ハーレクイン・イマージュ - ドキドキハラハラ作品一覧

  • あなたが気づくまで
    3.0
    疎遠な双子の妹ナターリャが事故にあったという知らせを受け、ナターシャは病院に駆けつけた。ところが妹はぴんぴんしていて、婚約者だという著名な弁護士チェイスが意識不明で横になっていた。重傷のチェイスは、助かっても体に障害が残るかもしれないと聞き、ナターリャは指輪を外し、彼を見捨てて病院から出ていった。ナターシャは放っておくことができず、そばで彼を見守った。時間がたち、うとうとしはじめた耳に苦しげな声が聞こえた。チェイスが目を覚ましたのだ。「ナターシャ……」私の名前を呼んでいる。ああ、また妹が私の名前を使ったんだわ。ナターリャは以前から姉の名が気に入っていた。彼は、しっかりとナターシャを見つめてまた名前を呼んだ。事情はあとで話そう。このシルバーグレーの目に笑みが戻ったときに。そう思ったとたん、体の奥に眠っていた感覚がうずきはじめた。
  • 偽りの妻
    3.0
    楽しいはずの秘書の仕事。雇主がこれほど傲慢でなければ……。■珊瑚礁の島にある高級リゾートで、三カ月個人秘書を務める。派遣会社からもらった資料を見て、フルールはわくわくした。面接を受けるために、会場の豪華ホテルへ行くと、長身で強靱そうな体に、いかつい顔つきの実業家ブリン・ウォリスが待っていた。彼は射抜くような目でフルールを見るなり、荒いため息をついた。「君には無理だ。若すぎて未熟だ」いくらフルールが自分の有能さをアピールしても、ブリンはまったく聞く耳を持たない。それどころか、失礼な発言ばかりを重ねる。とうとう憤慨したフルールが席を立とうとしたとき、彼は突然、思いがけない言葉を口にした。「気が変わった。君さえよければ採用したい」
  • 真実は言えない
    2.7
    もう彼の愛を受け入れることはできない。あの忌まわしい秘密があるかぎり……。■初恋の男性との結婚、タヒチで過ごした二カ月のハネムーン、スイスのシャトーでの新婚生活――何もかも完璧なはずだった。トレーシーはジュリアンに身も心も捧げ、ジュリアンもまた長く抑えていた情熱を解き放ってトレーシーを愛した。だがシャトーに戻って四日目、死の床にあったジュリアンの父親がトレーシーに恐るべき事実を告げ、彼女を奈落の底へ突き落とした。ジュリアンを愛してる。でも一緒にはいられない。苦悩に引き裂かれたトレーシーは、黙って彼のもとを飛び出した。そして故郷のサンフランシスコで交通事故にあったのだ。五カ月の入院で外傷は奇跡的に完治、ショックによる記憶喪失も回復しつつある。ところが退院間際になってジュリアンが突然姿を現した。彼女をシャトーへ連れ戻しに……。
  • 春が訪れる前に
    3.0
    春まだ浅いモンタナの地で私はあなたのファーストレディになれるだろうか。■ステファニーとゲイブは、一年限りという契約で結婚した。上院議員であるゲイブの父親の再選キャンペーンを有利に運ぶために、そして、ゲイブが秘密に進めている計画をカムフラージュするために。一年後、ゲイブはステファニーに別れを告げ、どこかへ旅立った。上院議員もゲイブもそれぞれ望みを達成した。今度は私の番よ!十代のころからひそかにゲイブを思いつづけてきたステファニーは、探偵を雇って彼を追跡させる。これで例の秘密の計画もわかるはずだ。ゲイブの行き先は、なんと遠く離れたモンタナの牧場だった。いずれ大統領になるとまで言われた彼が、牧場経営?一年間ともに暮らしたのになにも知らなかったことに愕然としながら、ステファニーは一人、彼のもとに乗りこんでいった。なんとしても、いとしいゲイブを取り戻そうと……。
  • 星の降る夜
    3.0
    運命の恋人だった夫を失って五年。再び人を愛することは許されるのか?■姉が子供を産もうと計画している。しかも会ったばかりの男の。相手のジョーは有名な風刺漫画家で、プレイボーイだという噂だ。このままでは姉の不幸は目に見えている。絶対に阻止しなければ!ジョーの自宅を急襲したリディアは一気にまくしたてた。彼は皮肉たっぷりに応じたあげくに言った。「きみも僕とベッドをともにしたいのかい?」怒り狂っていいはずなのに、なぜか悪い気がしない……。最愛の夫を事故で失って以来、初めてのときめきだった。でも姉を裏切ることになる。ましてこんな男を許すなんて!幸い翌日から仕事でシドニーを離れなくてはいけないリディアは、その間に心を静め、ジョーを完全に忘れるつもりだった。ところが、目的地で彼女を待っていたものは……。
  • 天使のとりこ 小さなキューピッド I
    3.0
    貧しく平凡な女が天使に見えるならそれは、つかのまの夢にすぎない……。■ララミー郊外で小さな歴史博物館を経営するハンナは、生後六カ月の姪を育てながら、つましく暮らしている。ある日、博物館の裏で車の横転事故があり、ハンナは怪我人を助け出して、救急車を呼んだ。怪我人はドミニクというフランス人で、アメリカを横断する超高速列車を走らせるために、ハンナの所有地に鉄道を敷く許可を得に来たのだった。会った瞬間から、彼女はドミニクに惹かれた。だが、ハンナにはわかっていた。彼と自分とでは住む世界が違うと。ドミニクは見るからに都会的な洗練された雰囲気を漂わせている。恋心を抱いてはいけない。彼のことは忘れよう。そう心に誓ったハンナにも、わかっていないことがあった。まさか自分が、危険なまでにドミニクをとりこにしてしまうとは!
  • プリンスの花嫁 ツイン・ブライド I
    3.0
    プリンスとは結婚できない。何があろうとも絶対に!■アメリカに花嫁を募集しに来た王子様ですって?コーリは女優を目指す双子の姉アンの話を聞いて仰天した。“王子様と結婚したいのはだれ”というコンテストに参加し、見事ヨーロッパの王子の心と婚約指輪を射止めたという。ところが、映画の大役に抜擢されて急遽撮影に入ることになり、アンは代わりに断ってきてほしいと頼み込んできたのだ。姉の成功を願うコーリは、しかたなく依頼を引き受けた。現地に着いたら、話をつけてすぐに帰国すればいい。ところが空港に着いたとたん、コーリは王子の側近に連行され、とあるアパートメントに閉じ込められてしまった。
  • 仮面の悪魔
    3.5
    仮面の下に隠された素顔……。でも、唇は嘘をつかなかった。■マキシは有名トップモデル。華やかなキャリアを手にしたが、心は満たされなかった。妹の婚約者を奪って故郷をあとにしたあの日から裏切りの代償を払い続けている。妹を守りたい一心が、妹には憎まれ、両親にも見捨てられた。そろそろ本当のことを明かすべきだ。そして家族を取り戻そう。マキシは今、車の運転席で七年ぶりのわが家を前に決意していた。不意に、背後から近づいてくる車の音に気づいた。茂みがじゃましてカーブの先に止まったマキシの車は見えない。衝突を覚悟したが、車は急ブレーキでなんとか事故を回避した。たちまち、運転していた男性が怒りに任せて飛び出してくる。マキシは息をのんだ。なんてハンサムな人だろう。でも次の瞬間、何も考えられなくなった。突然キスされたのだから!
