ハーレクイン文庫作品一覧

  • 氷の中の真実【ハーレクイン文庫版】
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    イタリアの貴族だった、母の愛人が遺した遺産のことで、ある日、若い女性がロッコという美男をともなって現れる。眩いばかりの美貌の男に熱いまなざしをむけられて、胸苦しくなるマーリーンだったが、心はすぐに踏みにじられた。マーリーンこそを貴族の愛人と決めつけたふたりが遺産を奪うために、彼女をロッコに誘惑させようと企んでいるのを立ち聞いてしまうのだ。金づるを探す卑しい女と彼から蔑まれ、マーリーンの唇はわなないた。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シンデレラの涙
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    10歳のとき両親が事故死して以来、トリクシーは伯父の家で、いとこと一緒に育てられた。何ひとつ不自由ない日々のなか、愛情は美しいいとこひとりに注がれるのだった。やがて、希望がかない、看護学校の寮に入ったトリクシーは、ある日、病棟でころびそうになって憧れのクレイン教授に抱きとめられる。翌日会ったとき教授は、地味な彼女に気づいた様子もなく、トリクシーはさびしい想いをした。ところが数日後、その教授から突然電話がかかってきた。
  • パリの情事はほろ苦く【ハーレクイン文庫版】
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    昼間は販売会社、夜は毎晩、清掃のアルバイト。生きていくのに精いっぱいのジェシカにも、唯一の楽しみがあった。それは掃除にいく会社の、“美しい彼”をみること。シチリア名門カルディーニ一族を率いる、サルヴァトーレ会長だ。尊大だが魅力あふれる彼に、ロンドン中の女性がお熱をあげている。洗練された美貌の独身貴族となんのとりえもない自分と。そこに愛などめばえるはずもないのは承知のうえだ。そんなある日、ひょんなことから彼にパーティに誘われる。ジェシカは舞いあがるが、会長には冷たい計算があった。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 届かなかったラブレター【ハーレクイン文庫版】
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    ドーラは厳格な父のために家事をこなし、古書店も手伝ってきた。父の意に沿うような男性と婚約もしたし、何不足ないはずだった。婚約者を事故で、父親を病気で失い、独りぼっちになるまでは――。そんな日々に、亡き婚約者の弟、グリフィンがしばしば古書店に顔をのぞかせてくるようになる。彼は、まだ地味な喪服を着ていると彼女をひやかしたうえに、ドーラと婚約していると母親に嘘までついて、彼女を混乱させる。なのに、ドーラはグリフィンをむげに扱えないのだった。兄の次は弟を狙っているとうしろ指をさされるかもしれないのに。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 心の扉
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    暴力をふるう夫に冷たい女と罵られる、一片の希望もない日々。つらくて、孤独で、ケイトにとって結婚は牢獄にすぎない。土曜日。ケイトは夫のためにディナー・パーティーを催していた。いつものように手料理に難癖をつける夫をいましめるように、世界有数の実業家アレックス・ダルトンが優しくとりなしてくれた。翌日の日曜日。ダルトンに招待され、夫婦はヨット遊びに行く。ところが遊びの最中に、夫が船にまきこまれて死んでしまうのだ。月曜日、茫然とするケイトのもとをおとずれたのは――婚姻届を手にしたダルトンだった。
  • 追憶のひと
    3.0
    15歳のときにシビラが抱いた、年上の幼なじみギャレスへの恋慕。誰にも知られないようにしていたのに、“シビラに恋をされても迷惑だ”と彼が話すのを立ちきいたのだ。いたたまれず、いっそ消えてしまいたかった。あれからギャレスはアメリカへ去り、ふたりは疎遠になった。だが10年後、祖父の死を機に彼が帰国したことで再会してしまう。まえより男らしい魅力をましたギャレスがみつめるだけで、シビラの胸をしめつける。なんてひどい運命のいたずらだろう。私はまだ彼を愛している……。
  • 傷ついても愛したい
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    「ぼくと結婚してくれないか。君がほしい…」突然のトムの熱い求婚に、タニスは呆然とした。親友でトムの妻でもあった女性が亡くなってかれこれ3年になる。トムは妻の代わりになる女性を求めていて、タニスも母の介護で、経済的な窮地に追いつめられている。結婚はお互いのためになると彼は言うのだ。だが、タニスはトムとベッドを共にすることに悩んでいた。磁石に惹き寄せられるように惹きつけられているのに、彼に愛されていないと知っていたからだ。
  • 妻になる資格【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    アントーニアは、愛するマルコとの将来を憂いていた。出生のあやしいアントーニアを、マルコは恋人に選びながらも妻としてふさわしくないと思っているのは明らかだったからだ。彼女は、名画“鏡の女”のヌードモデルだと噂されていた。ミラノの財閥を率いる名門ベリーニ一族の彼の両親は、そんな噂のある女性との結婚を決して許さないだろう。ある日、パーティーでその懸念は現実となった。マルコの母親があからさまに彼女を無視したのだ。アントーニアの顔は蒼白になり、唇は血の気を失った。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 純真な片思い【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    新聞社に勤めるカーラは、取材に訪れた晩餐会で、市長のブライアンに強烈なまなざしをむけられて戸惑っていた。私を不安にさせる、あの瞳はいったい何かしら?答えはすぐに明らかになった。呼び止められると、記事の内容について厳しく叱責されたのだ。いわれのない非難に言い返すこともできず、あふれる涙を隠して、会場を飛び出したところを、カーラは不良少年にからまれてしまう。危ういところを救ってくれたのはブライアンだった。そしてさきほどの非礼をわびると、彼女に熱い視線を注いだ。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • イタリアン・クリスマス
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    タニアは失業中のナニー。面接が不採用になった夜、暴走族にあやうく轢かれそうになった。そのとき助けてくれたのが、赤いフェラーリに乗った、みるからに皮肉屋の美貌の男。しかも無礼にも唇を奪い、翌日、何百本も高価な赤いばらを贈ってよこしたのだ。“一夜を楽しませてくれたお礼に”という失敬な手紙とともに。怒りさめやらぬまま、タニアが次の面接を受けに行くと、なんとそこにいたのは、例のいけすかない男だった。
  • 愛を捨てないで
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    この子ともう二度と会えないかもしれない。養育権をめぐる裁判に破れ、クレアは打ちひしがれていた。亡き妹の代わりに育ててきた2歳の甥を、大牧場主ローガン・ピアスに引き渡さなければならないからだ。せめて子供が慣れるまで同居させてほしいと懇願するクレアに、男は黒い瞳を鋭く光らせて言った。僕の妻になれば、君はあの子とずっと一緒にいられる、と。その日から始まる、子供のためだけの愛のない結婚生活。けれど、夜毎の密着したぬくもりにクレアの胸は騒ぎ始め……。
  • 別れの代償
    3.3
    貧村で息子と暮らす日々に、アビーは満足していたはずだった。だが偶然村を訪れた、大富豪の元夫ニックとの再会が、彼女の運命を狂わせる――。ギリシア人の夫との結婚は最初はおとぎ話のようだったが、彼が外で遊ぶようになり、やがてベッドも冷たくなった。しかも妊娠がわかると罵倒され、追い出されたのだ……。あれから4年、いまになって現れたニックに再婚を迫られて、断れば村への融資を延期すると脅されてしまう。
