ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • 可愛い男子が好きな女子必見!!
    200mの近距離で巻き起こるトライアングルラブ!!

    28歳、独身、彼氏ナシな主人公・吉家紬(きっか つむぐ)。
    彼女は両親が残してくれたタワーマンションで一人暮らしをし、在宅で和裁の仕事をしています。
    そんな彼女に仕事を回すのは、紬の高校時代の初体験相手・真霜知哲(ましも ちてつ)。
    真霜との初体験のせいで男性のヘタレ部分にときめくようになってしまった紬は、同じマンションに住む平良連太郎(ひらら れんたろう)が気になるように…。

    描くのは『菜の花の彼―ナノカノカレ― 』で重い愛のトライアングルラブを描いた桃森ミヨシ先生。
    今作では『菜の花の彼―ナノカノカレ― 』とは違い、軽快な物語展開となっています。

    初体験の1件以来10年間離れていた真霜ですが、紬の事を細かく気に留めており、いまだに紬のことが好きなのでは!?と匂わせる描写があったり、
    紬はそんな真霜の気持ちには気付かず、ヘタレ感が満載の年上男子・平良に積極的にいこうとします…。
    1巻で既に今後のトライアングル展開を予感させるシーンが散りばめられております。

    桃森ミヨシ先生の描く男性はとにかく色気が凄いです。
    照れた表情や憂いがちな表情…。
    思わずドキっとしてしまいます。

    女子と2人の男子の恋。
    今後どう展開するのか注目です!!

    2022年07月20日
  • 時は大正。
    他人の心の声が聞こえる京極一成は、その能力を活かして商社を経営し敏腕社長と言われています。
    しかしその能力のせいで人の裏表を見せつけられること も多く、人を信じることができなくなっていました。

    一成は、資産と人脈目当てに大地主の諏訪部家と縁談を結ぼうとするのですが、相手の令嬢は声を出して話すことができませんでした。
    しかし一成は、心の声だけ聞いていれば良いのでむしろ楽なのでは!?と考えて縁談を進めようとするのですが、実際に会ったななからは何の音も聞こえてこなかったのです。

    戸惑う一成は色々な手段でななの心の声を聞こうとしますが、どうしても彼女の心の声は聞こえません。
    心の声が聞こえないと、嘘にも裏切りにも気づけない。そうなると夫婦生活を送るのは難しいと、一旦は婚約破棄をしようと思うのですが、諏訪部家でななが虐げられている姿を目撃し、思わず助け出してしまうのでした。

    しかし、ななは話すどころか文字を書くこともできないことが発覚します。
    唯一自分の名前は書けたのですが、それは「諏訪部 名無」というあまりにも衝撃的なものでした。
    ショックを受けた一成は、
    「粗末に扱われることを許すな 不幸に慣れるな 負けるな」
    と声をかけます。
    そして、「名無」ではなく「七名」という新しい名前を付けてあげたのです。

    勢いではじまった二人の生活ですが、実は七名にも秘密があり…。

    ある意味こじらせ男子の一成ですが、性根は優しいのだな…と思える部分が随所に感じられ、その不器用な優しさにきゅんが止まりません!
    七名の手を引いて連れ出すシーンなんて、まるで白馬の王子様のようですが、照れて赤くなっているのが可愛くてたまりません…!!
    声を出して会話することができず、文字での意思疎通もできず、心の声も聞こえない。八方塞がりでありながら、なんとか七名とコミュニケーションを取ろうとする一成。
    優しさ大洪水です。

    虐げられてきた女性がスパダリ要素のある男性と出会い幸せになる物語は、昨今人気のジャンルです。
    この物語も似た構造ではありますが、コミュニケーションを取れない二人がすれ違いながらもどう距離を詰めていくのかという部分にスポットが当たっており、一味違ったラブストーリーと言えます。

    今まで虐げられてきた七名ですが、一成と一緒にいることで少しでも心が癒えて幸せになって欲しい!!と願います。

    2022年07月20日
  • 物語は、夏奈が自宅で夫・亮を殺してしまったところから始まります。

    生前の亮は、機嫌が悪い日にささいなことで暴力をふるったり、夏奈に対して人の心を持っていないかのような言葉を投げかけたりしてくる、悪魔のような人間でした。
    それに耐えきれなくなった夏奈は、夏祭りの夜に亮を電気コードで絞殺してしまったのです。

