
-愛なき結婚を控えた花嫁に、初恋の未練がよみがえる……。 名門アシュトン家の養子である長男との結婚を間近に控えたセア。愛のない政略結婚を受け入れたのは、家族のため、ビジネスのため。だが式の数日前、思いもよらない人物が彼女の前に現れた――元恋人で初恋の人、アシュトン家の正統な血を引く次男のジーク。父親の後継者に選ばれなかった8年前から、一族とは疎遠になっている。当時セアは、家を出る彼に、一緒に来てほしいと言われたが、やむにやまれぬ事情との板挟みになり、理由も言えずに断ったのだった。その後、彼は独力で実業家となり、今や父親の大企業をも脅かす存在だ。大人になった彼の色香に、そして彼が向けてくる意味深な強い視線に、セアは身も心も震わせた。ああ、彼はいったい、なぜ戻ってきたの? ■名門アシュトン家が養子を迎えた直後にこの世に生を享けたジーク。つねに“よそ者”という意識を持ち、周囲からも放蕩息子と思われ生きてきた彼が長年の音信不通を経て現れたのは、憎き父と渡り合うため? それとも血のつながらない兄からセアを取り戻すため?
-
4.0女を服従させるのが好みの彼が、なぜ私なんかに興味をもつの? 亡夫の虐待によるいまだ癒えぬ心の傷に苦しむマージーはある日、たった一人の肉親である妹から深刻な相談を受けた。恋人との交際をその兄キャノンに猛反対されているというのだ。“財閥の名家の次男と貧乏な娘では、身分違いも甚だしい!”と。なんて傲慢なの? 妹に泣きつかれ、彼に会うことになったマージー。だが、現れたキャノンは彼女を鋭い目で観察し、忘れたい過去の傷をえぐるような言葉を次々に浴びせかけてきた。もうやめて! 耐えきれずマージーがその場を立ち去ろうとしたとき、いきなり彼の硬い胸に引き寄せられ、耳元でささやかれた。「妹と恋人の仲を裂きたくなければ、ぼくの言うことを聞くんだ」 ■『炎を消さないで』につづき、1982年に出版されたダイアナ・パーマーの秀作『浜辺のビーナス』を新訳版でお贈りします!傲慢な堅物ヒーローと悲劇的な過去を持つヒロインが繰り広げる情熱的なロマンス――唯一無二の作家の才能をご堪能ください。
-
-大富豪に突きつけられた、無慈悲な結婚―― こんな理不尽な要求をのむほかないの? コンスタンティン……?!父の葬儀に現れたかつての恋人を見て、シエナは呆然とした。漆黒の髪。たくましい肩。男らしい香り――これは幻ではない。懐かしさがこみあげた次の瞬間、苦い記憶がシエナを現実に引き戻した。2年前彼女は、アトレウス・グループCEOのコンスタンティンに突然婚約破棄され、絶望のどん底に落とされたのだ。今になって、私になんの用があるというの? いぶかる彼女にコンスタンティンは告げた。亡き父が彼に莫大な借金を負っていたと。いったいどうすればいいの? 借金を返す手立てなどあるはずもない。「君が借金を返せなければ会社をもらう」彼は氷のように冷たいまなざしで、シエナを見据え……?!
-
-七年目のジンクス。あるいは三度目の正直。いったいどちらを信じればいい?■〈セックス・アピール〉――それがシャドウが経営する店の名だ。その店では、愛し合うカップルが楽しむための品物が売られている。とはいえ、オーナーの彼女自身は、男性にいい思い出がなかった。十七歳のとき、そして二十四歳のとき、生涯一緒に暮らそうと思った相手にひどい目に遭わされたのだから。七年がたち、また運命の年がめぐってきた。彼女に見とれて店の前で転倒したブレント・ブラムウェルは、まさに世界で一番セクシーな男性で――運命の相手に見えた。彼はシャドウに惹かれていることも隠さず、積極的に関係を深めようとする。シャドウは当惑した。わたしは彼が好き。だったらどうして不安になるの?
-
-ニューヨークのリトル・ロシアと言われる町で一人の老人が殺害された。彼は三十年前に事故死したとされる旧ソ連の遺伝子研究の第一人者だった。捜査官ジャックは老人が生前に暮らしたモンタナ州山あいのホテルに潜入する。そして息をのむほど美しい女性の肖像画に出会い、心を奪われる。三十年前に死亡したはずの彼女は、その夜とつぜん姿を現した。美しい瞳に悲しみをたたえて…。D・マコールが生命の神秘を描く、珠玉のロマンティック・サスペンス。
-
3.0レオは、信じられないほどハンサムでセクシーな男性だった。経営するレストランにレオが客として初めてやってきたときから、テリーは彼に強く引きつけられていた。そして、たぶん、彼も……。三度目にレオが店に来たとき、今日が運命の日だとテリーは悟った。その夜、二人は自然に結ばれた。それは想像を絶する喜びだった。こんな関係があってもいい。相手のことは深く知らないけれど、つかのまの至福が味わえれば、それでいい。問題はないはずだった。そう、テリーの身になにも起きなければ……。
-
-教会の結婚式でオルガンを弾く準備をしていたリアは、男性に声をかけられて目を上げ、呆然となった。まさか、こんなところで彼に会うなんて!その男性を偶然見かけるのはこれで三度目だが、リアは初めて見たときから、完璧な男らしさに強く惹かれていた。でも、なぜ赤の他人である彼に心を乱されるのだろう?席に着いた男性を見ているうちに、リアは気がついた。私は彼に愛されたいと思っているのだ!そして彼のほうも、リアに興味をそそられているようだった。教会ではなにも起こらず、二人はそっけなく別れたが、リアにははっきりとわかっていた。今度彼に会ったら、二人の間に燃えあがる欲望を抑えこむすべはないと。
-
-ロウィーナは若くして有名雑誌の編集長の座に就いた。果てしない野心をいだいて努力した結果だった。成功の味に酔いしれてもいいはずなのに、気分は冴えない。それもこれも妊娠してしまったせいだ。キャリアのことを思えば、結婚や出産など考えるのもつらかった。そんな悩みを胸に、ライターの女性と社内を歩いていたとき、通りかかった一室で、上半身をあらわにした男性の背中を目にする。長身の男が振り向いたとたん、ロウィーナは思わず声をあげた。「こんなところで何をしているの?」女性スタッフのみだらな視線にさらされているハンサムな彼こそ、大学時代の友人で、おなかの子の父親であるクインだった。彼には妊娠したことは秘密にしてあるから、何も知らないはず。それにしても、形成外科医の彼がなぜ半裸の姿でここに?
-
-やっと見つけた! 彼女はローズマリー役にぴったりだ。映画監督のギデオンは次回作に起用する主演女優を探していた。制作会社のオーナーが主催したパーティでマディソンを紹介され、彼女こそイメージどおりの役者だと確信する。若く美しく人目を引く魅力的な女性、マディソン。会うたびに彼女に強く惹かれていく自分をギデオンは戒めた。彼がまだ七歳のころ、父親はある女優に恋をして家族を捨てた。それ以来、父を奪った相手を憎み、本気で女性を愛すまいと決めていたのだ。だが、マディソンを求める気持ちは、どうしても抑えることができなかった。それは皮肉な運命の波となり容赦なくギデオンをのみ込む結果に……。
-
3.0建築士のフェイスは、屋敷を改築する仕事を任され、思い出のハットンハウスでしばらく働くことになった。十五歳の夏に過ごした館――ナッシュに出会った場所で。家庭の事情で児童養護施設に預けられていた彼女は、見学に行ったハットンハウスで館の持ち主フィリップに気に入られ、夏のあいだ屋敷で過ごさないかと招待を受けた。そして、フィリップの名づけ子のナッシュに出会い、彼に恋をした。すべてがばら色に見えたのもつかの間、とんでもない事件が起こる。施設の非行グループがお金を盗みに屋敷に押し入り、止めようとしたフェイスが、少女たちの陰謀で首謀者として糾弾されたのだ。ナッシュにも信じてもらえず、彼女の心はずたずたに引き裂かれた。その後フェイスは、館で十年ぶりに彼と再会を果たすことになるが……。
-
-ティナは、今は亡き親友サラの娘、ボニーの父親をさがしていた。可能性が最も高いのは、秘書だったサラのボス、ドミニクだ。ティナはドミニクの会社を訪ねたが、彼はろくに話も聞かず、門前払いをくわせた。一筋縄ではいかない男のようだ。こうなったら、こちらも不意打ちするしかない。ティナは会社を出た足で、今度はドミニクの自宅に向かった。幸い、孫が欲しくてならないドミニクの母親は、ボニーを見て大喜び。間違いなくドミニクの子供だと断言する。うまく自宅に入りこんだ私を見て、彼はどう反応するかしら?怒り狂うドミニクを想像して、ティナはほくそ笑む。なんとしてもDNA鑑定に持ちこんで、父親だと認めさせよう。ドミニクの傲慢な態度に持ち前の負けん気を刺激され、ティナは意気込んだ。それが危険な感情の前触れとも知らず……。
-
4.0村はずれの家でつましく暮らすエリーは、ある雪の夜、怪我をして記憶を失った男を助けた。いずれ去っていくと知りながらも彼に惹かれてしまい……。(A・グレイシー『雪のプロローグ』)家族をなくし、素性を隠して家庭教師をしているセーラは思わぬ来客に怯えた。それは6年前、彼女を冷たく捨てた恋人だった。(M・ジャレット『サファイアの魔法』)独身主義の令嬢ベスは家族からの結婚の圧力をかわすため、幼なじみのジャックに求婚者のふりを頼む。ジャックが本当に彼女を妻にするつもりとも知らずに。(L・ストーン『クリスマスは伯爵と』)英国摂政期、愛の奇跡に彩られたクリスマス短編集!