  • ニューヨークへ愛をこめて
    4.0
    ニューヨークからテキサスへ。都会の令嬢が牧場を訪れたとき…。■リリアンは両親を事故で失い、富豪の祖母のもと、妹のレイチェルとともに、ニューヨークの上流社会の令嬢として優雅に暮らしていた。わがままで意地の悪い妹と違い、リリアンはいつも優しく穏やかだった。けれど、祖母はなぜかリリアンに冷たく、レイチェルがお気に入りだった。そのレイチェルが、突然テキサスのカウボーイと駆け落ちした。「すぐに連れ戻して。できなければ勘当です。レイチェルも、あなたも」祖母の厳命で、リリアンはテキサスに向かった。自堕落な妹がいつかは道を踏みはずすのではと、リリアンは心配していた。でも結婚をきっかけに、妹も真剣に生きていくようになるかもしれない。とにかく、レイチェルと恋人のカウボーイに会わなければ。空港に降り立った彼女を、レイチェルの駆け落ち相手の兄が出迎えた。彼は尊大で、無愛想この上ないカウボーイ。しかもリリアンに、激しい敵意を燃やしていた。
  • 一年だけの結婚
    3.0
    シカゴの名家ダンベリー一族のデリクと婚約していたキャサリンは婚礼の直前、教会で花婿の浮気を目撃し、結婚を取りやめた。ところが上流社会の派手なイベントとあって多くのカメラマンやマスコミ関係者が集まっている。彼女をその場から助け出してくれたのは、デリクのいとこであり、〈ダンベリー・デパート〉の社長スティーヴンだった。彼がデリクとのいさかいから思いがけない窮地に陥ったとき、キャサリンは迷わず救いの手を差し伸べた。解決法は簡単だ。明日までにスティーヴンと結婚するのだ――一年だけの約束で。
  • 入れ替わった恋人
    4.0
    私は替え玉……見破られてはいけない。それなのに、恋に落ちてしまうなんて!■始まりは、あの同窓会だった。あの日、ローザと再会したばかりに。ローザのいとこレオを相手に、ハリエットの芝居がいま幕を開ける。同じ名門女子校を卒業した同級生のハリエットとローザは、双子と言ってもいいほどよく似ていた。そのことで、ずいぶん気まずい思いを味わいもしたが、八年の歳月を経て出会った二人はなぜかとても気が合い、悩みを打ち明け合っては姉妹のように親交を深めていった。そして、互いの問題の解決のためになされたのが、この提案だった!トスカーナで開かれるローザの祖母の八十歳の誕生祝いの席に、まさかハリエットがローザになりすまして来ることになるとは……。どうか無事に、この仮面劇を終えることができますように。吐息をついたハリエットをレオが見る。「君は変わったね、ローザ」レオは、私がローザでないことに気がついたのだろうか?
  • プリンスは独裁者?
    4.0
    ロンドンの公邸に滞在中のモントリーノ公国皇太子――アレグザンダー・オーシーノと面会できるなんて!ローラは自分の幸運が信じられなかった。中世の名残をとどめる国の皇太子アレグザンダーは、まるで専制君主のように独裁的で、面会はいっさい受けつけないという評判だったからだ。壮麗な公邸で支配者然とした皇太子と会ったとき、彼のあまり幸せそうではない様子に、ローラはふつうの生活の楽しさを教えてあげたくなった。その気持ちが一大スキャンダルを招くことになるとも知らず……。
  • 忘れえぬ思い
    3.5
    ティモンと出会ったきっかけは一風変わっていた。エロイーズが階段で転んだとき、持っていたパイナップルを彼にぶつけてしまったのだ。驚いたことに彼は、つぶれたパイナップルの代わりにと、たくさんのフルーツを贈ってくれた。もう会うこともない相手とはいえ、エロイーズの心はときめいた。ところが思いがけず、彼女は友人の家でティモンと再会する。彼は家柄のよい、優秀な医師だった。私なんてお呼びじゃない。住む世界が違いすぎる。けれど、そっと見つめるだけなら許されるはず……。■大家ベティ・ニールズが描く、心温まる物語。風変わりな出会いには、どんな結末が待っているのでしょうか?
  • 春を待ちわびて
    4.0
    ロンドンの病院で看護婦として働くフィリダは、両親と一緒に船旅に出る白血病の少女の付添役を務めることになった。無事出発したものの、途中で少女の病状が悪化し、フィリダは少女と一緒にマデイラ島で下船せざるを得なくなる。見知らぬ土地で重病の少女を抱え、途方に暮れるフィリダに、同じホテルに滞在する一人の医師が救いの手を差し伸べた。ピーテル・ファン・シッタート――大柄で端整な顔立ちのオランダ人だ。少女を診察すると、彼は病院に連絡して救急車を手配してくれた。なんて頼れる人。でも、明日以降はもう二度と会うこともないだろう。フィリダは複雑な気持ちを抱きながら病院に向かった。
  • 危険な花嫁 ビューティフル・ワイフ II
    3.0
    ★彼は自他ともに認めるプレイボーイ。この恋心は決して彼に知られてはならない。★親友二人と家事の請負会社を経営するサブリナ。今回の仕事は、エレクトロニクス会社の社員の家族向けに催されるハロウィーン・パーティのセッティングだ。ところが、そのパーティ会場で、そそっかし屋のサブリナは、社長のケイレブを殴り倒し、大怪我を負わせてしまった。大切な顧客を失っては一大事と、彼女はケイレブの自宅に謝罪に出向く。するとケイレブは償いとして、怪我が治るまでの身のまわりの世話と、結婚目当てに見舞いに訪れる女性たちの撃退を持ちかける。これも仕事のためと、サブリナはしぶしぶ提案を受け入れた。やがて二人の熱く甘い恋人ごっこが始まった。軽薄な男、不注意な女と、胸の内でひそかにののしり合いながら……。
  • 禁じられた約束
    3.0
    もう二度とナニー養育係の仕事はしない。あるつらい出来事から、ジャッキーはそう決心していた。ところが知り合いの巧みな言葉にのせられて、小さな女の子を田舎の家まで送り届けるはめになる。そのうえ目指す屋敷に着いてみると、無愛想な男性にすぐさま追い払われてしまった。彼はいったいだれ? なぜこんな横柄な態度をとるの?怒りを覚える一方、ジャッキーは興味を引かれてもいた。魅力的な容姿には似合わない、かたくなで冷ややかな表情。あの男性も私と同じ、傷ついた心をかかえているのかもしれない。★ロマンス小説界の最高峰RITA賞をはじめ、数多くの賞を受賞してきたリズ・フィールディングの最新作をお届けします。巧みな話運び、せつない心情描写、孤独な人物像と、読みどころは盛りだくさん。リズならではの胸に迫るロマンスをお楽しみください。★
  • シークの罠
    3.0
    エミリーは砂漠の王国カズバーンへやってきた。兄が作った借金の返済を延ばしてもらうためだ。借金の相手であるプリンスにあと二カ月待ってほしいと伝えたところ、彼は耳を貸そうとせず、すぐにも全額返すよう迫ってきた。踏み倒すつもりはないのに、なぜこうもわからず屋なの?憤慨したエミリーの目の前にプリンスが立ちはだかり、いきなり彼女の髪どめを取った。流れ落ちる金髪に、荒々しく鋭い眼光が向けられる。「君はお兄さんから、女の魅力で迫ってこいと言われたんだろう」エミリーは自分の耳が信じられなかった。★アラブのとある王国でのロマンスをお届けします。次期国王の座を約束されているザックと、愛に溢れる家庭を夢見るエミリー。二人の心はいつしか、砂漠の熱砂のように高く熱く舞い上がります。★
  • ひとりぼっちの祝福
    5.0
    赤ちゃんという幸福を、本当はふたりで迎えたかった……。 ケイド、私の夫。彼が家を出ていってから、もう1年以上。ジェシカは別居が続く夫との関係に終止符を打とうとしていた。彼に会って離婚のための書類にサインをしたあとは、身寄りのない赤ちゃんを引き取って、ひとりで育てていくつもりだ。望んでも叶わなかった、母になるという夢をようやく叶えられる。2度の流産後もなお子供を切望する私といつしか気持ちがすれ違い、ケイドはそんな私を見捨てて去っていった。だから、彼を心から愛していても、もう別れるしかないと覚悟を決めた。そして、ふたりで会う約束をした日――夫と妻として会う最後の日、彼を待つジェシカの身に、突然、不運な出来事が起こる……。 ■12歳で母と死別し、心に深い喪失感が残るジェシカにとって、お腹の子を失うのは非常につらい経験でした。それなのに、考えの違いから最愛の夫にまで去られ……。ジェシカを襲った予期せぬ事態に、夫婦の愛と別れの天秤は比重を変えることになるのでしょうか?