  • 許せないプロポーズ【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    わたしが妊娠……?ターシャは、医師の診断に愕然とした。子どもの父親は同棲中の恋人ジャレッド、ブリスベーンきっての法廷弁護士だ。彼はどう思うかしら?いままで一度だって結婚を口にしたことなどない。ためらいながら妊娠を告げると、彼は冷ややかに「そんなことをしてくれとぼくが頼んだか」と口火を切った。そのあと、静かに「結婚しよう」と求婚されて、ターシャはひどく傷ついて声もでなかった。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 船上のウエディング【ハーレクイン文庫版】
    -
    元夫が事故に遭ったという知らせが届き、テリは南米へと向かった。結婚生活はつらい思い出ばかりで、元夫への愛も消えたが、包帯で全身を覆われ、身動きできない彼を放ってはおけない。献身的に世話を始めたテリが彼の瞳をのぞき込んだとき、戦慄が走った。この男性は元夫ではない!果たして彼は、元夫の雇い主であり、南米の一国の命運を左右するような会社の支社長ベンだった。とまどうテリに、彼は専属の看護師になるよう提案してきて……。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シークの罠【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エミリーは砂漠の王国カズバーンへやってきた。兄が作った800万ポンドの借金の返済を延ばしてもらうためだ。だがプリンスのザックは耳を貸そうとせず、目の前に立ちはだかると、いきなりエミリーの髪どめを奪った。流れ落ちる金髪を、値踏みするようなまなざしで睨めつけて、あざ笑うように唇を歪める。「君は美しいな……女の魅力で迫ってこいとでも言われたのか」わが耳を疑う彼女に、さらにザックは残酷すぎる提案を強要した。彼の妻となれば兄の借金を帳消しにするというのだ。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 永遠のイブ【ハーレクイン文庫版】
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    薄暗い地下の使用人部屋で暮らすアンジーにとって憧れの対象はまっすぐに、屋敷の跡継ぎ息子レオに向かった。やがて結ばれるふたりだったが、アンジーは罠にはまり、泥棒の汚名を着せられ、無一文で追い出されてしまう。はからずもレオの子供を身ごもっていたのに、レオすら鋭い蔑みを浮かべていた。いまや心を閉ざし、別の屋敷に家政婦として雇われている、アンジーにほかに行くあてはない。そんな奈落の日々に、リムジンで屋敷に乗りつけた男がいた。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • レディは恋泥棒【ハーレクイン文庫版】
    5.0
    パリサは全身黒い服に身を包み、暗い部屋へ侵入した。結婚を控えた親友がたまたま撮られてしまったヌード写真。ここに住む悪党は、それをねたに親友を脅迫しているのだ。引き出しの中に目的の写真を見つけ、脱出しようと身を翻した瞬間、壁のように頑丈な体に行く手を阻まれて仰向けに組み敷かれた。見覚えのある漆黒の瞳に力強い顎。あれは10年前……まさか、ルク!あなたがゆすり屋だというの?困惑するパリサに、彼は余裕の笑みを浮かべて言った。「警察に突き出されたくなかったら、取引をしようじゃないか」 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋はラテンの国で【ハーレクイン文庫版】
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    美しき寡婦ヴィヴィアンは気もそぞろだった。義姉が恋する大富豪キャッシュの写真を盗み見て以来、おかしい。夜ともなると、精悍な彼の体と体を絡ませあう淫夢を見てしまう。ヴィヴィアンは頭を冷やそうと、プール小屋に向かった。7枚の鏡に一糸まとわぬ肢体が映る。乱れた赤い髪が纏わりつく。そのとき、深みのある低い声がして、ヴィヴィアンは硬直した。振り返ると、なぜかそこに夢に見たままのキャッシュがいた。ベッドの上で、赤面する彼女の裸身に見惚れながら……。「これでおあいこだよ」男は腰のシーツをはらりと落とした。 *本書は、初版ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 秘書の条件【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    初めての恋に失敗し、傷心のまま村を飛びだしたシャノンは、ロンドンでウエートレスとして働き始める。もう二度と恋愛はしないと決めて。それなのに、毎朝喫茶店を訪れる年上の男性を意識してしまう。彼の名はケイン・リンドレー、一流企業の社長だという。ある朝、客とのトラブルで彼女は店をくびにされる。途方にくれていると、ケインが信じられないことを口にした。「僕のところで、秘書として働いてみないか?」ただし仕事のあと、毎晩、家に来るのが条件だと言われて……。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 危険なバカンス
    4.0
    アルドナは父の好色な上司の言葉に愕然とした。君の父親が不正を働き、穴埋めに2千ポンド必要だ。助けてほしければ、休暇旅行に同行しろ、と。アルドナは愛する父を守るため、なすすべもなく飛行機に乗った。きっと今夜には、わたしの身は穢されてしまう……。マルタ島に着き、逃げるように海辺へ出たアルドナはゼブと名乗る男性に声をかけられ、束の間、つらい現実を忘れた。だが重い足取りでホテルへ戻るアルドナは夢想だにしなかった。ほどなく自分がゼブに買い上げられることを。
  • 憧れのウエディング
    2.0
    ジョアンナは意を決し、元夫ロリーが経営する会社を訪れた。幸せだったはずの結婚生活は、3年前、彼の浮気相手が現れたことで破綻した。今日ここに来たのは、悲しい過去を乗り越えるため。もしロリーと再会しても冷静でいられたら、そのときこそ新しい一歩を踏み出せる……そう思ったのだ。だが、実業家としての自信を身につけた元夫が姿を見せたとたん、ジョアンナの胸は情けないほどに高鳴った。しかも彼は悠然と笑みを浮かべ、予想外の行動に出た。
  • 愛の審判
    4.0
    亡き母は、著名な弁護士サー・ジェラルドの愛人だった。身ごもったまま巨額の手切れ金と引き替えに身を引いたが、セリーナはつねに自分は罪の子という劣等感に苛まれていた。どうしても耐え難かったのは、父に捨てられたということだ。そのせいで、誰も愛さない、愛せない――。ある日、彼女は父の秘書になるという運命的な出会いを迎える。セリーナの恐れと期待をよそに、父は自分の娘とは気づかない。だが運命はさらなる苦悩も用意していた。父の甥のピアズが、伯父の若い愛人と誤解し、蔑むような笑みでみつめてきたのだ。
  • 身代わりの花嫁【ハーレクイン文庫版】
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    ロージーの双子の妹は煮えきらない態度の恋人に嫉妬させるため、切れ者の経営者として有名なモーガンという男性と婚約した。作戦は成功し、妹はめでたく恋人にプロポーズされたが、誇り高いモーガンがこの屈辱を甘んじて受け入れるはずもない。ロージーは妹に懇願され、結婚式を挙げるまでの2日間、妹のふりをして婚約者役を演じることになった。遺言により、結婚の必要に迫られていたモーガンは、ロージーの正体を見抜くやいなや、冷徹に告げた。「ぼくには妻が必要だ。妹がだめなら君に妻になってもらう」 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 運命の舞踏会【ハーレクイン文庫版】
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    花咲き誇る美しい城の管理人ジュリーは、国王陛下からの頼みで、王室舞踏会を取り仕切ることに。だがその夜にエリック王子の婚約発表があると知り、愕然とする。見目麗しいエリック王子は、ジュリーにとって初恋の相手。身分違いと知りつつ、いつか想いが報われればと夢見ていたが、その夢もついについえるときがきたのだ……。しかし当日、王子の婚約者が他の男性と駆け落ちしてしまう!するとエリック王子は、しばし考え込んだのちジュリーを見やり、とんでもない頼み事を持ちかけた――。 *本書は、初版シルエット・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 満たされぬ情熱【ハーレクイン文庫版】