-
-ケリーと祖父は、羊牧場メアリアンパークの敷地内に住んでいる。持ち主のヘンリー・ロイドと祖父は親友で、何十年も前に土地の一部を譲り受けたのだ。だが、法的手続きはとっていなかった。そのためヘンリーが急死すると、メアリアンパークを買った男が立ち退きを迫ってきた。そんな折も折、ケリーは物理療法士としてその男ジャスティンの治療に出向くことになった。この機会を利用して、祖父の土地を守らなくては!彼と対面したとたん、ケリーは野性的な魅力に一瞬ひるんだ。前にどこかで会ったような気がする……そんなはずないのに。★心温まる作風が魅力の人気作家エマ・ダーシーの作品をお届けします。今月はイタリア人ヒーローが登場する新作R-2111「花嫁と 呼ばれる日」も刊行されますので、併せてお楽しみいただけます。★
-
-キャシーは小さいころから、器量が悪いとあざけられてきた。今、自分でも女性的な魅力はまったくないと思っている。だが頭脳の優秀さは抜群で、コンピュータの分野で才能を発揮し、二十代初めには自分のコンピュータ・ゲーム会社を設立した。最近、彼女の会社のすごさに目をつけた大会社の買収から逃れるため、キャシーはピーターという青年と婚約し、心底ほっとした。ピーターの父親が主宰するグループの傘下に入るから、社は安泰だ。ところが、優しいピーターとの結婚を間近に控えたある日、突然、彼女を誘拐し、遠い田舎の教会で無理やり自分と結婚式を挙げさせた男がいる。会社買収を企てていた大会社の社長、ジョエル・ハワードだ。
-
-その昔、私は彼を不幸の淵に追いやった。なのに、まだ彼のキスを焦がれる。 悲惨な境遇で、家族などないも同然だったアイーシャ。そんな彼女を拾ってくれたのが、ルイーズという裕福な婦人だった。婦人の浮気性の夫のせいでそこも居づらくなり、一度は彼女のもとを離れるが、再びルイーズの所有するスコットランドの屋敷に身を寄せた。そこで、今は実業家となった息子のジェームズと再会するはめに。「ここであばずれが何をしているんだ?」ジェームズにとっては、アイーシャは両親の離婚の一因となった憎い女だった。なのに一目見て彼はアイーシャから目が離せなくなった。ただの妖婦としては魅力的すぎる――美しい瞳の奥に沈む憂いの理由を何が何でも知りたいと思わせるほどに。■孤独な生い立ちのアイーシャを悪い女と決めつけながらも、惹かれていくジェームズ。いつしか彼はアイーシャの虚勢を見破り、心の奥に隠れていた傷つきやすい少女を救い出そうとします。おとなの男性の包容力、忍耐強さ、深い愛情に感動してください!
-
-誰にも言えない私の穢れ。あなたの情熱だけが溶かしてくれる。 大富豪のプレイボーイ、ルチアーノに失恋して7年。玉砕した直後、カプリースは慰めるふりをしたルチアーノの友人マリオから乱暴され、一生忘れられない心の傷を負った。以来彼女は、ロマンスの一切を諦め、男性を避けて生きてきた。まさかルチアーノから仕事の依頼をされる日が来るなんて。あの事件のことを知らない彼の頼みを、断る理由などない――今も彼だけを恋い焦がれているという秘密のほかには、何も。忌まわしい過去を忘れるチャンスなのかもしれないわ。カプリースは再会がもたらした甘い予感に震えた。ルチアーノのもう1人の取引相手が、あのマリオであることも知らずに。■卑劣なマリオの素顔など知る由もないルチアーノ。それは彼が決して誰とも心を通い合わせないからで、7年前に捧げられたカプリースの愛を拒んだのもそのせいでした。本当は彼も惹かれていたのに……。再会から始まった情事は、愛の幕開けになるのでしょうか。
-
3.0ジェイムは結婚生活に絶望していた。まだ年若く、世慣れていない彼女にとって、裕福でハンサムで優しい夫ブレークは世界のすべてだった。ところが彼は妻よりも仕事に夢中で、ジェイムはいつも取り残され、寂しさを持てあましていた。そんなときだった、夫のよからぬ女性関係の噂を耳にしたのは。耐えきれなくなったジェイムはついに家を出るが、直後に妊娠が発覚。だが、ブレークに知らせても返事はなかった。それから3年。一人で娘を産み育てていたジェイムは、近隣の僧院に引っ越してきた男性がブレークだと知り、愕然とする。■巨匠ペニー・ジョーダンの瑞々しい才覚が光る、本国では1984年刊行の初期作。夫婦の切ないすれ違いと再生をドラマチックに描きます。
-
-なんてことなの……彼には美しい婚約者がいたんだわ! 猛吹雪の日、テッサは林の中でひとりの男性に出逢った。その男性は彼女に話しかけてくるやいなや気を失い、地面に倒れた。よく見れば、高価そうな服は汚れ、体じゅう傷だらけ。こんな天候の中、そのまま放っておくこともできず、テッサは苦労して自宅へと彼を連れ帰った。ほどなく目覚めた彼の口から驚くべき言葉がもれる。「僕は自分が誰で、どこから来たかもわからない……」雪に閉じ込められ、ビルと名づけた彼とふたりきりで過ごすうち、テッサはその人柄のよさに魅了され、身も心も捧げてしまった。彼が、巨万の富を持つブラボー家の一員アッシュだとは知らずに。■クリスティン・リマーはこれまでもミニシリーズ〈都合のいい結婚〉で名門ブラボー家の人々の華麗なロマンスを描いてきました。その関連作をイマージュからお届けします。
-
-要求された一夜の情事――これは使命か、禁断の果実か。 ニューヨークの大企業に勤めるスザンナは、ある仕事のため異国へ飛んだ。社長の命で、彼の婚外子とおぼしき実業家に会い、血のつながりを証明するためにDNAを提供してもらうのだ。見ず知らずの相手にそんな依頼をするのは気が引けるが、余命幾ばくもない社長の頼みを断ることなどできない。当の実業家アマード・アルバレスの地所に到着したスザンナは、出迎えに現れた彼のあまりに魅力的な姿に、思わず息をのんだ。ああ、今からこの人の人生を180度変えてしまうかもしれないなんて……。彼女が意を決して用件を伝えると、アマードが驚くべき条件を口にした。「君が僕とひと晩、ベッドで過ごすなら」■大人気作家J・ルイスによる『ボスとの秘密の関係』(D-1638)の関連作をお贈りします。女性なら誰もが憧れる理想的でセクシーな誘惑シーンが楽しめるだけでなく、繊細に描かれる心情描写には思わず目頭が熱くなります。美しい珠玉作をぜひご堪能ください。
-
3.0忘れるはずの一夜が授けた、新しい命。 ウエディングドレス姿のジュリエットは、教会の控え室で妊娠検査薬のスティックを呆然と見つめた。まさか……。お腹の子の父親は、花婿ではない。リード――両親の望む政略結婚の相手に暴力をふるわれ悩んでいたとき、心奪われたハンサムな男性。いけないこととわかっていたからあの一夜で彼を忘れると決めたのに……。いたたまれず教会から駆けだした彼女は、やがて湖畔の別荘に辿り着いた。2日後、彼女を見つけたのは他ならぬリードだった。「なぜ結婚式から逃げたりした?」――あなたの子を身ごもったからなんて、絶対に言えないわ。■D-1625『個人秘書の告白』で、年商数百万ドルを稼ぎ出すやり手のリードに惹かれかけていたジュリエット。政略結婚とはいえ婚約者のある身でなんとリードの子を妊娠してしまいます。一方、リードはまさか自分がお腹の子の父親とは夢にも思わず……?!
