ハーレクイン作品一覧

  • 愛を宿した人魚姫
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    無垢な真心を捧げ、愛の結晶を宿した。なのに、わたしをお金目当てと蔑むの? 海辺の村に育った素朴な娘コーデリアは、嵐で転覆したボートから落ちて溺れた男性を助け、彼が意識を取り戻すまでの数日間、懸命に看病をした。目覚めた彼はルカと名乗り、イタリアから休暇で来たと言う。褐色の肌と逞しい体、セクシーな瞳。コーデリアは恋に落ち、彼にすべてを捧げた。やがて去っていく人と知りながら……。ところが、ルカがイタリアへ帰ったあと、妊娠が判明する。意を決して彼を訪ねるが、待っていたのは残酷な仕打ちだった。実はルカは億万長者で、ずっと前から婚約者もいるというのだ! ■〈7つの愛のおとぎばなし〉5話目のモチーフは『人魚姫』です。アンデルセンの原作をなぞりつつ、切ないロマンスに仕立てられています。二人が入り江で愛をかわすロマンティックなシーンは必見。最後まで読みどころたっぷりのおすすめ作品です。
  • アポロと謎めいた壁の花
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    見知らぬ夫が愛しているのは、記憶のかなたの、もう一人の私。 貧しい給仕係サーシャはパーティで大富豪アポロに見初められ、めくるめく熱い夜を過ごすが、翌朝、事態は一変する。ギリシアの神のごとく尊大な彼の不興を買い、部屋から叩きだされたのだ──純潔を捧げたというのに。数カ月後、彼女は事故に遭い、病院のベッドで目を覚ました。傍らで見守る男性は夫だという。あれは……アポロ?それ以外のすべての記憶を失ったままサーシャは退院し、アポロの屋敷へ赴くが、なぜか彼も使用人たちもよそよそしい。私はほんとうに彼の妻なの? サーシャは不安に身を震わせた。 ■大スター作家P・ジョーダンを彷彿とさせる作風で人気のA・グリーンが描くのは、ミステリアスなシンデレラロマンス。ヒロインにまつわる秘密のベールが1枚ずつ剥がされていくような展開にぐいぐい引き込まれ、いっき読み間違いなしの逸作です!
  • 二つの秘密を持つ花嫁
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    初めて対面した我が子に注ぐ彼のまなざしが、この胸を罪悪感と苦悩でさいなむ。 働きながら幼い息子を育てるシングルマザーのマリサは、次の仕事場である高級ホテルに到着し、愕然とした。そこは、5年前にひと目で恋に落ちた大富豪ローマンと出会い、彼にそっくりな愛しい我が子を身ごもった場所だったのだ。その直後、なんと当のローマンがいきなりホテルに現れ、最近になって自分には息子がいることを知った、と言う。ああ、ついに秘密が漏れてしまった……おののくマリサに、子供は持たない主義だと明言していた彼は、脅すように言った。「息子はどこだ? 僕から奪った4年の埋め合わせをしてくれ」 ■『ガラスの靴を捨てた花嫁』の関連作です。前作に続く大人気のシークレットベビー・ロマンス。実はマリサの息子は重い病気にかかり、彼女はローマンに会いたい想いを押し殺して彼の兄リオに相談していたのでした。そして、彼女のもう一つの秘密とは?
  • ジーナの小さな秘密
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    私が守るべき秘密ーーそれは、私を捨てた彼の娘を、産んだこと。 ある日、事故で頭を打って救急搬送されてきたイタリア人を見るなり、看護師のジーナは凍りついた。なぜ、マルコがロンドンに?3年前、出張先のフィレンツェで医師の彼に出会って強く惹かれ、めくるめく6週間を過ごしたのに、あっさり別れを告げられたのだ。その後、ジーナは娘を――マルコの子を産んだが、彼はそれを知らない。妊娠を伝えようとしたが、電話でも手紙でも連絡がつかなかった。そこまで嫌われているのなら……。そう思い、あきらめたのだった。今、病室で意識を取り戻すも、記憶喪失に陥ったマルコの言葉に、ジーナはうろたえる。「なぜか、君とは親しい仲だった気がするが?」娘のことは言わないわ! 冷たい彼にもう傷つけられたくないから。 ■「君との将来は考えていない」かつてマルコに投げつけられた台詞を忘れられないジーナ。もしもマルコに娘の存在を明かしたら、今度は娘が傷つくと考えます。けれども、マルコは偶然ジーナの娘を見かけたとき、その瞳の色から、自分の子だと気づいてしまい……。
  • シンデレラの眠れぬ夜
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    疎遠の父に日陰者扱いされてきた娘は、恋も、愛も、すべてが怖ろしくて……。 私を妊娠して捨てられてもなお、父を想い続けて一生を無駄にした母。そんな母を見てきたので、シャーロットは恋愛に臆病になっていた。ある日、父の突然の事故死で、莫大な遺産を継ぐことになり、シャーロットのもとに警備会社経営の大富豪ジェイスが派遣されてきた。たくましくて男らしい、黒い瞳と髪を持つ端整な彼に、思わず胸が高鳴る。だが、働きながら大学院に通い、苦学の末に社会に出た芯の強い彼女には、護衛は必要なかった。疎遠な父の遺産なんて放棄するつもりだから。一方ジェイスにとっても、守るべき相手との特別な関係は禁忌だった。惹かれ合うはずのないシャーロットとジェイスだが、相続の話し合いのためNYへ向かう機上、唇と唇が触れ合い……。 ■王道シンデレラ・ストーリー『ガラスの靴のウエイトレス』(I-2637)の関連作です。ベテラン作家スーザン・メイアーの描くヒロインは、自立心が旺盛な努力家で、好感度抜群! 疎遠の父がNYの大富豪だったとわかっても、独立独歩を貫こうとするヒロインにご声援を。
  • ブラック・ベルベット
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    いくら彼がセクシーでも、マダムXの正体は明かさない。■シャイで地味なアマリー・ダヴにはもう一つの顔があった。彼女はマダムX――過激な描写で男女の欲望を綴った官能小説『ブラック・ベルベット』の著者なのだ。唯一公表した顔写真も友人のレイシーのものを使ったので、マダムXのほんとうの姿は誰にも知られていない。ところが、出版社の要請でパーティに出ることになり、やむなくアマリーは再度レイシーに代役を頼んだ。もちろん、アマリー自身はマダムXのアシスタントとしてレイシーから離れないつもりだった。駆け出しの女優であり、ゴージャスなブロンド美人のレイシーは、完璧にマダムXを演じて、皆がそれを信じた……と思った。そう、たしかにジェリコと名乗る記者だけは私たちを疑っている。できるかぎり彼を遠ざけ、秘密を守らなければ。でも、彼のたくましい太腿が……ああ、官能小説家の血が騒ぐ!
  • 失恋の後遺症
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    ■“歴史は繰り返す”という――だったら、私はまた捨てられるの?■三年前、メアリーは恋人に手ひどい裏切りを受けていた。結婚式の前夜、彼は昔の恋人のもとに去ったのだ。男性に対して、二度と夢は見ない。彼女は固く心に決めた。だが、ビデオ制作の仕事を依頼してきたグレッグを見たとたん、メアリーの胸は高鳴った。なんてハンサムでセクシーなの! 独身かしら?そう、確かにグレッグは独身だった。けれども別れた妻は彼の共同経営者で、今も付き合いがある。そんな人に恋をして捨てられて、また傷つきたくはない。常に自信ありげなグレッグは、メアリーにとって脅威となった。「僕らはなにもしていない……今のところは」そう言いながら、彼はメアリーにキスをした。「でも、この先なにが起こるかは断言できない」■傷ついたメアリーのかたくなな心を、少しずつ癒していくグレッグ。穏やかで、しかも性急な愛が彼女に新たな夢と強さを与えることに……。リタ・C・エストラーダが送るロマンスの真骨頂!
  • 愛の海へ再び
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    ■苦しみと悲しみを乗り越え、もう一度あなたと愛の海へ。■救急処置室で看護婦として勤務するテリーは、重傷を負って運ばれてきた夫マイケルの横たわるベッドを呆然と見つめていた。二年前、息子のジョシュを事故で亡くして以来、ふたりの間に埋められない溝ができた。そして、マイケルは突然、一年前に家を出ていってしまった。あれから、どこで何をしているのかまったくわからなかったのにこんな形で再会するなんて……。マイケルに捨てられたという事実を受け入れ、一人で新たな人生を歩もうとやっと決心したこのときに。ところが、奇跡的に回復したマイケルが最初に口にした言葉はテリーがまったく予想していないものだった。「僕は天使に助けられ、この世に戻って君を救えと言われたんだ」
  • 令嬢と騎士
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    ■屋敷も車も、財産はすべて奪われたローレル。彼女は今、エドワードにすがるしかなかった。■ここに来たのは間違いだったかしら?もう何度めかわからないが、ローレルはあらためてそう思った。エドワード・ホワイト弁護士の事務所の控え室は、ダラスの町の高級な一郭にふさわしく、とても贅沢な内装で、彼の有能ぶりがうかがえる。これまで六人もの弁護士に断られ、彼が最後の頼みだった。祖母の死後、財産を管理していた弁護士は、別れた夫とともに態度を一変させ、彼女が財産を相続できる時期を、いつまでもあいまいにしている。ローレルは代々住んだ屋敷から、無一文でほうり出され、食堂のウェイトレスをしながら、やっと暮らしを立てている。わたしひとりなら、このままでも生きていける。でも、幼いバリーのことを思うと、この先、満足に育てていける自信はない。彼に裁判で、財産のいくらかでも取り戻してもらえたら、報酬もきっと支払えるはず…。だけど、こんな条件で彼ははたして弁護を引き受けてくれるだろうか?ローレルはすがる思いで、彼の部屋の扉が開くのを待っていた。
  • カナダ傷心旅行
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    ■彼はモデルにしたいような騎馬警官。なのに、なぜ孤独に暮らす人間嫌いなの?■「あの人よ!彼にしてください」ジュディは騎馬警察隊の隊長に向かって叫んだ。さっき、ハイウェーで彼女にスピード違反の切符を切った警官だ。フォトジャーナリストのジュディは、騎馬警官を取材するために、カナダの北の果て、ノースウェストの小さな町までやってきた。この地を訪れたとたん、夏を前にしたすばらしい自然に魅せられ、そこで働く騎馬警官の姿を早く撮りたくてうずうずしていた。ジュディは町の警察隊の支部で見つけたその警官を、さっそくモデルにしたいと隊長に頼み込んだ。違反切符を切る間も、不愛想で、見るからに不機嫌そうな顔をしていた彼に、持ち前の好奇心が刺激されたのだ。あんな人でもほほえむことがあるのかしら?彼が見かけどおりの、こわもての警官かどうか確かめてみよう。だが、当のポール・モンローは優秀な警官ではあったが、同僚の誰とも付き合わず、町から離れた一軒家に暮らす孤独な男。ジュディがどんなに陽気に話しかけても、決して心を許そうとしない、頑固この上ない男だった……。
  • 裸足のジュリエット
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    ■わたしを大胆に変える魔法は、彼だけが使うことができる。■“彼は本心がつかみにくい”“彼は女性の扱いがうますぎる”まじめなジェシカはなんでもリストにしてしまう。でも、どんなにマイナス要素をあげてみても、イタリア人パイロット、ニックへの思いは募るばかり。誕生日を祝おうと、連絡もせずローマを訪れてみると、彼の別荘の寝室にはネグリジェ姿の先客がいた。さらに二人の女性も鉢合わせ!ジェシカは失恋した二人とトレビの泉に願いをかけた。ニックを嫌いになって、早く忘れられますように……。ところが、その夜ホテルで気分が悪くなり、翌朝になって病院を訪れた彼女は衝撃に襲われた。妊娠していたのだ――もちろんニックの子を。■同じ男性に失恋した三人はトレビの泉に誓いを立てた。もう男なんて信用しない! でも、本当はすてきな恋人が欲しい。
