検索結果

  • 隠された甘い果実
    完結
    5.0
    有能な秘書のルーシーは「ご立派な女」と呼ばれている。いつも沈着冷静で、浮ついた噂のひとつもないから。しかし彼女はボスのジェームズに、密かに想いを寄せていた。とてもハンサムで公私のけじめをキッチリつけるタイプの彼が、私に興味をもつことなどないと、わかってはいるけれど…。そんな彼女が、ボス主催のパーティーに招待される。「パートナーがいないなら僕が紹介しよう」彼の言葉に傷ついたルーシーは、ジェームズを見返そうと、あることを思いつき…!?
  • 彼が結婚する理由〈ラミレス家の花嫁 I〉(カラー版)
    完結
    5.0
    「君に会いたい。大事な話がある」テスは数か月ぶりに聞く声に凍りついた。ニック・ラミレス―――。一代にして巨万の富を築き上げた、非婚主義者。結婚とは財産を減らす愚行だとまで言い切る、傲慢で美しい男。テスはニックと仕事上の関係に徹するつもりだったが、誘惑に逆らえずに1度だけ禁断の果実を口にした。ニックは衝動的な情事を後悔し、それから個人的な誘いはなかったのだが…。まさかニックは知ってしまったのだろうか。私が彼に極秘でした、あることを!※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • 長い冬【ハーレクイン文庫版】
    5.0
    現れた男の姿を見るなり、オータムはその場に凍りついた。ヨーク・レイン――世界的に有名な航空会社の社長。19歳のときにオータムが結婚した、自尊心の強い億万長者だ。若かったオータムは彼が属する上流社会の華々しさになじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を逃げ出した。いったいなぜ、そのヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは酷な提案を無遠慮にも突きつけた。急遽妻が必要になったから、4カ月だけ戻ってこい。そうすれば離婚に応じよう、と。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛を望まない恋人
    完結
    5.0
    天使の微笑みで男性を虜にしてきたルーシーは、ハンサムで大金持ちのマイケルもあっという間に射止めた。彼女は優しい彼が本物の王子様であるよう祈った。なぜなら今まで王子様だと思った人はみな、少しつきあうと傲慢で不誠実な醜いカエルに変わってしまったから。永遠の愛なんてありえない。私はずっと大事にしてもらえるような女性ではないもの。ただ彼との幸せが、情熱が、1日でも長く続いてほしいと祈るだけ。マイケル、あなたは醜いカエルに変身しないで!!
  • マッケンジーの山
    5.0
    ひと月前に赴任してきたばかりの高校教師メアリーはある日、成績トップでありながら学校に来なくなった生徒の存在を知る。このまま放ってはおけず家庭訪問をすることにしたが、3月でも氷点下のこの地で、運悪く車が故障してしまい、あわや凍死という絶体絶命の危機に追いこまれた。するとそこに現れたのは、人狼を思わせる野性的な男性――彼こそ、件の生徒を男手一つで育てる、ウルフ・マッケンジーだった。この命の恩人はみずからの体温でメアリーを温め、さらには、これまで一度も異性に興味を持たれなかった彼女の美しさに気づいた。欲望を隠さないウルフに圧倒されつつも、メアリーは歓びすら覚え……。 ■“ロマンスの女帝”とも称される大スター作家、リンダ・ハワードが描いた伝説の〈マッケンジー家〉シリーズの第1話。スコットランドとアメリカ先住民の血を引く、どこか陰のあるウルフの恋物語をご堪能ください。
  • 公園のベンチで【特典付き】
    完結
    5.0
    【特典付き】アナザー・ストーリー10Pを特別収録!未婚の母スーザンは3歳の娘を連れ、シドニーに来た。よく行く公園でできた友人デイブ。格好はボロでも、彼と彼の犬は母子にとって心安らぐ存在だ。就職したスーザンは勤め先の弁護士から求愛される。魅かれつつも戸惑う彼女にデイブは言った。「今夜君を上流社会のパーティに連れて行く」彼は何を考えているの…?
  • 花嫁と呼ばれる日【ハーレクインSP文庫版】
    5.0
    5歳になる息子を幼稚園に迎えに行った帰り道、停車中の高級車から降りたった男を見て、スカイは凍りついた。歳月を経ても、魅力的な姿は見間違いようがない。ルチアーノだ。6年前、スカイはイタリア名家の長男である彼と愛し合っていた。だが彼の弟が突然、自分もスカイと関係を持っていると言い、あげくにスカイには身に覚えのない証拠写真まで持ち出してきた。そして弟を信じたルチアーノは、罵声とともにスカイを捨てたのだ。その彼がなぜここに……? スカイは混乱し、息子の手を握った。ルチアーノに生き写しの、息子の手を。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛の使者のために【ハーレクインSP文庫版】
    5.0
    友人の出産祝いで産婦人科医院を訪れたジャックは、そこで思いがけず、かつての恋人ニーナと鉢合わせした。8カ月前、ジャックの子供嫌いが原因で二人は諍いになり、口論の末、ニーナは彼のもとを去っていったのだ。ニーナは何も言わず、怯えた様子で彼の脇を過ぎていく。なぜニーナがこんな場所に? しかも、入院患者の服を着て。まさか――ある可能性が頭をよぎり、彼はニーナを追いかけた。思ったとおり、彼女はその病院で彼の子を産んだばかりだった!だが、よりを戻そうと持ちかけた彼を、ニーナは拒絶して……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛のダイナマイト
    5.0
    ジェインはダンの妻として世界中を飛びまわっていたが、やがて“携帯用ベッドの相手”のような自分に嫌気が差し、もっと違う人生を選べたはず、と2年前から別々の道を歩き始めた。「僕が必要になったら連絡してほしい。必ず駆けつけるから」何を言うの、私たちは終わったのに――そう思っていたのだが、ジェインは今、別れ際の彼の言葉に従わざるを得ない状況にいる。ダンを呼び寄せるしか解決方法のない窮地に立たされてしまったのだ。ようやく捜しあてた彼は、なんと地球の裏側にいた。久しぶりに聞くセクシーな声が答える。「僕らはすぐ行くよ」……僕らですって? そのとき、電話越しに甘いはしゃぎ声がした。 ■人気作家のエマ・ダーシーが描く、ユーモアたっぷりのこの作品。恋のキューピッドとして、なんと〇〇が登場する『奥様、お手を』などの隠れた名作も多い著者による、大人のスイートなロマンスをお楽しみください。
  • アンダルシアの誘惑
    5.0
    ロージーは壮大な館の前に立っていた。数カ月前に亡くなった母から、館の主人マーカスがほんとうの父であると聞かされた。母の愛した人にせめてひと目だけでも会いたい。その一心で、館に住み込む家政婦の求人に応募したのだ。ところが、マーカスは仕事でスペインに滞在中だと知り、慣れない床掃除をしながら、ロージーは思わずすすり泣いてしまう。「きみはロージーだね」やさしい声に振り向くと、グレーの瞳の若い男性と目が合った。いったいこの人は……。ときめきを覚えながらも、ロージーの胸をある不安がよぎった。■ロージーがいだいた不安――それは、きっと自分も母と同じ運命をたどるという予感。貧しくとも精いっぱいに生きる二十歳の彼女と、女性を皮肉な目線でしか見られないスペイン人実業家との、誤解しすれ違う、もどかしくも切ないラブストーリーをお贈りします。
  • シークに囚われて
    5.0
    アラブの王国で王族子弟の養育係をするリアは窮地に陥っていた。王室専用機のパイロットであるリアの兄と、国王の愛娘サミーラ王女が駆け落ちしたというのだ。しかも明日は王女の結婚式。この婚礼は国の命運を左右するほど、政治的な意味をもっている。ああ、私はどうすればいいの?国王の逆鱗に触れたリアは国外退去を命じられたが、出国直前、何者かに連れ去られ、砂漠の要塞に囚われてしまった。驚いたことに、王女の婚約者のシーク・シャリフが出迎えると、傲然と彼女に告げた。「君は人質だ。私のベッドを暖めてもらう」
  • 仕組まれたウエディング〈キング三兄弟の結婚I〉
    完結
    5.0
    名門キング一族の屋敷で、結婚式の専属歌手オーディションを受けたジーナ。あがり症で緊張してしまった彼女を、御曹司アレックスは穏やかに励ましてくれて…。彼のおかげで、実力を発揮できたジーナは、海の色をした瞳を持つアレックスの包み込むような優しさに、身分違いとわかりつつ、惹かれてしまう…。しかし、彼には美貌の恋人がいて…!?