    殺人を犯してしまったのに妙に冷静な夏奈。
    前日冷蔵庫に入れ忘れて腐らせてしまった唐揚げと亮の死体とを同列に考えていたり、なんとも奇妙な感じです。

    他にも、倉庫にアイスクリームの業務用冷凍庫があることを思い出した彼女は、死体を運ぶのですがその時に放った
    「魂が抜けた分軽くなるなんてことはないのね…」
    という一言に、冷静でユーモラスすら感じさせる彼女にうすら寒さを感じました。

    おそらく、亮のDVから解放されたという喜び故なのかもしれません。
    彼女の
    「憎しみが愛に勝ったのだ。
    最後に愛は勝たないのだ。
    勝つのは憎しみなのだ。」
    というセリフは、ずっと耐えに耐えて限界を超えてしまった思いが詰まったセリフだと思います。

    しかし、そんな夏奈の解放感は1日で崩れ去ります。
    翌日朝食を作っているところに殺した夫が帰ってきたのです。

    混乱する夏奈。
    読んでいるこちらも大混乱です。

    「殺したつもりだけれども死んでいなかった?
    間違って赤の他人を殺してしまった?」
    色々な疑いが夏奈の頭の中を駆け巡りますが、間違いなく亮を殺したハズ。
    では目の前にいるのはなりすましの別人?と疑いますが、二人しか知らないような質問にも間違いなく答えてきます。
    更には、照れた時の癖も同じ。

    夏奈は冷凍庫を確認しに行きますが、そこにはちゃんと亮の死体が…。
    一体どういうことなのか!?
    訳がわかないまま、夏奈は覚悟するのです。
    「もう一度殺すしかない。」
    しかし殺すチャンスを伺っている内に、思う存分復讐したいという思いに駆られます。
    そこで思いついた方法は、生き返った亮に殺した亮を食べさせるという、おぞましいものでした…。

    ゾクっとする展開ですが、直接的な恐怖ではなく
    全体を通してうすら寒い、不穏な感じがべったりとへばりついている感じがします。

    人気小説サイト「エブリスタ」で話題となったラブ・サスペンスを、高良百先生がコミカライズした今作。
    高良百先生が描く夏奈の「目の表現」がとても印象的です。
    絶望と憂いと覚悟を含んだ夏奈の伏し目がちの表情は、背筋に冷たいものが走りました。

    一体何が起きているのか!?
    果たして生き返った亮は何者なのか、
    夏奈の復讐はどうなるのか!?

    是非読んでみてください。

    2022年07月20日
  • 主人公の華音は、今は亡き有名なロッカーの娘。
    その声は特徴的で、学生時代に好きだった男子から「声がかわいくない。低くて変」と言われたことがトラウマになり、人前で声を出すことを恐れるようになってしまったのです。

    そんな彼女の元に突然父の知り合いだという男性が現れます。
    その人は活動休止してしまったLusterという有名なバンドのギタリスト・一星だったのです!!

    一星は華音の歌声に魅了され、一緒にバンドをやらないかと誘うのですが、普段の生活の中でも人前で声を発することができない華音は戸惑います。
    自分を変えたい…でも怖い…。
    その思いに揺れる彼女に対し、一星は「君の声が好きだよ」と声をかけるのです。

    「声」は目に見えないですし、絵で表現するのはとても難しいモチーフだと思います。
    ですがこの作品の中で華音の声は様々な表現をされています。
    先に述べたような「低くて変」といった表現や、同級生から「風邪声?」と聞かれるシーンから、なんとなくしゃがれ気味の声なのかな?と想像しました。
    ですが、一星はそんな華音の声を「花火みたいに鮮烈」と表現します。
    更には華音が歌うシーンから、きっとハスキーでロックが似合う声なのでは!?と、想像が膨らみます。
    (私はバービーボーイズの杏子さんのような声をイメージしました…)

    バンドを描いたマンガは数多くあり、名作も多数あります。
    この作品はバンド活動を描きつつも、自分のコンプレックスをどう乗り越えていくかがメインになっています。
    バンドマンガとして楽しむもよし、コンプレックスを克服していく様を楽しむもよし、恋愛マンガとして楽しむもよし。
    様々な楽しみ方ができると思います。
    物語の展開も早く、1巻の終りには…!!