  • 王と花摘みの花嫁
    4.0
    愛のかけらもない結婚。それでも私は、彼の真心が欲しい。 生まれながらに次期国王の許嫁と決められたジョハラは、父によって適齢期までフランスの片田舎に幽閉されて育った。そしてついに、王位継承者アジムとの対面のときがやってきた。ところが彼は挨拶すらせず、結婚式は1週間後と宣言するばかり。こんなに冷たい人と、生涯をともにするなんて……。恐怖のあまり、ジョハラはフランスへと逃げ帰ってしまう。行くあてもなく、街をさまよったすえにたどり着いたカフェでウェイトレスの職を得たジョハラは、すぐにそこが売春宿だと知る。汚い男の手が伸び、万事休す――そのとき、深みのある声が響いた。「手を離せ。売約済だ」威厳あるアジムの姿が、そこにあった。 ■ヒロインの心情をしっとり描いて人気のケイト・ヒューイットが、政略結婚の物語を描きました。冷淡で、妻に無関心な次期国王の夫。心を開いてほしくて、けなげに振る舞う苦労人ヒロインが印象的です。好評をいただいた『まぼろしのローマ』の関連作でもあります。
  • ひとつ屋根の下の片思い
    4.5
    仕事も、家も、幼子の世話も一緒。でもこの胸の想いだけ、一方通行……。 シャーロットは大病院の救急科の新入り看護師。母が急に家を売って恋人のもとに身を寄せたため、路頭に迷った彼女は、住みこみの子守りの求人広告にすがった。訳あって無一文の今、雨露をしのげるだけでも助かるのだ。運よく面接者の女性にひと目で気に入られるが、話を聞くうち、なんとそこが、同じ病院の敏腕医師ヘイミッシュの家だとわかる!女性は彼の妹で、職場復帰が決まったので子守りを募集したらしい。シャーロットはその日の朝に、病院でヘイミッシュと初めて会い、魅力的だが気難しい彼が、皆に畏怖される存在と知ったばかりだ。そんな彼の同意もないまま、ひとつ屋根の下に暮らすなんて……。 ■あらゆるタイプのストーリーや登場人物を変幻自在に描き分ける、大スター作家キャロル・モーティマーがお好きな方におすすめ! キャロル・マリネッリの涙なしには読めない感動作をお届けします。明るさの下に切ない感情を隠す、けなげなヒロインにご声援を。
  • ギリシア富豪が愛した薔薇
    3.0
    いまだ私の心は彼の虜……。もう愛はないなんて、言えない。 ヘイリーは離婚届をたずさえ、ギリシアの小島に渡った。そこで開かれる親族の祝いに夫が出席すると聞いたのだ。かつて一目で恋におち、誰よりも深く愛したクリストス。だが、流産という悲劇に見舞われたとき、夫はそばにいなかった。結婚してすぐに就いた華やかな仕事の関係で、彼は妻帯者であることを世間に隠していたのだ。家を飛び出したヘイリーは、2年ものあいだ心の苦しみと闘い、今ようやく別れを決意して、クリストスの前に現れたのだった。ところが彼は、親族の手前、復縁したふりをするよう強いてきた。だめ、この人をまた愛してしまったら、もとの惨めな私に逆戻り……。 ■引く手あまたの夫の帰りを、独り待つだけだった妻――そんな自分を変えたくて、もがいた別居期間。新しく生まれ変わったつもりで、離婚を決意したヘイリーは、サインをもらいしだい彼のもとを去るはずが……。ギリシア富豪と悩めるシンデレラの愛の再生物語。
  • 閉ざされた館の大富豪 愛の寓話 I
    -
    毎朝、ボスから届く黄色い薔薇。その花言葉は“友情”だけれど……。 著名な大富豪ディーコンに雇われ、住み込みの助手となったギャビー。出入りが許されるのは、彼女の住居部分と仕事部屋だけで、屋敷につながる扉には鍵がかけられ、雇い主は姿を見せない。仕事の指示は電話かメールのみ。もどかしさを感じていたある日、ギャビーは鍵があいていた隙に、扉の向こうへと足を踏み入れた。ついに現れた彼は、写真や映像で見たのとは別人のようだった。伸び放題のひげと髪に覆われて顔は見えず、その姿も声も、まるで野獣のようで、わずかにのぞく瞳は暗く陰り謎めいている。でもギャビーは不思議と恐れなかった。彼の心を開きたいとさえ思い、彼女はひたむきに一歩ずつ、信頼を得ていった。そしてあるとき、思いきって彼のひげ剃りと散髪を提案すると―― ■車椅子生活の父の医療費と生活費を稼ぐため、ギャビーは2つの仕事をかけ持ちしていましたが、とある事情でディーコンに雇われたのでした。彼女の一族と彼とのあいだに横たわる深い溝と運命、そして二人の切ない愛は、どのような結末を迎えるのでしょうか?
  • 間違えられた花嫁
    3.5
    “愛は人を奴隷にするだけだ”彼の拒絶に、胸が引き裂かれ……。 さる王家で王女たちの家庭教師として働くオリヴィアは、ある晩、宮殿の窓から侵入してきた黒ずくめの男にさらわれた。恐怖でめまいに襲われる一方、その侵入者の危険な魅力に胸が高鳴る。あれよあれよと儀式めいたことをさせられ、甘い言葉で誘われるうち、まだ恋も知らぬオリヴィアは抗うすべなく身も心もゆだねてしまった。その後、驚愕の真相が判明する――男の正体は隣国の王子ザイードで、必要があって結婚を急ぎ、王女と間違ってオリヴィアを連れ去ったのだ。しかも、先ほどの儀式は、なんと婚礼の儀だったという!うろたえるオリヴィアに、ザイードは蔑みもあらわに言い放った。「なぜ早く名乗らなかった? 后になりたくて、僕をはめたのか?」 ■涙を誘う愛の物語で人気のケイト・ヒューイットの秀作。自分に自信がなく、華やかな人々の陰で自己主張することなく生きてきたオリヴィア。人の役に立ちたいと願う心優しい彼女が、運命の悪戯によって、とんでもない事態に巻き込まれていき……。
  • まぼろしの妻
    3.5
    1年の契約結婚が終われば消える、まぼろしのシンデレラ―― ソリティアは病母と学生の妹を抱え、亡き父の店を切り盛りしている。ある日、家賃が引き上げられると知り、彼女は愕然とする。店の2階に住んでいるため、家賃を払えなくなるということは、家族もろとも路頭に迷うことを意味していた。ソリティアはロンドンの一等地に立つ不動産会社へ向かうと、世界を股にかけて活躍する大富豪実業家のゼイビアを前に、どうか値上げをもう少し待ってくださいと必死に訴えた――お宅の掃除でも、オフィスのお茶くみでも、なんでもしますから、と。だが非情にも、ゼイビアはすべて間に合っていると一蹴したあと、なおも懇願する彼女に言い放った。「今僕が必要としているのは、妻だ」 ■父の思い出がつまった店を守るためなら、何も厭わないと心に誓う苦労人のソリティア。一方、世界の美女と浮き名を流すゼイビアは、大伯母の遺言により、一族の館を相続するための条件として即席の妻を探しており、その期限が残り6週間と迫っていたのでした……。
  • シンデレラの子守歌
    4.5
    捨てられた小さな天使、そして……愛を知らぬ富豪とシンデレラの二都物語。 ホテルの清掃係のサニーは、とある客室で修羅場を目撃した。新生児を乗せたベビーカーを押していきなり入りこんできた美女が、その部屋の客、魅力的な大富豪マックス・グレイランドを相手に、赤ん坊の父親であるマックスの老父をさんざん罵って出ていったのだ――にわかに事態をのみこめず呆然とする彼に、幼子を押しつけて。それは、急逝したマックスの父親が女性に産ませた子だという。彼がこちらの存在に気づかぬよう、サニーはじっと息を殺していた。だが、マックスはすかさず彼女に目を留め、鬼気迫る声で言った。「その掃除用具を置いて、この子を受け取ってくれ!」サニーは退けられなかった――彼の無茶な願いも、胸のときめきも。 ■サニーは早くに母を亡くし、遺された4人の弟妹を大学に行かせるため、15歳で学校をやめて働きに出た苦労人。どういうわけか、厄介事を背負いこんでしまう彼女は、今度もまた、無垢な赤ん坊とその異母兄であるハンサムな大富豪を放っておくことができず……。
  • 砂漠に落ちたルビー
    3.5
    わたしを捨てたあの日の冷酷な彼なら、この子のことも見捨てるかもしれない。 亡き父が遺した幼い弟を抱え、貧しい生活を送るサスキア。流産を繰り返す親友からの頼みで代理出産を引き受けたのは、生活費や学費を工面するだけでなく、親友の願いを叶えたかったから。それなのに、出産を間近に控えたある日、親友夫妻が不慮の死を遂げた。夫妻はさる国の王と王妃で、お腹の子は王位継承者となるはずだったが、生まれる前に両親が亡くなったので嫡子とは認められないという。そんななか、亡き王の従兄弟イドリスが現れ、サスキアは息をのんだ。7年前、大学生だったわたしを無慈悲にも捨てた元恋人……。イドリスは嫌がるサスキアをよそに、みずからが王となって、生まれてくる子を実子として育てるため、彼女を妻にすると宣言した! ■従兄弟の死により、フランスから帰国して望まぬ王位を継ぐことになったイドリス。やむなく提案した愛なき結婚を拒もうとするサスキアに対して、代理出産の報酬を盾にとって強引に説き伏せ……。英国人作家ジェシカ・ギルモアが綴る、シンデレラ・ストーリー!