  • 緋色の記憶
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    ■あなたとは結婚できない――そう告げたのは正しかったはず。■デヴォンは突然婚約の解消を申し出た。刑事だった父が殺害されてから見るようになった悪夢。それはフィアンセのメイスが殺される夢だった。メイスの仕事も父と同じ刑事だ。いつか夢が現実になるかもしれない。その恐怖に耐えきれなかったのだ。それから一年後、デヴォンは衝撃的な事実に気づいた。これまで、父が殺害されたとき、自分は眠っていたと思っていたが、実は殺害を目撃していたということに。恐ろしさのあまり、部分的な記憶喪失に陥っていたのだ。いまでは犯人の顔まで、はっきり思い出すことができる。恐怖と戦いながらも、デヴォンは証言しようと決意する。だが、父の事件を担当しているのはメイスだった。そして、彼の心の傷はいまだ癒えておらず……。
  • 招かれざるナイト
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    フロリダ沖をしばしば襲うハリケーンさながら、デイビッド・デネムはいつもアレックスの人生をかき乱す。海洋冒険家デイビッドとの短い結婚生活が破綻して一年――リゾート地で働くアレックスの傷心はようやく癒えつつあった。海を見るたび彼の瞳を思って恋しくなるものの、美しい島でのおだやかな日々は何物にも代えがたい。ある日、アレックスは浜で女性の死体を発見する。ところがその直後、死体は忽然と姿を消し、時を同じくしてデイビッドがリゾートの客として現れた。なぜ今になって? まさか、彼はあの死体と関係が?彼の不可解な登場に、アレックスの心は乱れた。★ニューヨークタイムズ・ベストセラー作家ヘザー・グレアムの最新作。美しいリゾート地で殺人事件が発生。疑わしい人物たちが次々と現れるなか、ヒロインは最愛の男性のために謎解きに挑みますが……。★
  • 呪われたウエディング
    3.5
    “マンダ・マンローの呪い”は、終わっていなかった。すべて、私のせいだわ。マンダはショックに打ちのめされた。彼女の最初の婚約者は事故死し、二人目の婚約者は殺害された。やはり私は一生、恋愛も結婚も望んではいけなかったのだ。デートを楽しんだだけで、またその相手が病気で倒れるなんて。妹の身に連続して起こる不幸の原因に疑問を抱いた兄のペリーは、親友のボディガード、ハンターにある依頼をした。マンダは十七年ぶりに再会した初恋の人――ハンターを前に激しく動揺していた。悪い予感がする。だが、彼は平然と言った。「僕が三人目の婚約者だ。君を呪いから解放するためのね」★全米マスコミ各紙が最大級の賛辞を贈るビバリー・バートン。日本でも大きな反響を呼んでいます。『狼たちの休息』第十一話は、結婚直前、二度の悲劇に襲われたマンダのため、ハンターが命がけの真相究明に乗り出します。★
  • 沈黙の大富豪
    -
    威圧的な男性だわ。しかもひどく不機嫌そう……。孤児院の院長職に応募したアリッサは面接官のコナー・クインを前にして、緊張に身を震わせた。施設のオーナーである彼は、盲目ながら天才発明家として巨万の富を築いた人物だ。だが開口一番、彼はアリッサを追い返そうとした。以前、モデルとして働いていたアリッサに偏見を抱いているらしい。食い下がる彼女に、コナーは冷ややかな声で告げた。「試してみよう。きっかり一カ月だけだぞ」なんて傲慢な人! かならず私の能力を証明してみせるわ。★政府の遺伝子実験で生まれ、直後に引き裂かれた天才児たちの数奇な運命を描く『闇の使徒たち』。盲目の天才発明家と孤児院育ちのヒロインに芽生えるせつないロマンスは必読です!★
  • 消された一夜
    -
    三年前ペイジはCIAの新米エージェントとして、ジョシュア・ストーンとともに東欧の小国に潜入した。憧れの男性との任務に胸をときめかせたものの、プロに徹する彼がペイジを女として見ることはなかった。ところが、あの夜だけは違った。間一髪で危機を逃れた安堵のためか、ジョシュアはペイジを誘惑し、激しく愛を交わしたのだ。そして翌朝、何も告げずに戦場へと消えて行方不明となった……。時をへた今、ペイジは涙をこらえて彼と対峙していた。まさかジョシュアが生きていたなんて。しかし彼の表情は冷たかった。「人違いじゃないのか?」★RITA賞を二度も受賞し、リンダ・ハワードもその実力を讃えるゲイル・ウィルソン。人気連作『孤高の鷲』第六話では、最強のエージェントが不死鳥のごとくよみがえります!★
  • トパーズの瞳
    4.0
    アンディは五年前、ニューメキシコの居留地に移り住んだ。ほどなくして部族警察の警部だった父が汚職を告発され、自殺した。父を告発したのは、彼の部下でありアンディの恋人のジョーだった。ジョーが父を殺したのも同然よ!絶対に許すわけにいかない。彼は言い訳することもなく、黙って彼女の前から立ち去った。あれから五年。まさかこんな形でジョーと再会するなんて……。しかもまた、事件がらみとは。アンディの異母弟とジョーの甥が指名手配されたのだ――殺人犯として。焦るアンディにジョーが冷たく言った。「きみにいてもらう必要はない。邪魔なだけだ」★全米マスコミ各紙が最大級の賛辞を贈るビバリー・バートン。日本での人気も急上昇中です。『狼たちの休息』 の第十話は、父を死に追いやった元恋人を憎みながらも待ち続けるアンディの物語。読み応えのある作品です。★
  • 裏切りの一夜
    3.5
    ■マフィアに命を狙われることよりも、彼に秘密を知られることのほうが恐ろしい。■殺人事件を目撃したためマフィアに脅迫されているデボラは、現れた専属ボディガードを前にして驚愕した。アシュ・マクローリン――わたしが愛した最初で最後の人。デボラは幼いころからアシュに恋いこがれていたが、別の女性を思っていた彼が振り向くことは決してなかった。たった一度のあの夜をのぞいては。十一年前のあの日、恋人にさげすまれて動揺したアシュは、若いデボラの差しだす愛と純潔を受けいれた。だがその直後、彼は町を出て二度と戻らなかった。そして今……。こちらを見つめるアシュの瞳に激しい憎悪を認め、デボラは自らの抱える秘密を思い、身を震わせた。■あのリンダ・ハワード絶賛の全米大人気ミニシリーズがついに登場! 警備会社〈ダンディー・エージェンシー〉所属のヒーローたちが、愛する女性を命がけで守ります。
  • あの夜をさがして
    -
    ■束の間、身分の違いを忘れられた幻の一夜。その代償は彼女に重くのしかかった。■十八歳の誕生日、ダニーは一夜限りのシンデレラになった。しがない厩務員であることを隠し、上流社会の夜会に出席したのだ。髪の色を変え、初めての化粧をしてきらびやかなドレスをまとい、カロライナ出身の令嬢ダニエル・デヴリスと名乗って……。令嬢と紳士たちが甘い言葉をささやきかわす舞踏会を、手の届かない生活を、ダニーは味わってみたかった。そして、運命の人に出会ってしまった。ケンタッキーきっての名門ハミルトン家の御曹子リードに。ダンスフロアを横切ってきて手を差し伸べたリードの、南部一と謳われた微笑みにあらがうことなどできなかった。夢のような夜をともにした翌朝、彼女は身分を恥じて姿を消した。ダニーはすべてを忘れるため遠く離れた地で競走馬の世話に励む。だが五年が経った今、残酷な現実が彼女に襲いかかろうとしていた。■青い空とはてしない草原が広がる遙かなる大地。けれど、そこには決して越えることのできない階級の壁が存在して……。お届けするのは、サラブレッド競馬界に渦巻く陰謀とからめて展開される珠玉のラブストーリー。感動のラストには思わず涙を誘われます。
  • 偽りの求婚者
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    ■とても信じられない。あなたがアラビアの王子だなんて。■未婚で妊娠したために教職を追われたアビーは、夏のあいだ、友人ジェシカの牧場に身を寄せることになった。今後のことをじっくり考えなければ……。空港に着き、ジェシカがよこしてくれた迎えの男性を見てアビーは仰天した。彼こそ、おなかの赤ん坊の父親だ!去年の十二月、出会ったその夜に一度だけベッドをともにして、名前も告げずに別れた相手。まさかこんな偶然があるなんて。相手のマックも、驚きながらも再会をとても喜んでいる。ところが、実はあの夜に子供ができたと告げたとたん、マックの顔から笑みが消え、激しい怒りがみなぎった。「そうか、最初からこういう計画だったのか」■権力闘争に巻きこまれ、テキサスに逃れたアラビアの王子たちの波乱に満ちた運命を描く四部作『テキサス・シーク』。第三話は前作のヒーロー、ケイドの双子の兄マックが主人公です。
  • プリンスの決断
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    ■王女の花婿はすり替わっていた……。偽物が真のプリンスになれる日は?■中東の一国バラハールの王女セレナは、美しい衣裳をまとい、花婿の待つ広間へと向かった。その先には隣国ソラジーのマキン王子が待っている。王子は幼いころ亡くなったとずっと信じられてきたが、今になって、テキサスの牧場で暮らしていたとわかったのだ。まさか、このわたしがカウボーイと結婚するなんて!自ら望んだ結婚ではないが、王族なら政略結婚も仕方ない。セレナは沈む心を奮いたたせ、王子の前へ一歩踏み出した。そのとたん、身動きできなくなった。まるで王子の強いまなざしに絡めとられたように。彼なら、緊迫する二国間の状況をなんとかできるかもしれない。そのときのセレナはまさにマキンの魅力の前に屈していた。その王子が実は別人であるとも知らず……。■『テキサス・シーク』の第二話をお届けします。今回は双子の兄弟の一人ケイドが、双子ゆえのトラブルに……。自ら招いた窮地に彼がどう立ち向かうのか。楽しみな一作です。
  • 汚れなき誘惑
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    ■一夜の夢でもかまわない。わたしのすべてを奪ってほしい……。■獣医として父親の診療所を手伝うハンナ・クラークは、父の留守中に往診依頼を受けた。連絡してきたのは牧場主のアレックス・コールマン。雌馬が難産で危険な状態だと、助けを求めてきたのだ。ハンナはすぐに牧場へ駆けつけ、迅速な処置で馬を救った。だからといって、アレックスがお礼に何かしたいと言いだすとは!ずっとあこがれてきた男性の申し出に、ハンナの心は激しく揺れる。こんなチャンスは二度とないわ。さあ、勇気を出して頼むのよ。二十八歳になる今日まで捨てられずにいる、わたしのバージンを奪ってほしい、と……。■ついにケイシー・マイケルズがラブ ストリームに登場です!陰謀の魔の手を逃れて、テキサスに身を隠したシークたちの波瀾に満ちた運命の行く末を、たっぷりとお楽しみください。
  • 花嫁を誘拐?
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    ■結婚式の当日、花嫁は誘拐された。ブーケを教会に残したまま……。■結婚式を間近に控えたケイトは、ある日、婚約者と一緒に町の広場を歩いていた。法外な場所に駐車しようとする車に遭遇し、運転手に注意した。「ちょっと! 道の真ん中に車をとめないで」すると突然、車の中から銃を持った人間が飛び出してきて、ケイトに向かって発砲しはじめた。危機一髪のところを救ってくれたのは、彼女の婚約者ではなく、たくましい腕と琥珀色の瞳を持つ、見知らぬ男だった。ろくに話もせず、彼はケイトの前から姿を消してしまう。ところが結婚式の当日、その男がふたたび現れ、教会からケイトをさらっていった。■カリフォルニア州の町グレーザーズ・コーナーズを舞台にしたわくわくはらはらの結婚物語をお見逃しなく!