-
-シュザンヌが十六歳の頃、父は亡くなった。父は六年前に再婚した若きシレストに骨抜きにされ、一家の財産は彼女の贅沢のために、底をついていた。それから三年、質素に暮らすシュザンヌは、次の獲物を探すシレストに強引に誘われ、高級ホテルに宿を取る。そこで運命の出会いが待ち受けていた。
-
-宝くじでささやかなお金を手にしたケリーは、退屈な毎日を忘れ、つかの間の冒険と贅沢を楽しむためにウィーンへ旅立った。機内で知り合った男性は親切にも、知り合いがいない彼女を、ウィーン社交界で高名な伯爵夫人のパーティーに招待してくれた。華やかな紳士淑女たちに圧倒されるケリーの目を引きつけたのは、プレイボーイとして名を馳せるハンサムなタスブルク公爵。すると公爵は魅力にあふれる笑みを浮かべてデートに誘ってきた。最初は警戒したものの、甘い言葉に負けてケリーは承諾した。別世界に暮らす彼が本気で私を相手にするはずがないけれど……。
-
-旅行業を営むケイトは、ツアーの視察のためにバラカット首長国に降り立った。空港でハディという名の男にいかにも尊大な調子で声をかけられる。彼女は瞬時に反発を覚えたが、じつは彼はケイトの案内役で……。(『氷のシーク』)ソフィーはバカンスでバラカット首長国へやってきた。早くに起き出して浜辺を散歩していたとき、白いローブを翻し黒馬を駆る男性が鋭い視線を投げてきた。彼女が不思議に思っていると、彼が近づいてきて言った。「僕はきみが何者か知っている、ソフィー」(『シークの至宝』)伝説と魔法に満ちた神秘の地に愛の熱風が吹く――魅惑の短編を2作収録!
-
-ラジオから流れてきたジェイスの歌声を耳にしてエリンは思わず涙をこぼした。5年前、二人はひと目で恋に落ちたが……。(J・ロス『シンデレラ・カウガール』)元夫の義弟ニックと再会したとたん、アニーの胸は打ち震えた。7年前に結婚式直前の彼女を誘惑した不遜な男だとわかっていても。(H・マカリスター『誘惑は真夜中に』)心に傷を抱えたウェイトレスのエイミーは、勇気を出してラジオ番組で秘密の夢を語った。まさか常連客のスティーヴが聴いているとは思わずに。(E・ミンガー『ミッドナイト・キス』)深夜に起こる熱い奇跡を、3名のベストセラー作家が描く!
-
-スザンナとダイアナ姉妹には、憧れの女性がいた。それは自らの祖先であるイザベル。100年以上前、先住民族と開拓者たちの抗争が続く時代に、都会育ちのお嬢様だった彼女はシャイアン族の血を引くカウボーイと結婚し、真実の愛を貫いたのだった。姉妹は夢見ていた――いつの日か、イザベルが遺した象牙色のウエディングドレスを身にまとい、愛する人と固い絆で結ばれることを。そして今、彼女たちにもついに恋の季節が巡ってきて……。伝説の街モンタナ州ホワイトホーンを舞台に、稀代の実力派作家たちが描きだす、時を超えて語り継がれる3つの愛の物語。
-
3.0リーはわびしく、孤独で、不安だった。大けがをして記憶を失い、自宅の屋敷に連れてこられたものの、使用人は皆よそよそしく、夫ポールの目は憎しみに満ちている。だが、リーが以前の残酷な性格からは想像もつかないほど優しくなったことに、やがて周囲は気づき始める。ポールにも再び愛されるようになっていくリーだったが、ついにすべての記憶が戻ったとき、恐ろしい事実に愕然とする。記憶を失う前の私は、離婚を切り出したポールを憎むあまり彼に殺し屋を差し向けていたのだ……。
-
1.0幼なじみの結婚式に出席するため、故郷のリトル・コンプトン村に戻ってきたジェニスは、そこでいちばん会いたくない男、ルーク・ラスビーと再会した。八年前、ルークはジェニスと婚約していたが、突然一方的に婚約を解消してほかの女性と結婚してしまったのだ。それでもジェニスは今も彼を忘れられない。 ルークと別れて八年もたつのに、いまだに恋人がいないのはそのためだ。そんなジェニスの心におかまいなく、ルークは何事もなかったように彼女に近づいてきた。
-
4.0とっさについた慰めの嘘のせいで、まさかこんなことになるなんて……。 デボン州の片田舎からロンドンへ向かいながら、ジョージーは決意を新たにした。なんとしてもピエールに会って、村へ一緒に連れて帰らなければ。恋人として。幼なじみのピエールは金融業界で成功をおさめ、今や億万長者だ。だが故郷に母親を残したまま、顔を見せに来ることもほとんどない。夫を亡くして以来ふさぎ込んでしまった彼の母は、孤児のジョージーに愛情を注いでくれた大切な恩人なのだ。彼女を元気づけたい一心で、気づけばジョージーは、つい口走っていた──ピエールとは将来を誓い合った仲だと。もし彼に会って拒絶されたら、わたしはどうしたらいいの?■じーんと心が温まるラブストーリーなのにホット──という、まさにキャシー・ウィリアムズの醍醐味を堪能できる作品です。かわいらしいヒロインに振り回されるヒーローにも注目!
-
4.0熱い抱擁も甘美なキスも、すべては人目を欺くため。 エミリーは、建設会社を経営するカディルの生真面目な個人秘書。毎夜ベッドに女性を招き入れるプレイボーイの彼を従順に支えている。実は彼にはもう一つの顔があり、砂漠の国キルの王子でもあった。ある晩、緊急の電話が入り、カディルの父である国王の危篤が伝えられた。後継者候補はカディルと兄のラシードだが、不自由な生活を嫌う彼は、わざと王妃失格の派手な花嫁を連れ帰って周囲の不興をかい、後継者候補から外されるよう、ひそかに目論んだ。もちろん“花嫁役”は、事情を知る有能な秘書エミリーしかいない。高額な報酬と引き替えに、彼女はしぶしぶセクシーな女性に大変身する。だが、いよいよキル王国に到着し、彼から情熱的なキスをされたとき、エミリーの体を貫いた興奮は演技とはなんの関係もなかった──。■人気急上昇中の作家リン・レイ・ハリスが描く、砂漠の国の王子と秘書の切なく熱いロマンス! 外見も内面も劇的に変化を遂げていく、生真面目秘書エミリーの恋の行く末にご注目ください。
-
1.0あの悲しい過去を忘れさせてほしい。あなたの不屈の情熱で。 モデルのセレステはある過去の出来事のために、恋愛をあきらめ、男性を遠ざけて地味に暮らしてきた。ところが最近、彼女が専属モデルを務める化粧品会社の社長から執拗に関係を迫られるようになり、怯えていた。ついにあるショーの会場で彼に暴力を振るわれそうになったとき、セレステを庇うように一人の男性が颯爽と現れた。ラファエル・サンガルド! 投資で莫大な富を築いた億万長者。その日以来、セレステは彼とデートを楽しむようになるが、彼の誠意を感じつつも、やはり心を開くことは難しかった。しかも、偶然耳にした彼の言葉にショックを受けてしまい……。■「押して、押して、押しまくる」そんな表現がぴったりくる、灼熱のラテン・ヒーローの登場です! ラファエルの情熱は、セレステの凍てついた心を溶かすことができるのでしょうか?
-
4.0ぼろ布のように捨てられた心の傷は、もう癒やせないと思っていた……。 式の前日に婚約者から一方的に手ひどく捨てられたヘレンは、住む家も仕事も、信じられる人も失い、絶望のどん底にいた。そんな折、彼女は親友の結婚式に招待され出席することになった。新郎新婦の門出を祝いたいけれど、心はふさいだまま……。だが、肩を落とし参列する彼女に、熱い視線を注ぐ男性がいた。親友の兄オリバー――女性が放っておかない、理想の独身貴族だ。初めて出会った彼からの視線に胸がざわめくヘレンだったが、ふたたび傷つくことに怯え、思わず化粧室に逃げこんだ。すると外に出てくるよう呼ぶ男性の声がし、彼女が戸惑っていると、こともあろうにドアを蹴破り、オリバーが姿を現した!■ユーモアに富んだ魅力的なヒーロー像に定評があるサラ・モーガン。大好評をいただいた『片思いに終止符を』の関連作をお届けします。前作ヒロインの兄、オリバーが本作の主人公。昔から、怪我をした動物などを放っておけない性格だった彼が、ヘレンを助ける理由は?