  • 富豪伯爵と秘密の妻 メイド物語 I
    4.5
    身を落とした悲運のメイドの前に、疎遠だった伯爵の夫が現れた! 父が莫大な負債を残して急逝したため、エマは夢をあきらめ、メイドとして働きながらこつこつ返済している。ロンドンの高級住宅街にある屋敷でのパーティに派遣された夜、ずっと音信不通だった最愛の男性の姿を目にし、彼女は息をのんだ――ああ、あれはレッドミンスター伯爵ジャック・ウエストウッド!6年前に渡米し、今や世界的企業の社長となった彼が、なぜここに?激しく動揺したエマは派手な失態を演じてしまい、烈火のごとく怒った屋敷の主人に乱暴されそうになる。すると、突然ジャックが現れ、威嚇するように言い放った。「僕の妻に、手を出さないでくれないか」 ■〈メイド物語〉は、富裕な顧客向けにメイドを派遣する会社で働く4人の女性たちのロマンスを作家競作で描く華麗なミニシリーズ!1話目は『獅子と醜いあひるの子』で颯爽と日本デビューを果たしたクリスティ・マッケランが愛の復活の物語をお届けします。
  • シンデレラの最後の恋 愛しの億万長者 I
    -
    愛されなくてもいい。一夜だけ、あなたのシンデレラになれれば。 自分に自信のないララは、ある日、絶望の淵に突き落とされた。恋人の裏切りを目撃し家を飛び出したら、どしゃ降りに見舞われたのだ。よるべのない彼女は身も心もぼろぼろになり、やむなく雇い主夫妻を頼って、ナニーとして働く屋敷を訪れた。運よく、夫妻が休暇旅行で留守にするあいだ滞在を許されるが、そこには思いがけない人物がいた――雇い主の親友で大富豪のルーベン。彼も事情があって一時的にこの屋敷に滞在しなければならないという。こんなにハンサムな男性と二人きり、一つ屋根の下で過ごすなんて!だが、ララは思わず覚えた胸の高鳴りを戒め、もう恋はしないと誓った。片や取り柄のないナニーと、片や大富豪……分不相応な恋ならなおさら。■2016年度RITA賞の最終候補に2作品同時にノミネートされた、飛ぶ鳥を落とす勢いの実力派作家スカーレット・ウィルソン。その2部作〈愛しの億万長者〉の第1話をお届けします。失恋したヒロインを癒やす、大富豪の甘い甘い誘惑をお楽しみください!
  • 獅子と醜いあひるの子
    3.5
    よってたかっての“職場いじめ”。路頭に迷った醜いあひるの子は……。 役員秘書として一流企業に入社したカーラは希望に満ちていた。順風満帆な暮らしはしかし、たったの3カ月で潰えてしまう。秘書室の同僚らに陰湿な嫌がらせをされ、退職を余儀なくされたのだ。さらには家主からも住み慣れた小さな家を追い出されそうになり、カーラは思わずにじんだ涙をぐっとこらえた。わたしを私立学校に入れるために大きな犠牲を払った田舎の両親には、こんな姿は見せられない――入社を誰よりも喜んでくれていたから。新たな職を求め、従姉に紹介された実業家マックスの豪邸を訪ねると、美しき獅子のような鋭い瞳の男性が現れ、カーラは震える声で懇願した。「今日1日無給でいいので、あなたの手足となるチャンスをください」■マックスはカーラを秘書に雇ったとしても、せいぜい1カ月と心に決めています。一方、カーラは心ないいじめを受け、路上に放り出されそうになって身も心も限界なのに、なんとしても職を得ようとがんばります。けれども、ある日とうとう過労がたたって……。
  • 奇跡を授かったシンデレラ ザヴィエラの花嫁 I
    3.0
    たとえ一夜でも私には一生の思い出だった。小さな命を授かったとわかるまでは……。 高校に勤めるジニーは仕事を通じて、親善のためにやってきたザヴィエラの皇太子ドミニクと知り合う。容姿端麗なのはもちろんのこと、彼の魅力的な人柄に心を奪われ、誘われるままにめくるめくような一夜を過ごした。美しい思い出をそっと胸にしまい、ジニーはドミニクを見送ったが、数週間後、体調の異変に気づき、彼にその事実を知らせた。すると、ドミニクはあの夜とは打って変わってよそよそしく、世継ぎのためだけの契約結婚を迫ってきた。しかも、子供が2歳になれば別居や離婚も視野に入れると言い、決しておとぎばなしのような幻想は抱くなと釘をさされた!■イマージュの代表的作家S・メイアーによる心温まる2部作〈ザヴィエラの花嫁〉をお贈りします。18歳まで一緒に暮らした父との過酷な生活から、ジニーは幸せな家庭に憧れる一方、結婚はできないと思っていました。そんな彼女に突きつけられた愛なき結婚の行方は?
  • けなげな恋心
    4.0
    やがて打ちのめされる恋に、溺れるわけにはいかない……。 やむにやまれぬ事情から生活苦にあえぐアリーは、姉の遺児を引き取って育てながら、毎日病院で懸命に働いている。ある日、気晴らしに登った山で魅力的な男性ショーンと出会い、二人で協力して、遭難していた少年たちを救った。緊迫した状況で的確な判断をくだすショーンの姿を見て、アリーは胸のときめきを抑えることができなかった。だが一方の彼は、悪天候のなか一人で山歩きをしていたアリーを責め、いかにも男性至上主義者といった傲慢な言動で彼女を戸惑わせる。良くも悪くもアリーの心を独り占めにしたショーンが、なんと翌日、彼女の勤める病院の新任医師としてやってきて……。■切羽つまった過酷な環境下で、すばやい決断と処置を行う救命救急の世界――“医者の中の医者”とも言えるヒーローのかっこよさが際立つ作品をお贈りします。翻訳家の森香夏子さんも絶賛の、理想的で完成度の高いロマンスをご堪能ください!
  • 大富豪と望まれぬ娘
    3.0
    茂みに捨てられていた赤ん坊の私に、誰も愛を注いでくれなかった……。 生まれてすぐ実の母に捨てられ、冷たい祖母に育てられたペネロープ。早く自立したいと仕事に打ちこんできた彼女は、あるとき重要な顧客の結婚式の企画をすることになった。この一世一代の大仕事を必ず成功させようと強く思うが、土壇場で花嫁が盛大な花火を上げたいと言いだしたため、困ったペネロープは世界的な巨大企業に協力をあおぎに行った。ところが、責任者に会わせてほしいと受付係に願い出たものの、CEOのレイフ・エドワーズが興味を持つはずがない、と言下に断られた。すると「それは本当か? どうして?」という男性の声がし、振り返ると、レイフ本人が興味深げにこちらを見つめていた――。■悲しい生い立ちをもつペネロープは、仕事を通して知り合った破天荒な大富豪レイフの魅力にやがて心を奪われます。しかし、彼女の生い立ちがもとで二人の間に誤解が……。『奇跡を宿したナース』(I-2417)が大好評を博したアリスン・ロバーツによる、ロマンティックで心温まるラブストーリーです!
  • 置き去りにされた天使
    3.0
    生き別れた姉が置き去りにした子――小さな命が起こした、大いなる奇跡。 リリーの家の玄関先に生後まもない赤ん坊が置き去りにされた。今は疎遠で居場所もわからない異父姉が産んだ子とわかったものの、あまりに突然のことに、リリーは呆然と立ち尽くした。改装中のこの家では、まともに育児なんてできないのに!すると偶然にもそこへ親友の兄ニックが訪ねてきて、彼女の窮状を見かねて一緒に赤ん坊を病院へ連れていってくれた。それがきっかけとなり、親友が思いがけない解決策を提案する――兄は大企業の重役で不在がちだから、彼の家で育児をすればいい、と。そんな成り行きで始まった二人と赤ん坊の同居生活だったが、なぜかニックがよそよしくて冷たい態度をとりはじめ……。 ■不慮の事故により母を亡くし、里親に育てられたリリー。生き別れになっていた異父姉が巻き起こした赤ちゃん騒動の渦中で生まれる恋物語を、英国ロマンス界に輝く新作家E・ダーキンズがあたたかな筆致で綴りました。純粋な恋だけでなく家族の絆も感じられる秀作。
  • 明かせぬ愛の証
    3.0
    越えてはならない一線を越え、この身に宿った、誰にも言えない秘密。 地方の看護学校を卒業したばかりのエレノアは、救急看護の現場で実践を積むという夢を叶えるため、メルボルンの病院で働くことにした。この1年、ブロンドの彼女は間違った偏見から実習先の上司にたびたび嫌がらせをされてきたが、色目を使う役立たずのナース扱いされるのはもうこりごりだった。だから、救急科専門医のローリーがどれだけ魅力的でも、エレノアは心に芽生えた禁断の想いに気づかないふりをした。ところが、緊急に運び込まれた幼い命を救えなかった日の夜、悲劇を払拭するかのように彼と体を重ねてしまった結果……。 ■HQロマンスで大活躍のキャロル・マリネッリが綴る、一夜の情事による予期せぬ妊娠がテーマの本作。“田舎から出てきた新米看護師”と自嘲しつつも、しっかりとした夢を持つエレノアを、セクシーな敏腕救急医のローリーが優しいまなざしで見守る姿に胸キュン必至!