  • 危険なプロポーズ
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    「ぼくと結婚してくれ」ビッキーはジェイスの言葉に思わず耳を疑った。ウエイトレスとして働きながら大学に通うビッキーを、ジェイスはずっとデートに誘いつづけてきた。彼は名門の家に生まれ、自らも事業で成功をおさめている。そもそも私と、つり合うはずがないのに……。いぶかりながらもプロポーズを受け入れたビッキーは、ある男からの電話で地獄へと突き落とされる。やっと忘れかけていた過去。その過去を知られるぐらいなら、ジェイスの前から姿を消そう。★ヨーロッパの小国の王室を舞台にしたミニシリーズ『ロマンスは海を越えて』もいよいよ最終話です。次期国王候補となったジェイスは、婚約者ビッキーの思わぬ過去を知り、周囲を説得しようと試みますが……。★
  • 胸に秘めた思い
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    アニーは傷心をかかえ、故郷に戻ってきた。最近亡くなった父の遺してくれた牧場を継ぎ、この小さな町で平穏に暮らしていこうと決心したのだ。ところが町に落ち着いたとたん、隣人のトラヴィス・マッケイブがアニーにつきまとい始める。彼のことは、父が生前息子のようにかわいがっていた。だがどうやら、お目当てはアニーの牧場らしい。いいえ、だめ。父が守り抜いた牧場を、誰の手にも渡すつもりはない。たとえそれが、目を離せないくらいハンサムなトラヴィスであっても。★四カ月にわたってお届けしてきたミニシリーズ『恋が始まる町』も最終話です。今月のヒーローは、恋に臆病だったマッケイブ家の長男トラヴィス。隣人アニーとの恋の行方は?★
  • 忘れられない情熱
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    〈ダンヴィル財団〉の理事長であるマットは、一族の歴史を引き継ぎ、常に紳士であることを課せられてきた男性だ。だがペイトンが財団主催の催しの担当者となったとき、顔を合わせるたびに対立し、彼は感情を爆発させた。マットの妹の結婚披露パーティで、二人はダンスをするはめになり、思いがけず体が反応するのに気づいて驚く。反応したのは体だけ。そう思いこもうとしたが、運命は信じられない夜を用意していた。先の見えない情熱に惑わされたように、二人は“過ち”を犯したのだ。★ミニシリーズ『幸せを運ぶ人』の最終話です。ダンヴィル家の長男としての誉れ高いマット。恋に落ちたものの、なかなかその先に進むことができず……。★
  • 愛に目覚めるとき
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    まるでスコットランドの荒野に立つ若い領主みたい。リサは、家業のぶどう園を立て直すためにやってきた経営コンサルタントのサリバンにひと目で心を奪われた。情熱的な瞳、すべての女性を惑わすような笑顔。こんなに魅力的なのだから、きっと経験も豊富に違いない。バージンの私にも、すてきな体験をさせてくれるだろう。パーティのために美容院へ行き、新調したドレスを着けて、リサはサリバンの滞在するコテージへと向かう。「仕事と楽しみは一緒にしないと決めているんだ」ためらいがちに言う彼の前で、リサはドレスのボタンをはずし始めた。思わぬ出来事が二人を待ち受けていることなど想像もせずに。★名家ローガン家を中心に、人を愛することの尊さを描くミニシリーズ『ある運命の物語』が始まります。今月のヒロインは偶然自分の本当の父親を知ったリサ。真実の愛を知るにつれ、自分の出生にも興味を持ち始めます。★
  • 奇跡の恋人
    -
    ■二週間だけの気軽な関係を受け入れてしまってもいいの?■夫の死後、修道女のような生活を送ってきたステファニーにとってナッシュとの出会いはまるで突然訪れた嵐のようだった。彼女が切り盛りする朝食つきホテルに宿泊客としてやってきた彼に、これまで感じたことのない強い欲望を覚えたのだ。苦労した思い出しかない結婚生活のせいで、恋愛はこりごりなはずなのに、こんな気持ちになるなんて。思いが通じてしまったのか、ある日ナッシュが言った。「ぼくがここにいるあいだだけ、ベッドをともにしないか」はしたない女だと思われているんだわ!動揺したステファニーは、彼の前から逃げ出した。
  • 悪女入門
    3.0
    ■「悪女になるには魅力がなさすぎるよ」彼の目はそう告げていた。■もう、いい子でいるのは卒業するわ!牧師の娘として厳格に育てられたヘイリーは、自由を求めて家を出た。お酒も飲みたいし、悪いことだってしてみたい。そして、バージンを捨てることができれば……。そのチャンスを探しにヘイリーは怪しげなバーに入ったが、すぐに悪い男たちにからまれてしまう。窮地を救ってくれたのは、連邦保安官のケビンという男性だった。酔ってまともに歩けない彼女をモーテルまで送ってくれる。紳士的に振る舞う彼に感激し、ヘイリーは思わず言った。「ここであなたが誘惑しても、かまわないわ」
  • ボスは理想の花婿?
    4.0
    ■結婚しても夫に片思いなんてつらすぎるけれど……。■「解決策はひとつしかない。ぼくと結婚しよう」八年も思いを寄せてきたボスのブラッドに言われ、レイチェルは期待に胸が躍った。が、それも一瞬のことだった。彼女は最近ストーカーにつけ狙われていた。とうとう自宅にまで忍び込まれた痕跡を発見し、身を隠さなければならなくなったのだ。ブラッドが結婚を提案したのは、ひとえに私に辞めてほしくないからに決まっている。それでも、ボスがほかの女性たちとデートを重ねるのをやるせない気持ちで見守るよりはましかもしれない。自分の決心を狂気の沙汰と知りながら、レイチェルは申し出を受け入れた。"
  • 砂漠のシンデレラ
    -
    ■傲慢なプリンスにとって、愛は女性からの捧げ物でしかない。■「僕の子供を妊娠しているというのは本当か?」バハニア王国のプリンス、サディクにつめ寄られ、クリオは恐怖にのみ込まれそうになった。ああ、とうとうばれてしまったのだ。出会ってすぐに惹かれ合い、ベッドをともにしたが、貧しい生まれの自分は単なる情事の相手にすぎなかったと知り、傷ついたクリオは彼のもとから逃げ去った。いままでずっと連絡をくれなかったのだから、彼の目当てが王位継承権を持つ赤ん坊にあるのは明らかだ。「結婚しよう」サディクは一方的に告げたが、愛のない結婚を求めていないクリオにとって、それはプロポーズではなく、死刑宣告も同じだった。■『アラビアン・ロマンス:バハニア王国編』の第三話です。前作でヒロインだったザーラの妹、クリオが主人公。愛を求め続ける孤独な彼女の心を、プリンスが受け入れる日は来るのでしょうか?"
  • シークと幻の都
    -
    ■シークの慈悲を乞う奴隷――それがプリンセスの運命だった。■猛烈に吹き荒れる砂嵐に身を縮めながら、バハニア王国のプリンセス、サブリナは後悔に苛まれていた。父王の決めた結婚に反発し、伝説の地、盗賊の都を探しに出たものの、砂漠の迷宮に迷い込んでしまったのだ。サブリナが死を覚悟し始めたそのとき、遊牧民の一団が通りかかる。だが助かったと思ったのも束の間、リーダー格のたくましい男に捕らえられてしまう。彼女を奴隷にするつもりなのは明らかだ。サブリナはこの状況を切り抜けるために身分を明かすが、男はプリンセスを奴隷にするのも一興だと、まったく取り合わない。やがて一行は、見たこともない壮麗な都にたどり着いた。驚きに目をみはる彼女の気持ちを察したように、男は言った。「盗賊の都へようこそ。わたしはこの都の君主、カーダルだ」
  • ドクターは口説き上手
    -
    ■彼女が最も恐れるもの――それは恋。彼が恐れるものは――永遠の絆。■勤め先の郵便局を訪れたハンサムな男性に、エイプリルはすぐに反感を覚えた。ジミーというその男性は、彼女を見るなりいきなり口説いてきたのだ。女好きなお医者さまというわけね。こんなプレイボーイに、まどわされるわけにはいかないわ!妹を訪ねにこの町に立ち寄ったが、これほどの美人に出会えるとは。ジミーはほくそ笑んだ。ぼくのお世辞を少しも気に留めない、気の強い女性。口説き甲斐があるぞ。二週間もしたら出ていくつもりだが、それまで、彼女と気軽なつき合いをするのも悪くない。
  • 大富豪と淑女
    3.5
    ■テキサス中の女性が憧れる独身男性がどうして私なんかにかまうの?■スキャンダルに飢えたマスコミから逃れるため、レスリーはヒューストンからジェイコブズビルにやってきた。大学時代の友人が救いの手を差し伸べてくれ、彼のいとこ、マット・コールドウェルが経営する大企業の秘書に採用してもらったのだ。ところが、顔を合わせるやいなや、マットはレスリーを冷たい目でにらみつけて言った。「ここに来た本当の理由はなんだ?」レスリーはごくりと唾をのんだ。なんて怖い目……。きっと彼は私の過去を知っているんだわ!突然、底知れぬ恐怖に駆られ、彼女はマットのそばから逃げ出していた。
  • ためらいの夜明け
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    サバンナは、ノックスにけっして近づかないようにしていた。あえて冷たい意地悪な女を演じ、壁を築いてきた。なぜなら新聞社に入った日、一目で彼に惹かれてしまったから。上流階級の御曹子に、孤児のわたしが恋をすれば、傷つけられて終わるとわかりきっている。なのに彼と夫婦のふりをして、潜入取材をするはめになるなんて!しかも行き先は、古代インドの秘儀を伝えるあやしげなクリニック。数日間の官能的なワークショップに、多くのカップルが集まる。そんな親密な空間でも、この思いを秘めておけるだろうか?もしノックスに悟られたら、ガラスの心が砕けてしまう。★栄えあるRITA賞のファイナリスト、期待の新星ロンダ・ネルソンが日本デビュー!孤独なヒロインの姿が切なく胸に迫る作品です。アメリカでひそかなブームになっているという摩訶不思議な世界、古代インドで生まれたタントラの奥義を垣間見ることもできます。★
  • 秘密のセラピー
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    天才医師として名高いドクター・ウォーカーは、出勤するはずの時間にあらわれなかった。三カ月間、わたしのクリニックを手伝ってくれるはずなのに。アロマテラピーやハーブ療法をどんなに見下しているとしても、約束はきちんとはたしてもらわなくては。彼をたたき起こそうと意気込んで家へ向かったフェイスは、ドアを開けた男性の裸の胸をぽかんと見つめた。どうして誰も教えてくれなかったの?ドクターがたぐいまれな才能ばかりか、想像を越えたすばらしい肉体美の持ち主だということを。★主人公リュークは、人々から崇拝される優秀な医師です。人を癒すために生きてきた男が、初めて人に癒されるときとは……。★
  • 再会はスキャンダラス
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    ジェイミーは十五年ぶりに故郷ホウノーリアへ帰ってきた。女優になる夢をあきらめ、もう一度人生をやり直すためだ。ある日、プールで溺れていた子どもを救ったのをきっかけに彼女は初恋の相手と再会する。その人は十代のころと変わらず、すがすがしい魅力をたたえており、会った瞬間、甘ずっぱい思い出がいっぺんによみがえってきた。高校の体育館裏に彼を呼び出し、告白したこと。「僕たちは違いすぎる」と言われ、拒絶されたこと。ジェイミーは恥じらいを静かな微笑に変えて、彼と向き合った。もう一度、大人になった自分を見てもらうために。
  • ダブル・ファンタジー
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    ■心を開くことができないのに、どうして誰かを愛せるだろう?■人を信じれば、それが弱みになって誰かにつけ込まれる。そう母親から教わったレイーナは、いつしか利己的な愛しか求めないようになっていた。だから、彼女の生きかたを正面切って否定する男性が現れたとき、レイーナは恐怖を覚えた。グレイ・マスタースン――操ろうと思っても操れない男。深い湖のような瞳で、心のひだに分け入ってくる男。城壁のように厚い壁を、彼なら破ってくれるだろうか?そして、破られた先に何が待っているのだろう?レイーナは初めて“愛”という言葉を考えはじめた。
  • 薔薇色にときめいて
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    ■月光の下で織られた魔法のスカート。はけば、男心を虜にするという。■寝室の鏡に向かったケイトは思わずにっこりした。ついに噂のスカートを手に入れたわ。今まで男にいつもそっぽを向かれてきたけれど、もう大丈夫。それに、ついに本物の王子様を見つけた!ハイスクール時代からあこがれだったトッドは、会社を経営して成功をおさめ、まさに未来の夫にふさわしい。魔法のスカートをはいて彼を誘惑すれば、たちまち二人は恋に落ちるはず。でも……。彼女はふと顔を曇らせた。それにはまず、ベッドの下に隠したこの男性をなんとかしないと。■友人の結婚式で望みのスカートを手に入れたケイト。彼女はお目当ての男性の前でスカートをはくつもりでしたが、スカートが盗まれてしまいます。叙情性に富んだ新作家クリスティン・ガブリエルがミステリーの要素も織りまぜて、ほほえましい作品に仕上げました。