  • 週末は夢のように
    5.0
    仕事へ向かう途中で、アンジーは目の前の看板広告を見て唖然とした。そこに写る巨大な顔写真は紛れもなく自分なのだ!しかも“恋人募集!セクシーエンジェル”と書いてある。いったいなぜ?動揺しつつもそのまま商談の場へと向かったが、相手の不動産王ヒューゴ・ブライトは「ところでアンジーというのは“エンジェル”の短縮形かな?」と聞いた。広告を見たのね!頬を染めた彼女にさらに彼は追い討ちをかけた。「この週末を東京で一緒に過ごさないか?僕のエンジェル」
  • 身代わりの花嫁
    5.0
    ★わたしは妹に頼まれて身代わりを務めただけ。脅迫して結婚を承知させることはできないわ。★「二日だけでいいから、身代わりになってほしいの」ロージーは双子の妹に懇願され、代役を演じる羽目になった。妹は付き合っている恋人の煮えきらない態度にいらだち、ほかの男性と婚約すれば恋人が嫉妬して結婚を申し込むと考えたのだ。妹が婚約相手に選んだのは、モーガン・アーカート---コンピューター会社を経営する、危険な雰囲気を漂わせた金髪の男。彼は祖父の遺言により、六カ月以内に結婚しなければ、会社の経営権を手放さなくてはならない状況に置かれていた。ロージーは良心の呵責を覚えたが、アメリカで恋人と式を挙げる妹のために、必死で身代わりを演じた。しかし、ロージーの努力は徒労に終わってしまった。モーガンはたちまち彼女の正体を見抜き、冷酷な声で命じたのだ。「ぼくには妻が必要だ。妹がだめなら君に妻になってもらう」
  • モリーの明日
    5.0
    パリ仕込みで、コルドンブルー並みの腕を持つモリーはやはり腕のいいコックのベスと、テイクアウト料理販売業を始める。“電話でディナー・パーティーを”という店のすばらしい料理内容と、料金を出せば出張給仕もするという形式は口コミだけで広く知られ、今では固定客もついている。働きづめの二年間だったが、モリーとベスには苦い経験があり男性に頼らず、恋もしないで過ごしてきた。ベスの夫は蒸発し、独身と思っていたモリーの恋人には妻子がいた。今度こそ、将来を分かち合える相手と恋がしたい。そんな思いのモリーは、バカンス先ですてきな男性と出会うが……。■セクシーな恋を鮮やかに描くE・ダーシーの最新刊『ルール破りの恋』は現在、ハーレクインロマンスより好評発売中です。どうぞお見逃しなく!
  • 心の扉
    完結
    4.8
    浮気者の夫との結婚生活にケイトは疲れ果てていた。それでも今夜は、大物実業家アレックス・ダルトンを招いたパーティーがある。アレックスに気に入られれば、夫の事業は安泰だ。ワインや料理で家計は火の車でもやり遂げるしかない。だが、やって来たアレックスはなぜか初対面のケイトに静かな怒りを向けてきた。なのに、すぐに彼はささやいた。「僕と親しくすれば、ドレスでも宝石でもなんでも望みのままだ。どうする?」一体、彼は私をなんだと思っているの?
  • ファルコンの恋人
    4.5
    ベサニーは人類学者の父が異国で死亡したという知らせを受けた。生存を信じる彼女は、研究先である砂漠の国ベイラルに向かう。現地に降り立ち、猛禽をうやうやしく運ぶ行列に出合ったとき、そばにつき添う黒マントの美しい男が鋭い視線で彼女を捕らえた。徹底的に獲物を追う★はやぶさ/フアルコン/に似た彼こそがこの国の首長らしい。女一人で父親を捜すのは危険だと彼にさとされるが、それでもなお、ベサニーは自分で見つけだす意志を崩さなかった。すると首長はいきなり顔色を変え、支配欲もあらわに言い放った。「わたしが法律だ。わたしに背くことは許さない!」
  • ルール破りの恋
    4.5
    「あのスキャンダラスな歌姫、シャンテルの娘なら君も相当だろ?」上司から侮辱に満ちたセクハラを経験したアンは、新しい職場ではスタイルのいい身体を地味なスーツに包み、仕事に集中していた。なのになぜ? 新しい上司マシューも母のことを知った途端、露骨に熱く私を見つめてくる。セクシーでハンサムで頭のいいマシュー。あなたのこと好きだったけど、やっぱりあなたもただの男なの?「君を渇望しない男はいない」そう言うけれど求めているのはカラダだけ!?
  • 恋が盲目なら
    4.3
    27歳にして両親亡きあと3人の妹を育ててきたフィルは、会社でも女性社員のリーダー的存在だ。ある日いつものように出社したフィルは、今後は社長の息子のペンが、経営を取り仕切ると告げられた。怪我で一時的に目が見えないペンはひどく傲慢で、さっそく女性社員を泣かせ、おのずと彼のサポート役はフィルに。そして、すっかり彼に気に入られたフィルはしばらくの間、ペンの屋敷に住み込み、彼の世話まですることになった。ただペンは、フィルを年配の女性と勘違いしているようで……。
  • 華麗なる変身
    完結
    4.3
    11年前、パーティで出会ったアラブの首長タレク。彼は、セーラの父が調教する馬の持ち主でもある。彼との思い出を胸に、家族の世話をするセーラだったが、父が突然解雇されてしまう。父を救いたいセーラに、タレクの出した条件は「1年間タレクの旅に同行する」。それは彼の人質となることを意味しており…。
  • 三人のメリークリスマス
    完結
    4.3
    「君が大人になるまで待つよ。 4年後にまた会おう」そう言い残したまま、メリーの恋人・ニックは事故で記憶を失くしてしまった。 二人の間にできた娘を抱え、彼の実家を訪ねたメリー。しかし、ニックの姉から彼に会うことを拒絶された上、娘を養子として引き取らせてほしいと諭される。ニックと娘のためにメリーは泣く泣く身を引くが、13年後、「実の母親に会いたい」という娘が、何も知らないニックと共にメリーの元を訪ねて来る・・・! メリーが夢にまで見た"家族三人のクリスマス"。実現する日が、ようやく訪れたというのだろうか・・・?
  • ひとりより孤独
    4.2
    彼なしでは生きていけない。でも彼といると、ひとりのときよりも寂しい。■ゴージャスなペントハウス、男らしくハンサムな夫。ジーク・ブキャナンと結婚して二年、マリアンは幸せだった。だが、ペントハウスのインテリアをデザインしたのが、夫の昔の恋人だと知ったときから幸せに陰りが生まれた。しかもその女性はジークに請われて、彼とともに仕事をしている。夫の元恋人がデザインした家に住むのはいやだ。夫がその女性と一日の多くの時間を共有するのはもっといやだ。ジークに訴えたが、彼はヒステリーだと言って片づけた。彼は妻の心を知りたいとも、妻に自分の心を知ってほしいとも思わない。このまま一緒にいては二人の結婚は本当にだめになってしまう。家を出よう……。
  • 彼が結婚する理由〈ラミレス家の花嫁 I〉
    完結
    4.1
    「君に会いたい。大事な話がある」テスは数か月ぶりに聞く声に凍りついた。ニック・ラミレス―――。一代にして巨万の富を築き上げた、非婚主義者。結婚とは財産を減らす愚行だとまで言い切る、傲慢で美しい男。テスはニックと仕事上の関係に徹するつもりだったが、誘惑に逆らえずに1度だけ禁断の果実を口にした。ニックは衝動的な情事を後悔し、それから個人的な誘いはなかったのだが…。まさかニックは知ってしまったのだろうか。私が彼に極秘でした、あることを!
  • 過去への扉【特典付き】
    4.0
    【特典付き】アナザー・ストーリー4Pを特別収録!母親の過去を探すレブルは、意を決して館の呼び鈴を鳴らした。だが現れたのは長身のハンサムな男性ヒュー。しかもレブルを新しい乳母と誤解していた。一旦、誤解を解いたものの、孤児セレストの意固地な姿に自分を重ね、彼女のために館へ留まることにしたレブル。義父娘を関係修復しようと彼と親しく接するうちに!?