  • 見捨てられた女神
    4.8
    私は見捨てられる運命……。母からも、恋人からも。 クリスマスで賑やかな世間を逃れ、雪山へやってきた助産師のミランダ。危うく遭難しかけたところを、通りすがりの男性ジェイクに救われ、彼の家で一晩を過ごすことになった。男らしさと優しさの同居するジェイクにいやおうなく惹かれる一方、もう誰かと関係を築くことなどできないとミランダは思った。この人生、私は見捨てられ続けてきたから――実の母に、そして恋人に。ジェイクへの想いを抑え、翌朝、彼女は何も言わずに彼のもとを去った。ところが同じ日、ミランダが新しい勤め先の病院へおもむくと、彼女とともに働く産科医として紹介されたのはなんと、もう二度と会うことはないと思っていたジェイクだった! ■魅力的なヒーロー像で大人気のサラ・モーガン。本作には翻訳者の森香夏子さんも「最も完成度が高い」と大絶賛するジェイクが登場します。孤独なミランダの悲惨な暮らし向きに驚いた彼がとる行動とは? ハンター3兄妹シリーズと『冷めた情熱』(I-2387)の関連作。
  • 都合のいい花嫁
    3.0
    私はかりそめの花嫁。愛なんて望めない……。 ヘレナは残されたウエディングドレスを手に思い悩んでいた。姉が政略結婚で決められた婚約者のフリンを捨てて、式の直前に逃げだし、初恋の人と駆け落ちしてしまったのだ。礼拝堂には仕事関係の招待客も大勢いる。このままでは、大企業の次期CEOである彼が恥をかいてしまう!10代の頃から憧れていたフリンの危機を救いたい一心で、ヘレナは思わず彼に告げた。「私が一時的に身代わりの花嫁になるわ」その衝動的な提案に驚き、たしなめるフリンを振り切って、彼女は姉のドレスをまとい、祭壇の前で誓いの言葉を口にした――フリンが花嫁に求めるのは、跡継ぎを産むことだけだと知りながら。 ■気鋭の英国人作家ソフィー・ペンブロークの新作をお贈りします。本作は、やむなく便宜結婚することになった二人の物語。皮肉にも、愛の国イタリアで交わされる愛なき契約……。ヘレナの密かな恋の行方は? 前作『初恋の残り香』の主人公たちも登場します。
  • 古城が呼ぶ愛
    4.0
    南フランスの古城に待つ、過酷な運命、そして真実の愛。 おばあさまが亡くなった? ローラは突然の訃報に驚愕した。知らせに来たニック・ヴァルフォールは祖母の再婚相手の孫で、南フランスで高級リゾートホテルを経営しているという。愛する祖母は、ローラがまだ幼いころ再婚し、渡仏したのだが、親戚一同はなぜかそれを祝福せず、以後は疎遠になってしまった。ローラは祖母を奪った再婚相手を子供ながらに憎く思い、ニックも彼女の一族は薄情で冷たい人間だとずっと思っていた。だが、両家の間にわだかまる長年の誤解を解いていくうち、いつしかローラは、ニックを強く愛し始めてしまう。彼には、もう何年も行方不明の妻がいると知りながら。 ■ハーレクイン・イマージュを代表する人気作家R・ウインターズは、“大きな愛で読む人の心を潤す作家”として長く愛されてきました。美しい南フランスを舞台に、祖母の過去やニックの妻にまつわる謎、そしてローラの切ない恋に引き込まれ、思う存分涙してください。
  • 愛を知るための9カ月
    3.0
    おなかの子のためだけの偽りの結婚。 それが、愛を知らない億万長者の返答だった。 早くに実の母を亡くし、継母やその娘たちと暮らしていたメアリーは、意地悪な継母の画策によりのけ者にされ、孤独を味わってきた。大人になり看護師になった彼女は、さらに酷い仕打ちを受けた。義妹が自宅で産んだ赤ん坊が3日後に息を引き取ると、家族は責任をメアリーになすりつけ、職を奪い、町にいられなくしたのだ。いまは心を癒やすため、友人が貸してくれた孤島にいる。ある嵐の日、けがを負って浜辺に倒れていた男性ベンを助け、ともに過ごすうち、いつしかメアリーは彼に身も心も許していた――長年の孤独を埋め合わせるかのように。たった一夜だけと知りながら。だが、ベンが島を去った数カ月後、メアリーの体調に異変が生じて……。■胸が切なくなるロマンスで定評のあるM・レノックスの作品を1年ぶりにお届けします。愛を信じない億万長者の赤ん坊を身ごもったメアリーは、はるばるニューヨークに出向き、ベンに妊娠の事実を告げますが……。思わず涙誘われる、極上シンデレラストーリー!
  • 片思いに終止符を
    5.0
    幼い頃から兄のように慕ってきた。 22年目の片思い、さよならの時。 ブライオニーは5歳のときからジャックに恋い焦がれていた。彼とは家族ぐるみのつき合いで、4カ月前から同僚でもある。乙女心をくすぐる陽気でハンサムなジャックには誰もが恋してしまうが、彼は両親の結婚生活の破綻を見てきたため、愛を信じていない。当然、ブライオニーの長年の片思いが通じるはずもなく、19歳の頃に彼への想いを忘れるために犯した過ちで未婚の母となった。そしてこの冬、大切な一人娘がサンタクロースに“パパ”をお願いしていることを知り、ブライオニーは一大決心をする。忘れようとしても忘れられなかったこの恋に、さよならを告げるのだ。■妹のようにかわいがってきたブライオニーに、まさか22年も想いを寄せられているとは知らないジャック。彼女の気持ちに気づかないのは、もはや彼だけ……。今冬、最高傑作をご堪能あれ!