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    インテリア・デザイナーのケイトは、仕事先の豪奢な大邸宅で、ある男性と出会った。シチリア島の名家の御曹司ジョヴァンニ・カルヴェッリ。傲慢で冷たい雰囲気を漂わせた彼に反感を覚えながらも、ケイトは彼の魅力に絡めとられ、初めて欲望を感じてしまう。狼狽し、逃げるように自宅に戻ったはいいが、数時間後、彼女の家の玄関先にジョヴァンニ本人が現れた。「ぼくを待っていたんだろう?」彼はケイトの忘れ物を手にして嘲るように言い放ち……。 *本書は、初版ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 秘められた絆【ハーレクイン文庫版】
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    外交官の夫が勤務地の南米で悲劇的な死を遂げ、サラは4歳の息子ベンとともにイギリスに戻ってきた。やむなく亡き夫の実家に滞在することになったものの、屋敷には夫の弟、アレックスがいる。しかもここは5年前に“あの過ち”が起きた場所――長くとどまるわけにはいかない。だがベンを連れて出ていこうとするサラにアレックスは告げた。ベンはこの4年間、君と暮らしたのだから、今度は父親であるぼくと暮らす番だ、と。 *本書は、初版ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 地下室の令嬢【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    両親を事故で亡くしたアラベラは、生活を一新する必要があった。慣れ親しんだ田舎を離れ、ロンドンに出てきた彼女は、偶然見つけた求人にすがるような思いで応募した。医師であるタイタスのオフィスの地下室に住み込んで、管理人として日々の細々とした雑務を引き受けるのだ。採用されたアラベラは、すぐに有能ぶりを発揮する。そんな彼女を見て、身を固めることを考えていたタイタスは、ふと妙案を思いついた。彼女は“妻”としても有能に違いない。突然の雇い主からの求婚に、アラベラは驚くと同時にときめいた。 *本書は、初版ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙の手紙【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    ブライアナは手にした封筒をじっと見つめた。これこそ実母が私に遺した、ただひとつのもの。愛情深い養父母のおかげで、私は幸せに暮らしてきた。自分を捨てた女性については考えたことさえなかった。それなのに、実母が弁護士に遺書を託していたなんて。これを読んだら今までの平穏な生活が、あっという間に崩れ去ってしまいそうな予感がする。思い悩むブライアナを、冷血弁護士として名高いネイサンが、気遣うような青い瞳で見守っていた。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • さよならの演技
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    ボスのジェイクと契約結婚をした、秘書のクレア。だが迎えた2度目の結婚記念日、クレアの心は沈んでいた。先日、夫と令嬢の熱愛が新聞に取りざたされたのだ。二人は2年前、ある条件を交わしていた――どちらかが誰かを真剣に愛し、再婚を望んだときは、きっぱりと契約を終えて離婚しようと。きっと彼は記念日の今日、わたしに別れを切り出すつもりだわ……クレアの胃はよじれた。なぜならジェイクのことを、心から愛してしまっていたから。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 揺れる情熱
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    ひとりで子どもを育てるガーデンデザイナーのランダルは、大富豪の屋敷の専属という願ってもない仕事を手に入れた。そこに現れたのは、スペインの侯爵で元恋人のフリオ。6年前、庭師の娘にすぎなかったランダルは、彼を信じて愛を捧げ、ぼろ雑巾のように捨てられた。魅力を増したフリオは以前よりも自信と権威にあふれ、若かった彼女を捨てたことを謝罪するどころか、ランダルを富豪の愛人と決めつけて蔑みの目を向けてきた。彼女は固く決意した――息子だけは渡さないわ。
  • 不死鳥の翼
    3.0
    リーが大富豪ラウルに見そめられて結婚したのは、18歳のとき。だが、幸せいっぱいの甘くゴージャスな新婚生活は、突然、終わりを迎えることになる――ある日夫婦のベッドに、艶めかしい美女が横たわっていたのだ。絶望にうちひしがれ、屋敷を飛びだしてから5年。なんとか人生を立て直し、やがて絵の才能を認められたリーは、画家として招かれた盛大なパーティーでラウルと再会する。ラウルは、身構えるリーの唇を当然のように奪い、ささやいた。「君はまだぼくの妻。ぼくのものだ」
  • 手なずけられた花嫁
    4.0
    「2倍払うわ。今夜中にアスペンに着きたいの」マディーに頼まれ、セスナ機への同乗を許したリンクは、彼女の高飛車な態度に苛立ちを隠せずにいた。富と美貌に恵まれた、わがままなお嬢さんの典型だ。かかわらずにいようとしたとき、セスナ機が墜落し、二人きりで森に放り出されたリンクはすぐさま気づいた。マディーの痛々しいほどの強がりは、両親に捨てられ、愛されずに育った人生と傷つきやすい心を隠すためのものだと。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 閉じたアルバム
    2.5
    1年前に事故で夫を亡くし、いまだ悲しみ癒えぬエマは、亡き夫の祖父母から招待を受け、ローマの豪奢な館を訪れた。だが、同じく館に滞在中の客人を紹介されるなり、愕然とする。ローマまでの機内で隣に座っていた男性――セクシーでいかにも傲慢で、エマがもっとも苦手とするタイプだ。その男ニックはイタリア人実業家で、祖父母の名づけ子らしく、毎年夏に館に滞在するという。不意にニックに熱い視線をそそがれ、エマはたじろいだ。そんな目で見ないで……私はもう、恋はしないのだから。
  • 楽園の誘惑
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    白い砂浜と青い海が輝くカリブ海のリゾートで、ギリシアの大富豪の孫娘イヴは友人たちと休暇を楽しんでいた。だが祖父の仕事相手の建築家、イーサンは冷ややかで、ふたりの間にはいつも険悪な雰囲気が漂っている。そんなある日、迎えた24歳の誕生日パーティで、イヴは言い寄ってきた男性に襲われかけてしまう。窮地の彼女を救ったのは、イーサンだった。彼に非難のまなざしを向けられて涙がこぼれかけたとき、祖父が現れ、イーサンに結婚を命じた! *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 後見人は億万長者【ハーレクイン文庫版】
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    クリスティンの父が莫大な借金を遺して亡くなったあと、父の仕事仲間である大富豪のデリクは彼女の家を高額で買い取り、まだティーンだったクリスティンの後見人となった。以来、彼女は10歳年上のデリクへのひそかな憧れを胸に秘め、3年前に彼が妻を病で失うと、愛娘の育児も手伝うようになった。そう、妹としてしか見られていないのはわかっている。彼は今も奥さんを愛しているのだ。でも、片思いはもう終わり――クリスティンは長年温めていたある考えを、とうとう口にした。「ねえ、デリク、わたしたち結婚するべきよ」 *本書は、初版ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花婿の誓い【ハーレクイン文庫版】
    3.5
    アレックスはブロンドの髪を茶色に染め、美貌を隠して巨大企業の経営者ディミトリオスの秘書を務めている。9年前、男性に襲われかけたところを救われて以来、ディミトリオスのことを一途に想い続けているのだ。外見を偽るのも秘書として信頼され、彼の近くにいるため。だが近くて遠い毎日がつらくなり、彼女は退職を決心した。ところが、最後の出張先のギリシアに着いたとたん、彼はまるで初めて会ったかのようにアレックスを見つめてきた。熱い視線に親密な振る舞い……いったい、何が起こっているの? *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 金色の甘美な時間