-
-彼を愛しても、報われる日はこない。私はしがない家政婦だから。 半年前、夫を亡くしたバネッサは、横暴な義両親に幼い息子を奪われそうになり、いとこの経営するモーテルに身を寄せていた。そこでハンサムな大富豪カークと出会い、彼の強烈な魅力に抗えず唇を許してしまう。どうかしているわ。出会ったばかりの男性なのに。翌日、カークの家で家政婦として働くことを打診され、バネッサは亡夫への罪悪感に苛まれながらも息子のためを思い承諾する。「でも、条件があるわ。わたしに触れないと約束して」「きみを求めないとは約束できない」あなたが欲しいのは家政婦ではなく、ベッドを温めてくれる相手なの?■傲慢さ炸裂! 家政婦ヒロインを誘惑するのは、愛を恐れる億万長者。非情なヒーローと健気なヒロインの恋を描いて大人気、マクシーン・サリバンの作品をお楽しみください。
-
-秘密を知られたら、どうすればいいの?憧れの彼と一つ屋根の下に暮らすなんて。 生後8カ月のメグと暮らすイエナには、誰にも言えない秘密がある。実はイエナは北欧の小国ラースランドの王女。恋人が戦地で非業の死を遂げ、失意のなか妊娠に気づいた彼女はスキャンダルを恐れてアメリカに渡り、身分を隠してメグを産んだ。以来、マスコミの目に怯えながらひっそりと暮らしている。ある日、憧れている雇い主の兄リアムが困った顔で赤ん坊を抱き現れた。元恋人の遺児を引き取ったものの、世話に手を焼いているという。やがて、彼は驚くべき言葉を口にした。「君をナニーに雇いたい」呆然とするイエナをリアムは強引に説得し、家に連れ帰ってしまう。もし彼に、私が本当は王女だと知られたら……?■D-1629『億万長者の願い事』の強引で男らしいヒーロー像で読者の心をつかんだレイチェル・ベイリー。本作では、遠い異国ラースランドまで追いかけてきたヒーローが、拒まれてもなおヒロインに語りかける熱い愛の言葉にご注目ください!
-
-ダラスに引っ越そうと車を走らせていたブリンは事故に遭い、同乗のケリーに大怪我をさせた。偶然通りかかった医者ジョーに助けられ、ケリーは入院。行くあてのないブリンは、ジョーの提案で、彼の実家であるダレッサンドロ家に泊まることになった。そこでは、大家族がそれぞれブリンの身の上を心配し、ナニーとして働かないかとまで誘ってくれた。事故当時から、ブリンとジョーは互いにひと目で心を奪われていた。しかし、少しおせっかいだが心温かい大家族で育ったジョーに、ブリンは素直になることができなかった。彼と違って、里親の家で育った子供時代が孤独だったから。それに、ある事情から母親には絶対ならないつもりだから。
-
-“口説いては捨てる”それがプレイボーイの愛し方。■この男性(ひと)には気をつけなければ……。新米弁護士のリサは身構えた。依頼人が不当勾留されたと聞いて駆けつけたところ、現れた保安官は若くセクシーなクイン・サットンだったのだ。こういうハンサムな男性は体目当てに女を口説くもの……。誘うように微笑むクインに、彼女は警戒心をあらわにした。しばらくして仕事の話を終えて席を立ったリサは、外まで追いかけてきたクインにいきなり唇を奪われる。魔法のような瞬間に酔いしれつつも、彼女はやがて我に返った。彼の餌食にはならないわ! リサは走って逃げだした。
-
3.0両親の死後、ずっと面倒をみてくれた祖父が亡くなり、外国にいたボウは急遽帰国した。最愛の祖父の死もさることながら、遺言の内容が彼の心を乱していた。一年間は代々受け継がれてきた広大な屋敷に住むこと、そして、その間は家族同然の屋敷の使用人たちを雇い続けること。が、中に一人、家族同然とは言えない者がいた。乳母のマギーだ。子供のいない家に乳母とは! いったいどんな仕事をしていたんだ?屋敷にたどり着いたボウは、ようやくその謎めいた乳母と会った。炎を思わせる赤い髪、真珠のように白い肌、抜群のスタイル――ボウはたちまち熱くなった。いや、待てよ、もしかすると……。祖母は僕が結婚しないことを嘆き、子孫が絶えることを心配していた。ボウは思わず口走っていた。「君は妊娠しているのかい、マギー?」もしそうだとすると、これは厄介なことになるぞ!
-
-シカゴの高級宝飾店モナークは、かのティファニーと肩を並べるほどの一流ブランド。代々一族の女性だけが才能を受け継ぎ、トップデザイナーとして君臨してきた。女の子の誕生を待ちわびるモナーク家に、ついに新たな子供が誕生した。輝く宝石のような肌をした、女の赤ちゃん。しかし幸せなはずの母マデリンは不吉な影に身を強ばらせた。娘を執拗に見つめるあのまなざし。この家には邪悪な何かがうごめいている…。エリカ・スピンドラーの長編傑作。
-
3.0サンドリンは新婚六カ月の夫ミシェルに書き置きを残し、ニューヨークからひとりゴールド・コーストにやってきた。映画のオーディションに受かって見事に役を射止めたものの、撮影のあいだ四週間も離れて暮らすなどとんでもないと、ミシェルにオーストラリア行きを強く反対されたからだ。だがサンドリンの意気ごみを裏切るかのように、撮影は大幅に遅れ、資金不足から映画製作自体が暗礁に乗り上げようとしていた。そんなとき、ある人物が映画に資金を投入してくれることになった。パーティの席上、その人物に会ったサンドリンは呆然とする。なんとそれはミシェルだった。彼は怒りをこめたキスで彼女を罰し、投資の対象はきみだと告げる。ぎこちない関係のまま、二人は再びともに暮らしはじめるが…。
-
2.0ケイトが妹とふたり片田舎でほそぼそと暮らすには理由があった。4年前、亡き母の親友の息子である大富豪ニコラスと結婚したが、不幸にもある噂を耳にしてしまい、彼女は深く傷ついた。結婚を隠れ簑に、社交界の華と謳われる人妻を愛していた夫……。みじめな立場に耐えられず、彼女は偽りの生活を捨てたのだった。だがある日、反抗期の妹が家出したことがわかり狼狽していると、家の前に停まった高級車から、なんと別居中のニコラスが現れる。彼は悠然と妹の無事を告げると、自分が後見人になると申し出て、その代償にケイトが妻として戻ってくることを要求した!
-
-豊かな自然に恵まれた小さな町、モンタナ州ホワイトホーン。社会福祉士のジェシカは、住民のために尽くす明るい女性だ。だがそんな彼女にも、一人だけ苦手な男性がいた。ホワイトホーンの特別捜査官、スターリング・マッカラム――いつでも人を冷たく突き放し、実に傲慢な態度でふるまう。そのくせ彼の瞳に一瞥されただけで、胸が激しく波打つのだ。だがある出来事から彼の捜査に協力することになったジェシカは、意外なほど繊細で心優しいスターリングの素顔に触れる。大空のもとで今、彼女の恋心が密やかに息づきはじめていた。
-
2.0視力を失いつつある幼い娘の手術費用を貯めるため、ジーナは3つの仕事を掛け持ちし、過酷な日々を送っていた。そんなある日、昼の事務仕事のオフィスに現れた男性――それは忘れたくても忘れられない、リアム・シャノンだった。夫ジムの親友でありながら、結婚式の日に私を誘惑した彼。その後6年のあいだ音信不通だったのに、なぜ今になって……?ジーナがジムの事故死を伝えると、リアムは一瞬ひるんだのち、昔と変わらぬ傲慢さで残酷にも言い放った。「彼が亡くなったのなら、僕を止めるものは何もない」
-
2.0トップモデルのレクシーは深刻な悩みを抱えていた。元夫が、離婚に関する暴露本を出版すると脅してきたのだ。レクシーは兄の助言に従い、偽の婚約者を仕立てることにした。世間の目を憂鬱な過去でなく、“幸せな今”に向けさせるのだ。だが、兄に引き合わされた実業家のゲオルグ・ニコラオスは自信たっぷりで強引で、レクシーの最も嫌いなタイプだった。この魅惑的な瞳で一瞥すれば、どんな女性も思いのままだろう。彼を相手に、情熱的な恋人の役を演じるなんて……。激しい反感とは裏腹に、レクシーの背筋は甘く震えた。
-
2.0「あのみっともない娘を妹と認めるわけにはいかない」十六歳のとき偶然聞いてしまった義兄デクランの言葉で、ペイジの心は深く傷つけられた。彼女はデクランを見返したい一心で美しくなる努力をした。また猛勉強を重ね、新進デザイナーとして華々しく活躍するまでになった。六年後、二人はパーティで再会した。美しく成長したペイジに、デクランは心底驚き、ペイジは甘美な勝利感を味わった。そしてパーティの間じゅう、彼に冷たい態度をとり続けた。デクランにはその理由がわかっていないようだった。かつて自分が言った言葉など、すっかり忘れているのだ。
-
-それは人間を愛してしまった、切ない天使の恋の話―― 誰もがきっと涙する、ジョアン・ロスの純愛傑作。 凍えるほど寒いある冬の日、両親に捨てられ施設で暮らす少年シェイドは、施設裏の湖に誤って落ちてしまった。息もできず薄れゆく意識の中で少年が見たのは、天使のような女性の幻覚。そして目覚めたとき、どういうわけか彼は助かっていて、医務室に横たわっていた。あれから20年近く経ち、諜報員となって暗躍するシェイドは今、大切な友人を助けるため人生で最も危険な任務に就こうとしていた。そんな彼の前に現れたのは風変わりな修道女。彼が気づくはずなかった――彼女が遠いあの日の天使と瓜二つなことにも、彼女の正体にも。■ベストセラー作家ジョアン・ロスの純愛傑作です。本作の主人公はシェイド――幼くして母親に捨てられて施設で育ち、今では諜報員として暗躍する、名の通り“影”の世界に生きる男です。そんな彼が唯一心を許すのが同じ施設で育った親友なのですが、ある日その親友がとある無法国家に拉致され大ピンチ! シェイドは命をかけて親友の救出に向かいますが、そこへ愛らしく風変わりな修道女が現れ、自分もついていくと言いだし…。この修道女、実はずうっと長い間シェイドを見守ってきた、彼の守護天使のレイチェル。シェイドの命を守りたい一心で、地上に降りてきてしまったのですが…果たして、人間を愛してしまった彼女の運命は? ちょっと不思議で胸に沁みる純愛を、どうぞご堪能ください。
-
4.3突然のプロポーズから2週間で挙式。 急な結婚のわけを知った17歳の花嫁は……。 18歳年上の銀行家マークとダナが結婚して、2週間。冷静で思慮深く、大人の魅力をたたえた彼にひと目で心奪われ、周囲に祝福されて花嫁となった。でも、幸せの絶頂にいるはずのダナは無垢なままでいることに不満を募らせていた。結婚初夜、夫は17歳の妻とはベッドを共にしないと宣言したきり、ダナに指1本触れようとしない。いつまでも子供扱いされるのはいや! 身も心も彼と結ばれたいのに。ところが、マークがつい口にした言葉を聞いてダナは愕然とする。“脅迫”――この結婚はダナの父親に脅された結果にすぎないと。夫の弟ブレンドンと親しくなったのはそんなときだった。■圧倒的な魅力をもつ年上の夫に愛されず、孤独に耐えるうら若き新妻に、あろうことか夫の弟が想いを寄せ始め……? 2人の男性の間で揺れ動く、いまだ情熱の意味を知らない純粋な乙女心を、ベテラン作家ケイ・ソープが繊細な筆致で綴ります!