    華音はコンプレックスだった声を武器に自分を変えることができるのか?
    続巻が楽しみです。

    あなたの中で聞こえる華音の声はどんな声ですか?
    是非「声」を受け取ってみてください。

    2022年07月20日
  • 可愛い洋服を着たいけれど、自分には似合わない…。
    そう思って諦めたことはありませんか?

    「あの娘みたいに可愛くなれたら…」

    そう思ってしまう自分のコンプレックスとどう向き合うか…。
    カワイイの呪いから解き放たれるための物語です!!

    主人公の宇佐美晶は、女の子に優しく、背が高くショートヘアなのもあり、どこから見てもイケメン…ですが、女子!!
    本当は巻き髪に甘めメイクにフリルの服を着たいと願う、乙女なのです。
    ですが、小さい頃フリルの服を着た晶を見た兄に「ゴリラの女装」と言われて以来、その願望を封じてきました。

    晶はある日、自分の理想を体現したかのようなロリータ女子と出会います。
    しかし、そのロリータ女子は…なんと男性だったのです!!
    ロリータ女子ならぬ男子の大神律との出会いにより、晶に変化が訪れます。

    晶にロリータ服のモデルをやってくれないかともちかける律ですが、
    用意されていたのはパンツスタイルの少年装であることに、
    「やはり自分は男の子役でしかない」と晶はショックを受けるのでした…。

    晶に謝るために男装姿で現れた律。
    彼は男子の服装である自分がどう見えるか?と問います。
    それに対し「似合っているし、可愛い」と答える晶。
    しかし律は、自分では「かっこいい」つもりであると言うのです。

    小さく女顔であるために、どんな服を着ても「可愛い」と言われてしまう律。
    それに対し、背が高くスタイルが良く「かっこいい」と言われてしまう晶。
    律は晶に
    「好きなファッションと自分が実際似合うファッションはイコールじゃない」
    と伝えます。
    ですが、目指す方向さえ合えば男の子に間違われることなく女の子になれると提案する律。
    晶はカワイイの呪いをかけていたのは、自分自身であったことに気付かされるのです!!

    卑屈になる晶に「可愛くなる努力をしていない!」と檄を飛ばす五里江や、
    晶のことを大切に思うあまりに過激な手段を取りそうになる親友のキリなど、
    個性的なキャラが脇を固めています。
    (もしかすると主人公2人よりもキャラが濃いかもしれません…)

    『おとなりコンプレックス』と合わせて読んでいただきたい作品です。

    2022年07月20日
  • この物語は淡々と進んでいきます。
    山場がある訳でもありません。
    どこが面白いの?と聞かれると困ってしまうかもしれません。
    でも、ただひとつ確実に言えることは、とにかく面白いのです!!

    主人公は女子高で2年4組担任をしている星先生。
    彼を中心に日常の些末なできごとを丁寧に描いていきます。

    星先生は天然でどこかとぼけており、彼のモノローグ(心の声)に思わず笑ってしまいます。

    最初は星先生のことを冷めている人なのかな?と思ったのですが、酔うとネガティブになってしまったり、生徒の描いた突拍子もないマンガに対し真剣にアドバイスをしたり…。
    どことなく掴みどころがないのですが、読み進めていくと次第に彼の人間性が解ってきます。
    少しずつ剥けてくる彼の人間性の根底には何が残るのか…!?
    気になります!!

    こちらは『夢中さ、きみに。』の和山やま先生の初連載作品です。
    絵柄は最近の女性マンガのトレンドとは異なり、ち密な線で独特な世界を確立しています。
    またクラスで飼っている犬の事を「クラス犬」と呼んだり、星先生の以前のあだ名が「無印良品」だったりと、出てくる言葉のチョイスも風変わりです。

    独特のテンポで進んでいく物語が、なんとなくですが『動物のお医者さん』を彷彿とさせます。
    (佐々木倫子先生がお好きな方は是非読んでいただきたいです。)

    どのページもニヤニヤが止まりません。
    シュールな世界が癖になること間違いなしです!!

    2022年07月20日
  • 究極のモテモテエリート銀行員を奪い合うのはまさかの…男性!?
    憧れ以上恋愛未満のハラハラストーリー!!