    1.0
    「生まれてくる子はこんな父親のことを知らないほうがいいわ」カミラは悔し涙を必死でこらえながら言い捨てると、ギリシアで絶対的な権力を持つザンドレウ家の館をあとにした。自分で誘惑しておきながら金目当てと侮辱するなんて、妹は傲岸不遜なあの人のいったいどこに惹かれたのかしら?確かに外見は美しく、まるで太陽神アポロのようだけれど……。憤然と飛び出したとたん事故に遭い、意識を失ったカミラが目覚めた場所は、またしても怒れる太陽神の館――そして美貌の富豪ニック・ザンドレウは妹の恋人の“兄”だった。
  • ドクターの情熱【ハーレクイン文庫版】
    3.5
    イタリアを旅行中、ティアは医師のルカと出会い、その情熱的でセクシーな魅力を前に、瞬く間に恋に落ちた。やがて二人は結ばれ、彼女の妊娠を機に結婚に踏みきるが、式当日になって、ティアは衝撃の事実を知ってしまう。ルカには、ルイーザという名の愛する女性がいたのだ――!すべては赤ちゃんのため……だからこそプロポーズのときも、妊娠がわかったときも、彼は一度も愛を口にしなかったのね。打ちのめされたティアは教会から逃げだした。こぼれ落ちそうになる涙を懸命にこらえながら。 *本書は、初版ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過去への扉
    3.0
    幼くして死に別れた母のことをもっと知りたい――レブルはその一心で、亡き母の思い出の場所だったという、デイヴンポート・ホールを訪れた。屋敷の主の伯爵ヒューは、若くて長身の見目麗しい男性。彼は、兄夫婦が遺した姪の世話にほとほと手を焼いているらしく、冷淡と言うほかないような態度で少女に接していた。周囲から疎まれ、意固地に心を閉ざす幼い少女の姿に、レブルは天涯孤独だった昔の自分を重ね合わせた。そして衝動的に、1週間屋敷にとどまると申し出るが……。
  • ハッサンの娘【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。 *本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ボス運の悪い人
    4.0
    22歳のエミリーは、とことんボス運に見放されている。5社目の会社も、またしても上司のセクハラが原因で解雇。その後ようやく得たのが、一流企業の社長秘書の職だ。今度のボス、バーデンは、ハンサムなばかりか紳士的で敏腕で、まさに完璧だった――ただひとつ、女性問題を抜きにすれば。毎日のようにかかってくる、違う女性からの誘いの電話。しかも、見境なく友人の奥さんとまで戯れている様子だ。ボスの女性関係など秘書の自分には関係ない、そうわかっていつつも、エミリーはなぜか苛立ってしまい……。
  • 内気なシンデレラ
    4.0
    ある日、突然社長室に呼び出されたシンシアは、社長ライアン・ケンドリックを前にして凍りついた。先日開かれた会社主催のダンス・パーティで出会い、されるがままに、キスをしてしまった相手。内気なシンシアはすぐ我にかえり、その場から逃げたのだが、まさかあの男性が、気難しく傲慢と噂の社長だったなんて……!ライアンはうろたえるシンシアを面白そうに見つめると、ずっと君を探していたのだと告げ、切りだした。僕の妻になってほしい――ただし一時的に、と。
  • もう一度あなたと
    1.0
    離婚して5年、ようやく立ち直りかけたローレンのもとに、かつての義母から1本の電話がかかってきた。「アンドリアスが死にそうなの」18歳の彼女の愛を踏みにじったアンドリアス・ケラリデス――かぎりなく傲慢で、罪なほどセクシーなギリシア人億万長者。事故に遭った元夫は離婚の記憶を失い、“妻”を呼んでいるらしい。渋々ながら彼を見舞ったローレンは、昔のように愛をささやかれ、気づくと孤島での静養に付き添うことを承諾していた。ときおり彼に物憂げに見つめられていることを知らずに……。
  • 二週間の恋人
    -
    母を亡くし、養父に家を追い出された19歳のイーリンは、実の父親のもとへ身を寄せるため、生まれ故郷のカナダを訪れた。だが、すでに新しい家庭がある父は迷惑と言わんばかり。仕方なく宿泊施設で住み込みの仕事を始めたものの、今度は理不尽に働かされ、オーナーには色目を使われる始末だ。八方ふさがりで希望を失いかけていたイーリンは、ある日宿泊しに訪れたすてきな男性客、ジョシュと出会う。ジョシュは彼女の身の上を知ると、救いの手を差し伸べた――彼とベッドをともにするという条件つきで。
  • 美しき詐欺師【新装版】
    4.0
    マイナは4年前に一夜をともにしたイタリア人富豪チェザーレと再会した。彼女を金目当ての詐欺師と信じ、復讐に燃える彼に、娘がいるとは言い出せず…。 マイナは、重役秘書として働く会社のパーティで、大物の資金提供者だという男性を紹介されて目を疑った。チェザーレ! 4年前、大学を卒業したばかりの彼女は、イタリアの名家出身の若き大富豪チェザーレの秘書だった。だが憧れが愛に変わり、初めて夜をともにしてまもなく、マイナは理由も告げられずに突然解雇されたのだ……。再会したチェザーレは、マイナと上司の仲を疑ったあげくなぜか彼女を金目当ての詐欺師と決めつけ、復讐を宣言した。もし彼に娘がいることを知られたら、どうなるの? *本書は、2002年8月に小社より刊行された作品の新装版となります。本書には著者メッセージは含まれておりませんので、ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛する資格
    -
    明るい姉の陰に隠れて育った不器量で世間知らずのリサは、15歳のときに巻き込まれた事件のせいで、姉の夫の兄ジョエルにふしだらと決めつけられ、心に傷を負った。それから8年後、姉夫婦が飛行機事故で亡くなり、ジョエルとリサが姪たちの後見人に指名される。またあの軽蔑のまなざしを向けられるなんて耐えられない……。案の定、怯える彼女に再会したジョエルは、リサを男遊びの絶えない女のように扱ったあげく、言い放った。「姪とともにいたければ、ぼくと結婚するしかない」と。
  • ばら色の頬にキス
    -
    看護師のローズは同僚とオランダ旅行中、突然の雷雨に襲われ、軒先で雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。現れたのは屋敷の主サイブレン。ハンサムな彼は親切にも、ホテルまでローズたちを高級車で送り届けてくれた。思わず彼に心奪われたローズだが、美しい同僚ならまだしも、地味で平凡な自分に、彼が好意を持ってくれるはずもない――そもそももう会うこともない人なのだと、淡い想いを押し殺した。だが数週間後、ローズの働く病院にサイブレンが訪ねてくる。彼は外科医らしく、看護師をひとり借りたいと申し出て……。
  • ルールは無用
    3.0
    花嫁姿のクラレンは閑静な通りを猛然と歩いていた。婚約者の裏切りを知り、教会から飛び出してきたところだった。そこへ一人の男が車の中から「乗りませんか?」と誘ってきた。一蹴しようと向き直った彼女は、心ならずも小さく息をのんだ。深みのあるマホガニー色の肌、つややかな黒髪に力強い顔立ち。彼は2週間前に亡くなった伯父の友人で、預かっていた私物をクラレンに渡すためにやってきたという。不信感を抱きながらも、クラレンは車に乗りこんだ。その瞬間、あまりにも熱く危険な恋のゲームが幕を開けた。
  • 摩天楼に日は昇り
    -
    自然を愛するペイシェンスは、山の湖畔の静かなキャビンで、少し間の抜けた愛犬ジェイクとの素朴な暮らしを楽しんでいる。そこへニューヨークの名士と結婚した姉から電話がかかってきた。長旅に出るので、その間、留守番と猫の世話を頼むというのだ。断りきれずに摩天楼の街へやってきたペイシェンスだが、姉の家にはジェイクという名の見知らぬ男性が泊まりこんでいた。そんな話は聞いていない。いったいどういうことだろう?しかも犬のジェイクと違い、彼はなんともセクシーときている。わけもわからぬまま、波瀾含みの共同生活が幕を開けた。
  • 恋が盲目なら
    4.3
    27歳にして両親亡きあと3人の妹を育ててきたフィルは、会社でも女性社員のリーダー的存在だ。ある日いつものように出社したフィルは、今後は社長の息子のペンが、経営を取り仕切ると告げられた。怪我で一時的に目が見えないペンはひどく傲慢で、さっそく女性社員を泣かせ、おのずと彼のサポート役はフィルに。そして、すっかり彼に気に入られたフィルはしばらくの間、ペンの屋敷に住み込み、彼の世話まですることになった。ただペンは、フィルを年配の女性と勘違いしているようで……。