  • 月の光に抱かれて
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    ■月光の下で織られた魔法のスカート。はけば、たちまち男心を虜にするという。■友人の結婚式でブーケの代わりにスカートが落ちてきたとき、チェルシーはびっくり仰天した。でもスカートにまつわる伝説を聞いて、すぐに大喜びした。なんという幸運かしら。今まで男運に見放された人生を送ってきたけれど、これで解決ね。彼女は早速、スカートをはいてレストランに出かけた。すると、どうだろう、みるみるうちに男たちが寄ってくる。その驚くべき効果を見て、頭にひとつの考えが浮かんだ。スカートをねたに記事を書き、雑誌社に売り込もう。そうすれば夢みてきたコラムニストの職が得られるかもしれない。そのとき、スカートが銀色の砂を撒いたようにきらきらと輝き、編集部で執筆に追われる自分の姿が幻のように目に映った。ただし男も映っていた。冷たいブルーの瞳の、見知らぬ男が。■恋人よりもキャリアが優先のチェルシーのお話。ファンタジーあふれる作品に仕上がりました。
  • 火遊びの行方
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    ■霧に導かれて激しく燃え上がる恋。たとえそれが妖しい罠だったとしても。■アリアナは最新雑誌の特集記事に見入った。“サンフランシスコ流セクシーな都会の夜の過ごし方”夜の霧に紛れて大胆に愛しあう恋人たちの写真に思わず息をのむ。なんてスリリングで魅惑的なの!私も燃えるような恋がしたい。この貴重な休暇の間だけでも。だけど、誰と? マックス……彼しか考えられないわ。彼は大金持ちの権力者で、私とは住む世界がまるで違う。でも、運命が味方さえしてくれたら……。そんなアリアナに思いがけない誘惑のチャンスが訪れた。夜、霧、欲望――その三つが揃ったとき、二人は予想もつかない方向へ一歩踏み出してしまう。それが何者かの策略とも知らずに。■ヒロインはレストランを経営する自立した女性アリアナ。愛も仕事も手に入れたい彼女が人生の選択を迫られます。
  • 結婚しない関係
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    ■彼に惹かれてはいけない。魅力的な男性は必ず私を見捨てるのだから。■テスとブレイクは広告代理店の共同経営者だ。“ラバーボーイ”というコロンの広告制作の注文を受けた二人は、イメージモデルをさがして、あちこちに出張していた。モデルの面接に来る青年はみんな魅力的でセクシーだが、彼らに対してテスがときめくことはなかった。同行しているブレイクには、すぐ体が熱くなってしまうのに。どうしてだろう? テスはホテルの部屋に戻って考えた。私は彼にとって、からかいがいのある相手でしかない。だが私は彼が欲しいのだ。それも奔放でみだらな方法で。こんなことを考えてはいけない。仕事に集中しなければ。夜もかなり更けていたが、テスはブレイクに電話をかけた。すると打ち合わせの電話に、彼は意外な言葉を返した。「テス、君が今なにを着ているのか教えてくれないか?」
  • 恋は人違いから
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    ■彼が好きなのは魅惑的な女を演じている私。シャイで臆病な本当の私ではない。■洗練され、自信に満ちた、セクシーな美女。それが今のレイチェルだ。だが、昔は違った。地味で内気で、いつもいじめられていた。当時受けた心の傷が癒えない彼女は、三人のいじめっ子に復讐することにした。正体を偽って誘惑し、彼らがその気になったところで捨てる。そして自分が誰かを教えて、自尊心を打ち砕いてやるのだ。まずは一番ひどい仕打ちをしたカールから。彼はあっさりと誘いにのってきた。計画では、彼を欲求不満にさせて立ち去るつもりだったが、レイチェルは本気で熱くなってしまった。しかも翌朝、人違いをしたことに気づいて……。■復讐と情熱のあいだで揺れ動くヒロインと、彼女にどんどん本気になっていくヒーローが繰り広げるストーリーをお楽しみください。
  • 御曹子の恋人
    -
    ■玉の輿を狙ったわけじゃない。愛してくれた人が大金持ちだっただけ。■昼はルート六六沿いの時代遅れの食堂で働き、夜は大学に通って将来を夢見ている一介のウエートレス。サブリナはそんな自分に満足し、幸せだった。客は地元の人やトラック野郎たちだから、ロマンスなんて期待はできないけれど……。でも、人生は予想外の方向に進むこともあるのだ。初夏のある日、客もまばらになった午後の休憩時間、サブリナは店の裏口で壁にもたれてうとうとしながら、暖かな日差しを浴びていた。ふと明るさが遮られ、目を開けるとジーンズ姿の背の高い男が見下ろしていた。帽子についた会社名からすると、近くの油井で働く人?お互いが運命の相手だと気づかせるものは何もなかった。けれど、そのとき御曹子はウエートレスに恋をした!
  • レッド 上
    -
    ■鬼才E・スピンドラーが圧倒的な筆力で描いた代表作!平凡な少女に訪れる愛と波瀾に満ちた日々の幕開け-■ミシシッピ州の貧しい家に生まれ、蔑みの目を向けられて育ったやせっぽちのベッキー・リンは兄の友人たちにレイプされ、絶望のどん底で故郷の町を出た。行くあてのない彼女は、雑誌の中でいつも輝いていた憧れの地ハリウッドへ向かった。そしてひとりのカメラマンとの出会いが、否応なく16歳の少女を愛憎劇の渦中へ巻きこんでいく……。運命にもてあそばれながらも夢と真実の愛を追いつづける少女を描いたドラマティック・ラブストーリー、待望の復刊。
  • ウィークエンド・ロマンス
    3.0
    密かに憧れていた社長ジャックが美人女優と婚約し、秘書のハンナは憂鬱な日々を過ごしていた。しかも婚約パーティで、その女優がとんでもない悪女と知ったのだ!なんとかして魔の手からボスを守れないかしら……そう考えていた矢先、ジャックが事故に遭ってしまう。慌てて病院に駆けつけたハンナは医師から、彼が過去6週間の記憶をそっくりなくしていると知らされた。もちろん、婚約者が誰なのかも覚えていないらしい。病院から彼を引き取る人間が必要になったとき、ハンナはとっさに口にした――自分が彼の婚約者だと。
  • 黒い城に囚われた花嫁
    -
    荒海に囲まれた孤島の城は、美しい花嫁たちの鳥籠なのか……。 アンジェリーナは、二十歳になったばかりで結婚を決められた。相手は、イタリア貴族の末裔ベネデット・フランセッシ――莫大な富を持つ、孤島にそびえる〈黒い城〉の城主だ。アンジェリーナは破産寸前の没落貴族の末娘で、父親が金銭的援助を受ける代償として、ベネデットに売り渡されたのだった。彼と初めて会った夜、その恐ろしいほどの美貌に心奪われ、アンジェリーナは熱いキスと、それ以上の行為を許してしまう。彼には6人もの前妻にまつわる、恐ろしい疑惑があるというのに。 ■〈7つの愛のおとぎばなし〉の4話目は、モチーフとなっている『青ひげ』同様、花嫁は“決して開けてはならない部屋”の鍵を託されます。すばらしい初夜を過ごした翌朝、夫は姿を消してしまい……。謎めいた夫への、切望と愛が描かれます。
  • 王子に恋したみにくいあひる
    -
    こんなにも王子を愛してしまった私は、1年後に必ず訪れる別れに耐えられるの? 両親の死後、ヘスターは親戚の家で不幸な生活を強いられていたが、晴れて独立し、トリスカリ国王女のアシスタントに抜擢された。ある日、王女の兄であるアレクから結婚を申し込まれる。「礼金は弾むから、1年限定で僕の妻になってくれないか?」亡父の跡を継いで国王になるには、妻を娶る必要があるという。なぜ私なの? 親戚の家で爪弾きにされて育った私が王妃?訝りながらも、慈善活動の資金を必要としていたヘスターは、“ベッドはともにしないこと”を条件に、しぶしぶ承諾する。だが、黒い瞳のセクシーな夫の魅力には抗いようもなくて……。 ■〈7つの愛のおとぎばなし Ⅲ〉は、『みにくいあひるの子』がテーマ。愛に恵まれず貧しい育ちのヒロインは、愛を信じない王子に絶対服従を誓う結婚をすることに。一方の王子は、壁の花にしか見えなかった地味なヒロインの華麗なる変身ぶりに目をみはり……。
  • 9カ月目の再会
    3.0
    彼の怒りも罰も、私が受ける。でもどうか、この子は拒まないで……。 スカーレットが秘書として仕えていた億万長者が亡くなった。その遺言書が開示される日、彼女は絶体絶命の状態だった。今日は遺族の一人として、スペイン富豪ハヴィエロも現れる。かつて私は自分の想いを抑えきれず、彼に純潔を捧げた。でもハヴィエロは私を、亡き父親の愛人だと疑っていた。だから別の女性と婚約したのだ。私になんの感情もなかったから。そんな人に言えるの? おなかの子はあなたの子だと。いいえ、言うのよ。スカーレットは化粧室の個室で涙をこらえた。たった今、破水したからだ。もうすぐ赤ちゃんが生まれる――。 ■大評判のミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉。今作は『美女と野獣』がテーマです。陣痛が始まったヒロインはついにヒーローに助けを求めます。しかし彼は逆に「本当に僕の子か?」と問いつめ、ヒロインを悲しみと絶望の淵に追いやるのでした。
  • 置き去りのキューピッド
    -
    この小さな赤ちゃんが教えてくれたの?身勝手な億万長者に絆の大切さを……。 イゾベルは、親友が3年ぶりにかけてきた電話に茫然とした。なんてこと! 暴力的なパートナーから守るため、生後3カ月の赤ん坊を億万長者ジェイクの経営する高級ホテルに預けたですって?6年前、イゾベルはジェイクの不実に傷つき、別れを選んだのだった。あなたとジェイクとで赤ちゃんの面倒をしばらく見てほしいと頼まれ、やむなくイゾベルはロンドンのメイフェアにあるホテルに駆けつけた。赤ん坊のいる最上階のスイートルームに案内してくれたジェイクは、さらにたくましさを増し、輝くような魅力を放っている。胸の高鳴りを懸命に抑えるイゾベルに、突然ジェイクが提案した。「赤ん坊のためにしばらく一緒に暮らさないか?」 ■“愛は人を弱くする”のを6年前の出来事で痛感しているイゾベル。だから、赤ちゃんのためだけの同居に同意しても、ジェイクとは一定の距離を置こうと決めていました。ところが、彼のはしばみ色の目で熱く見つめられただけで、甘美なざわめきが体に広がり……。
  • 買われた妻は没落の姫君
    -
    ギリシア富豪のお飾りの妻は、 “愛”以外の、すべてを与えられた。エリーは、国を追われた元大公の父のもとに駆けつけた。 だが父が家族と身を寄せているのはロンドンの最高級ホテルで、 エリーは訝しんだ。いま父は無一文のはずなのに、なぜ? 妹によると、ギリシアの富豪レオン・デュカリスが賄っており、 見返りとして、妹との結婚をほのめかしているらしい。 元王女を妻にすることで、自らの成功を誇示しようというの? 妹に、そんな愛のない結婚をさせるわけにはいかない―― 憤慨したエリーはレオンに直訴するが、彼は傲然と言い放った。 「妹には興味がないよ。僕が結婚したいのは君なんだ」
  • 億万長者の華麗な報復結婚
    -
    愛ゆえの結婚だと信じていたのに── 涙を隠して、花嫁は姿を消した。アレッサンドラは仕事先で偶然出会った世にも美しい男性、 イタリア富豪ヴィンチェンツォと恋に落ち、すぐに求婚された。 めくるめく情熱の夜に続く、二人きりの結婚式。 すべては完璧に思えたが、思いがけず彼の真の姿を知ってしまう。 私は愛されてなどいない。財産を狙われ、弄ばれただけ……。 耐えきれずに逃げだしたアレッサンドラは数週間後、 急死した母が残した幼い異父弟を目の前に呆然としていた。 この子を引き取り、家族になりたい。でもそれには夫が必要だ。 悩んだ末、彼女はヴィンチェンツォの元へ戻り、懇願するが……。
  • 赤い髪の灰かぶり
    -
    一目で恋した彼に純潔を捧げたあと、 差し出されたのは愛ではなくお金だった。清掃のアルバイトをしながら自活する苦学生イジー。 ある朝、受け持ちの高級アパートメントに合鍵で入ると、 バスルームからエキゾチックな男性が半裸で出てきた。 気づいたときには、ラフィクと名乗る彼とベッドの中―― だが夢のようなひとときのあと、冷たく追い出されてしまう。 1カ月後、あろうことかイジーは妊娠していた。 調べると、ラフィクはなんと中東の国の皇太子だという。 必死の思いで訪ねていったイジーが子を宿していると知るや、 彼は一方的にイジーを妻にすると宣言した!