    顔良し、気遣いも良し、仕事もでき、男女共にモテモテのエリート銀行員・加賀谷博基。
    そんな彼は、誰かを「手の中で育てる」事に楽しさを覚える男だったのです!

    彼のターゲットは、母親の借金トラブルにより知り合った大学生・三津山陽斗。
    父親のいない家庭で育った彼は、加賀谷から色々な事を教わり人として成長をしていきます。

    一方会社では、理想ばかり言う問題児な部下・設楽功の育成に乗り出します。
    子供の頃から怒られるばかりで褒められることもなく、その性格故にかわいがられる事もなかった設楽。
    親身になって接してくれる加賀谷に対し憧れを抱くようになるのでした…。

    加賀谷の凄いところは、イケメンで完璧であることよりも、そこかしこで思わせぶりなことをしているところです。
    例えば…二人で喫茶店に行き、少し凹んでいる設楽に加賀谷はケーキを「あーん」してあげてしまったり…
    ヤキモチを妬く陽斗に対し「キミは特別」と言ってしまったり…

    そりゃぁ好きにもなるよ!!という行動連発の加賀谷は罪な男すぎます。

    しかも加賀谷の自宅で設楽と陽斗がバッティングという事態に!!
    設楽に対しライバル心を表す陽斗…。陽斗と加賀谷との関係性が気になって仕方ない設楽。
    あざと過ぎると思う人もいるかもしれませんが、ベタ展開…嫌いじゃありません…!!

    このまま陽斗と設楽とで加賀谷を奪い合うのか!?
    今後の展開が楽しみです!!

    ※この作品、あくまでBL作品ではありません。(1巻時点)

    2022年07月20日
  • 『蜜夜婚~付喪神の嫁御寮~』大海とむ先生最新作!!悪妻の本当の姿は…!?
    歴史ファンタジーロマン開幕!!

    時は、戦国時代。
    夫を戦で亡くした水松女(みるめ)は、夫を殺した仇の男のもとへ嫁ぐことに…。

    水松女の生家である荒迪家の娘は「蛇神の愛娘」と呼ばれ、土地の蛇神の加護を受け、嫁いだ先で生まれた子はお家の隆盛をもたらすと言われ、重宝されると共に恐れられる存在でした。

    夫の世話もせず側女にまかせきり、その側女も自分が気に入らないと追い出したり殺す悪しき妻であるという噂がまことしやかに言われている水松女でしたが、本当の姿は噂とは全く異なり、元の夫である屋鉄からの暴力や迫害に耐え忍び、民を心配し民のために力を注ぐ心優しい女性だったのです。

    新しい夫となった加左家の次男・吉次郎は、そんな水松女の真の姿に気づきます。
    水松女も吉次郎の寛大で公正な姿に次第に心惹かれてゆくのです…。

    描くのは。『蜜夜婚~付喪神の嫁御寮~』の大海とむ先生。
    一見か弱そうに見えるものの芯がしっかりとした女性を描かせたら随一ではないでしょうか。
    今回の水松女も、儚げで弱弱しさがありながらも、民のために・下働きの女たちのために尽力する強さをもっています。
    また、夫の吉次郎のイケメンっぷりもたまりません!!
    とむ先生の描く男性の色気は本当に凄いです…!!

    実は良い人である主人公が周りからは悪役として白い目で見られるものの、様々な知識や行動を通して次第に受け入れられていく様は、人気の悪役令嬢系の物語に通じるところがあります。
    転生はしないですが、悪役令嬢などの主人公が成功していく物語が好きな方に是非読んでいただきたい作品です!

    2022年07月20日
  • タイトルだけ見るとアダルト要素が強めのマンガかと思われるかもしれませんが、読み進めていく内にそうではない事に気づかされると思います。
    この作品は、風俗嬢の赤裸々な暴露エッセイではありません。
    カワイイ絵柄とは裏腹に、描かれているのは原作者であるエバラユカさんの心の奥深くに広がる闇です。

    主人公は江原有香。原作者のエバラユカさんご本人です。
    漫画家としてWEB連載を持っていましたが、担当編集からの過度なセクハラを受けます。
    私、編集者のあまりに酷いセクハラ・パワハラに怒りを感じました…!!
    こんなに酷いことがあるのか!?とドン引きされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    男性経験のなかった江原さんは友人に相談するも、「仕事をもらってるのなら我慢しなきゃ」と諭されます。
    仕事だと割り切り「接待」として接しようと頑張りますが、我慢の限界を迎え心が折れてしまいます。
    そうして、ついにはマンガを描く事を辞めてしまうのです。