  • 情熱のフーガ
    -
    3年前、休暇でアンダルシアを訪れた21歳のキャシーは、ハンサムな大富豪ロマン・フェルナンデスに見初められた。だが夢のような求婚のあとに待っていたのは、悪夢の結婚生活。“名家にふさわしくない”と使用人にまで蔑まれ、頼みの綱の夫もほとんど屋敷におらず、その隣には他の女性が。ついに耐えきれなくなり、キャシーはイギリスに逃げ帰ったのだ。だがあれから1年、弟がロマンの金を横領したことが発覚した――告訴はしないでと懇願するキャシーに、ロマンは条件を出した。君が3カ月ぼくとベッドをともにするなら考えてもいい、と。
  • 美しき誤解
    1.0
    貴族令嬢ヘレンの世界は一夜にして崩壊した。父が賭事で大損をしたあげく事故死したのだ。一文無しとなって途方に暮れる彼女を救ったのは、叩き上げの億万長者ジェイク・ハワードだった。優美な調度品としての妻を求めていた彼は冷ややかに、寝室をともにしない名目だけの結婚を申し出た。それから3年、ヘレンは妻の役割を淡々とこなしてきた。しかしある夜、幼なじみの男性と外出したヘレンにジェイクが激怒し、封印された情熱は解き放たれて……。
  • とっておきの微笑みを
    -
    いとこのエリザベスが失踪した。19世紀に生きる男性と恋に落ちたという奇妙な手紙を残して。ルーはエリザベスが最後に目撃された古い屋敷を訪れ、廊下でアンティークのペンダントを見つける。“ペンダントをつけて開かずの扉を開けると、過去に行けるの”たしか、エリザベスの手紙にはそう書いてあった……。ルーは思い切ってペンダントを身につけ、その扉を開けた。そこで彼女を待ち受けていたのは、たくましい長身の保安官――そして、時を超えて燃えあがる情熱的な愛の炎だった。
  • あの小川のほとりで
    -
    亡きおばの屋敷の二階にある古い扉を開けたとたん、エリザベスは見知らぬ家のなかにいた。この場所は100年前に火事で焼け落ち、今は何もないはずなのに。エリザベスは混乱した頭を整理しようと、おばの形見のペンダントに震える手をあてた。そういえば、このアンティークのペンダントには不思議な力があると、生前のおばがよく話していた……。「誰だ?」不意に響いた声の主は、雨に濡れた長身の男性だった。その姿を一目見た瞬間、エリザベスは運命の恋にとらわれた。
  • ノーと言えなくて
    3.0
    「さあ、一緒に乗るんだ」ここはスノーマス、熱気球大会の会場。宣伝部のオードリーが不慣れな場所にやってきたのは、いつでも女性たちの視線を独り占めにしている社長のブレイクが、気球レースに出場する様子を取材するためだった。ところが強引なブレイクに、気球に乗せられてしまったのだ。降りたくても降りられない。気球は空高く浮かびあがっていく。狭いゴンドラに二人きり。いったいどういうつもりなの?オードリーのとまどいをよそに、彼は熱っぽい視線を向けてくる。そんな二人の先行きを暗示するように嵐が近づいてきて……。
  • あの夜を忘れない
    -
    結婚を目前にしたダニーのもとに、悲劇は突然やってきた。雪崩に巻きこまれ、フィアンセが亡くなったのだ。彼女は幸せの絶頂から、悲しみのどん底に突き落とされた。しかしそれ以上に悲しみ、罪の意識にさいなまれていたのは、ともに雪山に登っていたフィアンセの兄、ブラムだった。あまりにも深く激しい苦痛から一瞬だけでも逃れたくて、ダニーとブラムは互いを求め、つかの間の灼熱地獄へと堕ちた。そして二人は、ぎこちない別れの挨拶を交わした――その夜に新たな命が芽生えたことなど、知るよしもなく。
  • 奪われた花婿
    -
    教会では、今まさに結婚式が始まろうとしている。花婿は会社社長のカーター、花嫁はライバル会社の令嬢――駆けつけたニッキーの胸に、後悔と悲しみがこみあげた。私はいつもカーターのかたわらで、彼のために尽くしてきた。そして彼の妻になったが、結婚生活はあっというまに破綻した。いつか再び結ばれると固く信じていたけれど、彼はほかの女性を選んだ。彼女の真の狙いも知らずに!このまま結婚させてはいけない。ニッキーは改めて思った。それに、カーターが知らない重大な秘密はもう一つある……。
  • 十字架の誓い 黒薔薇の騎士 II
    2.0
    聖なる戦いを終え、4年に及ぶ遠征から帰還したニコラスに、ベアトリスはあからさまな憎悪のまなざしを向けた。漆黒の瞳で女を惑わす、悪魔のように美しい放蕩者――妹が亡くなったのは、あの男にたぶらかされたせいよ。だが村はずれの墓地で、ベアトリスは意外な光景を目にした。ひとり涙しながら、妹の墓前に十字架を捧げるニコラスの姿を。遊び人どころか、彼は真摯で気高い騎士だったのかもしれない。そのときから、ベアトリスの心に満ちていた憎しみは、言葉にできない未知の感情へと変化していった。
  • 買われた花嫁
    -
    レイチェルは18歳のとき、父の借金の形として、マルカムという親子ほど年の離れた腹黒い男に泣く泣く嫁いだ。牢獄のような暮らしが始まって3年がたったある日のこと、マルティネス侯爵と名乗る魅力的な男性が突然訪ねてくる。彼の母と旧知の仲であるマルカムに侯爵邸で静養してもらうため、わざわざポルトガルから迎えにやってきたという。だが、レイチェルが妻だと知った侯爵は、なぜか顔色を変えた。どうしてそんな軽蔑のまなざしで私を見るの?底知れぬ不安を抱え、彼女は病弱の夫につき添って旅立った。
  • 約束の一年間
    5.0
    24歳のミーガンは亡き両親に代わり妹たちの面倒を見ながら、4代続く牧場の運営に心血を注いでいる。しかし、長引く干ばつのせいで経営はもはや破綻寸前。幼なじみのトラヴィスが訪ねてきたのは、そんなときだった。彼は昔からミーガンをいじめてばかりいた憎い相手だが、富と名声を得た今、ゴージャスな魅力を漂わせている。いったい何をしに来たのかといぶかるミーガンに、牧場を守る方法があるとトラヴィスは言い、突然切りだした。ぼくと結婚しよう――ただし1年間だけ、と。
  • 光と影に魅せられて
    -
    大学を卒業し、一人でスペインを旅しているローン。だがお金が尽きたばかりか、乗っていた自転車が突然故障。あげく、現地の若者たちに襲われかけてしまう。窮地に陥ったローンを助けてくれたのは、高級車で偶然その場を通りかかった、フランシスコ・デ・ベガ――どこか貴族的で冷たさの漂う、ハンサムなスペイン人紳士だ。フランシスコはローンが怪我をしていることに気づくと、自分の家で介抱しようと、彼女を高級車に乗せた。着いた先は、あまりに荘厳で宮殿のような屋敷で……。
  • 恋はすみれ色
    -
    裕福な老夫人のメイドとして地味に暮らすウィルダの前に、この世で最も会いたくない人物が現れた。あらがいがたい魅力を放つギリシア人億万長者、ダミアン・デモニデス――ウィルダの秘密を知る男。2年前、ウィルダはある有名人の離婚劇に巻き込まれ、ふしだらな金髪娘と呼ばれてさらし者にされたのだった。偶然にもウィルダの雇い主の長男だったダミアンは、傲慢なグレーの瞳に侮蔑の色を浮かべて言った。「きみは母の財産を狙っているんだろう?」
  • 伯爵家の秘密
    -
    7年ぶりに訪れたスペインの瀟洒なリゾート地で、名家の令嬢キャロラインは目の前の悪夢に震えていた。ギャンブルをやめたはずの父親が賭博に手を出し、先祖伝来の土地と屋敷を失おうとしているのだ。するとそこへ忘れもしない男が悠然と姿を現した。かつて、結婚を約束しながら彼女の心を踏みにじったルイス――彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。頼むからやめてほしいと懇願する彼女に、ルイスは冷淡に告げた。今夜ベッドをともにすれば、賭けはやめにする、と。
  • プレイボーイはお断り
    -
    心に深い傷を負ったフェリシティは、ある秘密を抱えてこの街へやってきた。危険なほどの魅力を放つカークのような男性は、最も避けたいタイプだったが……。
  • 偽りの結婚
    -
    アマンダは1年前にナイジェルと出会い、プロポーズされた。有名人の彼に見初められるという幸せに舞い上がったのも束の間、彼女は浮気の現場を目撃し、指輪を投げつけ飛び出してしまう。失意のあまり橋から身を投げようとしたアマンダを助けたのは、いつも冷静で近寄りがたい、ナイジェルの異母兄マロリーだった。彼の意外な優しさに、アマンダの気持ちは激しく揺さぶられた。やがて嫉妬深いナイジェルが彼女と兄の仲を中傷する噂を流すと、マロリーが思いがけない提案でアマンダをさらに驚かせた――噂を静めるために、“見せかけの婚約”を演じようというのだ!