  • あなただけを愛してた
    4.0
    ■七年前に終わりを告げたはずの初恋が、突然の再会によって、いま再び動き出す。■十七歳の春、タラはジェームズ・ハーヴェイに恋をした。ジェームズは親友スーザンの、義理の父親。誰にも言えぬ、叶うはずのない想い。それでも彼のそばにいるだけで、タラは幸せだった。だが淡い初恋は、彼とその妻によって残酷なまでに引き裂かれた。あの日の悲しみは、古傷となって心の奥底に刻み込まれている。そしていま、七年の月日を経てジェームズは再びタラの前に現れた。スーザンに誘われた週末のバカンスに、彼も行くのだという。彼が一緒だなんて聞いてないわ! どうやってこの二日間を乗り切ればいいの……?過去に苦しみながら、必死の思いで築き上げた平穏な日々。そのすべてが音をたてて崩れていく――そんな気がした。
  • 月夜の魔法【ハーレクイン・セレクト版】
    4.0
    つらい過去のせいで恋愛を遠ざけていたキャサリンは、お節介やきの妹に連れだされ、ひとりの男性と引き合わされた。ザック・フリーマン──ある技術で業界のトップに君臨するセクシーな実業家が、妹の恋人の親友だったなんて!ふたりはすぐに意気投合し、月の光に導かれるように、ひとけのない海岸で一夜かぎりという約束をかわして結ばれた。9カ月後、妹の結婚式でザックと再会したキャサリンは、またしても彼の誘惑の手に落ち、情熱の炎に身を任せてしまう。もう二度と彼に会うこともない。またもとの日常に戻るのよ。そう言い聞かせていた彼女は、その後すぐ体の変調に気づき……。■ハーレクイン・セレクトでは順次、大人気作家エマ・ダーシーの既刊作品のなかから選り抜きの名作、話題作をお届けしていく予定です。どうぞご期待ください。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 君なくて
    4.0
    キャスリーンは事故で脚に大怪我をし、声楽家になる夢を諦めた。ところがある日、訪ねてきた音楽の師である修道院のシスターに強引に連れだされ、とあるオーディション会場へ向かうことに。後遺症のせいで長時間立つこともままならない私を、いったい誰が採用してくれるというの?ウエストエンドの劇場に着くなり、キャスリーンは驚いた。そこで待っていたのは、新進気鋭の人気作曲家モーガンだった。促されるままなんとか1曲歌い終えた彼女に、結果が告げられた。「僕といる限り、君には最高のレッスンを受けさせよう」翌日、キャスリーンは胸騒ぎを覚えつつ、彼の屋敷へ向かうが……。 ■人気作家エマ・ダーシーによる、静かな感動を呼ぶ珠玉の初期作。
  • 初めて知った恋だから 初めて出会う恋
    4.0
    メレンは上司の使いで高級住宅街に出向いた帰り道、数人のひったくりに押し倒され、バッグを盗まれた。どうしよう!あのバッグがないと兄は借金を返済できない。中には母の形見の指輪を売って得たお金が入っていたのだ。たまたま通りかかった親切な男性のすすめに従い、近くの家の豪華な客間でやすんでいたメレンは、よく響く声を耳にした。「これ以上浮浪者はごめんだぞ」私のこと?すてきな声だけど、言っていることはひどいわ。声の主は助けてくれた男性の兄、ジャラッドだった。ジャラッドは事情を聞くと態度を一変して、援助を申し出た。彼の真意を疑いながらも、メレンは仕方なく申し出を受け入れた。それが彼の恋人としてふるまう“契約料”になるとも知らずに。
  • クリスマス・ストーリー2015 五つの愛の物語
    4.0
    『クリスマス嫌いの億万長者』-“クリスマスに必要なものを大至急家に届けてくれ”ソフィーは億万長者マックスの無茶な依頼を引き受けるはめになった。大切な行事をすべて人任せにするなんて! あきれながら脚立にのって玄関の飾りつけをする彼女の前に、突然帰宅したマックスが現れ……。 『ドクターの意外な贈り物』-ジェニファーは医師の夫アレックスと結婚し、4人の子供に恵まれた。慌ただしい日々を送っているものの、いまだにアレックスの妻への愛情深さは申し分ない。でも、彼女は夫に言えない秘密を抱えている。やがて、その秘密を最悪の形で告白する日がやってきた。 『ボスと秘書だけの聖夜』-クリスマス間際、ボスのリュックから出張への同行を求められ、秘書のアメリアは驚いた。不動産業界で頭角を現す彼には休暇など関係ないらしい。買収交渉に赴いたスキーリゾートで、さらなる驚きが待っていた。憧れのボスと同じ部屋に泊まることになったのだ。 『聖夜の贖罪』-子爵のシンクレア卿――愛しながらも別れざるを得なかった人。未亡人のキャロラインは重要なことを伝えるべく、6年ぶりに彼と会った。だが、いまだに裏切りを許せない彼は彼女を責める。父親の借金のため、怪物のような伯爵と結婚するしかなかった事情も知らず。 『真夜中の奇跡』-看護助産師のケリーは初恋の男性――サミュエル・ワトソンの牧場に駆けつけた。誰かが産気づいたらしく、手助けを求められたのだ。だが、12年ぶりの再会に胸を震わせるケリーに、彼はつれなく言い放った。「きみの助けなど必要ない。一刻も早く出ていけ」
  • キャンセルにご用心
    完結
    4.0
    重役秘書のテッサが夢にみた結婚式まで、あと7週間。幸せの絶頂にいた彼女に、突如悲劇が訪れた。花婿が見知らぬ女とベッドにいるなんて…! すぐさま婚約を解消し、心機一転、仕事ひと筋に生きようと決意した彼女に上司は思いもよらぬ話をふる。社長の大事な出張に随行するはずだった秘書が、交通事故に遭って入院したため代行としてテッサを推薦したというのだ。すべての女性の夢の化身と言われる敏腕社長、ブレイズ・キャラガンの秘書に、この私が…!?
  • 運命の三週間
    4.0
    短気で動物嫌いな男がくれた時間は、三週間という短いものだった。■ジョージアは子供のころから獣医になりたかった。努力の結果、ついに夢がかなって動物病院で働いている。恋人がいなくても毎日は充実していた。ある日、彼女が担当した犬のトレーニング・クラスに、いたずら好きで有名なセッターのベンがやってきた。ベンのせいでその日のトレーニングはさんざんな結果に終わる。「きみにはプロとしての資格があるのか?」ベンを連れてきた男性はあからさまにジョージアを批判したうえに、彼女の上司にまで余計な告げ口をした。このままでは病院をやめさせられてしまうかもしれない。プライドを傷つけられ、怒りに燃えたジョージアは、自分の能力を証明しようと立ち上がった。
  • 見えない波紋
    4.0
    スザンヌは夫と安定した結婚生活を送っていた。ある出会いが彼女の心を波立てるまでは。旅行者夫婦が近くの砂漠で命を落としたことから、その親族だという有名なワイン会社の御曹司リース・カルーが町に来たのだ。目と目が合った瞬間に、静かに、だが強烈に惹かれあう二人。リースに激しく求められて、スザンヌの体に奇妙な痺れが走る。でもこんなの間違ってる――乱れる想いを殺し、やみくもに彼を拒んだ。再び始まる平穏な日々のなか、知らぬ間に見えない波紋は広がる。流産。最愛の夫の突然の病死。そしてスザンヌに訪れる、運命の再会。だが皮肉にも、リースの傍には、既に美しい婚約者が寄り添っていた。
  • 情熱のマスカレード
    4.0
    有名実業家の愛人の娘として生まれたバーナデッドは、後ろ指をさされて育ちながらも長年の夢を叶え、医師となった。その年の誕生日、彼女のもとに贈り主の名前のない花束が届いた。誰から?疑問を抱いたまま出掛け、一人の男と鉢合わせした。ダントン──6年前、思わせぶりな言葉で惑わせておきながら、私が懸命に語る理想を嘲り、翌日にはほかの女と去っていった男。彼は変わらぬ不敵な笑みを浮かべ、仮面舞踏会へと誘ってきた。“君が僕を見つける前に、君を見つけてみせる”と言って。彼をひざまずかせてやるわ!彼女は挑戦を受けて立った。
  • 最後のおおいなる情熱
    4.0
    「君に会いたいんだよ、アン」7年ぶりのサディからの電話に、アンの鼓動が一瞬止まった。理由も告げずに突然姿をくらましておいて、今さらどういうつもり?いまや彼はイギリスを代表する一流の劇作家としてもてはやされ、彼と美女のスクープが紙上を賑わすこともめずらしくない。サディの真意を知りたくなったアンは彼を訪ねるが、本心を聞き出せないまま、サディの誘惑の罠に再び落ちてしまう。やがて妊娠に気づいたアンは、彼と一緒に喜びを分かち合った。だがなぜか彼はまたしても一方的に彼女を置いて姿を消したのだった!そのときアンは初めて知る──彼が隠し続けてきた重大な秘密を。■ヒーローが長年隠し続けてきた重大な“秘密”がファンの間で物議をかもした、人気作家エマ・ダーシーの1993年刊行の衝撃作!
  • シンデレラの出自
    4.0
    彼に話すしかない――ロージーは重い気分で決意した。私は妊娠している。相手は清掃の仕事で行った先の社員、アレックス。生まれて初めて味わった、めくるめくような夜の結果だった。でも、あれっきり、アレックスは姿を現さなくなった……。ロージーは彼が勤める企業を訪れ、受付で面会を求めた。すると、そういう名の社員はいないと言われ途方にくれるが、しばらくして、どういうわけか重役室へ案内された。そこにいたのはアレックス! いえ、アレクシウス・スタブローラキス。この企業の経営者。なぜ、身分を偽ってまで私に近づいたの?やがて彼の口から、ロージーの出自に関する信じられない話が語られた。■L・グレアムの最新作。天涯孤独のロージーの初恋は、権力と繊細さをあわせ持つギリシア人実業家との出会いで始まりました。亡き養母の看病に忙しく、男性とかかわる機会もなかった無垢な彼女が、翻弄されながらも心に秘めた情熱を熱く燃やす極上ロマンスです!
  • 隠された甘い果実
    4.0
    「今夜のパーティには誰と一緒に行くつもりなんだ?」想いを寄せる社長ジェームズにからかうように問いかけられ、ルーシーは屈辱のあまり、ボスをきつくにらみつけた。有能さが取り柄の秘書に、連れてくる男などいるはずがない――ジェームズがそう考えているのは明らかだ。ルーシーは見返したい一心で、ハンサムなゲイの親友に頼みこみ、その夜、パーティ会場に彼を同伴して颯爽と乗りこんだ。そして、ジェームズが呆気にとられたのを見て溜飲をさげるが、なぜか彼はひどく不機嫌になってしまい……。
  • 愛のダイナマイト
    完結
    4.0
    「君が必要なら、僕は世界中どこからでも駆けつける」。別の道を進もうとしたジェインに、夫のダンは言った。魅力的な夫の影だった時から2年…。今やジェインはドラゴン・レディと呼ばれ、自立した女性として働いている。だが、仕事の為、彼を呼ばざるを得ない状況に!ふっきった筈なのに、彼の声に胸の鼓動は高まり…!!
  • 運命の潮
    完結
    4.0
    「シドニー1のプレイボーイを誘惑しろですって!?」その危険な男-“ニック”に妻を奪われたという従兄弟の頼みで、カイラは一肌脱ぐことに。ニックを骨抜きにして妻をとり戻す計画だ。だがパーティの夜、カイラは身も心も焦がす運命の相手と出会ってしまう。まさかそれが、“ニック”だったなんて!
