是々非々の対応のための教養書
コロナに関しての分かっていることと分かっていないこと、明確なエビデンスは提示できなくともおそらく推測できること、を提示しており、巷にある歯切れの良い本とは異なり分かりやすさの面では劣る。ただ、事実や科学的態度に基づく真摯な対応の結果であり、実際に白黒つけられない事象に対して恐怖や楽観論を押しつけるのではないこと自体が誠実。コロナの現時点で事実や推測や誤解を示す本でもあるが、メディアリテラシーを鍛えるための本でもある。専門用語も専門家と非専門家の対談形式で噛み砕いて口語で説明があるのもわかりやすくて良かった。