  • ロマンスは想定外
    4.0
    何事にも堅実なフリスは、男性をかたくなに避けていた。地味な仕事に就き、いつも地味な服装。つまらない女だと思うけれど、恋多き家族に振りまわされてきたせいで、そうなってしまったのだ。だから、大銀行頭取の跡取りだというハンサムなジョージが、彼女の仕事ぶりを認め、髪や瞳の色を褒め、何度デートに誘ってきても、つい身構えてしまい、突っぱねることしかできない。だが、ひょんなことから彼と恋人同士のふりをすることになったとき、フリスは意外にも、乗り気になっている自分に気づいた。ふりをするだけなら、彼を虜にしている恋人を演じるのも悪くない。あのうっとりするような笑顔を、真正面から受け止められるんだもの。■お堅いヒロインと、縛られることを何より嫌う自由なヒーロー。正反対の二人は、意外な共通点があることがわかってから急接近するのですが、恋に不慣れで憶病なフリスは、ジョージの魅力も彼への想いも素直に認めることができなくて――。
  • 嘘と秘密と白い薔薇
    4.0
    第5代ウィンダム男爵ジュリアン・アシュトン・カーライル。それがケイトが最初で最後に恋した相手であり、美しく利発な7歳の息子、ジュールズの父親でもあった。18歳の夏、ケイトはイギリスで一世一代の恋に落ち、破れた。身分違いだと反対する彼の母親に抵抗しきれなかったのだ。きっと彼はその後伯爵令嬢と結婚し、子供も生まれているだろう。今もときどき心に巡る、そんな思いを振り払うように出社したある朝、イギリスからの新しい顧客を紹介されたケイトは愕然とした。目の前に立っていたのは、あの愛しいジュリアンだった。忘れもしない青い瞳で彼女を見つめ、彼は“はじめまして”と言った。■ヒロインとヒーローの断ち切れない絆だけでなく、2人を取り巻く人間たちの葛藤や心の闇までも描き出すベテラン作家のM・ウェイ。引き裂かれた恋人たちが運命に導かれ、再びひとつの愛に帰るまでを繊細に綴ったこの作品は、読む者の心に深く残ることでしょう。
  • 沈黙のシーク
    4.0
    政略結婚が決まっていた隣国のシークが急死し、王女アンバーはその弟と結婚することになった。ところがすでに恋人のいた彼はそれを拒み、失踪してしまう。不名誉な噂はまたたく間に広まり、アンバーは打ちひしがれた。だから、兄弟の中で最も文武両道に長けているという3番目の弟ハールーンが結婚を受け入れたと聞いても、心が晴れることはなかった――実際に本人を目にするまでは。彼は兄弟の誰よりもハンサムで、たくましく、魅力的だったのだ。運命のいたずらに戸惑いながらも、アンバーは期待に胸を震わせる。だが婚礼の夜、彼女を待っていたのは想像もしない屈辱だった。■『星と砂とシーク』の関連作です。悲しい誤解によって仮面夫婦となってしまう2人。世継ぎを望む一派の陰謀に巻き込まれたとき、転機が訪れます。寡黙な夫の気持ちがわからず苦悩する妻アンバーの姿に共感必至です。
  • ガラスの靴はなくても
    3.5
    ローラは地味な容姿のせいか、いまだに理想の男性とめぐり合えない。彼女とは対照的に、妹ジョイスは見るからに華やかで、どんな男性も引きつける天性の魅力にあふれている。ある日、ローラの名付け親が友人の医師レイロフを伴ってオランダから訪れた。彼を見るなり、ローラは目をみはる。彼には若者にない包容力と落ち着きがあった。まさに理想の男性だ。しかし、レイロフが心を奪われたのはやはりジョイスだった。ローラは胸の痛みをこらえて二人の恋を祝福する。ほどなく、とんでもない事態が起こるとも知らず…。
  • 失恋の赤い薔薇 富豪三兄弟の秘密 I
    3.0
    ダリウスは途方に暮れた。父親の不慮の死に遭い、海運グループの経営と屋敷は引き継いだ。会社の株は弟たちと分ければいい。だが思わぬ難問が立ちはだかった。3人兄弟のはずなのに、もう一人、弟が加わることになったのだ。父親が若い愛人とのあいだにもうけた、生後6カ月のジーノだ。しかも父と愛人は事故でともに亡く、後見人は長男のダリウスとなる。会社や弟たちとならうまく折り合える。しかし、赤ん坊となると……。ところがジーノの母親は、親友の弁護士にも遺書で養育権を認めていた。さっき事務所で顔を合わせたばかりのホイットニーだ。子供に接したことのないダリウスは、すがる思いで彼女に助けを求めた。屋敷に一緒に住んで、ジーノの世話を手伝ってくれないかと――。■浮気性の父親のために、離れ離れに暮らしてきた3人の異母兄弟、ダリウスとニックとケイド。富豪一族に生まれながら、家族の愛を知らずに育った不幸せな男たち。
  • 花嫁までの距離 愛をたどる系譜 II
    3.5
    17歳の看護実習生ディーは、姉の帰りを待っていた。きょうは美人の姉シルビアが、家に新しい恋人を連れてくる。マークが玄関に現れたとき、ディーは息が止まりそうになった。こんなにもハンサムで、明るく大きな声で笑う人は初めてだ。姉とじゃれ合いながらも、ディーを一人前のレディとして扱い、きちんと話をしてくれる彼を、ディーはすぐに好きになった。姉の恋人でもかまわない。わたしたちはこんなにも気が合うのだから。だがディーはまだ知らなかった。姉のほんとうの心の内を。そして、マークの奔放な女性関係や、無鉄砲で命知らずな夢を。ディーの、長く苦しい片思いのはじまりだった。★危険と女性に愛され、母親たちが“彼は悪い男よ”と眉をひそめるような男性に恋をしてしまったディー。彼の心を射止めるまでの長い5年間を、人気作家ルーシー・ゴードンが、優しく見つめるように描きます。
  • 魔法のハーブを求めて 恋人たちのレストラン
    -
    父親が経営するレストランの自慢メニューが危機に瀕している。娘のイザベラは、気が気でなかった。ソースに入れるバジルが、王家の城の庭だけに生える貴重なもので、いつもは父が忍び込んで摘んでいたが、病気で倒れてしまったのだ。バジル摘みは、店で働くイザベラの手にゆだねられた。城には王子のマックスが住んでいるが、こもりがちで謎めいた存在。村の娘をさらっては地下牢にとじこめているという噂もある。バジル採りに行って、もしも王子に見つかったら?イザベラはおびえながらも、月の夜になんとか庭に入り込んだ。だが、すぐに馬に乗った黒ずくめの男が彼女のほうに迫ってきた。あれが噂の王子なの? 大変、つかまったらどうしよう!
  • 背中合わせの恋
    4.0
    「まさか、君は本気で赤ん坊を出張に連れていく気じゃないだろうね」社長のレックスの言葉に、ロミーはなんとか怒りを抑えた。急に行けなくなった上司に代わって、あわてて空港に駆けつけたのに。レックスの会社で働きはじめて半年、ロミーはずっと彼を避けてきた。それはレックスも同じだったはず。彼女のことを知りながら、一度も声をかけてこようとはしなかったのだから。ロミーはかつて18歳で、レックスと結婚を誓ってパリに駆け落ちした。短い間だったけれど、あのときの思い出は決して消えていない。けれど、今ではみんな大昔のこと。あまりに突然の出張で、預けることもできずに連れてきた我が子を、ロミーは不安げに見やった。■元恋人同士が社長と部下として出会ったら――ジェシカ・ハートがオフィスを舞台に描くのは、ちょっとすてきな恋物語。本作は『秘書の失恋日記』の関連作です。
  • 星影の眠り
    4.0
    また、いやな夢を見た。無理もない。シェラザッドは戦いの場と化したバルカン半島にいて、負傷者の治療をおこなうトラックの中で眠る日々が続いていた。でもこの体があちこち痛むのは、襲撃してきた男に殴られたせい?その瞬間、シェラザッドははっと目を覚ました。地面に横たわり、覆面をした男に覆いかぶさられている。これは夢ではない!彼女はひどく動揺し、男を見て……様子がおかしいことに気づいた。彼は出血している。このままでは命がもたないかもしれない。だが、トラックを襲ってきた張本人を手当てするべきだろうか?そのとき、彼がふいにつぶやいた。「シェラザッド、僕は君の仲間だ」■砂漠や過酷な地で燃えあがる、美しくも激しい愛を描いて人気のオリヴィア・ゲイツ。本作は、昨年7月に刊行されて好評だった『朝の光に咲く花』(I-2105)の関連作ともなっています。
  • 尖塔の花嫁
    3.5
    亡くなった娘に顔かたちが似ているという理由で、グレンダはエディス・ハートウェルに引き取られた。裕福な養母はグレンダを大切に育ててくれたが、後ろ暗い秘密を打ち明けたのは、死の床でだった。じつはエディスは、娘を将来嫁がせる見返りとして、マルローという一族から莫大な援助を受けていたという。わたしを引き取ったのは、娘が亡くなったことを隠し、贅沢な暮らしを続けるため……。グレンダは驚愕したが、エディスの名誉のためにも、結婚するしか選択肢はなかった。ロワールの城に住む、顔に恐ろしい傷を持つマルローと。 HQ草創期に活躍した作家、ヴァイオレット・ウィンズピアの未邦訳作品をお届けします。フランス、ロワール地方の古城を舞台にした、重厚なロマンスの世界をご堪能ください。
  • 瞳の中の楽園
    3.5