  • シークのいざなう夜に
    完結
    4.0
    政情不安が囁かれるジンバブエに住む姉夫婦と落ち合うため、ザンジバルを目指してひとり旅をしていたエミリー。しかし、クルーとして働けばただでヨットに乗せてくれるという、フランス人商人の甘い誘いにのったのがすべての間違いのもとだった。なんと彼は麻薬の密売人で、その正体が露見するなり、自分を捕らえたシークにエミリーを差しだしたのだ!いくら自らの潔白を主張しても、シークは彼女を売春婦だと誤解したまま。豪華な宮殿で囚われの身となったエミリーは!?
  • 再会のクリスマスから
    完結
    4.0
    ロウィーナは夫フィルの勤務先を訪れていた。フィルの浮気相手エイドリアーナと対決するために。エイドリアーナは夫の同僚だった。とにかく彼女と話をしてみよう。悲愴な決意のもと、会社に足を踏み入れるなり、もっとも会いたくない人物に出会ってしまった。キア--夫の会社の社長であり、過去に彼女を捨てた男。11年前、キアは彼女の兄とともに事故にあい、兄は亡くなり、キアは生き残った。それだけでなく、なんと彼はフィルが浮気していることを知っていた!
  • 冬のウエディング
    4.0
    仕事ぶりは一流だが、容姿は小太りで地味な看護師……。医師たちのそんな話を耳にして、エミリーは憤慨した。しかも“小太りで地味”と言ったのはユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医で、みんなの憧れだった。彼を手伝って難しい手術をこなすうち、少しは打ち解けられたけれど、自分の容姿についてのエミリーの引け目は、決してなくならなかった。ところが、病院でダンスパーティが開かれた夜、パートナーにないがしろにされて打ちひしがれるエミリーを助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。そして教授へのわだかまりがようやく溶け始めたとき、エミリーは彼から思いもよらない申し出を受けることになった。■オランダの秋から冬へ。今回ベティ・ニールズがお贈りするのは、移ろう季節の中で徐々に深まっていく、恋人たちの愛の絆の物語。古い館で祝うクリスマスや新年の様子とともにお楽しみください。
  • 愛の使者のために
    4.0
    友人の出産祝いで産婦人科医院を訪れたジャックは、そこで思いがけず、かつての恋人ニーナと鉢合わせした。8カ月前、ジャックの子供嫌いが原因で二人は諍いになり、口論の末、ニーナは彼のもとを去っていったのだ。忘れられずにいた最愛の人を前にしてジャックは呆然とするが、一方のニーナは何も言わず、怯えた様子で彼の脇を過ぎていく。なぜニーナがこんな場所に? しかも、入院患者の服を着て。まさか……ある可能性が頭をよぎり、彼はニーナを追いかけた。一度は失ってしまった大切なものを、その手に取り戻すため。

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  • 花嫁は大地に輝く キング三兄弟の受難 I
    4.0
    ★もう男なんてうんざり。私のことは放っておいて。★ほかの女性との結婚を決めたうえに、愛人関係を迫るような男を愛していたなんて。恋人だった上司に裏切られたミランダは、過去を断ち切り新しい人生を築くため、奥地での仕事に飛びついた。だが目的地でミランダを待ち受けていたのは、雇い主の長男ネイサンとの運命的な出会いだった。もう恋愛はたくさん。たとえネイサンみたいに魅力的な人が相手でも・・・・・・。そんなミランダの気持などお構いなしに、ネイサンはことあるごとに彼女を誘惑しようとする。そればかりか、彼はミランダをお金で自由になる人間だと思っていた。
  • 六人目の花嫁
    4.0
    親友の結婚式でブライズメイドを務めたタミーは、パートナーとして組んだ花婿の付添人フレッチャーに魅了された。彼は天才的頭脳で事業を成功に導き、巨万の富を築いた億万長者。しかも親友が言うには、傲慢なプレイボーイだという。実際、タミーに向けられた彼のまなざしはとても情熱的で、思わずその暗黙の誘いに応えたくなるほどだった。けれど、彼が求めているのが一夜限りの関係なのは明らかだ。その唇から愛の告白や約束の言葉がこぼれることはないだろう。だからタミーは愚かな夢は捨て、きっぱりと彼をはねつけた。まさか二人目の親友の結婚式にも彼が現れるとは思いもせずに。■親友同士の六人の女性は、仲間の誰かが結婚するときはブライズメイドを務めるという固い約束を結んでいました。そしてタミー自身の恋模様は……? ハーレクインを代表する作家エマ・ダーシーの作品は現在ハーレクイン文庫からも刊行されています。
  • 彼が結婚する理由 ラミレス家の花嫁 I
    4.0
    「木曜のプレミア試写会には、ぼくがエスコートしよう」突然のニックからの申し出に、テスは動揺した。彼とは仕事上の関係に徹するようにしてきたのに、なぜ?しかもニックは、公然とテスと腕を組んで赤絨毯を歩くために、いまの女性関係まで整理すると言うのだ。戸惑うテスの脳裏にある考えがよぎり、彼女は凍りついた。まさかニックは、知ってしまったの?わたしが子どもを産んだことを。たった一夜の情事でできた、彼の子どもを……。
  • あなたと過ごす夜
    4.0
    ニコールは母親と共同で経営するダンススクールの講師。巨額の債務で経営は行きづまり、破綻寸前にまで追い込まれていた。金策も尽きた夜、気晴らしに行った開店したばかりのクラブで、彼女は、かつての恋人クインと思いがけない再会を果たす。もう一度君が欲しい――その誘いは彼女にあることを思いつかせた。私の体を差し出す代わりに、彼に借金を肩代わりさせたら?以前、クインは私よりもお金を選び、私の心をずたずたにした。その彼が巨万の富を築いたなら、今度は私が彼を利用する番よ。「願いを聞いてくれたら、あなたとベッドをともにしてもいいわ」ニコールの提案に、クインの目は欲望の陰りを帯びた。★ハーレクイン・ロマンスの大人気作家エマ・ダーシーが描く、シドニーを舞台にした情熱の物語です。甘く危険な復讐劇の先にどんな結末が待っているのか、たっぷりとご堪能ください。★
  • 虹色のシンデレラ
    4.0
    エリンは売れっ子の童話作家だが、大のマスコミ嫌いで、その素顔を知る者は少ない。ある日、公園で子供たちにおとぎ話を聞かせていると、輝くブルーの瞳の、りりしい男性が目に飛びこんできた。エリンには彼が王子様に見えた。世間にうとい彼女は、彼が大富豪のピーター・ラムジーだとは知らなかったのだ。そして、エリンに興味をそそられて声をかけたピーターも、彼女が自分に劣らず有名人だとは思ってもみなかった。何も知らずに出会った二人は純粋に惹かれ合う。しかし、互いの素性がわかったとき、その関係は終わりを迎えた。★R~2278「奪われた祝福の夜」の関連作をお届けします。シャーロットの兄ピーターにも、幸せは訪れるのでしょうか?★
  • 幸せを演じて
    4.0
    新進気鋭の女優クロエは、華やかな舞台の裏で孤独を抱えていた。ステージママとして有名な彼女の母親は、娘よりもお金を愛し、脚本家の夫はクロエに関心すらなく、秘書との情事に忙しい。ある日、パーティ会場で夫の浮気相手から暴言を受け、突然クロエの中で何かが音をたてて崩れた。だがその瞬間、力強い手が彼女を支えた。プロデューサーのマックスだ。彼はクロエを介抱しつつ、見事な早技で問題の処理にあたると、当面の間、クロエの生活を援助したいと申し出た。業界でも有名なプレイボーイの彼が、なぜ私にそこまで?クロエは疑問を感じながらも、わき上がる甘い興奮を抑えきれなかった。■大人気作家エマ・ダーシーの最新作です! 支配的な母親や薄情な夫の呪縛に苦しめられているクロエ。そんな彼女に救いの手を差し延べてきたマックスは、真の勇敢な“白騎士”なのでしょうか?
  • ルール破りの恋
    4.0
    有名な歌手でありながら、スキャンダラスな亡くなり方をした母。以来アンは、娘であることをひた隠し、ひとり地道に暮らしている。セクシャルハラスメントが原因で退職したものの、オーストラリア屈指の実業家、マシューの個人秘書として採用された。その初日、“ぼくに恋をするな”と釘を刺される。確かに彼はセクシーな外見の持ち主だけれど、誰がこんな自己中心的な男に惹かれるものですか。ボスの傲慢さに手を焼きながらも、充実した日々が始まった。そんな矢先、なんと彼の妹によって秘密が暴かれ、アンは窮地に立たされる。彼女を見るボスの目も変化して……。■秘書のアンにとって新しいボスとの職場での相性は良好そのものでした。ところが、いったんほころびが入ると……? テンポよく、情熱的な作風で大人気のエマ・ダーシーの作品をお届けします!
  • 裏切りの花束
    完結
    3.8
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】秘書ケイトリンはボスのデーヴィッドと、上司と部下であると同時に恋人同士だった。出会いは4か月前。やり手な上に魅力あふれる彼にケイトリンはまたたく間に夢中になった。しかし彼が彼女に求めていたのは、あと腐れのないひと時の甘い情事だけ。ふたりの間の距離は永遠に縮まることはないのだ。「彼にとって私は有能な秘書と欲望のはけ口でしかないの――?」このままではこの関係に未来はない。ケイトリンは一縷の望みを託してある賭けに出るが…!?