-
-夢にまで見た恋い焦がれていた人との再会。 でも、過去の苦い体験がわたしを惑わせる。 大学の図書館に勤務するラーラは、早朝の訪問者を見て驚愕した。ゲイブリエル! どうしてあなたがここに?彼は、つい最近亡くなった兄の親友で、13年ぶりの再会だった。16歳のとき、ラーラは思いきって愛を告白したものの、彼に子供扱いされ、笑いとばされた。その後遺症で、彼女は男性との交際に臆病になっていた。今やウォール街で大成功を収めたゲイブリエルは、かつての親友の死を知って、弔問に訪れたのだという。ラーラは相変わらずゴージャスな彼を見て、思い知らされた。わたしが男性を避けていたのは、この再会を待っていたからだと。■実らなかった初恋の相手ゲイブリエルと再会を果たしたラーラは、 まだ自分の中で幼い思いが息づいていたことを思い知らされます。 初恋の第2章はどのような展開を迎えるのでしょうか。ベテラン作家マギー・コックスの実力が余すところなく発揮されています!
-
3.0あなたの愛し方なんてわからない。 誰からも愛されたことがないから。 ブリアナはギリシアの無慈悲な海運王サキスの有能な秘書だ。まるでロボットのように黙々とボスの命令に従っていたが、彼女はじつは彼への恋心を胸の奥に秘めていた。サキスに熱いまなざしを向けられるたび、彼女はおびえた。いくら興味を持たれたからといって、恋に目がくらんではだめ。以前、ある人に心を捧げてどうなったか忘れたの?愛なんてなくても生きていける。でも、サキスに過去を知られたら、私は生きていけない。名前を変えるほどの事件が起きる前に、彼に出会えていたら。今は秘書としてそばにいられるだけで、ただそれだけでいい……。■期待の大型新人マヤ・ブレイクが描く、ギリシア人大富豪3兄弟のロマンス第1弾! 海運王サキスは有能な秘書ブリアナの秘密を知って……。
-
-ケリーンの18歳になる妹が亡くなった──生まれたばかりの我が子の父親の名を言い残して。富も名声も手に入れた著名人、トリスタン・ロスが父親だなんて!つい最近まで、妹はトリスタンの秘書として働いていた。妹の訃報を知っているはずなのに、連絡ひとつよこさない男。ケリーンの胸に怒りがふつふつと沸きあがった。矢も楯もたまらず、ケリーンはトリスタンの邸宅を訪ねるが、驚いたことに、彼は即座に子どもの父親ではないと断言したうえで、聞くに堪えない妹への侮辱の言葉を並べたてた。ケリーンは衝撃に打ちのめされた。いったい何が真実なの?
-
3.0おなかの子のためだけの偽りの結婚。 それが、愛を知らない億万長者の返答だった。 早くに実の母を亡くし、継母やその娘たちと暮らしていたメアリーは、意地悪な継母の画策によりのけ者にされ、孤独を味わってきた。大人になり看護師になった彼女は、さらに酷い仕打ちを受けた。義妹が自宅で産んだ赤ん坊が3日後に息を引き取ると、家族は責任をメアリーになすりつけ、職を奪い、町にいられなくしたのだ。いまは心を癒やすため、友人が貸してくれた孤島にいる。ある嵐の日、けがを負って浜辺に倒れていた男性ベンを助け、ともに過ごすうち、いつしかメアリーは彼に身も心も許していた――長年の孤独を埋め合わせるかのように。たった一夜だけと知りながら。だが、ベンが島を去った数カ月後、メアリーの体調に異変が生じて……。■胸が切なくなるロマンスで定評のあるM・レノックスの作品を1年ぶりにお届けします。愛を信じない億万長者の赤ん坊を身ごもったメアリーは、はるばるニューヨークに出向き、ベンに妊娠の事実を告げますが……。思わず涙誘われる、極上シンデレラストーリー!
-
-望んで彼の秘書になったわけじゃない。 なのに心が叫ぶ――そばにいたい、と。 大企業インフェルノ社に採用された22歳のオリヴィアは、希望する経理部への配属も決まり、胸躍らせて初出勤した。ところがそこで言い渡されたのは、CEOの代理秘書の仕事だった。CEOのタッカーは優れた頭脳と冷徹な決断力でのし上がった億万長者で、誰かを解雇するときしか人前に姿を現さないと恐れられる人物。陰で“死神”と言われる彼が相手では、断ればくびになるのは明らかだ。いきなりの大抜擢にとまどいを隠せないオリヴィアの前に、黒のスーツを着た長身の美しい男性が現れた。この人が……私のボス?恐れと憧れのはざまで呆然とする彼女に向かい、タッカーが言い放った。「きみは意見も質問もしてはいけない。言われた仕事だけすればいい」■多くの翻訳者や編集者から厚い支持を受ける人気作家S・メイアーの新作です! 傲慢で冷徹なボスの秘書という大役を仰せつかったヒロイン。単なるボス&秘書物にとどまらない、読み応えあるエピソードとこまやかな人物描写が詰まった珠玉作をご堪能ください。
-
5.0引きこもりボスの真実は、 秘書だけが知っている! サマンサの新しい仕事は、大企業CEOの臨時秘書。ボスのミスター・エデンは隣のオフィスにこもったままで顔を合わせたことは一度もなく、仕事の指示はメールか内線。機械越しに傲慢な命令が飛んでくるたびに癇にさわるが、幼いときに母を亡くし家族の面倒をすべて見ている彼女にとって破格の給料を支払ってくれるこの仕事は生命線だった。ある日、彼のあまりの横暴さに腹を立てたサマンサは、指示をわざと無視して、ボスが出てくるか試してみることにした。やがてドア口に現れたのは、見とれるほどハンサムで魅力的な男性。偏屈な堅物だとばかり思っていたのに、一体どういうこと……?■D-1636『聖夜に魔法のキスをして』の関連作です。実力派のストーリーテラーとしてファンを増やしているアンドレア・ローレンス。秘書にひと目惚れした億万長者の不器用な愛を描きます。
-
-理想の男性と結婚し、30歳までには赤ちゃんを産む――テリーはそんな人生の夢を描いていたが、恋は無残な失敗ばかり。結婚はあきらめても、子供はどうしても欲しい。だから人工授精を考えていると親友のニックに話したテリーは、彼の返答に唖然とした。「それならぼくと結婚しないか? 子供が生まれたら別れればいい」イタリア系の魅惑的な容貌をもつニックは優しくて、しかも裕福だ。彼が恋人をとっかえひっかえするのを見るのがつらすぎて、想いは胸に秘め、親友でいようと決めたのに……。ニックが出した条件は、“自然な方法で子供を授かること”。「では、まず相性を確かめよう」とまどうテリーに、彼は唇を重ねてきた。■斬新なプロットで人気のミシェル・セルマーの3部作がスタート!祖父から1000万ドルを相続するための条件は、“結婚して2年以内に男の子をもうけること”。セクシーな3人の孫息子たちが花嫁探しに奔走します。
-
4.0秘書養成学校を出たキャロラインは、ロンドンの中心部にある会社で働き始めたばかり。ある日、彼女は目覚まし時計が鳴らなかったせいで遅刻し、会社に到着するや扉の閉まりかけたエレベーターに駆けこんだ。中にいたのは、ダークスーツを身にまとった黒髪の大柄な男性。初対面なのに気さくな態度の彼に、キャロラインは心を奪われた。それから1週間後、キャロラインは例の男性と再び出会い、とんでもない迷惑をかけてしまったあとで彼が誰かに気づいた。この人は社長のミスター・アダム・スタインベックだわ!キャロラインは赤面して謝罪したが、さらに醜態を演じてしまう。■アン・メイザーが1965年に発表し、輝かしい作家への第一歩を踏み出したデビュー作を初邦訳でお届けいたします。年月が経っても色あせることのないみずみずしいロマンスをご堪能ください。
-
-「そそられる申し出だが、見知らぬ女性とはセックスしない」男の言葉に、ハンナはぽかんと口を開けた。なんですって?この人は、わたしを娼婦だと思っているの?親友の経営するレストランでウエイターが粗相をし、客のイタリア製のネクタイを汚してしまった。訴訟ものだと言う彼をなだめようと店の奥の部屋に連れていってこんなことを言われるなんて―ハンナはその場から走り去った。数日後、あるパーティに参加したハンナは、母の婚約者が雇った弁護士パーカー・マローンを紹介され凍りつく。こちらをまっすぐ見つめる鋭いブルーの目。あのときの男だわ。
-