  • ある日突然、シンデレラ
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    くしゃくしゃのスーツからドレスへ。 王子は彼女を妃に名指しした。「僕は国王になる。ついては、君と結婚したい」 レイチェルは耳を疑った。少し前に職場を辞めたマテオが、 実は王子だった? それに、私にプロポーズですって? ハンサムな顔立ち、力強い長身、エーゲ海と同じ色の瞳をした彼に、 レイチェルは何年も友人として接してきた――片想いは胸に秘めて。 マテオから女性として見られていないのは、私がいちばんわかっている。 当然、彼女は断ったが、マテオはなぜなのか理由をききたがった。 屈辱で顔を真っ赤にし、レイチェルは涙をこらえた。 身分の違いや、見劣りする容姿を口にして恥をかきたくはなかった。 でも憧れの男性と結婚し、子供が持てると思うと心は揺れて……。
  • スペインの愛し子
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    小さな命を失ったつらさに耐え、 仕事に身を捧げてきたのに……。病院の救急科で働くベッキーの夢は、看護師長になること。 振り返れば、これまでの人生は苦労の連続だった。 若くして結婚し、つらい流産と離婚を経験したあと、 二度と同じ轍は踏むまいと、恋を遠ざけ、仕事に打ちこんできた。 だが、パーティで偶然逢った情熱的なスペイン人、レアンドロに惹かれ、 めくるめく一夜を過ごす。今宵だけ……たった一度だけなら……。 そして翌朝、眠る彼を残し、さよならも告げずに姿を消した。 仕事に戻っても、レアンドロとのつかのまの幸せの余韻が頭の隅に漂い、 同僚が噂しているハンサムな新任医師のことさえ、大して気にならない。 ところが、休憩室に入ったベッキーがそこに見たのは――レアンドロ!
  • 渚のノクターン【ハーレクイン・ロマンス版】
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    なぜあなたがここに? 目に飛び込んできたのは、亡き元夫の顔――。 セリーナが店で歌を歌い始めたのは、16歳で高校生のころ。借り物のドレスを着たおどおどした少女だった。やがて、美貌の実業家アシュレイと出会って熱い恋におち、プロポーズを受けて結婚した。だがその後、理由もわからぬまま突然、夫に告げられた別れ……。あれから3年。引く手あまたの売れっ子となったセリーナは、ある朝、新聞を見て青ざめる。飛行機事故で乗客は全員死亡――その中に元夫アシュレイの名前があったのだ。ところがその夜、ステージに立った彼女は、観客の中に誰あろうアシュレイの顔を見つけ、気を失った! ■つらい過去を忘れ、愛を信じたくて結婚したヒロイン。けれど、幸せになる夢ははかなく消えました。3年後、忘れえぬ彼との苦い再会は、予想もしない形で……。C・ラムの衝撃の初期傑作! *本書は、ハーレクイン・クラシックスプレミアムから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ホテル王と床磨きの娘
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    突然、現れた王子様――でも、夢から覚めれば、また元の灰かぶり。 アイラは旅先のシチリアで、ミステリアスな輝きを放つ瞳の、漆黒の髪のホテル王、ラファエル・アンジェリーリと出会った。彼に熱烈に惹かれ、夢のような2カ月が過ぎたとき――妊娠に気づく。そしてラファエルの出張中、彼のヴィラを出た。彼に責任感から求婚されることを恐れ、一人で子供を産み育てると決めたから。アイラは故郷に戻り、ホテルの清掃係の職を得た。3カ月が経ったその日、スイートルームの清掃をしていると、ラファエルが現れた!「僕のベッドの脇で待つとは、どういう風の吹き回しかな?」 ■愛に恵まれず、里親家庭を転々として育ったヒロインは、ヒーローとの出逢いで、一時貧しい出自を忘れ、美しいドレスやジュエリーをまとう生活を送ります。けれどわずか2カ月でシンデレラの魔法はとけ、スイートルームの宿泊客から清掃係へと舞い戻り……。
  • クリスマス嫌いのシチリア貴族
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    富と力を誇る貴族の館でクリスマスを過ごす。彼の子どもたちの世話係として……。 マルク・ウベルト――傲慢なシチリア貴族がなぜここに?ロンドンの百貨店で働くモネは突然職場に現れた彼を見て驚いた。モネは母とともにウベルト家の屋敷に身を寄せていたが、マルクにひどく心を傷つけられ、イギリスへと渡ったのだった。あれから8年、やっとつらい記憶も薄れかけたのに、彼の亡妻が遺した子どもたちの休暇中の世話を私に頼むなんて!マルクの身勝手な振る舞いにモネは唖然としたが、権力と金に物を言わせる彼の手で城のような館に連れてこられた。熱い想いが再び燃え上がり、報われぬ愛に身を焦がすとも知らず。 ■婚外子という出自を持つモネは8年前の出来事で、自分がマルクの属する貴族社会にはふさわしくないということを痛感しています。それでもなついてくれたマルクの子どもたち。いつしか無垢なモネは家族となることを夢見ますが、彼には美しい婚約者がいて……。
  • 大富豪の妻の心得
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    私は単なる彼の子供たちの母親代わり。愛どころか欲望の対象ですらない。 病身の母と2人の異父弟を養うため、介護施設で働くレティ。 借金の取り立てに追われ、やむなく裕福な祖父に助けを求めると、金を出す気はないが、代わりにある男に連絡するよう勧められた。レオ・ロマノス? ギリシアの大富豪がなぜ私に会いたがるの?じつは彼は妹の幼い遺児4人を抱え、途方に暮れていたのだ。「ナニー代わりの妻が必要だ。体は求めない。愛人で満たす」婚前契約書を手に事務的に求婚するレオに、レティは驚愕した。お金のため、受け入れるしかない。でも愛されない妻でいいの?すでに彼の官能的な魅力の虜になりかけているというのに……。 ■大スター作家リン・グレアムからの至福のクリスマスプレゼント!心優しい無垢なヒロインと、愛を信じない富豪ヒーローが織りなす珠玉のシンデレラロマンスをお楽しみください。4人の個性豊かな子供たちが、まるで天使のようにふたりを導きます。
  • シルヴィの休日【ハーレクイン・イマージュ版】
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    少女だった私はいま、18歳になった――彼は一人の男、そして私は一人の女。 シルヴィは幼い甥の面倒を見るため、ギリシアに降り立った。家庭を顧みずに夢を追う身勝手な姉に頼まれてのことだったが、アテネの空港で待ち受けていたのは、甥の伯父のアンドレアスだった。端整な身なりをした長身でハンサムな大富豪だが、はるか年上のアンドレアスの冷静さには畏怖の念さえ感じる。到着したのが姉でなかったことで、彼はシルヴィを痛烈に責めた。彼女はそこで初めて、姉の夫が重い病に臥していると聞かされる。「君の姉が責任を果たさないなら、君が代わってそれを果たすべきだ」衝撃冷めやらぬなか、半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり……。 ■HQイマージュ~至福の名作選~より、作家が憧れる名作家、アン・メイザーの年の差ロマンスをお贈りします。シルヴィがギリシア富豪アンドレアスに冷たくされてつらいのは、彼に魅力を感じているから。でも彼には、美しい黒髪の婚約者らしき女性がいて……。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 天使の笑みをもう一度
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    幼い命に笑顔を取り戻したい。願いは、ただそれだけだった。 ベスは決心した。亡き妹の娘を引き取って1年近く、不運続きの人生にようやくかすかな光が見えてきた。白血病とわかった姪の命が、ひょっとしたら助かるかもしれない。独りで子育てをしていた妹の日記に、姪の父親とおぼしき、アダムという名の医師の連絡先をついに見つけたのだ。姪を邪魔者扱いしたフィアンセとも別れ、ベスは看護師として田舎町の診療所に転職し、その2階に姪と住める部屋も見つけた。あとはアダムが娘を認知して、骨髄ドナーになってくれれば……。妹との約束とはいえ、彼に娘がいると知らせなかった私の頼みを、はたして聞いてもらえるのだろうか。電話を取るベスの手が、震えた―― ■命の現場を舞台に感動ロマンスを描いたジェニファー・テイラーの珠玉作をお届けします。ベスの電話は用件も聞かずに切られてしまいますが、その後、誰もが振り返るほど容姿端麗なアダムが、新任の医師として現れ……。『ひとりぼっちの聖母』(I-2589)の関連作。
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    目をみはるようなゴージャスな男性に無垢を捧げて、夢からさめたとき……。 恋に臆病なロッティは、兄の強いすすめで、相性抜群の相手に巡り会えると評判のアプリが選んだ男性と会う約束をした。現れたのは、背が高く金髪碧眼の美貌と、北欧神話の神さながら鍛え抜かれた体をもつラグナー。不思議なほど彼に心奪われ、彼女は夢心地で純潔を捧げた――翌朝、彼が消えるとは思わず。やがて妊娠に気づいたロッティは、ひとりで赤ん坊を産んだ。だがある日、テレビで彼が裕福な実業家と知り、言葉を失う。娘の存在を告げたくて会いに行くと、彼は青い瞳を陰らせた。「僕を捜し出せて運がよかったな。金の話をしにきたのか?」 ■「私は……お金をせびるためにきたんじゃないわ」本当に彼は、あの夜情熱的に私を求めた男性? 彼に瓜二つの娘を強く抱きしめ、その場を逃げ出したロッティでしたが……。クリスマスの北欧を舞台に愛の奇跡を綴る、ロマンティック・シークレットベビー物語!
  • 愛の灯火はクリスマスに
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    王子に心を奪われた悲しい瞳のメイド。でも、この片想いは誰にも秘密。 アントニエッタは故郷のホテルでメイドとして働きながら、家同士の結婚から逃げた過去を両親に許してもらおうとしていた。けれど孤独と悲しみに耐えきれず、仕事中に泣いていたとき、宿泊客のラーフになぐさめられ、生まれて初めての恋をする。誘われたディナーは贅が尽くされ、誘惑もロマンチックだった。ところが純潔を捧げたあと、彼女はラーフから冷たく告げられた。実は自分は王となる身で、イブに国へ帰れば結婚が待っている。二人は最初から結ばれる運命ではなかったのだと……。かくして、アントニエッタは“シンデレラ”からメイドに戻った。 ■『シチリア富豪との二十年愛』関連作。邦題はTwitter読者投票で決定しました。ヒロインの恋の障害は身分の差ばかりではありませんでした。親友や上司からあきらめるよう迫られても、想いは募る一方で……。静かに激しく燃えあがる、聖夜のロマンスをどうぞ!
  • 海運王とかりそめの新妻
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    わたしは名ばかりの海運王の花嫁。ナニー兼愛人だとは、誰にも言えない。 ギリシア富豪ドラコンの突然の来訪に、ルーシーは驚いた。彼の別荘で夢のような3日間を楽しみ、純潔を捧げたものの、その後いっさいの連絡が途絶え、遊びだったと諦めていたのだ。「ぼくと結婚して、兄の遺児の母親になってくれないか」ルーシーは耳を疑った。なぜわたしなの?彼が求めているのは妻ではなく、無償の愛を注ぐナニーだった。その点、元助産師のルーシーはうってつけだという。愛のない結婚なんていや。でも家族を持つという夢は叶う……。病気で子を望めぬ体であることを隠し、彼女は求婚を受け入れた。 ■大人気作家S・ケンドリックがクリスマスに贈る、珠玉の感動作!愛されていないと知りながら、憧れの人と、その甥の赤ちゃんと家族になりたくて、クリスマスに花嫁となったヒロイン。彼への想いは日に日につのり、やがて抑えきれなくなった彼女は……。
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    決して恋してはいけない一匹狼に、身も心も奪われてしまうなんて……。 亡き夫のせいで経済的に傾いた生活を、幼い娘を抱えながら、懸命に立て直してきた看護師のマディソン。新しい病院の救急科で働くことになるが、なんと初日に長年の上司でもあり良き友でもある老医師が発作で倒れてしまう。そのとき、最高に優秀との前評判の新任救急医ガイが現れ、動揺を隠せないマディソンとともに処置にあたった。半年だけの契約で、医師らしからぬセクシーな雰囲気だが腕前は確かだ。しかし、二人の努力もむなしく、老医師は帰らぬ人となった。その後も悲しみに沈むマディソンの密かな心の支えになったのは、温かく誠実に働くガイの姿だった。半年後、彼はここを去るというのに。 ■突然亡くなった上司に代わり、救急科をみごと一つにまとめたガイに、たちまち惹かれてしまうマディソンですが、彼と一緒にいられる時間はそう多くなく……。命の現場で繰り広げられるさまざまなドラマを描くC・マリネッリの、読み応えたっぷりの感動ロマンス!