    姉の遺児である双子の赤ん坊を育てているギャビーは、ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。アンドレアスこそが、この赤ん坊たちの父親なのだ。亡き姉は彼と一夜の関係を持って妊娠し、ひそかに出産したのだった。しかし、話を聞いたアンドレアスは身に覚えがないようすで、ギャビーを手切れ金目当てと決めつけ、冷たくあしらう。プレイボーイと知りつつ彼に一目惚れしたギャビーは失望を噛み締め、子供たちは自分で育てていこうと心に決めた。ところが――翌日アンドレアスは自分にそっくりな男性を彼女に引き合わせた。「僕の双子の兄だ。赤ん坊たちの父親は、実は兄なんだ」
  • 星と砂とシーク
    3.0
    「まさか、そんな」ハナーの口からつぶやきがもれた。もしこれがあの人なら、ここにいるだけで村が危なくなる。看護師として、北アフリカで医療活動を続けるハナーは、救援物資を村に届けてくれたトラックの運転手を見て驚いた。途中で武装勢力に襲われ、傷ついているばかりではない。彼はハナーの祖国の英雄、アーリム・エル・カナールだったのだ。世界でもっとも有名なレーシング・チームのドライバーであり、石油と天然ガスを掘り当て、国に繁栄をもたらしたシーク。でも、その栄光は三年前に終わりを告げた。兄を事故で失って以来。彼は今祖国を捨て、失踪中の身。こんなところで会おうとは……。ハナーは背後に迫る追っ手の影を感じていた。
  • 涙がこぼれるその前に
    4.0
    エイミーはロンドンで小さなべーカリーを営んでいる。今は、結婚式を間近に控えた親友からウエディングケーキ作りを頼まれ、花嫁の付添人を務めることもあって、式の準備で忙しく過ごしている。そんなとき、彼女を助けるために、一人の男性が店にやってきた。ニューヨークから来た花嫁の兄――ジャレド・ショーだ。ハンサムで長身の、鍛えられた肉体を持つ完璧な男性に、エイミーの心はときめいた。でも、彼はどうせ手の届かない相手。不動産会社を経営するやり手の実業家が、私に興味など持つはずがない。エイミーは誰にも見せずに隠してきた胸の傷跡に、そっと手をあてた。まだ人を愛することにどうしても臆病になってしまう、かつて銃で撃たれた苦い記憶をとどめる傷跡に……。■イギリスから日本デビューを飾った期待の新人作家、ニーナ・ハリントンの作品を、今月から三カ月連続でお届けします。ウイットのきいた心温まるロマンスをぜひお楽しみください。
  • 秘密のウエディング
    3.0
    長い確執の歴史を持つ二つの家の跡取り同士でありながら、フルールとマットは深く愛し合うようになり、密かに結婚式を挙げた。それが憎み合ってきた両家を結ぶ、第一歩となるはずだった。ところがその夜フルールの母とマットの父が乗る車が事故を起こした。彼らの駆け落ちが発覚し、フルールの父は虚脱状態に陥ってしまう。ともにこの地を出ようと言うマットに、フルールは家族のために残ると告げるほかなかった。六年後、音信不通だった彼から一通の手紙が届いた。フルールは不安に震えながら、思い出の納屋でマットと再会するが彼の真の目的は、誓いを破ったフルールに対する復讐だった。★リズ・フィールディングの新作は、ロミオとジュリエットが現代に現れたかのような悲恋から幕を開けます。フルールは、孤独な年月に壊されかけた愛情を取り戻せるのでしょうか。懸命に小さな希望をつなごうとする姿が、静かな感動を呼び起こします。★
  • 私だけのプリンス 地中海の王冠 I
    4.0
    リリーは目の前の光景が信じられなかった。地中海に浮かぶディアマス諸島の王国で、愛する人が新しい統治者として即位するところを見ようとは。アレックスは、かつてリリーが恋した彼とは別人のようだった。今は亡き国王の在位四十周年の祝典で、リリーは彼と出会った。アレックスは国王の甥、リリーは王妃の妹という立場で。パーティでダンスをしたのがきっかけで、二人は一夜をともにした。そして息子のミカレスが生まれた。でも、ミカレスは連れ去られ、姉の手で今、亡き国王の子供として王国の継承者にされようとしている。実の父親のアレックスの地位を危うくするために……。リリーは王権を巡る争いに耐えられず、息子と宮殿から逃げ出した!■ハーレクイン・ロマンスで大好評の連作〈ダイヤモンドの迷宮〉にも参加したマリオン・レノックスが、イマージュから新たな三部作の刊行を始めました。地中海に広がる島国の三人のプリンスたちが体験する、恋と冒険の世界をご堪能ください。
  • シェヘラザードの嘘
    3.0
    ただ一人の肉親である姉夫婦のため、外科医のラリッサは処女のまま代理母となった。ところが、生まれてくる赤ん坊を見ることなく義兄は癌で亡くなり、姉もあとを追うように事故死してしまう。妊娠三カ月で独りぼっちになってしまった彼女は子どもの家族を捜そうと、義兄の故郷ビダリヤ国を訪れた。そこで彼女を待っていたのは、新しい勤務先の上司、ハンサムで優秀な外科部長のファレス・アル・ラシドだった。二人は一目で惹かれ合うが、ラリッサはその日のうちに事実を知る。なんてこと。彼はビダリヤの王子。そして亡き義兄の弟……?

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  • 熱砂の烙印
    4.0
    心を病んだ母親が自ら命を絶ったあと、ジェイはアメリカを離れた。たった一人で看病をしながら救急医として働き、若者らしい楽しみも恋もないまま二十八年生きてきたのだ。亡き父の国ダムホールで、人生の再スタートを切るつもりだった。現地の医師団に参加した彼女は、外科医マレクと出会う。運命だった。命を救う闘いを共にするうち、二人は強く惹かれ合った。初めての恋。けれどそれは淡くもやさしくもなく、灼熱の砂漠のように彼女を熱く焦がした。だがマレクは、ジェイの純潔をぎりぎりのところで拒み続ける。医師であると同時に王位継承者でもある彼は、妻を選べない立場にあることを、どうしても言い出せないのだった。◆砂漠のメディカル・ロマンスの新星、オリヴィア・ゲイツの登場です!熱くせつないロマンスと緊張感漂う医療現場。読みごたえたっぷりの新人作家の作品は、7月20日刊D~1318でもお楽しみいただけます。◆
  • 週末だけの花嫁
    4.0
    ドルーは、ティアが十四歳のときから憧れつづけた男性だった。故郷を出て働いていた町で偶然彼に会うなんて、信じられない幸運だった。六年ぶりに会うティアにドルーは気づかず、ティアは素性を明かさずに彼を誘惑した。数週間後、ティアは帰省し、彼を訪ねて妊娠を告げた。「ぼくたちが最初にするべきは、結婚だ」愕然としながらドルーが申し出たのは、かりそめの結婚だった。憧れの男性との形ばかりの結婚は悲しい。だが、二人には体裁を繕わなくてはならない理由があった。
  • 誤解が招いた愛 王宮への招待
    3.0
    アリーの夫は四カ月前に車の事故で亡くなった。突然のことに、いまだ心の整理がつかない状態だ。そしてこのほど、同乗していた女性の身元が判明した。ローマにほど近い町に住む、著名な公爵の夫人だという。遺された彼女の夫に会い、悲しみを分かち合えたら――。そんな思いがふくらんで、アリーはローマに飛んだ。ところが、公爵の屋敷では門前払いされてしまう。なんとしても公爵に会いたいアリーは、公爵の関係者らしいジーノという男に導かれるまま、車に乗りこむ。自分の運命が大きく変わるとも知らずに。
  • 涙にこめた愛 シンデレラの城 II
    2.0
    亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★
  • 甘い手ほどき
    3.0
    ハンナが研修先に選んだのはロンドンの一流病院だった。驚いたことに、彼女の指導を受け持つという医師は、かつて憧れを抱いていた幼なじみのアダムだった。久しぶりに再会したアダムは、自信にあふれ、有能そのものだ。都会になじめず、不安でいっぱいのハンナとは正反対。裕福な家庭に生まれた彼は、貧しい里親に育てられた私とは違う。みじめさに打ちのめされる彼女に、アダムが追い討ちをかけた。「ロンドンに出てきたとは驚きだ。君には田舎がお似合いだよ」そのさげすむような口調に、幼い恋心を打ち砕いた彼の冷酷な仕打ちがよみがえった。
  • 聖なる季節の告白
    3.0
    看護師として働くアナの前に、かつての恋人グレンが現れた。学生時代から愛しあい、結婚も誓った二人。医師で理想主義者のグレンはアフリカで人道的医療活動を行い、アナも彼と人生をともにするはずだった。だが、交通事故により子供を産めない体になった彼女は、その事実を隠したまま、五年前に自分から別れを告げた。子供のいる家庭を望むグレンを、愛していたから……。アフリカから一時帰国したグレンは、二、三日の滞在のはずが、思いがけずアナの身近で日を送ることになる。彼に秘密を知られたらどうしよう――不安がアナを襲った。
  • プルメリアに誓う恋
    3.0