4.0祖父の誕生パーティの企画をお願いしたい、ですって?突然かかってきた電話にケイティは仰天した。相手は名門ブラドック家の長男アダム。なぜかケイティをパーティ・プランナーだと思いこんでいる。人違いだわ。わたしは単なるウエートレスなのに。だが、アダムはケイティの説明を遮って話を進め、ロールスロイスを迎えによこすと言った。強引さに負け、会って事情を話すことにしたけれど、誤解は解けずにアダムはさっそく仕事を命じてきた。ケイティは困惑しながらも、好奇心から引き受けるが…。
-
3.5カーリーは夫ステファノの浮気に耐えきれず家を出たが、その直後、妊娠していることに気がついた。それから7年、娘のアン‐マリーは今や何よりも大切な存在だ。だがキャリアも積み、ささやかな幸せをかみしめていた矢先、娘の病気が発覚して莫大な費用が必要となってしまった。一刻も早く手術を受けさせたいと焦るカーリーは、顔も見たくないはずのステファノを訪ねる決意を固める。彼は子どもの存在を知ったらどんな反応をするかしら?そして私は……彼と再会したらどうなってしまうのだろう?
-
-ジュディの夢は、造園コンサルタントとして成功すること。だが、淡い金髪に大きな青い目、女性らしすぎる体つきのせいで、能力を正当に評価してくれる顧客にはなかなか巡りあえずにいた。今日もまた、訪問先の大邸宅で庭師らしき男性にからかわれ、ジュディはその庭について率直な意見を述べて応戦する。真剣に耳を傾ける彼に、思いがけず好感を持つジュディだったが、そのときの彼女には知るよしもなかった。目の前の男性が決して手の届くはずのないセレブリティ、高名な建築家であるマルコム・スチュアートだということを。
-
-「君に手伝ってもらいたいことがある。結婚してほしい」アレックスは自分の耳を疑い、ぽかんとしてフィリップを見た。彼はフランスから来た裕福な旅行客で、彼女はホテルの受付係。数日前の早朝、海辺で突堤の手すりから落ちかけたときに抱きとめてもらったけれど、彼についてはほとんど何も知らない。しかし婚約者に長年騙されていたと知り、傷ついたアレックスは巧みな説得に負け、さらわれるように結婚してしまう。サルコンヌにある豪奢な伯爵家の城で、愛の苦しみを知ることになるとは夢にも思わずに。
-
3.5命乞いのための、愛のない結婚。 それが彼女に許された唯一の選択だった。 ハンナが独房に入れられてから、もう2日が経った。ボランティアとして砂漠の国スラナにワクチンを届ける途中、誤って隣国との国境を越えてしまい、不法入国の罪で連行されたのだ。折悪しく、この一件は政争に発展し、死刑を求める声が出始めた頃、驚くべき条件とともにハンナに救いの手が差し伸べられる。私にスラナ国のプリンスの妻になれというの?スラナ国王の甥で王位継承者であるカメルと結婚することで、隣国は彼女を解放し、すべてはまるく収まる。迎えに来たカメルの冷たい言葉と蔑みの目に怯えながら、ハンナは涙を浮かべた。命は救われるけれど、私は一体どうなるの?■その情熱的な作風が多くの女性から支持されている人気作家キム・ローレンス。砂漠の国のプリンスと結婚することで、命を救われたハンナ。新婚生活はまるで牢獄にいるような冷たさで……。
-
-初めて愛した人に、すべてを捧げた。 まさか……騙されていたなんて。 レイチェルは父親のため、品行方正な娘として生きてきた。決められた婚約者アイアス・クーロスはギリシアの大富豪で、そこに愛はなくても、結婚を拒否する理由などなかった。独身最後の思い出に旅したコルフ島で、アレックスと出会うまでは。ふたりは激しい稲妻に打たれたようにひと目で惹かれあい、眩暈のするような時間を過ごした。そしてレイチェルは捧げた――未来の夫のために守りとおしてきた純潔と、心からの愛を。だが翌朝、アレックスがその正体を現す。彼は運命の人などではなく、宿敵アイアスに復讐するためだけにレイチェルを誘惑した、大金持ちの投資家アレクシオス・クリストフィデスだったのだ!過ちはそれだけでは済まなかった。レイチェルは妊娠してしまい……。■『身代わり花嫁のため息』で結婚式を逃げだした姉レイチェルの物語をお届けします。婚約者の宿敵の子を宿し、姿を消さざるをえなくなったレイチェル。けれど復讐のためだけに彼女を誘惑したはずのアレックスが結婚式に現れ、花嫁を連れ去った理由は――?
-
-怖いのは、何もわからないこと。 そして、なぜか彼に惹かれること。 ああ、自分の姓すら思い出せない。わたしはいったい誰なの?記憶を失ったリギアがたどり着いたのは、英国デヴォン州の荒れ野にぽつんと立つ古い屋敷だった。当主のエイブリーは医師で、親切に面倒を見てくれたが、近くに住む彼の従兄弟ロバートは彼女をはなから疑ってかかった。記憶喪失と偽ってエイブリーの財産を狙う女狐め!彼はエイブリーの意地悪な秘書とともにリギアに冷たく当たった。もうここにはいられない――リギアが思いあぐねていたある日、ロバートの態度を変える出来事が起きた。そして雨宿りで寄った彼の家で、ついに記憶の扉が……。■よすがをなくしたすみれ色の瞳の乙女は、どんな過去をもっていたのでしょうか? 天使のようなエイブリーと、悪魔のようなロバート。二人の狭間にあって、惹かれてはいけないほうに惹かれてしまう愛の苦しみを、伝説の作家が流麗な筆で描きます。
-
-たとえ愛がなくても、 あなたの子どもを産めるなら……。 「わたし、赤ちゃんを産むことにしたの」エリーは4年前からひそかに想いを寄せていた上司のエイダンに、3週間の休暇を申請し、人工授精を受けることを伝えた。両親の不幸な結婚生活を見てきたせいで、恋愛にも結婚にも夢を抱けないエリー。けれど、姉の赤ちゃんの写真を見て決意したのだ。子どもと二人きりの幸せな家庭を作ろうと。ところが、エリーの話を聞いたエイダンは休暇は認めないと一蹴したうえ、信じ難い言葉を口にした――“ぼくが子どもを授ける”ですって?エイダンのさらなる提案を聞いてエリーは呆然とする。「もちろん昔からのやり方でだ」■エリーに衝撃の提案をしたボスの思惑とは?! ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家ケイト・カーライルが描く南国の恋。 D-1635『七日間だけの愛人』に続く関連作をお贈りします。
-
-いつかこの日が来ると思っていた――もう身も心も彼から離れられない。■シーリアにとって、アレック・シャープは特別な存在だった。初めて会ったその日に“情事”を持ちかけた男。脅威を感じさせるルックスに、無愛想な態度。だが、彼は誰よりも有能な私立探偵で、弱者には限りなく優しい。良家のお嬢様だったシーリアが同じ私立探偵の道を選んだとき、アレックが過保護になったのも無理はなかった。そして今回、シーリアが請け負った家出娘の捜索にも、彼は首を突っ込んできた。売春組織が絡んで、危険だと言うのだ。シーリアはプライドを捨てて、アレックに協力を頼んだ。すると、彼はとんでもない条件を持ち出した。「おれは君がほしい。この件が解決するまで君をおれのものにしたい」
-
4.0今からこの身に起こることに、果たして耐えられるだろうか。手足を縛られ、服を乱暴にはぎ取られたキャリーは恐怖と恥辱にうち震えていた。久しぶりに会った義兄のマイカから、麻薬王ロペスに狙われていると警告されたけれど、本気にはできなかった。男たちにさらわれ、ロペスの屋敷に連れてこられるまでは。ロペスは手下たちに、わたしを好きにしていいと言った。そして今、一人の男がナイフを持って近づいてくる。最初で最後の男性経験は、おぞましいだけのものに終わるだろう。四年前のあの日、マイカに拒絶されてさえいなければ!男がまさに襲いかかろうとしたとき、窓ガラスを打ち破って、覆面をした男が入ってきた。彼は新たな敵なの…。
-
-まさか彼があの秘密を知っているはずはないのに……。■「誰か助けて!」そう叫ぶジュリアナの声はむなしく宙にかき消えた。北海に浮かぶ小国ビョルリの路上で、彼女は何者かに襲われ、無理やり飛行機に乗せられた。国王の秘書官の娘であるジュリアナは、国際的な陰謀に巻き込まれたと確信した。だがアメリカの空港に降り立ち、連れていかれた要塞のような屋敷に待っていた人物を見て仰天した。グリフォン・タイナーが不敵な笑みを浮かべてこちらを見ている。ジュリアナの胸に鋭い痛みが走った。二年前、スキー場で出会って恋に落ち、夢のような時を過ごした。だがある朝、グリフォンはベッドで眠る彼女を残し、姿を消したのだ。非情にもわたしを捨てていった彼が、今さら何の用なの? どうしてわたしを誘拐したの?