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    今日まであなたを、1日たりとも忘れた日はなかった。 大女優のジュリア・ハーベイが忽然と銀幕から姿を消して10年。クインはとだえていた消息を、ついにつかんだ――18歳になる頃、恋い焦がれていた母親の親友ジュリア。年齢の差を超えて深い関係になったのに、彼女は何も告げず、突然いなくなってしまったのだった。だが今日、ジュリアに会うのはあくまで仕事のため。そのとき、目の前に彼女が現れた。息子だという少年と一緒に。彼女が輝かしいキャリアを捨てて姿をくらましたのは、ほかの男と結婚するからだったのか。クインは打ちのめされた。 ■感動シークレットベビー物語! 時を経て二度恋におちる男女の姿を、禁じ手設定の名手アン・メイザーが綴ります。ロマンス界の重鎮として君臨する彼女のドラマチックな旧作の数々は、何年経っても色褪せることなく輝き続けています。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花婿への愛は秘密
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    孤高の富豪に捧げた夜は、無垢な乙女に思わぬ誤算をもたらした。 リアは友人のバレエ公演会場のロビーで途方にくれていた。チケットが見つからない……。と、現れた美貌の黒髪の男性にチケットを譲られ安堵する。いったい誰なのかしら?その夜、公演後の祝賀パーティで偶然再会した彼はテオドロス・サバス――ギリシアの富裕な銀行CEOだった。身長が高すぎるのがコンプレックスで恋に臆病なリアだったが、彼の巧みでセクシーな誘惑に、初めての情熱をかきたてられ、気づけば熱く応えていた。ああ、彼は明日帰国してしまうのに。なぜこんなにも彼に惹かれるの? 純潔を捧げたリアは、やがてテオの銀行を訪ねる――妊娠を告げるために。 ■リアが銀行の受付で追い返されかけたとき、現れたテオは、妊娠を知ると、子供のための別居結婚を提案。リアは愛のないプロポーズにショックを受けますが、おなかの子を思うと拒めなくて……。セクシーな作風で人気のN・アンダーソンが綴るピュアな初恋物語。
  • あなたのいないクリスマス
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    偽りの恋人はプレイボーイの億万長者。クリスマスが終われば去っていく。 北イタリアの高級リゾートホテルで働くロージーは、クリスマスまであと3週間と迫ったある日、イギリスから訪ねてきた姉の話に衝撃を受けた。落ち着いた生活をしていないロージーをひどく心配した両親が、ふさわしい交際相手を用意したというのだ。なんてこと! 取り乱したロージーは、とっさに嘘をついた。「いまロビーにいる、あのすてきな男性と恋に落ちてしまったの」ロージーは思いもよらなかった。その男性が億万長者の実業家マッテオ・モレッティで、彼の婚約者を演じることになり、身も心も奪われてしまうとは……。 ■重要な契約をまとめるためのお芝居とわかっていながら、ヒーローと熱愛中のカップルを演じるうち、ヒロインはなすすべもなく彼に惹かれ身を捧げます。でも彼は永遠の愛など信じない男性で……。熟練のロマンス作家C・ウィリアムズの秀作をご堪能ください。
  • イブのプロポーズの真実
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    「結婚してくれ」「子供を産んでほしい」孤独な彼女は愛の言葉と信じたけれど。 3年間片想いしてきた男性が、花嫁となった妹にキスをした。大好きなクリスマスなのに、ホリーはみじめでたまらなかった。両親の死後、私は夢をあきらめ、妹を必死に育ててきた。男性とつき合った経験もなく、子供を持つ夢もかなっていない。このまま私の人生は、他人に尽くして終わってしまうの……。ギリシア富豪スタヴロスには時間がなかった。富も名声も手に入れた。だが今、欲しいのは血を分けた我が子だ。不治の病に冒された僕に残された時間は、あと数カ月。無垢なホリーなら、子供の母親としてうってつけじゃないか? ■スター作家J・ルーカスがクリスマスをテーマにした今作は、ヒーローが余命わずかで妻と子を熱望し、ヒロインを熱烈に手に入れようとするという展開で冒頭から目が離せません! 凍える寒さも忘れるような、情熱的なクリスマス・ロマンスをお楽しみください。
  • 裏切りののちに【ハーレクイン・イマージュ版】
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    この胸が痛いのは、捨てられた記憶と、あの頃のままの、あなたのせい……。 シドニーのさる裕福な実業家が隣の屋敷を買ったと聞いたキャシー。屋敷内の品々が競売にかけられるというので行ってみると、新しい主としてそこにいたのは、なんとダン・マッケイだった――9年前、妻の存在を隠し、二十歳のキャシーに甘い恋を経験させながら、突然〈ぼくのことは忘れてくれ〉という手紙一つで彼女を捨てた男!でも、精悍な黒い瞳も、長身の体も、胸が痛くなるほど昔のままだ。思わぬ再会に動揺するキャシーをもてあそぶように、ダンが唇を奪う。だめよ、二度と彼を信じたり、近づけたりしては。私には守るべき者が――ダンに知らせずに産んだ子がいるのだから。するとそこへ、父親譲りの漆黒の目をした息子が駆けてきた。「ママ!」 ■大ベテラン作家ミランダ・リーによる、シークレットベビー物語。裏切られた心の傷はまだ癒えていないと、ダンを遠ざけようとするキャシーですが、たった一度のキスであの頃の感覚がいっきに目覚めてしまい……。ダンが彼女のもとを去った理由とは、いったい? *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 摩天楼のサンタクロース
    -
    クリスマスの喜びを彼と一緒に……。ただそれだけが、シンデレラの願い。 毎週水曜日、ペッパーは朝から落ち着かず期待に胸を高鳴らせる。彼女の小さなベーカリーに、サイモンというすてきな客が来店するから。出逢って5カ月近くがたったころ、彼が大企業のCEOと知って驚いた。ペッパーは8歳で母と死に別れ、その後、育ててくれた祖母も亡くなって天涯孤独となってからは店の2階を住まいに、つましく暮らしてきた。そんな自分には、サイモンは手の届かない遠い存在に思えたが、彼の会社のパーティを手伝った夜、二人の間の壁が崩れ、情熱が溢れた。だが、NYで最もセクシーで勢いのある実業家とされるサイモンとの恋は世間の注目を集め、ペッパーは彼に迷惑をかけまいと別れを告げる。ほどなく店と家を焼け出され、予期せぬ妊娠まで判明するとは……! ■おなかの子には、父親の顔を知らずに育った自分と同じ思いはさせたくないペッパー。ゆえあって生涯独り身を決め込むサイモンの決断は? クリスマスが嫌いなサイモンと、クリスマスが大好きなペッパーが粉雪舞う季節に繰り広げる、愛おしくて感動的なロマンス!
  • ブルー・ジャスミン【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    むせ返るような野生の花の香は誘う――運命の人が待つ、遙かなる金の砂の王国へ。 亡き父への思慕を募らせ、彼が生涯愛した砂漠を訪れたローナ。だが、オアシスに立つ父の家はすでに朽ち果て、廃墟と化していた。茫然とするローナに追い討ちをかけるように、とつぜん盗賊が現れ、襲いかかってきた。と、妖しい光を瞳に宿した馬上の男がローナを救った。きのう、砂占い師が予言した、黒い髪の男性との出会い。私を追いかけ、私に触れるというその人は、彼のことなの?不安に駆られ、町まで送ってほしいと懇願するローナをよそに、男は彼女を連れ去った――あまりに熱く、甘美な砂の世界へ。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。宝塚歌劇団で舞台化されたことはあまりに有名な、知る人ぞ知る珠玉作です。ウィンズピアらしいクラシカルな雰囲気漂う、王道シークものをお楽しみください。 *本書は、ハーレクインSP文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 少女が大人に変わるとき
    2.0
    かつて彼女はあまりに若く、早熟な禁断の果実だった。 冬のバルセロナで、パーティの企画を手掛けるステイシーは、兄の親友で、十代の頃片想いしていたルーカスと、5年ぶりに鉢合わせした。恐ろしくハンサムなIT業界の寵児、黒髪のスペイン人億万長者の彼にいまだに子供扱いされ、ステイシーは動揺する。もう今は生意気な女学生じゃないのに。イベントは大成功し、ルーカスにダンスに誘われた彼女は、セクシーなシルクのドレスに身を包み、願った。今夜こそ彼に純潔を捧げたい、と。そんな彼女を、なぜか頑なにルーカスは拒絶して……。 ■独特のエロティックな熱度で描く物語がファンの心をとらえて離さないスーザン・スティーヴンス。憧れの忘れえぬスペイン富豪と再会した無垢なヒロインが、ついに大人の階段をのぼりはじめる情熱のストーリーです。やがて妊娠に気づいた彼女の決断とは?
  • 炎の王子と白詰草の乙女
    -
    床掃除に明け暮れていた私が、一夜にしてプリンセスになるなんて。 父の死後、カシオペアは父が遺したホテルを相続したものの、欲深い継母と義姉に奪い取られ、使用人同然に働かされていた。ある冬の夜、温水プールで清掃をしていると、ホテルに滞在中のヴェリーナ国の王子リースがやってきた。陶然となったカシオペアは、思わず熱い抱擁に応えてしまう。「この続きはぼくのスイートルームで。すぐに迎えに来る」純潔を捧げる覚悟を決めて待ったが、彼が戻ることはなかった。翌日、リースはホテルを買ったと告げ、結婚を申し込んできた。王子様がなぜ急に私を花嫁に? カシオペアは狼狽するが……。 ■着実にファンを増やしている気鋭のダニー・コリンズが描くのは、『シンデレラ』を彷彿とさせるロイヤル・ロマンス。一夜にして王子の花嫁になることが決まったヒロイン。宮殿でのめくるめく新婚生活は、些細な誤解がもとで脆くも崩れ去り……。
  • 塔に囚われたシンデレラ
    -
    今までずっと男性を拒んできた私が彼にはなすすべもなく翻弄されて……。 企業経営者の適性診断をするセラピストのサリーナは、その日、ヴェネツィアの名門貴族の邸宅を訪れた。主の世界的複合企業を率いる実業家マテオ・クーム――権力者らしく尊大で自信に満ちた彼は最も苦手なタイプのはず。なのに、にじむ威厳と色気に心は激しく乱れた。気づけばマテオに唇を奪われ、サリーナは陶然となった。その様子を録画されているとも知らず。やがてマテオは狼のようにほほえんで言い放った。「僕が何を要求するか――楽しむがいい」 ■『修道院育ちの花嫁』で妹ピアの花婿となった王子を、妹を妊娠させたという理由で殴った兄マッテオ。今作ではそのカリスマ性で瞬時にヒロインを魅了、要求どおりの報告書を書けと迫ります。無垢な彼女は彼に身も心も捧げ、やがて思いもよらぬ妊娠をして……。
  • 灰かぶりの秘密
    -
    あの笑顔を忘れられるはずがない。彼は、12歳の私が憧れた王子さま。 清掃員のカミには、今も深く心に残る忘れられない記憶がある。12歳のとき、父の運転するタクシーから見た、黒髪の美しい若者の姿。王子さまさながらに紋章付きの黒塗りの車に乗り込むところで、彼に釘づけのカミに気づいて、ほほ笑みかけてくれたのだ。その後、父は亡くなり、カミはいま働きながら大学に通っている。でもまさか清掃作業で訪れた邸宅で、黒髪の彼に会うとは思わなかった。邸宅の主は、プロヴァンスの大富豪、ラウル・フォンテスキュー。予想に反して、ラウルもまた彼女のことを覚えていてくれたことで、カミは彼に強く惹かれていく――その胸に、大きな秘密を抱えたまま。クリスマスを迎える頃には、私は余命わずかかもしれない……。 ■愛する人と過ごすクリスマス。憧れの王子さまから、一緒に過ごしたいと望まれても、深刻な病を抱えるヒロインは、成功するかわからない手術を控えていて……。R・ウインターズらしい愛と優しさのつまった、担当編集が自信をもっておすすめするシンデレラ・ストーリー!