  • めざめ
    3.7
    パリの教養学校を卒業しイギリスに帰国したオリヴィアは、親代わりの義兄リチャードと会えるのを楽しみにしていた。再会のキスをしたとき、思わず胸がときめき、彼女は戸惑う。ハンサムなうえ聡明な彼は昔から女性を魅了してやまないけれど、だからといって私までがこんな気持ちになるのは変だわ!オリヴィアはめざめかけた禁断の想いを封じこめ、今こそ自分は仕事を見つけて自立すべきだと考えた。ところが、それを知ったリチャードは猛然と怒りに燃えて、僕からは決して離れられないことを覚えておけと言い放った――。
  • 別れの薔薇でなく
    4.2
    社長のラングは頑固で高慢、おまけに移り気で癇癪持ち。あんな人のどこがいいのかしら、と秘書のニコラは思う。ブロンド美人がお好みのプレイボーイで、新しい女性が現れるたび、それまでのガールフレンドに別れのしるしの赤い薔薇を送りつけてお払い箱にしてしまう。その花を手配するのは、いつもニコラの役目だ。それだけでもうんざりなのに、よりによって、今度は私の妹に目をつけるなんて!妹は夫ある身。なんとか二人を引き離さなくては……。
  • 結婚がさき
    -
    ランチの約束で祖父のオフィスに向かったジャニンは30代前半の魅力的だが孤独な雰囲気の男性に出迎えられた。彼の名はザック・トーマス――祖父のビジネス・パートナーだ。ランチから帰ってきたあと、祖父はジャニンに爆弾発言をした。「わたしは彼をおまえの夫に選んだ」大恋愛の末の結婚を夢見るジャニンは猛反発したが、頑固な祖父はまったく耳をかさない。一方、ザックは結婚そのものを無駄だと決めつけていた。結婚を阻止すべくふたりは共謀して祖父に反抗を試みるが……。
  • こはく色の夢
    3.0
    事故で最愛の両親を失い、自らも大怪我を負ったアンバーは、生き延びた奇跡を噛みしめる間もなく、自分に残された余命がわずか半年だと知ってしまう。まだ22歳で、まともな恋愛経験すらないのに……。絶望して1週間ほど泣き暮らしたあと、彼女は現実を忘れようと、豪奢なホテルのバーに生まれて初めて足を踏み入れた。そこで出会ったのは、ウルフと名乗るゴージャスな紳士。経験のない胸のときめきを覚え、アンバーは願った――このすてきな男性に、最後に夢を見させてほしい、と。
  • 憧れから愛へ
    -
    心臓の手術を受けた母の面倒を見るため帰郷したクリスティは、母の主治医がドミニク・サビッジだと知り、動揺した。8年前の夏クリスティは、ませた友人に教えられるがまま、幼い頃から憧れていたドミニクに純潔を捧げようとした。だが残酷なまでに拒絶され、逃げるように故郷を去ったのだ。いったいどんな顔をして彼に会えばいいの……? いたたまれず往診の日、ドミニクを避けようと外に出た彼女は、ちょうど降り出した雪に足をすべらせて転んでしまう。すっと差しだされたのは他ならぬ、ドミニクの手だった――。
  • ローレライ愛の調べ
    4.5
    ローレルはひとり、美しく悲劇的なローレライ伝説の地を訪れた。ライン河畔の城には、祖母の元恋人である老男爵が住んでいる。若き日のふたりは深く愛しあい、結婚を約束しながらも、身分の差に引き裂かれて、ついに結ばれることはなかったという。男爵に祖母の形見を贈り、最期まで愛していたと伝えたい。庭にいた少年に声をかけ、導かれるまま城の中へ入っていくと、ローレルそっくりの女性が描かれた肖像画が目に飛び込んできた。これは昔の祖母……そのとき怒声が響いた。「なにをしている?」振り向くと、古い写真で見た男爵に瓜二つの男性が立っていた。
  • 裏切りののちに
    -
    「二千百ドル!」競り台に上がった一枚の絵を見て、キャシーは思わず値をつけていた。それはダンの絵だった。描かれているのは、あのアトリエから見える風景に違いない。アトリエ――ダンが絵を描き、わたしがモデルを務めた場所。ふたりの恋が始まり、終わった場所。どうしても、この絵がほしい。が、付け値はどんどん上がっていく。キャシーが諦めかけたとき、「五千ドル!」と声がかかった。次の瞬間、ダンの姿が目に飛び込んできた。
  • 悪魔と食事を
    -
    豪邸ハンタース・コートでの優雅な生活は突然崩れ去った。父親が、共同経営者で親友でもあったジェフリーの裏切りにあい、会社は倒産、ハンタース・コートも人手に渡ったのだ。十七歳のコートニーは、ひそかに慕っていたジェフリーの甥、ブレアとも憎み合ったまま、疎遠になってしまった。運命の変転から三年、屋敷が再び売りに出されたと聞き、コートニーは足を向けてみずにはいられなかった。すると、そこには先客がいた。ブレア!彼はハンタース・コートを狙っているのだろうか。いやだ、父を破滅に追いやった男の甥には絶対に渡さない。
  • この夜を永遠に
    3.0
    男性の目を引くセクシーな容姿が、セリーナには悩みの種。軽い女に見られるが本当は奥手で、目立たないように生きてきた。ある日、彼女が働くレストランに、ビジネスマン風の客が訪れた。ハイスクール時代の憧れの先輩、アーロン・キングズリー!17歳の頃、酔った少年たちに絡まれ、助けてもらったことがある。あれからずいぶん経つけれど、私をまだ覚えているかしら?昔どおりの魅力の上に、成功した者特有の雰囲気をまとった彼は、セリーナに気づくと興味深そうに彼女の全身を眺めまわした。彼も他の人と同じね――セリーナは失望を隠して接客するが……。
  • アラビアンナイト
    3.0
    幼い娘をひとりで育てるレオニーは、アラビア語をいかし、絨毯を販売する仕事で認められつつあった。そんなある日、めずらしくレオニーに急な依頼が入る。通された豪奢な部屋にいると、背の高い男性が姿を現した。かすかに外国訛りのある低い声は、5年前に会ったきりの夫、ドマン国の君主バディールその人のもの。あと1年待てば離婚が成立するのに、今さらどうして……?そのバディールの口から出されたのは、レオニーとの復縁、断れば娘の親権を奪うという容赦のない要求だった――
  • 億万長者のプロポーズ
    2.0
    16歳のアビーは伯爵令嬢ながら、ささやかな贅沢も、着飾ることも知らずに没落しつつある家を支えてきた。そんな彼女に社交術を身につけさせようと父があずけた名家で、アビーは億万長者のエミリオ・ディスに出会う。連夜のパーティで皆がこぞって彼の気を引こうとするなか、彼がダンスの相手に選んだのは、痩せっぽっちのアビー。だが舞いあがって求めたキスは拒絶され、心に傷だけが残った。9年後、会社の得意先の会長として、そのエミリオが現れる。けれど、彼はアビーに気づきもしないようで……。
  • 追憶は波のように
    -
    名門キャラウェイ家の使用人の娘アリソンは少女の頃、スポーツ万能で優等生の長男コールに想いを寄せていた。コールの両親が不慮の事故でこの世を去ったとき、悲しむ彼を慰めているうちに、ふたりは一線を越えてしまう。だが父が突然解雇され、彼女はやむなくキャラウェイ家を去った。その後に妊娠を知ったアリソンは毎日コールに手紙を書いたが、返事はいっさいないまま、生まれた息子は今や14歳になった。ある日、息子がコールという人物と偶然知り合ったと聞き、彼女は覚悟した――息子の存在を知った彼が親権を奪いに来ると。
  • フィアンセは誰?