-
3.0『公爵に片思い』王宮付の庭師の娘セリーナは、一夜だけ親友のアンナ王女にドレスを借り、舞踏会に出席した。豪華絢爛さにとまどうばかりだったが、憧れのハリントン公爵にダンスを申し込まれ、誘われるがまま夢心地で夜をともにする。でも……彼とは住む世界があまりに違いすぎる。借り物のドレスをまとった私を、彼は令嬢と勘違いしているだけ。そう悟ったセリーナは翌朝公爵の前から姿を消すが、一夜の情熱の証はしっかりとその身にやどっていた……。『わたしだけの王子様』いつか王子様と結婚するのがマギーの幼いころからの夢だった。だが、現実は平凡なできごとの繰り返しだ。今は看護婦として働く彼女のもとに、ある大晦日の晩、けがをした男性が運び込まれてきた。そのハンサムな容貌、高貴な雰囲気に心を奪われたマギーは意識を失っている彼の唇に思わずキスしてしまう。やがて目を覚ました男性の言葉に、彼女は耳を疑った。「僕はデブン・レノー。ウィルシャー島の王子だ」
-
-今夜はマギーにとって特別な夜になる。かつてマギーは人気のあるデュオの歌手だった。だが、三年前の交通事故で何もかも失ってしまった。歩くこと、歌うこと、そして共に歌っていた夫のアダムまで。さらには、身ごもっていた大切な子供までも……。その後マギーは必死にリハビリをし、歩けるようになった。ようやく歌手としてカムバックする日を迎えることができたのだ。その記念すべき第一歩が今夜のステージ。舞台に上がったマギーの胸に、歌うことの喜びが満ちあふれた。ところが、突然マギーは会場にアダムの存在を感じた。ひどい裏切りをしたあげく私を捨てておいて、今になってなぜ?またもや私を傷つけるつもりで現れたの?
-
4.0パーティで思いがけない人物を見かけ、アビーはひどく狼狽した。中東の国の王子ラシードが、いったいなぜここにいるのだろう。3年前、彼と運命的な出会いを果たし、アビーはすぐに結婚した。しかし幸せは束の間だった。周囲から彼に愛人がいると聞かされ、アビーは深く傷ついて宮殿を去ったのだった。二度と会いたくない。彼女はこっそりパーティを抜け出した。ところが外へ出たとたん、暗がりで行く手をさえぎった者がいる。アビーを射すくめる鋭い瞳。獲物を狙う砂漠の鷹のような……。ラシード。私を裏切っておいて、今更なんの用があるというの?
-
4.0有名実業家の愛人の娘として生まれたバーナデッドは、後ろ指をさされて育ちながらも長年の夢を叶え、医師となった。その年の誕生日、彼女のもとに贈り主の名前のない花束が届いた。誰から?疑問を抱いたまま出掛け、一人の男と鉢合わせした。ダントン──6年前、思わせぶりな言葉で惑わせておきながら、私が懸命に語る理想を嘲り、翌日にはほかの女と去っていった男。彼は変わらぬ不敵な笑みを浮かべ、仮面舞踏会へと誘ってきた。“君が僕を見つける前に、君を見つけてみせる”と言って。彼をひざまずかせてやるわ!彼女は挑戦を受けて立った。
-
-嵐で半壊した砂漠の屋敷に、ひとり取り残されたローヌ。おじい様は死んでしまった。異国の地にはもう頼る人もいない。呆然とするローヌの前に、謎めいた野性的な男が現れた。彼の名はラズル・ベイ――王国エル・カラの君主だという。抵抗むなしくローヌはさらわれ、彼のハーレムへと運ばれた。贅を尽くした部屋、東洋の香り、妖しく輝く宝石の数々……。不安に駆られてローヌは尋ねた。なぜ私をこんなところへ?ラズルは琥珀の瞳を冷たく光らせ、君の祖父との契約だと告げた。彼は土地を借りる代償に、純真無垢な孫娘を差し出したのだ、と。
-
2.5バネッサは兄とともに、苦労して写真スタジオを維持してきた。おかげで最近は、腕のいい兄妹として認められるまでになった。ところがある日、バネッサは大変な失敗をしてしまう。スタジオを訪ねてきた実業家のジェイを男性モデルと勘違いして、あろうことかヌード写真のポーズをとらせてしまったのだ!誤りに気づいて途方に暮れたバネッサは、彼に謝罪しようとした。だがジェイは耳も貸さず、嘲笑とともにこう言った。「始まっているゲームを途中で終わらせることはできない」同時にいきなり唇を奪われ、バネッサの頭は真っ白になった。
-
4.5この王宮という名の牢獄で、 私は愛とは無縁のまま一生を終える……。 8歳のとき妹を突然失い、リアーナの心は凍りついた。以来、慈善活動に打ち込むだけの日々を送っていたある日、マルディニア国王アレッサンドロとの縁談が持ちあがった。両親は諸手を挙げて喜び、リアーナの気持ちなど慮りもしない。アレッサンドロとは10年前、たった1度会ったきりだというのに。リアーナは自身の宿命を悟った――愛とは無縁の一生を送ることを。やがて迎えた結婚交渉の日、生気に満ちあふれたアレッサンドロ王を見てリアーナの氷のような心はかすかに揺れた。だが、彼の口元は嘲るように歪み、まなざしはぞっとするほど冷たい。私を花嫁にと望んでおきながら、なぜ蔑みの目で見るの……?■冷酷な王が花嫁に望んだのは、品行方正で完璧であること。けれど やがて、どんな感情も見せぬ妻が氷の仮面の下に隠した情熱を切望するようになって……。R-3017『プリンスの冷たいキス』に続く、きらびやかな王宮ロマンスをお楽しみください。
-
-平凡な田舎娘が犯した過ち。 それは、大富豪への叶わぬ恋。 ある吹雪の夜、アイルランドの田舎町を1人の男が訪れた。名前はレオ・スペンサー。作家志望の旅人だという彼は、ブリアンナが経営する小さな宿に部屋を取った。ハンサムで謎めいていて、セクシーなオーラを醸し出す彼の魅力に、ブリアンナはよろめき、ふたりは従業員と客の一線を越えた。レオはゆきずりの旅人――そうわかっていながら、拒めなかった。だが、乱れたベッドで迎える幾日目かの朝、レオの正体が明らかになる。彼は作家などではなく、ある目的を持ってやってきた大富豪だったのだ。身分を偽った理由にショックを受けたブリアンナはレオと別れたが、無防備すぎる情熱が招いた結果は……予想だにしない妊娠だった。■田舎娘のヒロインと、ロンドンで大企業を経営する若き実業家の恋。 ベテラン作家C・ウィリアムズが得意とするシンデレラストーリーは、 ヒロインが古ぼけたワンピース姿でヒーローのオフィスへ妊娠を告げに行くシーンが読みどころ。ヒーローの反応やいかに……?