  • まやかしの社交界
    3.8
    壮麗な屋敷に住み、宝石や華やかなドレスを身にまとい、とびきりハンサムな夫の横で微笑を浮かべる。傍から見れば、ジアンナほど幸せな女性はいないかもしれないが、真実は違った。ジアンナたちの結婚は、両家がともに築いた会社を維持するための便宜結婚にすぎない。彼女のほうは夫フランコに十代のころから恋心を寄せていたのに、フランコにとってジアンナは、見せかけの妻でしかなかった。それでもいいと、ジアンナは自分に言いきかせてきた。こうしてフランコの隣に一生いられるのだから、と。しかし、ある女性の出現が状況を一変させた。★実力派作家ヘレン・ビアンチンが、夫に片思いしつづけるヒロインの切ない恋心を描きます。本作は彼女にとって記念すべき50作目。巻頭に特別メッセージが入っています。どうぞお楽しみに!★
  • 愛の残照
    完結
    3.7
    長く病を患ったシングルマザーのキャリーは、最愛の息子を福祉事務所に取られてしまった。途方に暮れる彼女の脳裏に浮かんだのは息子の父親のドミニク・サベジ。8年前キャリーは彼を心から愛したが、彼に婚約者がいると知り泣きながら身をひいた。キャリーは遊び相手でしかなかったのだ。けれど、今頼れるのは富と権力をもつ彼だけ。藁にもすがる思いで、彼女はドミニクのもとへ向かった。そこで再会した彼の提案に息をのむ。私を妻のいる家に住まわせるですって…?
  • 愛の使者のために
    完結
    3.7
    8か月前、最愛のニーナに突然別れを告げられ、喪失感を抱えながら過ごしていたジャック。次に彼女を見かけたのは、なんと産婦人科病院だった! ニーナを諦めきれないジャックは、確信とともに誰の子であるか彼女に迫る!! しかし、無骨な職人肌のジャックが子供嫌いであることを知っているニーナは、彼を信用しきれず、強く拒絶してしまうのだった。かたくななニーナに愛を証明するため、ジャックは初めて触れる我が子相手に奮闘を開始する。すべては愛のために…!
  • 愛は記憶のかなたに
    3.7
    コンピュータ・プログラマーのジョーは仕事の依頼を受け、その会社の社長との面会に赴いて思わず全身が凍りついた。マイケル・ハンター――三年間、かたときも忘れることのなかった人。三年前、妹が妊娠させられたと聞き、ジョーは相手の男性を訪ねた。その男性のいとこであるマイケルが、話をつけると約束してくれたが、翌日ジョーを訪ねてきた彼は前日とは態度を一変させ、妹をなじった。そのまま帰りかけたマイケルを追いかけ、妹は車に轢かれて即死した。事故だったとはいえ、最初に彼を信じてしまった自分が呪わしい。ジョーは憎悪に目をきらめかせながらも、なぜかわいてくる熱い思いを持てあまし、その場に立ち尽くした。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2500号を迎えることができました。その記念として、未邦訳だったエマ・ダーシーの初作品をお届けします。ご堪能ください!
  • 灼熱の恋
    3.5
    あの男は……間違いない。ギャレス・モーガンだ。豪州最優秀デザイナー賞の授賞式で、アリーダは凍りついた。ギャレス。5年前、私が愛し、すべてを捧げた男性。でも彼は、私を一時の情事の相手としか見ていなかった。あれから一人で産み育ててきた息子の存在を彼は知る由もない。苦い思い出に唇を噛みしめるアリーダのもとに、ギャレスがやってきて、悪びれもせずダンスを申し込んだ。私がどれほど傷ついたか、今こそ思い知らせてあげるわ!アリーダはゆっくりと席から立ち上がった――。
  • 氷雨降るハーグ ベティ・ニールズ選集 1
    3.5
    唐突なプロポーズ――それは、あまりに悲しい恋の結末。 ロンドンの聖モード病院で働くオクタヴィアはある日、勤勉な仕事ぶりを買われ、出張看護の命令を下された。地中海めぐりのソクラテス号に乗船しろというのだ。船上で彼女は、かつて病院にけが人を運び込んだ男性と再会する。そのとき彼は“必ずまた会う”と自信満々に言い、オクタヴィアの脳裏にその姿を刻みつけたのだった。オランダの医師だという彼とともに船で過ごすうちに、無愛想だが親切な彼にオクタヴィアは心惹かれるようになる。だが航海が終わったとき、彼がもたらした残酷な仕打ち――それは愛のかけらもない、便宜的な結婚の申し出だった! ■「君に恋しているふりはできないが」と、ルーカス医師はあまりにむごい言葉とともにプロポーズします。オクタヴィアの返事はいかに……? 伝説のロマンス小説家ベティ・ニールズが描く、心がほっこり温まる珠玉作です。
  • メディチ家の薔薇は白く
    3.5
    壮麗な館に住むイタリア貴族の末裔たち。 その愛の嵐に巻き込まれ……! ヴェネチアの北にある小さな村、カステルファルコーネ。村の中心に立つ壮大な館に滞在するスザンヌは、激しく後悔していた。知り合って間もない友人の誘いを軽く受け入れたばかりに、高貴な家系の陰で渦巻く複雑な愛憎関係に巻き込まれてしまった。一族の皆が何かしらの事情を抱えているようだ。特に友人の従兄マッツァーロに紹介されたときの驚きといったら!マッツァーロは館の当主でもあり、伯爵の称号を持つ。事故がもとで体と顔に傷を負い、杖にすがって歩く身だった。暗く陰る彼の瞳に、スザンヌは一瞬で心を奪われた。自身を絶望の淵に突き落とす恋の前ぶれだとは、予想だにしなかった。■イタリア人伯爵への叶わぬ恋をテーマにした伝説的作家アン・メイザーの佳作です。由緒ある館を舞台に繰り広げられる複雑な人間ドラマ、さらにお互いを狂おしく求めながらも一線を越えられない大人の切ないラブストーリーをお楽しみください!
  • 非情な結婚
    3.5
    姉の結婚式でギリシアへ向かう途中ドバイに立ち寄ったティナは、ティールームで後ろの席から聞こえた声に身を固くした。まさかアリがここに?ああ、どうしよう!アリとは18歳のときに出会い、ひと目で恋に落ちたものの、彼は3カ月で私に飽きてギリシアへ帰っていった。初めての恋に破れて傷ついた私は、その後モデルのキャリアも捨て、ようやく今は平和な暮らしを手に入れたのだ。もう2度とアリのような男性に人生を狂わされたくない。ティナはそっと席を立つが、結局、数年ぶりに対面することになる――彼に決して知られてはならない大きな秘密を抱えたまま。■せつなすぎる再会の物語をエマ・ダーシーがギリシアを舞台に描きます。華やかな世界も存分にお楽しみください!
  • 薔薇のキューピッド
    完結
    3.5
    庭に薔薇が咲き誇る美しい屋敷ローズクリフ。今日は新しい当主を迎え入れるため、使用人たちが準備に追われている。そのなかのひとりマギーは少しナーバスだった。やさしかった亡き主ヴィヴィアンの言葉「私の孫ボウが君の王子様なんだ」―――そんな展開あるわけがない。だって私の過去は―――。やがて雄々しい探検家ボウ・プレスコットの帰郷で湧く屋敷。マギーは息を呑んだ。彼の美しさに。そして自分を睨みつける、深いエメラルドの瞳に浮かんだ拒絶と蔑みに!
  • 買われた結婚
    完結
    3.5
    有能なキャリアウーマンのサニーは、本社会議に出席するためラスベガスを訪れた。婚約者のデリクも一緒だったが、ギャンブルにのめりこむ彼に失望し、サニーは思わず指輪をつき返してしまう。その時だった、本社の最高経営責任者ブライス・テンプラーが声をかけてきたのは。大富豪でプレイボーイ、マスコミをも騒がす彼に、ディナーに誘われるなんて!?夢のようなもてなしとキスを受け、サニーはブライスに心を許してしまうが、そのすべては仕組まれた罠だった…!
  • 身代わりのシンデレラ
    完結
    3.5
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】「君を迎えに来たんだ、イザベラ。祖父が会いたがっている。」突然目の前に現れたゴージャスなイタリア人ダンテの言葉に、ジェニーはパニックに陥った。どうしよう!? 本当は私、イザベラじゃなくてジェニーなのに――!! 実は、ジェニーは仕事を得るため罪と知りながら、交通事故で亡くなった親友イザベラの名前を借りていたのだ。真実を知ったダンテは冷たく言い放った。「刑務所へ入りたくなければ、イザベラとしてイタリアに来たまえ!」彼は強引にジェニーを連れ出して…!?
  • 公園のベンチで
    完結
    3.5
    未婚の母スーザンは3歳の娘を連れ、シドニーに来た。よく行く公園でできた友人デイブ。格好はボロでも、彼と彼の犬は母子にとって心安らぐ存在だ。就職したスーザンは勤め先の弁護士から求愛される。魅かれつつも戸惑う彼女にデイブは言った。「今夜君を上流社会のパーティに連れて行く」彼は何を考えているの…?