  • イブに目覚めた眠り姫
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    10年前、私は売られた――最愛の人の手によって。 海外出張から帰ったアレクサンドラに名指しで次の仕事が舞い込み、詳細もわからぬまま、彼女は空港から現場に直行した。迎えの車が行き着いた先に、アレクサンドラは衝撃を受ける――ブレークレイ城。そこは彼女の生家で、18歳のとき一家が離散した場所。しかも新しい城主が、今や大富豪となった初恋の相手フィンだなんて!一家離散のさなかに最も傷ついたのは、彼の裏切りだった。愛しているふりをして、フィンは私の不名誉な写真を世に流したのだ。どうやって私を見つけたの? 名前を変えてひっそり生きてきたのに。クリスマスイブまで住み込みで城の広報を手伝ってほしいというけれど、彼の下で働くなんて無理。頭ではわかっているのに、心はまだ彼を……。 ■『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』の関連作。邦題はハーレクイン公式Twitterの一般投票にて決定しました! 18歳のクリスマスイブを境に、ヒロインは天涯孤独の身となり、改名して生きてきました。10年後の今、どんなイブを迎えるのでしょうか?
  • 宿命のルビー
    -
    わたしは伯爵に道具扱いされているのだ。ただ婚約者の嫉妬をあおるためだけに。 恋人と別れ、傷心旅行でイタリアへ向かったルーシー。運良く格安の料金で豪華なトスカーナの別荘を借りられた。3日後、町の広場でひったくりに遭ったところを、目が眩むほど高貴でセクシーな男性に助けられた。ジュリオ・ファルコーネ伯爵。噂に高い名門貴族だった。ところが、同じ別荘に泊まった旅行客たちのパーティーの最中、誰あろうファルコーネ伯爵が現れ、みなを追い出した。別荘を貸した男は詐欺師で、本当の持ち主は自分だという。彼は、一行が別荘と調度品に与えた多大な損害をつぐなうために、ルーシーにここに残るようにと冷ややかに命じた。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。この世を去ったあともなお日本人読者の心をとらえて離さず、根強い人気を誇る、サラ・クレイヴンの1990年代のヒット作をお楽しみください。
  • 灰かぶりは愛を乞う
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    この手で命を奪うはずだった相手に、身も心も奪われてしまうなんて……。 ステラはホテルの一室で眠る男に、震える手で銃を向けていた。富豪ダンテ・カルディナリ──兄を死に追いやった男の息子だ。私には無理よ……。でも、父の命令に背くことは許されない。ところが目を覚ましたダンテの天性の魅力に篭絡され、虜となったステラは、あろうことか純潔を差しだしてしまう。5週間後、スラム街の貧しいアパートメントに身を潜めながら、ステラは怯えていた。どうしよう、まさか妊娠するなんて。そこへ突然ダンテが現れると、傲慢にも言い放った。「きみをここから連れていく。もちろん……おなかの子もだ」 ■感情を揺さぶる描写を大切にしつつ、印象的な登場人物たちによるテンポのよい会話で読ませると評判のジャッキー・アシェンデン。本作では思いがけない妊娠から始まるロマンスを描きます。
  • 盗まれた純潔の花嫁
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    我が身を犠牲にするばかりの人生に、彼は愛の喜びを教えてくれた――苦しみも。 スペイン屈指の名門ながら、貧苦にあえぐ一家を救うため、レオノーラは成り上がりの実業家との結婚を決意した。ところが婚約発表の場に一人の妊婦が乱入して、会場は大混乱。呆然とする彼女を救い出したのは、黒い瞳と漆黒の髪を持つ筋骨逞しい美貌の富豪、ガブリエルだった。彼のペントハウスに連れていかれたレオノーラは、ガブリエルに心を奪われ、一夜限りと決めて純潔を捧げる。その2日後、彼にプロポーズされ、レオノーラは動転した。「きみの家を救う代わりに、ぼくの跡継ぎを産んでほしい」 ■『花嫁は屋根裏で夢を見る』のヒロインの妊娠宣言で、許婚に婚約破棄されたレオノーラ。家族を救うための愛なき結婚からはからずも逃れたその夜、別の運命の歯車が回りだして……。今作はハーレクイン公式Twitterの読者タイトル投票で選ばれた邦題です。
  • 愛してはいけない契約結婚
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    たった1年、愛してくれたら、愛の火は消えない――別れたあともずっと。 清掃サービスの仕事をしているレイラは、幼くして両親を亡くし、スコットランドの城で家政婦をする大おばに引き取られた。当主が亡くなり、城で遺品の片づけをしていると、現れたのは、新しい当主で世界的に有名な富豪ローガン。遺言で城を相続したものの、3カ月以内に結婚しなければ、弟に所有権が移ってしまうという。ギャンブル好きで遊び人の弟では借金返済のため城を売るのは確実――だが愛など信じていない彼は結婚する気などさらさらない。そこでレイラに1年だけ形ばかりの妻になってくれと頼み……。 ■母の家出、婚約者の死。大切な人を失ったヒーローにとって、誰かを愛するなど不可能なことでした。一方のヒロインも、幼い日に事故で傷を負った脚を見るたび、彼へのひたむきな想いを打ち明ける勇気をくじかれ……。期限つきの妻の純粋な愛の行き着く先は?
  • 愛は広い海【ハーレクイン・イマージュ版】
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    “赤ちゃんができたの”本当はそう言いたかったけれど……。 「おめでとう、8週目くらいね!」医師の言葉に、クレアは呆然とした。仕事一筋で来たので、子供のことなんて考えてもみなかったのだ。お腹の子の父親である大富豪ラクランだって、きっと同じはず。“ぼくは自立したきみが好きなんだ。だからこそ、ぼくたちは刺激的な関係でいられる”と、彼は言ったのだから。所詮、快楽の相手としか見られていないということ。なかなか妊娠を告げる勇気が出ないクレアを残し、ラクランは3週間の海外出張に出かけてしまった。これまでだって、私はいつも独りで生きてきたようなものだわ……。彼が帰国したとき、クレアは心に決めていた――未婚の母になることを。 ■HQイマージュ~至福の名作選~より、大ベテラン作家L・アームストロングが描いた、“予期せぬ妊娠”をめぐりすれ違う切ない愛の物語をお贈りします。クレアがラクランの子を身ごもったことで、ほどよい距離感だった関係が崩れてしまうのか、はたまた……? *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 子爵とレディ・クリスマス
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    彼は伯爵家の跡継ぎ。私が愛していい人ではない。 フラックストーン伯爵の下で不動産管理の仕事をしているトリは、伯爵が新たに入手した地所の下見に赴いた。あろうことか、伯爵の息子であるジャスパーと共に。5年前、プレイボーイの子爵として名をはせていた彼に誘惑され、トリはなすすべもなく一夜を共にしてしまった。そのあとすぐジャスパーはトリを捨ててアメリカに渡ったが、伯爵家の跡継ぎとなるべく先日イギリスに戻ってきたのだ。たとえ彼がまた甘い言葉をささやいても、二度と心を動かされないわ!そう決意していたトリだったが、下見の帰り道、激しい雪に襲われ、やむなく最寄りのホテルに泊まらざるを得なくなり……。 ■泊まったホテルで用意されたのは一つの古い部屋で、ベッドも一つだけでした。はたしてトリはこの状況を切り抜けられるのでしょうか? イマージュの人気作家ソフィー・ペンブロークがお届けするクリスマスシーズンにぴったりのロマンスをお楽しみください。
  • 白き薔薇は蕾のまま
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    夢見ていた、憧れの彼のキスと甘い囁き。その直後、奈落の底に落とされるなんて……。 ミミは、親友の兄で大富豪のバルサに熱を上げていた。黒い瞳の彼のけだるげな微笑には、どんな女性をも虜にする魔力があった。だから彼が手を差しのべてくれたあの夜、王子様に見初められたシンデレラのように幸福だった。けれど、請われるまま純潔を捧げようとしたミミを、彼は置きざりにして部屋を出たきり、戻ってはこなかったのだ。ミミは深く傷つき固く心に誓った。もう一生恋などしない、と。なのに2年後、再会した彼の逞しい体躯と端整な顔を見た瞬間、ミミの意志に反して体は熱くなり……。 ■セクシーな年上のヒーローに恋い焦がれ、ある夜ついにその身を捧げようとしたヒロイン。なのに、寸前で部屋をあとにした彼は、次に会ったとき、その夜の熱い口づけも愛撫もまるでなかったかのように彼女を無視したのでした。ピュアなヒロインの純愛の行方は?
  • かりそめの妻の片思い
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    この奇跡の子を私は産みたい。たとえ彼が我が子だと認めなくても。 セイディはロンドンの不妊症クリニックに勤務していたが、誤って顧客の精子サンプルを処分してしまい、即刻解雇された。謝罪のためにギリシア富豪ネオを訪ねた彼女は、震えあがった。男らしく精悍なネオは、もう子供をつくれない身だというのだ。怒りを爆発させながら彼はセイディを追いつめ、誘惑する。これは私に与えられた罰なの? 彼女は甘い炎に身を投じた。だが事後、彼の態度は一変する。「二度と目の前に現れるな」2カ月後、驚いたことにセイディは身ごもっていた。訝しがりながら、ネオは子供のためと便宜結婚を申し出るが……。 ■脈々と受け継がれるハーレクイン・ロマンスの伝統を守りつつ、現代的なアレンジを加え、読みやすく仕立てた作品に定評のあるマヤ・ブレイク。今作では重病の母を抱えて困窮していたヒロインの、思いがけない妊娠から始まるドラマティックなロマンスを描きます。
  • 富豪に拾われたお針子
    -
    乙女は愛と夢を抱き、翼を広げた。大富豪のかごの鳥にされるとも知らず。 葬儀の翌日、リーナは有名な富豪サルヴァトーレを海で見かけた。シチリアの小さな村に住み、雀の涙ほどの給金で服を縫う中、たまにアメリカから戻る彼を見ることは小さな楽しみだった。だから、サルヴァトーレに手招きされて有頂天になり、苦労ばかりの人生で一度だけ夢を見たくて純潔を捧げたのだ。帰った彼女を待っていたのは、激怒した母と意に染まぬ結婚。もう頼れるのは、昨夜一緒だった初恋の男性しかいない。だがリーナが助けを求めても、サルヴァトーレは非情だった。彼とアメリカへ行きたいなら、愛人にならないといけないの? ■先の読めないロマンスを描くことに定評のあるスター作家S・ケンドリック。ヒロインは何度傷つけられても、ヒーローと過ごした一夜を運命と信じて愛を求めます。彼に“重荷”と思われているとも知らず……。彼女の純真な想いはヒーローに届くのでしょうか?
  • シチリアに置き忘れた初恋
    4.0
    この7年、彼を想わない日はなかった。でも、逃げた花嫁に愛を語る資格はない。 音楽教師のシエラは父の遺言状の開示に立ち会うため、7年ぶりに故郷シチリアを訪れた――かすかに身を震わせながら。弁護士のオフィスでシエラを待っていたのは、彼女が19歳のときに婚約していた父の右腕、実業家のマルコだった。挙式前夜、マルコが父と同じ非情で傲慢な男だと知り、シエラは闇に紛れて逃げ出して、ロンドンへ渡ったのだ。遺言で父の資産はすべてマルコのものとなったが、彼女はそれよりも、一刻も早く彼の冷徹な視線から逃れたかった。だが帰途、嵐に襲われ、追ってきたマルコとヴィラに閉じこめられる。「屈辱を晴らすときが来たようだな。なぜぼくに恥をかかせて逃げた?」 ■不動の人気を誇るケイト・ヒューイットが、人を愛することの難しさとすばらしさを描いた至極の感動作です。不幸にも結ばれずに別離したふたりの再会物語。7年の空白を埋めるように、熱い感情をぶつけ合い……。邦題はHQ公式Twitterの一般投票で決まりました!