-
4.0「君に会いたいんだよ、アン」7年ぶりのサディからの電話に、アンの鼓動が一瞬止まった。理由も告げずに突然姿をくらましておいて、今さらどういうつもり?いまや彼はイギリスを代表する一流の劇作家としてもてはやされ、彼と美女のスクープが紙上を賑わすこともめずらしくない。サディの真意を知りたくなったアンは彼を訪ねるが、本心を聞き出せないまま、サディの誘惑の罠に再び落ちてしまう。やがて妊娠に気づいたアンは、彼と一緒に喜びを分かち合った。だがなぜか彼はまたしても一方的に彼女を置いて姿を消したのだった!そのときアンは初めて知る──彼が隠し続けてきた重大な秘密を。■ヒーローが長年隠し続けてきた重大な“秘密”がファンの間で物議をかもした、人気作家エマ・ダーシーの1993年刊行の衝撃作!
-
5.0一夜限りだったはずの恋が、 命を懸けた運命の愛に変わる。 クーパー? 助産師のメリッサは我が目を疑った。新しく赴任してきた産科医って、彼のことだったの?彼女の脳裏を、2カ月前の一夜の記憶がよぎる。ふだんは良識家で通っているメリッサだったが、あの夜だけは、出会ったばかりのクーパーに魅了され、誘惑に抗えずに……。そして運命のいたずらは、再会だけでは終わらなかった。彼女はクーパーの子を宿していたのだ!ある病を抱えるメリッサにとって、出産は高いリスクを伴うが、いつか我が子を抱きたいと願っていた彼女には喜びでもあった。だが、かつて妻をお腹の子とともに失ったクーパーは――■新人作家S・ウィルソンのデビュー作! 人生で一度だけと、魅力的な男性 に身をゆだねた夜。素敵な魔法が解けないよう、翌朝そっと ベッドを抜け出したメリッサでしたが、思わぬ展開が待ち受けていました。 運命は幸せだけでなく、大きな難問も突きつけてきて……。
-
-再会した彼の瞳に宿るのは、 冷たい憎しみだけ。 10年ぶりに故郷へ戻ったリリーはその瞬間、氷の刃に体を貫かれるような衝撃を覚えた。ジャック! 初めての、そして……最後の恋人。幼い恋が父に引き裂かれ、遠くへやられたあともずっと彼が迎えに来てくれると信じていた。でも、彼は父から手切れ金を受け取り、その後一切の連絡を絶った。ジャックは復讐のため巨万の富を築き、父を死に追いやったリリーの父親の会社の乗っ取りに成功した。もはや破産寸前のあの男に今、ついにとどめの一撃を加える時が来た――あんなに愛していたのにぼくを裏切り、赤ん坊を手放した不実なリリー。彼女を誘惑するのだ。■忘れえぬ初恋の男性が、非情な復讐の悪魔に?! ヒロインは何も知らぬまま罠におちて……。ドラマティックな作風で人気のイヴォンヌ・リンゼイ が、踏みにじられた初恋のゆくえを描きます!
-
-子供を作る方法って、 ほかにもあるわよね……!? 過去のつらい出来事のせいで男性を敬遠していたサマー。だが、その孤独な育ちから、子供だけはどうしても欲しかった。悩んだ末に誠実でハンサムな大富豪、ライダーに尋ねた。「あなたの子供を妊娠したいの。協力してもらえない?」親友からの頼みに、ライダーは仰天したようだ。サマーがはっきりと、求めているのは結婚や父親、愛情ではなく男としての理想的な遺伝子――要するに精子提供だと伝えると、彼の態度は一変した。「いいだろう。自然な形で妊娠するなら」つまり、ライダーとベッドをともにするということ?予想外の展開に、サマーは急に彼を意識してしまい……。■“第2のダイアナ・パーマー”と呼ばれ、精力的に新作を発表しているキャシー・ディノスキーが、D-1618『記憶をなくした億万長者』 の関連作を描きました。それぞれの理由で男女の深い関係を 避けてきた親友同士の、軽快でホットなラブストーリーをどうぞ!
-
4.0ずっと胸の奥で燃え続ける恋がある。 かなわないとわかっていても。 護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、 アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。 けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、 彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。 やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。 子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。 不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。 ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ! しかし、アビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。 愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた……。■大きな愛で読む人の心を潤す作家、R・ウインターズの最新2部作〈青き海のプリンスたち〉がスタート! 皇太子を想う気持ちは誰よりも深いのに隠し通さなければならない切なさ。皇太子の義母や姉から厳しい言葉を投げられ、心は今にも潰れてしまいそうで……。
-
-息子の存在を隠していたのはあなたのせい。 なのにこれほどの責めを負わされるなんて! 「サマンサ?」電話の向こうで、けっして忘れられない声が言った。 サムをそう呼ぶのはラファエレしかいない。二人は4年前、ミラノで 恋に落ち、激しく愛しあった。その結果が予想外の妊娠。 ラファエレのあからさまな拒絶に、サムは流産したと嘘をついて彼のもとを去った。しかし息子の存在を知ったラファエレは激怒し、 親子の絆を取り戻すために3人で暮らすことを強要してきた。 サムの神経は限界まで追いつめられているのに、 ラファエレは容赦なく彼女を罰しつづける―― 昼も夜もともに過ごし、彼への思いを燃え上がらせることで。 かつて二人がどれほど情熱的に求め合ったか、思い出させることで。 でもいくら望んでも、二度とラファエレに愛される日は来ない……。■奔放で贅沢好きな母を持ったために、愛を信じられなくなってしまった御曹司たち。彼らの心を開いてくれるのは……? 今月から3カ月連続で、3大ラテンヒーローの激しい愛のドラマを、要注目の作家アビー・グリーンがミニシリーズでお贈りします。
-
-ひどい、あんまりだわ。キャロリンは非難を浴びせてくる男をにらんだ。サラクスの領主で、ハンサムなうえに傲慢なカルロス・ダルヴァレス。ここでは彼の言葉は法も同然だと聞いている。当地で仕事を続ける父を思って我慢を重ねてきたけれど、もう限界。同じ年頃で気の合う彼の弟と、湖で一緒に泳いでいただけなのに、わたしのほうから誘惑を仕掛けたと言うのだから。母国イギリスでは考えられない、あまりにも理不尽な言葉の数々だった。「弟は、君のような“違う種類”の人間とはつき合わないんだ」身分を見下されたうえ、ふしだらな女とまでほのめかされ、気づけばキャロリンは、カルロスの頬をひっぱたいていた!■“作家が憧れる作家”アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお届けします。誇り高きラテン系ヒーローが15歳も年下のヒロインの行状に目を光らせるのは、一族と領地の秩序を守るためか、それとも……? 古き良きHQロマンスの醍醐味を味わえる一作。
-
3.5困窮する兄夫婦のために、マーニーは不本意ながらやむなく、イタリア人実業家である元夫、ガイに助けを請うことにした。4年前、彼女は妊娠を知らせるため駆けつけた先で夫の不貞を知り、言い訳しようとする彼を振りきって離婚を決めた。15歳も年上の夫には、汚れを知らぬ幼妻では不満だったのだろう。怒りと憎しみは消えないけれど、今、頼みの綱は彼だけだった。援助の見返りに何かほしいものはあるかとマーニーが訊くと、ガイは悪魔のように冷ややかで官能的な笑みを浮かべて言った。「きみがほしい。今この瞬間から、ぼくと一緒に暮らすんだ」
-
3.0親族の苦境を聞きつけてマギーは10年振りに故郷に帰った。懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス……。マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない過ちを犯したのだ。「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた
-
4.5父が起こした仕事上の重大なトラブルを処理するため、ミーガンは取引相手のイーサンの住む屋敷へ向かった。噂によれば、世にも醜い姿の彼は決して人前に現れないという。屋敷の異様さに不安を覚えつつ、彼女は従僕に取り次ぎを頼んだ。暗い部屋に通され、目を凝らすと、男の姿が闇に浮かびあがった。顔は半分しか見えないが、この世のものとは思えないほど美しい。想像との違いに戸惑いながら、ミーガンは父の免罪を請うた。すると男は、彼女を幽閉して“楽しむ”間は許すとしたうえで、こう告げた。「但し、君に飽きた瞬間、ぼくは彼を破滅させる」
-
3.7昼は他人のように振る舞い、 夜は恋人のように誘惑する。 インテリアデザイナーのレオニーは顧客の会社を訪れ、驚く。彼女を待っていたのは新しい社長のアダム──別居中の夫だった。彼のオフィスを改装してほしいという依頼だったが、どうやらレオニーの勤め先をつきとめた上で、何かの意図があって彼女を指名してきたらしい。8カ月ぶりの再会。アダムの傲慢さは消えて、優しさが溢れていた。完璧なディナーのあと、レオニーは彼からベッドに誘われ、甘い余韻に浸りながら朝を迎えた。私たちは離婚するはずでしょう。いったい、どういうつもり?いぶかる彼女に、アダムは驚くべき提案をもちかける。