  • 愛を知った悲しみ
    3.5
    ばら園を経営するアイビーは、画家である母の個展会場で、一人の男性に目が釘づけになった。ジョーダン・パウエル――大富豪で最も価値ある独身と言われる男。優雅な物腰とセクシーな体にはうっとりとなるけれど、つき合う女性に飽きるたびに私の農園に別れの花束を注文し、その数が尋常でないことは私だけが知っている。だが嫌悪の気持ちを抱きながらも、抗うことなどできず、アイビーは気がつくと彼と情熱の夜をともにしていた。翌朝、連絡先も告げずにベッドを抜け出したことが思いがけぬ事態を招くとは想像もせずに。■セクシーで起伏に富んだストーリーで大人気の作家が、一夜の情事から始まる運命の恋を描きます。
  • ムーン・リバーをあなたに
    3.5
    フルールは親友の田舎の豪奢な屋敷で過ごす休暇を楽しみにしていた。ところが、正門を探して広大な敷地をさまよい歩いているとき、敷地の管理人らしき男に見咎められ、ぶしつけに追い払われてしまう。しかも腹立たしいほど高慢なその男は、親友の兄セバスチャンだった!普段は彼しか暮らしていないこの屋敷に滞在し、しばらくのあいだ静養することを決めたばかりなのに……。けれど、領地の管理で忙しい彼と顔を合わせることもないだろう。そう思い直していた矢先、親友が兄に話しているのを偶然耳にする。“フルールの相手をしてあげて、そうすれば元気になるから”と。気まずさと恥ずかしさに頬を赤く染めたとき、彼はフルールに気づいた。
  • 鏡の中の迷宮
    3.5
    天涯孤独のクリスティは亡き養父母の思い出をたどるため、二人がハネムーンを過ごしたパリの高級ホテルを訪れた。自分が他の客に比べて見劣りする服装をしているのは確かだが、それにしても従業員たちが彼女を見てうろたえる様子は不可解だ。ふとロビーを見回すと、気品と男らしさが漂う男性に目が留まる。気づけば、まるで彼を知っているかのように強烈に惹きつけられ、そばの女性に嫉妬すら覚える不思議な感覚にとらわれていた。すると突然、彼が振り返って怒りも露わにクリスティを凝視した。初めて会う人なのに、いったいなぜ私をそんな目で見るの?
  • 憧れのウエディング
    完結
    3.3
    ジョアンナは自分の心を整理するため、2度と会わないと誓った元夫のロリーのもとを訪れた。誠実なBFにプロポーズをされたものの、心の片隅に居座る元夫の影が消えなかったから…。ロリーは経営者として成功したようで、自信に満ちあふれていた。再婚することを伝えると、彼はセクシーな目でこちらを見つめ言い放った。「花嫁にお祝いのキスを贈ろう。」ジョアンナは、強引なキスに抗えなかった。それどころか、胸のうちに熱く震えるような欲望が湧きあがり――。
  • ひとりぼっちの狼
    完結
    3.3
    「強い男になって必ず君を迎えに行く」ベスの幼い恋は大人たちの事情で悲しく散った。あれから10数年、約束は半分だけ果たされた。少年だったジェイミーはオーストラリアで成功し絶大な力を持ったのだ。しかし成長したベスがジェイミーに会いに行くと、彼はベスを見知らぬ下心ある女と勘違いして強引なやり方で抱いたのだ。ショックを受けたベスは彼に別れを告げるが、ジェイミーは彼女を追ってきて、資金面で困っていたベス一家の牧場を落札し…!?
  • ひとときだけの恋人
    3.3
    広告代理店に勤めるデイジーは、華やかな人々が集うイベント会場で上司のリンダが投資アドバイザーのイーサンに媚びるのを見かけた。イーサンはメディアにも頻繁に登場する有能なアドバイザーで、女優たちとも浮き名を流すゴージャスな男性だ。だが、明らかにリンダにうんざりした彼がデイジーに話しかけ、憤慨したリンダにその場で解雇されるはめに陥ってしまった。両親が経済的に困窮している今、仕事を失うわけにはいかない。そもそも、軽々しいプレイボーイが私をからかったせいなのに。イーサンに怒りをぶつけたデイジーは、返ってきた言葉に耳を疑った。「お詫びに、僕の家の面倒を見る仕事を提供しよう」■あまりに身分の違う恋に悩むヒロインの姿を情熱的に描きます。
  • 幸せの蜜の味【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    初恋の人のプロポーズは、私を愛したからではなかった。 冷淡な家族に虐げられて育った、5人姉妹の末っ子リー。とりわけ、企業帝国に君臨する父は家でも権力を振りかざし、標的はいつも、美しい母や姉たちではなく冴えないリーだった。その父が亡くなり、家を離れていたリーも6年ぶりに帰郷する。とはいえ歓迎はなく、母も姉も“遺産目当て”となじるばかり。そんな彼女に、ただ一人声をかけてくれたのがリチャード――リーの初恋相手で、父の後継者と噂される敏腕実業家だ。なぜ彼は優しくしてくれるの? 訝るリーに、彼は言った。「結婚してほしい。君でなければだめなんだ」 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 買われた結婚
    3.0
    ■私は子供を産むために選ばれた女。彼に愛されることを願っても無駄なのだ。■大企業の最高経営責任者(CEO)ブライス・テンプラーは、気ままな独身生活を謳歌していたが、ついに結婚を決意した。重病で余命わずかな父親に、妻をめとって子供をもうけなければ会社の経営権を剥奪すると脅されたのだ。しかし、ふさわしい候補者はなかなか見つからない。そんなとき、ブライスは本社会議で一人の女性に出会った。サニーという名の、明るくて温かい女性だ。ブライスは彼女を密かに花嫁候補と決め、夕食に誘った。だが、サニーは雲の上の男性から招待されておじけづき、今にも逃げ出してしまいそうに見える。ブライスは自分に言い聞かせた。事を急ぎすぎるな!ゆっくり説得して、僕との結婚に同意させるんだ。
  • 脅迫結婚
    3.0
    ■本当はまだ彼を愛している。だから、彼のとんでもない提案に従うしかなかった。■イモジェンは十八歳の時、ドラッコと婚約した。十歳年上で、亡き父の右腕とも言われていたドラッコは、子供のころからイモジェンの憧れだった。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、義母がドラッコとのただならぬ関係をほのめかし、それを否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。四年後、一度は放棄した父の遺産がどうしても必要になり、イモジェンは弁護士と連絡をとって故郷に帰ることにする。待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放った。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として、君にはぼくの子供を産んでもらう……」
  • 運命の潮
    3.0
    10歳で孤児になったカイラは、伯父一家に引き取られて育った。ここ数年海外で暮らし、5年ぶりに帰国して従兄に連絡すると、思いもよらない頼みごとをされてしまった。家出した妻を取り戻すために、ある男を誘惑してほしいというのだ。わたしは異性を惹きつける手管なんて、まるで知らないけれど……。言われるままに出席したパーティーで、ニックと名乗る大富豪と出会い、カイラは誘惑すべき男のことも忘れ、生まれて初めて恋におちた。そして会場を抜け出し、めくるめく一夜を過ごした翌朝、カイラは衝撃の事実を知る――従兄の妻とニックの電話を漏れ聞いて。「君の言うとおりにした。昨夜彼女は、僕のベッドにいた」 ■エマ・ダーシーをきっかけにハーレクインの世界にはまったファンは数知れず。ヘレン・ビアンチン、ミランダ・リーに並び称される豪州出身のロマンスの大家による、シンデレラ・ストーリーをお贈りします。カイラは運命の人と“幸運の潮”に乗れるのでしょうか?