    法科大学院を修了したばかりのシェルビーは育ての親とも言える叔母ケイにつき添ってハワイを訪れた。叔母の十五年にわたる文通相手ダンに会うためだった。ダンはいい人のようで、叔母ともいい雰囲気だ。彼に紹介された、共同経営者のピートもすてきな男性で、休暇が楽しく過ごせそうだと、シェルビーは胸をときめかせた。ただし、一つだけ気になることがある。ダンもピートも、何か隠している様子なのだ。いったい何があるのかしら?日がたつにつれ、シェルビーの不安は募っていった。
  • スペインの風に吹かれて
    4.0
    ヨーロッパツアーのガイドとして働くジリアンは、休暇をとってスペインのラ・マンチャ地方をドライブしていた。偶然通りかかったオリーブ農園に魅せられツアーのコースに組み入れられないか考えていたせいだろう、対向車をよけきれずに衝突事故を起こし、重傷を負ってしまう。そんな彼女を救い出し、病院へと搬送してくれたのが、対向車を運転していたハンサムなスペイン人男性、レミだった。レミはあのオリーブ農園の経営者にして、トレド伯爵家の末裔。けなげに痛みに耐えるジリアンを気遣い、彼女を自分の館に連れ帰る。ジリアンは戸惑いながらも、彼に惹かれる自分を抑えられなかった。★数々の受賞歴を誇る人気作家レベッカ・ウィンターズがスペインを舞台にやさしい愛の物語を描きました。オリーブの木を揺らす風のように、ひそやかで静かな愛がまっすぐ心に響いてくる一冊です。
  • 異国の誘惑
    3.0
    海運会社に勤める有能な秘書クローディアはボスのサムからタザティーンへの出張に同行するよう求められた。サムはアメリカにいるときはただの支社長でも故国タザティーンに帰れば、やがては首長国を治めるシークだ。クローディアにとって初めての飛行機の旅、初めて訪れる国。普通なら心躍るはずのその旅はひどくつらいものになりそうだった。サムが出張と同時に家族が決めた名家の女性と婚約するからだ。この二年間、クローディアはひそかに彼を愛していた。その思いを告げることもできず、彼が婚約するのを目の当たりにしなければならない……。★かなわぬ恋とあきらめつつもボスを愛さずにはいられないヒロインのせつなさを丹念に描いた作品。キャロル・グレイスがお届けする人気のシークものです。★
  • すみれ色のウエディング
    3.0
    シルヴィー・デュシャン・スミスは今をときめくイベントプランナー。今回は、亡き母が設立した慈善団体のイベントとからめて、シルヴィーにとっての“夢の結婚式”を企画することになった。美しい庭園を持つ大邸宅を使い、彼女自身が花嫁を演じる筋書きだ。準備のため現地を訪れたシルヴィーは、ある男性を見かけて動揺した。邸宅は数カ月前に大金持ちのビジネスマンに買い上げられたと聞いたが、まさかトム・マクファーレンのものになっていたなんて。彼は、不実極まりない男性だ。シルヴィーが妊娠を知らせる手紙を届けたのにもかかわらず、半年すぎてもなんの連絡もよこさないままなのだから。★実力派作家リズ・フィールディングが、貴族の娘であり、イベント業界の売れっ子でもある女性を描きます。作品の舞台となる邸宅もかつてはヒロインの一族のものでした。この美しい大邸宅がたどる運命にもご注目!★
  • 運命を知る日
    4.0
    兄夫婦が事故で亡くなり、遺された五カ月の甥ニッキーをジュリーは一人で育てる決心をした。子育ての経験はなく不安を覚えはするが、ニッキーに注ぐ愛だけは誰にも負けない自信がある。ところが兄夫婦が万一のときのために用意していた遺言書には、甥の後見人として兄嫁の兄マッシモが指名されていた。考古学の実地調査に没頭して甥の顔を一度も見に来なかった彼が?仕事を辞めて甥の面倒を見ようとしていたジュリーは納得できず、愛情のない環境で甥を育てるつもりかと彼をなじった。するとマッシモはジュリーをベビーシッターに雇いたいと言いだす。★レベッカ・ウインターズがお届けする温かな愛情物語。兄夫婦の遺児となった甥を育てようと決心したヒロインの前に現れた甥の伯父。二人は慣れない子育てに奮闘しながら互いの優しさに触れます。★
  • 運命の日曜日
    4.0
    新しい職場で働き始めたばかりのグレースは、仕事のために訪れた海辺の別荘で、ボスのダニーと一夜をともにする。理想の男性を見つけたと思ったのもつかの間、それは長く苦しい闘いの始まりだった。別荘での一夜のあと、一週間の出張に出ていた彼は、戻ってくるなりグレースに別れを告げたのだ。気持ちの整理がつかないまま彼女はなんとか現実を受け入れようとするが、そんなとき、おなかにダニーの子を宿していることに気づく。
  • 時の魔法にかけられて
    4.0
    健康と美容のスパ、青い海のそばに立つ古城。世界一贅沢な旅行があなたを待っています”アメリカのカンサスに住むサラは、そんな知らせに戸惑った。ヨーロッパの王国で過ごす、夢のような旅に当選したというのだ。最初は半信半疑だったが、友人の強い勧めで、行ってみることにした。だが、そこで学生時代の恋人に会おうとは思ってもみなかった。アレックス! 彼が城の主で、しかも王国のプリンスだったなんて。だけど今さら何の話? 五年前わたしと子供を残して姿を消したくせに。アレックスはサラをエレベーターに押し込むと、豪華な病室へと導いた。「ニコに会ってくれ。君が捨てた息子だよ」養子に出した後ずっと捜していたわが子を前に、サラは突然意識を失った。
  • おとぎの島への招待 地中海の王冠 III
    3.0
    「僕は君たちを二人ともクリセイスに連れていきたいんだ」エルサは、ステファノスという男性の提案に驚いていた。オーストラリアで暮らす彼女は、四年前、親友夫妻を事故で亡くし、残された娘のゾーイを引き取って一人で育てていた。そのゾーイが地中海の公国クリセイスの王位継承者になったというのだ。ゾーイの父親がその島国の生まれとは聞いていたけれど、まさか摂政であるステファノスから、一緒に帰国を迫られるなんて。それも、まだ八歳のゾーイの養育係として。これまで研究を続けてきた海洋生物学以外、何も知らない私が……。ためらいつつも、エルサはわが子同然のゾーイのために島へと旅立った。幼いころ夢見た宮殿へのあこがれと、まだ見ぬ国への期待を胸に。■国王亡きあと、三つの公国が復活したダイヤモンド諸島。三部作のフィナーレを飾るのは、最も小さな国クリセイスの物語です。地中海の島々が美しい印象を残す最終話を、ぜひお楽しみください。
  • 遅すぎたキス 恋人たちの宮殿 II
    4.0
    ユーリアはある日突然ヘレニア王国の王女だと知らされ、心の準備もないまま連れてこられて以来、慣れない環境に戸惑いを覚えていた。そこで親友であるトビーを相談相手にと呼び寄せることに。トビーが地球の裏側からやってきてくれるとわかりユーリアは喜んだ。でも彼への恋心に気づかれてはだめ。わたしは彼にとって妹のような存在でしかないのだから。強く自分に言い聞かせたユーリアだったが、トビーは到着後間もなく、ユーリアの唇を奪った。「手助けをするためにだけ来たんじゃない」と告げて。■思いがけないトビーの行動に、見せたユーリアの反応は? ヘレニア王国を舞台にしたロイヤル・ロマンス二部作〈恋人たちの宮殿〉。前作のヒーロー、チャーリーの妹ユーリアの物語をお届けします。
  • ボスと秘書の片思い 恋にアクセス I
    3.0
    マリッサは二十九歳。建設会社で秘書をしている。三十歳までに理想の男性を見つけるのが夢だ。相手は平凡でやさしくて、仕事第一でない人がいい。けれど臨時の秘書として社長のリックと一緒に働いたとき、彼の魅力に惹かれる気持ちを抑えられなくなった。野心家のビジネスマンで、ハンサムで、二十四時間働いても平気。手ひどい失恋を経験した前の相手とあまりにも似すぎているのに。マリッサ、ここは意志の力で自分をコントロールするのよ。また裏切られたり、つらい思いをしたりしないように。リックのまなざしがボスにしては情熱的すぎるとか考えずに……。■ブラインドデート・ブライズ・ドットコムはネット上で会員を募り、理想の相手を紹介する婚活サイト。チャットルームで知り合った、三つの国の女性たちのおしゃべりが楽しいミニシリーズを、今月から三カ月、作家競作でお届けします。読んで元気になる作品にご期待を。
  • ボスは完璧
    3.5
    十六歳の誕生日を迎えた晩、トリは恋心を抱いていたハドの部屋に忍び込んだ。彼との絆を深め、愛を確かめ合いたいと願ったのだ。ハドは激しい情熱を見せたものの不意に冷静になり、彼女に部屋を出ていけと命じた。その四年後、トリは彼と思わぬ再会を果たす。◆ソレルは女友達から法外な頼み事をされた。彼女の上司が出社してくる前に、デスクの引き出しに重要な書類を戻してほしいという。しぶしぶ始業時間前に友達の会社へ行き、首尾よく目的のデスクを見つけたが、鋭い目のケイレブ・マスターソンに呼び止められ……。◆「どうぞお引きとりください」エリーは怒りに燃える目でヒュー・マカッチョンをにらみつけた。代々受け継いできた大切なぶどう園を大企業からやってきた男に売り渡すわけにはいかない。ところが彼はぶどう園に滞在することになり、エリーの心はかき乱された。

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