  • 五番街のシンデレラ
    -
    たとえ偽りでも、わたしは生涯忘れない。あなたの婚約者になった、この瞬間を。 ホリーはフロリダの片田舎から単身ニューヨークへやってきた。不動産会社で働く弟のつてで会社のアパートメントをしばらく借り、仕事も生活も失敗続きの人生の再スタートを切るつもりだった。ところが、誰もいないはずの部屋には、長身のたくましい先客が――弟の会社の副社長イーサンがいて、ホリーを追い払おうとした。外はやみそうもない大雨だし、ホテルに泊まるお金なんてないのに!これまでのままならない人生が思い出され、思わず涙する彼女に、ついにイーサンが折れて、一晩だけふたりで過ごすことになった。でも、身の上話をするうち、彼から婚約者のふりを頼まれるとは、ましてや胸がこんなに高鳴るとは、思ってもみなかった……。 ■病を患う最愛の伯母からCEOの座を継ぎたいイーサンですが、伯母の出した条件は、結婚して身を固めること。ゆえあって一生結婚はしないと決めている彼は、ホリーを偽りの婚約者に仕立てるべく、五番街を連れ回し……。実らぬ恋におちてしまうホリーの運命は?
  • 氷のようなシャナ
    4.0
    なぜそれほどまでに私に執着するの?彼の謎めいた黒い瞳に宿る、冷笑のわけは……。 シャナはその夜、パーティ会場に足を踏み入れたとたん、ある男性の視線を感じた。また彼だわ。リック・ダルモント――浅黒い肌に黒い瞳、長めの黒髪。スペイン人の血を引く、セクシーなプレイボーイで有名な敏腕実業家だ。先日、甘くハスキーな声色で話しかけてきてからというもの、シャナへの執心を隠そうともせず、行く先々に現れる。マティーニのグラスを渡す刹那、彼はシャナの細い指に触れた。「これが君に触れる唯一の方法だから」シャナはびくりとした。そんな誘惑をはねつけた翌日、兄の会社が買収されたと知る――あろうことかリックに! 即座にシャナは退職願を出すが……。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。まるで獲物を前にした野獣のようなヒーローのペースに乗せられまいとするヒロインでしたが……。ヒーローの強引なアプローチシーンには、きっと顔を赤らめてしまうことでしょう。“年の差”“オフィス”の二大人気テーマも絡めた、C・モーティマーが綴る、極上“熱烈求愛もの”をご堪能ください。
  • 醜いあひるの初恋
    -
    いつだって一番になれない私が恋したのは、今までの人生で出会った一番ハンサムな男性。 ロンドンの小学校教師エリーは、亡父の借金返済のため昼夜働き、美しい妹とは対照的に堅実に生きてきた。ある日、公園で迷子の男の子を見つけ、家まで送っていくと、ブロンズ色の肌と、夜の闇のような漆黒の瞳を持つ男性の姿が。なんてゴージャスなの! それに罪深いほどセクシーだわ。親戚の少年の世話に手を焼くそのスペインの放蕩富豪ルカに、突然、破格の報酬で住み込みのベビーシッターの職を提示され、彼女は承諾した。“この人は危険よ”と囁く心の声に蓋をして。だがその後、遭遇した彼の元恋人にでたらめな情報を流されて恋人同士と誤解され、ルカの別荘に身を隠すことになって……。 ■美しい妹の陰でひっそり人生を歩んできたヒロインの前に、夢のように舞い降りた魅惑の男性。愛には興味がないと明言する彼に惹かれまいとするけれど、氷のように冷たい億万長者だと思っていた彼は実は……。ピュアなヒロイン像が光るC・ウィリアムズの逸作!
  • 無垢の乙女と手負いの獣
    -
    湖畔の壮麗な邸宅で富豪の妻として暮らす。お腹の子どものためだけに。 ヨーロッパ有数の富豪マシューは出席していたパーティで、白いレースのドレスをまとった女性を見かけ、無性に惹かれた。だが、世間から“獣”と噂されている自分が、あれほど無垢な輝きを放っている女性に近づいてはだめだ!ところが気づけばマシューは彼女のそばに行き、話しかけていた。初恋を失ったマリアは絶望の淵に沈んでいた。そんな折、力強い体と官能的な唇を持つ男性がそばに現れ、われ知らず尋ねてしまう。「キスをするのってどんな気分?」3カ月後、彼のオフィスで妊娠を報告することになるとも知らず。 ■マシューはマリアの妊娠を知るやいなや結婚を申し出ます。でも、それは子どものためだけの愛のない結婚で……。リン・グレアムの愛弟子ピッパ・ロスコーの便宜結婚物語をどうぞご堪能ください。本作は好評を博した『幻の乙女と仮面の花婿』の関連作です。
  • 眠り姫は愛にさまよう
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    記憶のない彼女は愛にしがみついた――一度も愛されたことがなかったから。 その日、ミリーは女優の姉に言われて身代わりを引き受けていた。貧乏だの無学だのとばかにされても、唯一の肉親は助けたかった。しかし次の瞬間ミリーは気を失い、目覚めたときには病院にいた。そばには、見知らぬハンサムな長身の男性がいるだけだ。なんとミリーは事故に遭い、1年以上も眠ったままだったという。さらには頭を打って記憶を失っているが、目の前のイタリア富豪ロレンツォと結婚している、と言われて衝撃を受ける。本当なの? でもこの人は私の回復を願う一方で、ひどく冷たい。それはなぜ? 妻なら愛されたい、そう望んではいけないの……。 ■この邦題はみなさまのTwitter投票により決定しました! 大スター作家L・グレアムの記憶喪失ものはひと味違います。記憶が戻れば、二人の結婚は壊れてしまう。偽物の妻が夫に抱いた愛は、しょせん偽物なのでしょうか? 悲しみと切なさが胸に迫ります。
  • ポルトガルの花嫁
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    透明人間になったようで切ない……。あなたは私を透かして、別人を見ている。 親友の結婚式に招待されたキャサリンは南欧に降り立ち、まばゆいばかりの日差しに輝く花々と、風格のある屋敷に魅了された。そして、親友の兄で、ポンタレグレ伯爵の称号を持つエドゥアード。たびたび話に聞いていた“伝説の人”は、セクシーな男性だった。だが彼はキャサリンを見た瞬間、その黒い瞳と微笑を凍りつかせた。なんでも、少年時代の初恋の人に、彼女がそっくりなのだという――23年前、報われない恋に絶望して命を絶った女性に。憂いを秘めたエドゥアードを知るほどに惹かれるキャサリンだったが、同時に胸が締めつけられるような苦しさに悶えた。なぜなら、彼の心はまだ、亡き初恋の人に囚われているのだから……。 ■ヒロインが愛に臆病なのには、もう一つ理由がありました。未婚の母に育てられ、父親が誰かもわからない自分と、ふさわしい家柄の地元の娘と結婚すべき伯爵とでは、あまりにも釣り合わないと気に病んでいて……。ベテラン作家C・ジョージの名作をお贈りします。
  • 愛のかけらを拾って
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    あの夏の日々が戻るなら、何もいらない。失った赤ちゃんの記憶が戻るなら……。 あれからもう、7年がたつ。ミーナはあの夏、交通事故に遭った。頭に大怪我をし、2年ものあいだ入院してつらいリハビリに耐え、記憶を一部失ったままとはいえ、ようやく普通に暮らせるようになった。今は生まれ故郷で、自然保護の仕事をしている。そんなとき、近くでリゾート開発の計画が持ちあがった。開発会社のオーナーである大富豪のガイと仕事で会うことになり、彼を前にしたとたん、ミーナの全身に雷のような衝撃が走った。そばに近づくだけで体が反応し、胸が高鳴り、手に汗がにじむ。この男性には、以前会ったことがあるような……。もしかしてこれは、失ったあの夏の記憶の一部なの? ■本作の邦題は、ハーレクイン公式Twitter上で行われた一般投票によって選ばれました! 運命のいたずらか、記憶喪失のせいですれ違う恋人たちのもどかしいロマンスをお届けします。情感豊かに描かれ、読み終えたあと心にじんわりと感動が広がる物語です。
  • 鷹の公爵とシンデレラ【ハーレクイン文庫版】
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    後見人の母娘に疎まれ、使用人同然の生活に耐えるジェーンは、幸せな結婚など望むべくもなく、未来に絶望していた。そんなある日、屋敷でパーティーが開かれることになった。現れたスタワーブリッジ公爵はこのうえなく優雅で、遠くから見つめるだけで、ジェーンの心は躍った。だが公爵がジェーンに興味を示したことで後見人の怒りを買い、屋敷を追われてしまう。困り果てた彼女は公爵を訪ねて請うた。「私をロンドン行きの馬車にお乗せください」あえなく拒まれ、ならばとジェーンは、ひそかに公爵の馬車の荷車に乗り込んだ! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 妻を買った億万長者【ハーレクイン・ロマンス版】
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    尊大なギリシア海運王の夫が突きつける、お金と引き替えの“夫との愛人契約”。 ビクトリアは意を決し、別居中の夫アレクシスに電話をかけた。夫とは7年も会っていない──浮気をしたと疑われ、罵声を浴びせられた、あの日以来。だが、もう潮時だ。久しぶりに聞いたアレクシスの声は敵意と嘲りに満ちており、ビクトリア自らがアテネに戻って懇願しないかぎり、離婚に同意する気はまったくないと言い放った。屈辱をこらえ、夫のもとを訪れたビクトリアは、信じがたい条件を提示された。いったい彼は何を考えているの?離婚届と引き替えに、妻を1週間、愛人として買うだなんて! ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。リン・グレアム大絶賛! シャロン・ケンドリックが綴るハーレクインの大人気テーマ、夫婦元さやものをお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 見習い修道女の秘密
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    愛をくれない花婿は、祭壇でささやく。「いずれ君は抱いてくれと僕に懇願する」 セシリアは見習い修道女。イタリアの小さな町ドロミティの修道院の前に捨てられ、修道女たちを母親代わりに育った。だが、けがをした美貌の男性パスカルを看病するうち虜になり、やがて傷が癒えた彼に身も心も捧げた――まさか彼が翌朝、姿を消し、その一夜に新しい命を授かるとは夢にも思わず。修道院を出たセシリアは清掃の職を見つけ、赤ん坊を産んだ。6年後、彼女が聖堂の床に這いつくばって掃除をしていたとき、誰あろうパスカルが現れた。今になってなぜ? 息子は絶対渡さないわ! ■忘れもしない彼の金色を帯びた黒い瞳。その電撃のような視線に貫かれ、ヒロインは体がかっと熱くなるのを必死でこらえます。一方、ヒーローはイタリア有数の大実業家という正体を明かし、息子の親権を取り上げると脅して、ヒロインに結婚を迫ります。
  • 籠の鳥は儚い夢を見る
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    籠の外に羽ばたいて、あなたの胸に飛びこめたなら……。 パーティで出会った男性ルークと夢のような一夜を共にした翌朝、ターリアは父の会社が破綻し、父本人も失踪したと知った。屋敷を追われ、病弱の母を連れてようやく別荘に身を寄せるが、そこもすでにギリシア富豪の手にわたっていた。しばらくの間でいい、ここで母をゆっくり休ませてあげたい。直談判するため、富豪を訪ねたターリアは仰天した。ルーク! まさか彼が父を破滅させた張本人だったなんて……。「2週間、僕と一緒にカリブに行くなら、別荘に住まわせてやる」あの夜とは別人のような冷たい要求に、彼女は頷くしかなかった。 ■ジュリア・ジェイムズらしい、母親思いの純粋で愛らしいヒロインから目が離せません! その癒しのパワーが冷酷なヒーローを変えていきます。なお、今作の邦題はハーレクイン公式ツイッターの一般投票で第1位に輝いたものを採用させていただきました。
  • ガラスの靴を捨てた花嫁
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    たとえ彼が名付けなくても、その心に宿る温かい感情は間違いなく、愛。 ロンドン郊外で小学校教員として働きながら娘を育てるグウェン。ある日、学校の式典に現れた黒髪の逞しい来賓を見て仰天した。リオ? なぜ彼がここにいるの? スペインの富裕な実業家、リオ・バルダレスこそ、3年前別れたきりの娘の父親。ゴージャスな彼に出会ってすぐ心奪われ、情熱を分かち合った。だが彼が欲しいのは戯れの恋だけと思い知らされ、姿を消した。恋心を封印し、やがて気づいた妊娠も報せることなく――。なのに娘を託児所から引き取るところを、彼に見られてしまった!「その子は……僕の子供だな」死刑宣告のような声が響いた。まさか、仕返しにこの子を私から取りあげるつもりでは? ■偶然再会した、ヒロインと自分によく似た幼子を見て驚嘆するヒーロー。彼は二人をスペインの瀟洒な別荘に連れていきますが……。純真無垢なヒロイン像が大人気のスター作家、キム・ローレンスが綴る、感動のシークレットベビー物語!

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