  • 脅迫結婚【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    イモジェンは18歳の時、ドラッコと婚約した。10歳年上で、亡き父の右腕だったドラッコは、子供の頃からの憧れの人。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、ドラッコとのただならぬ関係をほのめかす義母の言葉を否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。4年後、一度は放棄した父の遺産が必要になり、弁護士に連絡をとってイモジェンは帰郷することに。だが、待ち合わせ場所に現れたのは――ドラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放つ。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として僕の子供を産んでもらう」 ■ベスト・ブック・オブ2003と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。2011年に亡くなったロマンスの女王、ペニー・ジョーダン。彼女が得意とする、傲慢な年上男性に憧れるピュアなヒロインの初恋物語をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋がよみがえる島で【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    父の死後、ペイジは妹とふたり、叔母の家で貧しい暮らしに耐えていた。ある日、再会したのは、ギリシア海運王ニコラス・ペトロニデス――4年前、18歳だったペイジがひと目で虜になり、純潔を捧げた男性。夢の日々を過ごし、その後悲嘆のどん底に突き落とされるとも知らず。彼は資金難の父の事業に投資するふりをして近づいてきただけだったのだ。あんな仕打ちをした彼が、なぜ今になって現れたのだろう?「友人の娘の家庭教師としてギリシアに来てほしい」ニコラスの言葉にとまどうペイジだったが、折悪しく妹の非行が叔母の逆鱗に触れて家を追い出され、やむなく仕事を引き受けることに。二度と彼に心を奪われてはいけない。ペイジは固く胸に誓うが……。 ■ベスト・ブック・オブ2001と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。多くのベストセラー作家が憧れる、ロマンス小説の世界では伝説的な存在のアン・メイザー。年上のギリシア人大富豪との愛憎相半ばする再会の物語をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 近づかないで
    3.0
    私は彼を愛してる。あなたと踊ったのは彼にあてつけたかったから。■誰もがうらやむような婚約をして三カ月。幸せの絶頂にあるはずなのに、ロリスの気持ちは浮き立たない。フィアンセのマークもずっとご機嫌ななめだ。その理由はわかっている――彼女が体を許そうとしないせいだ。なぜイエスと言えないのだろう。結婚の意思は固いのに。マークも出席するパーティに、ロリスは遅れてしまった。彼はブロンド美人と踊っていて、ロリスを無視する態度に出た。茫然とするロリスの耳に、低い魅力的な声がささやいた。「踊っていただけますか」彼女が応じたのはマークへのあてつけでしかなかった。だが早めに彼を追い払えなかったことが、運命の歯車を狂わせる。その男ジョナサンは、ある意図を持って彼女に近づいたのだ。
  • デイジー・メイ【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    ジュディの夢は、造園コンサルタントとして成功すること。だが、淡い金髪に大きな青い目、女性らしすぎる体つきのせいで、能力を正当に評価してくれる顧客にはなかなか巡りあえずにいた。今日もまた、訪問先の大邸宅で庭師らしき男性にからかわれ、ジュディはその庭について率直な意見を述べて応戦する。真剣に耳を傾ける彼に、思いがけず好感を持つジュディだったが、そのときの彼女には知るよしもなかった。目の前の男性が決して手の届くはずのないセレブリティ、高名な建築家であるマルコム・スチュアートだということを。 *本書は、初版ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過去への扉
    3.0
    幼くして死に別れた母のことをもっと知りたい――レブルはその一心で、亡き母の思い出の場所だったという、デイヴンポート・ホールを訪れた。屋敷の主の伯爵ヒューは、若くて長身の見目麗しい男性。彼は、兄夫婦が遺した姪の世話にほとほと手を焼いているらしく、冷淡と言うほかないような態度で少女に接していた。周囲から疎まれ、意固地に心を閉ざす幼い少女の姿に、レブルは天涯孤独だった昔の自分を重ね合わせた。そして衝動的に、1週間屋敷にとどまると申し出るが……。
  • 涙の婚約指輪
    3.0
    頬に傷跡が走る厳しい雇い主、彼が提案した見せかけの結婚とは?■チェシーの父は事業に失敗し、罪に問われたまま急死した。何不自由なく幸せに育った大きな館は人手に渡り、彼女は館の新しい持ち主に、家政婦兼秘書として雇われた。その雇い主マイルズは、かつて著名なジャーナリストだったが、危険な場所の取材で九死に一生を得、顔にも体にも傷を負っていた。今はミステリー作家としてベストセラーを次々に出している。チェシーは、使用人用の棟に住まわせてもらいながらマイルズのもとで働くことにも、ようやく慣れてきたと感じていた。そんなとき、初恋の人が帰ってくるという知らせを聞き、チェシーの心は激しくかき乱された。さらに同じ日、彼女はマイルズから、思いもかけない結婚の提案を受ける。その日を境に、チェシーの運命は急転回しはじめた。
  • シャンペン・マジック
    3.0
    レオは、信じられないほどハンサムでセクシーな男性だった。経営するレストランにレオが客として初めてやってきたときから、テリーは彼に強く引きつけられていた。そして、たぶん、彼も……。三度目にレオが店に来たとき、今日が運命の日だとテリーは悟った。その夜、二人は自然に結ばれた。それは想像を絶する喜びだった。こんな関係があってもいい。相手のことは深く知らないけれど、つかのまの至福が味わえれば、それでいい。問題はないはずだった。そう、テリーの身になにも起きなければ……。
  • 薔薇のキューピッド
    3.0
    両親の死後、ずっと面倒をみてくれた祖父が亡くなり、外国にいたボウは急遽帰国した。最愛の祖父の死もさることながら、遺言の内容が彼の心を乱していた。一年間は代々受け継がれてきた広大な屋敷に住むこと、そして、その間は家族同然の屋敷の使用人たちを雇い続けること。が、中に一人、家族同然とは言えない者がいた。乳母のマギーだ。子供のいない家に乳母とは! いったいどんな仕事をしていたんだ?屋敷にたどり着いたボウは、ようやくその謎めいた乳母と会った。炎を思わせる赤い髪、真珠のように白い肌、抜群のスタイル――ボウはたちまち熱くなった。いや、待てよ、もしかすると……。祖母は僕が結婚しないことを嘆き、子孫が絶えることを心配していた。ボウは思わず口走っていた。「君は妊娠しているのかい、マギー?」もしそうだとすると、これは厄介なことになるぞ!
  • 愛を信じないあなた
    3.0
    永遠の愛は必ず存在する。この一点は譲れない。■バカンスの旅から帰り、久々に出社したジョアンは、休んでいた間に勤務先の出版社が買収され、引き立ててくれた社長が追い出されたと知って激怒した。誰なの、そのにくらしいお金持ちは!それは、国際的な規模でさまざまなビジネスを展開する巨大企業の出版部門で、責任者はホーク・マレン。実業界の帝王マレン氏の孫息子だ。ジョアンは初対面から火花を散らして対立するが、ホークはなぜか彼女を重用し、高い地位に大抜擢する。とまどいを感じながらも彼の下で働くと決めたジョアン。が、それは危険な決断だった。ホークが求めているのは、仕事の才覚だけではなかったのだ。その男が彼女に提案したことは……。
  • 魅せられた富豪
    3.0
    受付係のスージーは会社の新オーナーでギリシア人実業家のレオスの 到着に怯えていた。以前、臨時に彼の下で働いたとき、二人は恋仲に なった――つかのまで終わった恋だった。9カ月後、スージーは彼の 子を密かに産んだ。妊娠を利用する女を忌み嫌うレオスには言えなか ったのだ。だが今、リムジンを降りた彼の目がスージーをとらえ……。
  • クリスマスイブの懺悔
    3.0
    明日はクリスマスイブ。そして4回目の結婚記念日。ベラはつらい思い出のつきまとうロンドンを離れ、妹と静かな休暇を過ごそうと、ウェールズのコテージに向かっていた。去年のイブ、ベラとジェイクの結婚生活は終わりを告げた。大富豪の実業家である夫は、仕事ばかりで妻を顧みないくせに、彼女が浮気していると誤解して家を出ていったのだ。ところがコテージに着くや妹が姿を消し、なんとジェイクが現れた。呆然とするベラに、彼も自分の妹から呼び出されたと言う。はめられた――! 雪が降り積もるなか、二人は無言で見つめ合った。今も胸にくすぶる憎しみと情熱を、互いに必死に隠しながら。■クリスマス。ハーレクインの作家たちが腕によりをかけて書きあげたロマンスの贈り物を今年もお届けします。2009年に亡くなった人気作家D・ハミルトンが描いたのは、すれ違いを繰り返す夫婦がたどり着いた、4年目の愛の物語です。

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  • 月夜の魔法/恋に落ちた天使
    完結
    3.0
    「ブラインド・デートだなんて…」キャサリンは、恋人を紹介しようとする妹のお節介にうんざりしていた。元彼との恋に破れた今は、新しい恋なんてできそうもないのに。だが、気乗りしないまま会った相手の名前を聞き驚いた。ザック・フリーマンですって? 映画のSFX分野では伝説的な有名人だわ。男性としての魅力も才能もあふれる彼に翻弄され、キャサリンは傷つきやすい心を隠したまま、彼とつきあい始めるが?(「月夜の魔法」)。「恋に落ちた天使」も同時収録。
  • キスはあなたと
    3.0
    ルーは父の再婚相手である義母と、義理の妹とともに暮らしている。愛のない家族に、家政婦のように家事のいっさいを任せられる毎日。そんな日々も、恋人のデイビッドと結婚すれば終わりを告げるはずだ。ある日、妹と父の会社の取引相手との間に突然婚約話が持ち上がり、急遽祝賀会が開かれることになる。だがその翌朝、妹は置き手紙を残して家を出た。「彼女は一人ではないんだ」手紙を手に茫然とするルーは、男性の声に振り向いた。アレックス――妹の婚約者だった男性。いったいどういうこと? もしかして……デイビッドが?■ハーレクイン・ロマンスのベテラン作家サラ・クレイヴンが、とてもキュートな恋物語をお届けします。恋人と幸せな家庭を築くことを夢見ていたヒロインのルー。ところが彼に裏切られ、妹の婚約者だった男性からの思わぬ提案を受け入れてしまいますが……。
  • ダイヤモンドは誘惑の石
    3.0
    ライザは常夏のランサローテ島で休暇を楽しんでいた。そのとき突然誰かに名前を呼ばれ、振り向いた彼女は凍りつく。ニック・メネンデス! 彼がどうしてここに?母親同士が親友なため、ニックのことは昔から知っている。ライザにとってニックは兄であり、英雄でもあったが、ある事件を境に2人の関係は最悪の形で砕け散ったのだ。ニックは6年前よりもさらに魅力を増していて、過去のことなど忘れたかのように、好意的な笑みを向けてくる。いつの間にか彼をうっとり見つめていたライザは、ニックの瞳に浮かんだ勝利の色に気づかなかった。
  • ふたりで作る明日
    3.0
    出張に行った恋人のケインから、3週間なんの音沙汰もない──従順な恋人を演じてきたリサだが、もはや我慢の限界だった。ケインはとてもハンサムで女心をそそる危険な男性だ。けれど会社経営者の彼にとって大切なのはあくまで仕事。まるで添え物のように扱われるリサは愛されている実感がなく、自尊心も傷ついていた。彼が私に求めているのは慰めだけなの?意を決してついにリサが別れを告げると、ケインは言った。「もう一度話しあおう。びっくりさせることがあるんだ」彼のずるさに反発を覚えながらも、リサの心は揺れた。
  • 密会は午後の七時に
    3.0
    得意の料理で母の日を祝おうと思っていたローラは、家族水入らずの場に父が客を呼んだと聞いて憂鬱になった。会計士の父は、破産企業の清算人として冷徹非道と言われる一方、家庭でも暴君のようにふるまい、家族はいつも苦労している。当の客は、父の右腕であるジェイクというやり手の男性で、父同様に容赦ない性格の持ち主ではないか、とローラは疑っていた。だが実際の彼は、俳優のような容姿に機知と朗らかさをまとい、ひと目で惹かれたローラは庭で彼とキスまでしてしまう。こんな気持ち初めて――純真なローラは歓喜に震え、夢中になった。彼の本当の目的も知らぬまま、秘密のデートを重ねたある日……。■ドラマティックな展開でページを繰る手が止まらない。そんな本を巨匠エマ・ダーシーがまた描き上げました。ローラの一途な想いを踏みにじる、冷酷な実業家ジェイク。ベテランの力量が発揮された一冊です。
  • 砂漠に消えた妻
    3.0
    ジャーファル国の王子アダンは秘書からの報告に我が耳を疑った。2年ほど前に砂漠へと姿を消し、亡くなったものと思われていた妻、イザベラの姿をハワイで見かけた者がいるというのだ。王位継承を間近に控えているアダンは、自らの目で確かめるために自家用機で現地に飛んだ。マウイ島のバーで歌手として活躍しているイザベラは、ある晩いきなり控え室に現れた男性の言動に衝撃を受けた。射抜くような黒い瞳に怒りを浮かべ、彼はこう言い放ったのだ。「今すぐジャーファルに帰るんだ。君の息子が待っている」■セクシーなストーリーで人気急上昇中のリン・レイ・ハリス。今回登場するヒーローは、アラブの王国の王子アダンです。愛の記憶を失った妻に再会したとき、彼がとった行動とは?