    -
    奥手な社長秘書のバーバラは、ボスであるサムのデスクカレンダーを見て愕然とした。12月24日に、彼の結婚式の予定が書き込まれていたのだ。男としての自信に溢れるサムは女性の理想の存在。結婚と離婚を繰り返す母を見て育ったせいで、男性を敬遠するバーバラも、彼には憧れを抱いていた。でもボスは最近、誰とも付き合っていないはずだけれど……。訝しむバーバラに彼は結婚式の手配を命じる。サムが決めた結婚相手は、バーバラだったのだ!
  • 熱砂の誓い
    -
    「離婚はまだ成立していない、君は今でも僕の妻だ」かつての夫カリールのその言葉に、ブリンは耳を疑った。中東の王国に君臨する夫のもとを逃げだしてから、すでに3年の歳月が経とうとしている。当時夫はいつも不在で、ブリンは女性差別が残る王国に一人、贅沢ながら悪夢のような結婚生活を送っていた。ようやく新しい人生を取り戻しかけていたのに、今さらなぜ?夫の燃えるような視線に晒され、ブリンは恐怖に震えた――このままでは“あの子”の存在も彼に知られてしまう、と。
  • 近くて遠い人
    2.0
    苦労して育ててくれた母親に楽をさせるため、 キャシーは有名なクォントラル産業の会長秘書に応募した。 会長が長期出張中のあいだに採用が決まり、 母にも喜ばれ、うきうきと働き始めた2週間後、 彼女は初めて会長のエリオット・クォントラルと顔を合わせる。 すると彼は若く可憐なキャシーが新しい秘書と知るや、 怒りをあらわにし、玉の輿狙いと決めつけてきた! そしていわれのない非難に青ざめる彼女に告げた―― もし少しでも僕に色目を使ったら、すぐに辞めてもらう、と
  • 愛するのが怖くて
    2.0
    久しぶりの休暇でエーゲ海のミコス島を訪れたクレシダは、すてきな地元男性ドレイコと電撃的な恋に落ちた。彼のことをろくに知らぬまま結婚の約束までするが、クレシダを現実に引き戻したのは、父が倒れたという知らせ。病状は深刻で、しかも多額の借金で破産寸前の状態だと聞き、彼女はドレイコには何も告げず、イギリスに帰国した――夢物語みたいなこの恋のことは忘れよう、と自分に言い聞かせて。だがまもなく、父の借金はある大富豪により肩代わりされる。その世界的企業の社長の正体を知り、クレシダは愕然とした……!
  • 記憶の扉が開いたら
    -
    叫び声がはじけ、路面をこするタイヤの音が響いた。そして一瞬の衝撃後、ナタリーは何もわからなくなった。やがて目を開けると、彼女は病院のベッドにいた。名前は覚えているが、名字は思い出せず、そばにいる心配そうなハンサムな男性が誰なのかもわからない。訝しむナタリーに、彼は恋人のデミアンだと名乗った。さらに彼は苦しげな表情で衝撃の事実を告げた。「ぼくたちはまだ結ばれていない。きみが結婚していたから」記憶がかすかに揺れた。いったいどういうことなの?
  • 大聖堂のある町
    2.0
    2年前に母を亡くし、兄夫婦と暮らし始めたキャサリンは、以来ずっと、使用人のようにこき使われていた。朝早くから子供たちの世話をし、食事を作り、掃除に追われ……だが、そんなキャサリンの灰色の日々は、ジェーソン・フィッツロイと知り合って変わった。ジェーソンは容姿端麗で高名な医師で、彼女の境遇を知るや、住みこみの仕事を紹介してくれたのだ。心優しいジェーソンに、キャサリンは惹かれていった――彼にはすでに美しい恋人がいることなど知らず。
  • 誘惑の代償
    4.0
    母と姉が男性に裏切られて不幸の一途をたどったため、ベス・ヘイリーは男を毛嫌いしていた。とはいえ、子供だけはどうしても欲しい――思い悩んだベスは、あるパーティに紛れて誰かを誘惑するという大胆な計画を立て、大人の雰囲気を漂わせたアレックスなる人物に近づく。妊娠するためだけの一夜は意外なまでに燃えあがるが、ベスは素性を隠したまま、寝ている彼を残して姿を消した。まさかアレックスが、ギリシアに名を馳せる財閥の跡取りで、その権力を使って自分の行方を捜し回るとは夢にも思わずに。
  • 裁きは終わりぬ
    -
    狭くみすぼらしいアパートメントで暮らすレイは、昼間は会社秘書として働きながら、夜は寝る間を惜しんで学位を取るための勉強に励んでいる。貧しい生活を支えるために、エスコートサービスのアルバイトをしていたある晩、彼女は弁護士のジャイルズ・ブレークと再会する。8年前、レイの父を死に追いやった憎むべき男――ところが成功者となったはずのジャイルズの目に、苦悩の影を見つけて、レイは戸惑いをおぼえた。
  • 君はぜったい僕のもの
    -
    生真面目な大学院生スーザン・リーは、ボランティアとして働く病院で、トム・ブラウンに出会った。ハンサムで人懐っこい彼は、女性に不自由していなさそうな、成功をおさめたプロのカメラマン。どういうわけかトムはスーザン・リーに興味を持ったらしく、初対面から、直球すぎるアプローチを仕掛けてきた!恋愛経験の乏しいスーザン・リーは戸惑い、どぎまぎしながら、胸の高鳴りをなんとか抑えようとした――トムみたいな男性が本気のはずはないのだから、と。
  • 美しき夢破れ
    4.0
    それは誰の目にも、理想的な結婚に見えた。ザックはどんな女性をも虜にする容姿端麗な会社社長で、ヴィクトリアは美しくまだ初々しい、輝ける花嫁。二人は愛し合って結ばれたと、ヴィクトリアは信じていた――結婚の裏にはザックと父の会社との提携があり、さらに初夜の翌朝、彼が愛人のもとに駆けつけたと知るまでは。残酷な裏切りにヴィクトリアは深く傷つき、夫のもとを去った。おなかにザックの赤ちゃんが宿っているとわかったのは、それから間もなくのことだった……。
  • 愛に震えて
    4.0
    大好きな母が癌におかされ、余命幾ばくもないなんて……。故郷に舞い戻ったリーアンを空港で出迎えたのは、二度と顔を合わせたくなかった義兄のディミートリだった。母が彼の父と再婚してからずっと、彼女は血のつながらない兄に恋していた。だが、21歳を迎えた夜、彼女の淡い想いは冷たく拒まれ、傷ついたリーアンは彼を避け続けてきたのだ。そんな彼女にディミートリは思いがけない提案をする。死の床にいる母を安心させるために偽装結婚をしよう、と。
  • あの丘に登れば
    -
    愛する両親を交通事故で失ったエデンは、薄汚れた部屋を借り、残された義兄とどうにか生きてきた。そんなある日のこと、エデンの部屋に突然、裕福な身なりの長身の男が憤然と乗り込んできた。大企業の社長スターン・パーネルは、彼が後見人をしている若い娘を義兄が金目当てにたぶらかし、そそのかして駆け落ちしたというのだ。そして、エデンの体をじろじろと眺め回して決めつけた。彼女は詐欺師の仲間だと。
  • 背徳のキス
    -
    父の隣に寄りそう美女を、デメトリは鋭いまなざしで見据えた。67歳にもなった父がイギリスから若い愛人を連れ帰ったことで、海運業界に君臨するカストロ一族はいま大騒ぎだ。愛人の名はジョアンナ。おおかた一族の財産をくすねるため、天使のように清らかなあの微笑で、父に近づいたのだろう。長男としてどんな手を使っても、彼女を追い払わなくては。だが固い決意とは裏腹に、デメトリは密かに戸惑っていた――悪女には到底思えぬ、純真そうなジョアンナから目を離せず、そればかりか……父にほのかな嫉妬すら覚えてしまう自分に。
  • 潮騒
    -
    高名なピアニストだった祖父にピアノを教わりながら、マリナは海辺の山荘で、俗世間と隔たれた日々を送っている。ある日、祖父とひっそり暮らす山荘に、ギデオンと名乗るハンサムな旅行客が滞在することになった。初対面なのになぜか懐かしさを覚え、彼に惹かれるマリナだが、一方の祖父は冷淡な態度で、まるで彼を憎んでいるかのよう。いったいどうしてかしら……いぶかしむマリナは数日後、ふと美しいピアノの旋律を耳にする。弾いているのは……ギデオン?次の瞬間マリナは思い出した――心に封印していた残酷な記憶を。
  • そっとくちづけ
    -
    都会の上流階級で育ったマンダリンは、18歳のときにアリゾナの美しさに心打たれて引っ越してきた。近隣に住むカールソンとはそれ以来のつきあいだ。年の離れたカールソンは無骨で粗野な男だが、彼女にだけは優しさを見せる彼を、マンダリンは憎めずにいた。そんなある日、カールソンは唐突に、彼女にマナーを教えてほしいと切り出す。きっと故郷に帰ってきた美しい旧友の気を引くためだわ。しぶしぶ引き受けながら、マンダリンの胸が痛んだ。
  • 罪なき愛人
    -
    ぽっちゃりとして不器量な18歳のジョージアは、決して実らぬ恋だと知りつつも、母の再婚相手の息子――血のつながらない兄ジェイソンに想いを寄せていた。だがある日ひょんなことから、ひどい濡れ衣を着せられてしまう。彼女が義父を誘惑しようとしたというのだ!愛するジェイソンからも、実の母親からも信じてもらえず、蔑みの目を向けられたまま、失意のジョージアはNYへ……それきり、ジェイソンとも顔を合わせることはなかった。7年後に義父が亡くなり、帰郷することになるまでは。
  • 償いは残酷に
    -
    秘書のローレルは今日も野暮ったい服に身を包み、来客のために紅茶を運びに行った。同僚は容姿端麗な客だと騒いでいるが、彼女は何の興味もない。だがそれもその客の顔を見るまでのことだった。男の名はオリヴァ・サヴィジ――15歳のローレルが義父にレイプされかけて裁判になったとき、まるで彼女がそそのかしたように書き立てたジャーナリスト。その記事のせいでローレルの人生は破滅した……。あの悪魔がいったいどうしてここにいるの
  • はかない初恋
    4.0
    ひっつめ髪に、黒縁めがね。垢抜けない簡素な服。敬虔な母親の影響で、地味な装いを好む秘書のエリナーは、この3年間、ボスのカリーにずっと恋している。振り向いてもらえなくても、そばにいられればいい――そう思っていたある日のこと、エリナーは偶然聞いてしまった。ボスが彼女のことを“男に見向きもされない田舎娘”と言うのを。しかも、傷ついた心に追い打ちをかけるかのように、カリーは美しく洗練された恋人との婚約を発表する。絶望の淵に落とされ、エリナーはたまらず辞職を申し出るが……。
  • 謎めいたプレイボーイ
    4.0
    世界を股にかけて活躍する、敏腕社長マッカラム――数カ月前に彼の秘書になったマデリンは、不在ばかりの社長の顔を、実はまだ見たことすらない。それでも仕事にやりがいを感じ、忙しく過ごしていたある日、隣の家にカルという男が住みはじめた。長身でハンサムなカルは獅子を思わせる威圧感を漂わせ、初対面から、マデリンが自分を誘惑したがっていると決めつける。「時間の無駄だよ、君はぼくのタイプじゃない」とんだ言いがかりに憤慨し、彼を避けようとするマデリンだが……。
  • 涙の湖
    4.0
    病気の母の療養費を稼ぐため、記者のダナは身分を偽って有名会社社長のエイドリアンに近づき、潜入取材を行った。だが彼女の記事の誤りのせいで、彼の会社は破滅してしまう。3年後、まだ罪悪感を拭えずにいるダナを思わぬ事態が襲う。みごとに会社を建て直したエイドリアンが、宣伝のために記事を書いてほしいとダナを指名してきたのだ。きっと復讐する気だわ! 恐る恐る彼を訪ねたダナは、エイドリアンの本当の目的を聞いて、思わず耳を疑った。「半年間、僕の秘書として働け。償いをしてもらう」
  • 甘い冒険
    -
    地味でおしゃれもメイクもしたことがない、本の虫のレベッカ。研究所に勤める彼女の生活には仕事以外何もなく、この10年間は男性とベッドをともにしたこともない。そんな彼女が、誕生日を機に一大決心をした。生活に変化を求めて、冒険をするのだ。ハンサムな上司のケントが保護者顔で止めるのを押し切って、レベッカは手始めに変身キャンペーンに申し込む。見事に美しくなった彼女を同僚たちが我先にデートに誘うなか、ケントだけはなぜか苦い顔で邪魔ばかりして……。
  • 赤いばらの誓い
    3.0
    「フォード・ハーロウと結婚しろ」有無を言わせぬ父親の命令に、リーナは言葉を失った。父は、最愛の妻を出産時に亡くしたことを恨み、娘を虐げてきた。今度は隣の牧場主フォードとの土地の取り引きを利用して、いよいよ娘を厄介払いするつもりらしい。でも、フォードは誰もが憧れる、裕福でハンサムな男性。彼みたいな人が、私に関心を持つはずもないのに……。そんなリーナの予想は、しかしあっさりと裏切られた。なぜかフォードは彼女との結婚を望み、リーナを戸惑わせたのだ。
  • サルド家の兄妹
    -
    看護師のアンジーは6年ぶりにバヤルター島へ向かっていた。身寄りのない彼女は10代のころ、よく親友に招待されて、この美しい島で休暇を過ごしたものだ。だが、温かく迎えてくれたサルド一家との楽しい思い出は、先週親友からもたらされた知らせで輝きを失った。親友の兄リックが爆弾の破片をあび、視力を失ったのだ!スペイン名家の跡継ぎで、自信にあふれていたリック――ひそかに愛していた彼の苦悩を思うと、アンジーの胸は痛んだ。わたしがそばにいるわ。この想いが報われなくても。

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