  • 愛の残照
    3.0
    長く病を患ったせいで、養育資格を問われたキャリーは、最愛の一人息子を福祉事務所に取られてしまう。途方に暮れるキャリーの脳裏に浮かんだのは、ドミニク・サベジ。8年前、当時19歳だったキャリーが心から愛した人だ。とはいえ、ドミニクにとっては二人の関係は遊びでしかなく、泣きながら彼のもとを去って以来、一度も会っていない。富と権力を持つあの人なら、この窮地を救ってくれるかも……。藁にもすがる思いで、キャリーはドミニクのもとへ向かった。彼には絶対に知られたくない、ある秘密を抱えながら。
  • 復讐は甘美すぎて
    完結
    3.0
    「無理よ!この仕事は受けられないわ!」出張パフォーマンス会社経営者兼シンガーのバービーのもとへ舞い込んできた依頼…。それは9年前、バービーを傷つけた初恋の人、ニックの誕生パーティーで歌うというものだった!-もう、あんな思いだけはしたくない!-ところが、そんなバービーに、親友スーがとんでもないアドバイス!「別人のふりをして彼を誘惑してから、こっぴどく捨ててやるのよ!」-そんなこと、うまくいくのかしら…!?-バービーの「甘美な復讐」が幕を開けた……!
  • 誘惑のハネムーン〈キング三兄弟の結婚III〉
    完結
    3.0
    歴史研究家ニコールが受けた依頼。それは、偉大なる挑戦に彩られたキング一族の歴史を本にまとめること。威厳あふれる依頼主イザベラ・キングの勧めで、果樹農園に向かった彼女を待っていたのは、恐ろしいほどの魅力に満ちた男性マット・キング。彼は疑いを込めたまなざしで言った。「君はお祖母様が選んだ、僕の花嫁候補だ。僕はその企みに乗るつもりはない」と…!?
  • ブラックジャックの誘惑
    3.0
    サリーの養父レオナルド・マグワイヤが亡くなり、悲しみにくれるサリーの前に、レオナルドの実子ジャックが現れた。レオナルドに捨てられた彼は実業家として成功し、他人の夢を壊す冷酷で残忍な男――通称ブラックジャックとして、恐れられる存在となっていたのだ。ジャックは父の負債を肩代わりし、サリーの愛する家族と屋敷を救済する契約を提案してきた。彼の目的はいったい何? 不安に震えるサリーに、彼は代償としてサリー自身を要求してきて――!?
  • 月の夜に愛して
    3.0
    イギリスの歴史ある小さな町に住むマリアンヌは、これからの生き方を模索するため、好きな歌を街角で歌って通行人に聞かせている。ある寒い雪の日、通りかかった裕福そうな男性が大金を彼女の帽子に入れてくれた。だがマリアンヌは、自分は物乞いではないと言って金を突き返す。その男性はマリアンヌが極貧の生活を送っていると考え、ほどなく彼女の前に再び姿を現した。エドゥアルド・デ・スーザと名乗った彼は、自分の家で住みこみの家政婦にならないかとマリアンヌに提案した。
  • 公爵のたくらみ
    3.0
    イゾベルは考古学者。シチリアの公爵の屋敷に滞在し、海底に眠る古代の宝物の引きあげ作業に携わっている。ある日、海中での調査中、ギリシアの神を思わせるたくましい男が貴重な金貨を盗むところを見とがめた。だが男は悪びれもせず、キスをしてくれたら返すと言い張るだけだ。こんなならず者にキスをしろですって?でも背に腹は代えられない。イゾベルは目を閉じた……。男は難なく唇を奪うと、再び海の中へと消えていった。そして屋敷の当主が初めて姿を現す晩餐会で、彼女は息をのんだ。キスを盗んだ男は、第十三代マンダラ公爵その人だったからだ。
  • キスまでの距離
    3.0
    会社員のテイはロンドンの瀟洒なアパートに女友達と住んでいた。友達が出ていき、ルームメイト募集の告知を貼りだした直後にやって来たのは不機嫌で無口な背の高い男性、マグナスだった。異性は断るつもりだったけれど、応募者は結局彼ひとり。仕方なく共同生活を始めたが、マグナスは画家だと言うわりには仕立てのいいスーツを着ているし、一度も作品を見せてくれない。そしてテイのデートに冷ややかな態度で口をはさんでくる。「昨日はクームズ社の御曹司、今日はフレイザー社の若手社長か」ちがうわ、いつもの私はこうじゃない。あなたが私を動揺させるから!★イマージュの大人気作家、ジェシカ・スティールが純真なヒロインを生き生きと描きます。テイは楽しいけれどときめきのないデート相手と、無愛想なのに魅力的なルームメイトの狭間で戸惑います。そんななか家庭の問題が浮上して……。最後まで目が離せません!★
  • 再会のクリスマスから
    3.0
    闘いもせずにあきらめたりしない。七年間の結婚生活と子供たちを守らなければ。夫からの突然の離別宣言をそのまま受け入れるわけにはいかないと、ロウィーナは夫の浮気相手に会いに、勤務先に出かけた。ところが会社に着くなり、最も会いたくない人物に出会ってしまった。夫の会社の社長、そして十一年前にロウィーナを捨てた男、キアだ。キアとロウィーナの兄は一緒に車に乗っていて事故にあい、兄は亡くなり、キアは重傷を負って、手術のためにアメリカに渡った。それきり連絡はとだえ、去年のクリスマスに再会したときには、世界がひっくりかえるのではないかというほどショックを受けた。それ以来、できるだけ彼から離れて暮らしてきたというのに……。近づいたらうっかり秘密を口にしてしまうかもしれない。三人の子供のうち一人は夫の子ではなく、実はキアの子だということを。
  • 愛はうつろいやすく
    3.0
    完璧に着飾った姿を鏡に映し、ヘレンはまたため息をついた。今夜こそ、はっきりとした返事をしなければ。この一年、コンビを組んで仕事をしてきたマックスは、プロモーターとしても男性としても一流で、申し分ない。彼からプロポーズを受けた女性なら誰だって喜びで舞い上がり、即答でイエスと答えるはずなのに……。今日はこれから、このクルーズ船上のレストランでマックスの誕生パーティーが開かれる。ヘレンの心は決まっていた。もうつらい過去は忘れて、彼と一歩前に進む時なのだ。だが会場である男性を一目見たとたん、彼女の決意は音をたてて崩れた。■Bエマ・ダーシーの1985年の作品を初邦訳でお届けします。豪華クルーズ船上で繰り広げられる、10人の男女の複雑に絡み合う愛憎劇――作家の真骨頂ともいうべき情感たっぷりのロマンスです!
  • 悲しみを知ったベネチア
    3.0
    上司がベネチアの国際的大企業にヘッドハントされ、能力を買われた秘書のベスも上司に同行することになった。だが出社して社長室に向かい、そこにいる男性を見て呆然とした。優雅なオフィスでほほ笑むのは間違いなくルカ!五年前、軍人だったルカに夢中になったものの、上流社会で育った私は身分の差を超えられなかった。彼を振り払うようにして別離を選んだが、その後父が亡くなり、今や私は日々の生活にも窮しているのだ。言葉を失うベスに、ルカは皮肉な笑みをたたえて言い放った。「金のために捨てた男に再会した気分はどうかな?」
  • シェヘラザードの嘘
    3.0
    ただ一人の肉親である姉夫婦のため、外科医のラリッサは処女のまま代理母となった。ところが、生まれてくる赤ん坊を見ることなく義兄は癌で亡くなり、姉もあとを追うように事故死してしまう。妊娠三カ月で独りぼっちになってしまった彼女は子どもの家族を捜そうと、義兄の故郷ビダリヤ国を訪れた。そこで彼女を待っていたのは、新しい勤務先の上司、ハンサムで優秀な外科部長のファレス・アル・ラシドだった。二人は一目で惹かれ合うが、ラリッサはその日のうちに事実を知る。なんてこと。彼はビダリヤの王子。そして亡き義兄の弟……?

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