    マンガという道を絶ってしまった江原さんでしたが、お金を稼がないと生活ができません。
    なるべく少ない出勤で稼げる仕事は…と考えた末に辿り着いたのがデリヘル店だったのです。

    幼少期に癇癪持ちの母から折檻され、自尊心を傷つけられてきた江原さん。
    そのせいもあり、自分に自信が持てないでいました。
    風俗で働くことは周りから下に見られがちという事実に、逆に自分にはぴったりだと思い至ります。

    しかし、初仕事で優しいお客さんについた事で、自分の中で何かが埋まった感覚を得ます。
    その後もデリヘリの仕事を続けるのですが、彼女には更なる地雷が…!!

    それは、中~軽度のワキガであるということ!!
    ワキガを気にするあまり、うまくお客さんと接することができずに思い悩み…。

    江原さんが抱える数々のコンプレックスを克服し、どう自分自身と向き合っていくか。
    それがこの物語の主軸だと思います。

    願わくば江原さんが幸せを掴まれていますように…。
    2巻が楽しみです。

    2022年07月20日
  • 貴女の部屋は、理想の部屋ですか?

    部屋は心を映す鏡とも言います。
    この物語は、部屋の状況を通して、働く女性の等身大の姿を描いています。
    「理想の自分」と「今の自分」にギャップを感じている方に是非読んでいただきたい作品です。

    どんなに仕事が忙しくても、メイクとファッションに気合を入れてキレイを維持する、一見女子力高めな俵あいな。
    しかし、彼女の自宅は服や空き缶が散らかった汚部屋でした。
    「かたづけなきゃ…」と思いながらもどうにもできない日々。

    そんな彼女の憧れは、ベランダから見える同じマンションの窓際に観葉植物がかざられた部屋でした。
    「きっとかたづいたお洒落な部屋に違いない。私もそんな部屋で生活がしたい…」
    そう思えば思う程、自分の部屋とのギャップに打ちのめされてしまうのです。

    仕事も上手く回せない。
    仕事が終わらないから彼氏とのデートもドタキャン。
    部屋が散らかっているから彼氏に立ち寄ってもらうこともできない。
    そんな状況に心が限界を迎え、家の前に立ち尽くしてしまうあいな。

    その状態の彼女を救ってくれたのは、苦手だった同僚の深川でした。
    なんと、憧れだったあの観葉植物のある部屋の住人は彼だったのです…!!

    深川のアドバイスの甲斐もあって、自分の生活ペースを築こうとするあいなでしたが、付き合っている彼との関係に陰りが…!?

    心が荒んでくると部屋が荒れてくる。
    部屋が荒れてくると心が荒んでくる。
    そんな卵が先か鶏が先か論争にも陥りそうな「かたづけ」ですが、みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか。
    キレイな部屋で生活したいけれど、毎日仕事に追われ、かたづける気力がわかない…そうしている間に部屋はどんどん散らかっていく…という状況、私はよくあります…!!

    「キレイな部屋」は「理想の自分」
    「散らかった部屋」は「今の自分」を表しているのだと思います。

    しかし、あいなが「今の自分」を隠し、付き合っている彼氏に見せている姿は「理想の自分」。
    会社で「理想の自分」を見せていたはずの深川に見られたのは「今の自分」と、捻じれた状況に陥るのです。
    好きな人の前では「理想の自分」でいたい気持ちは解りますが…。それって無理しているということで、どこかで歪みが生じますよね…。

    要領よくできない自分に苛立ちを感じながらも、理想の部屋で理想の生活をするために必死に足掻くあいな。
    彼女が今後、どう「理想の自分」に近づけるのか見守ってあげてください!!

    2022年07月20日
  • 航空会社勤務の風信子、34歳。
    学生時代から仲の良い頼れる先輩・常子と、元アイドルのCA・恵倫と共に楽しく仕事できて、年下の彼氏・晴くんとも結婚寸前で充実ライフを送っていると思っていた…はずだったのに…。

    ある日家に帰ったら、家財道具や金目のもの一切合切と共に彼氏がトンズラしていたのです…!!

    後に、彼の名前は偽名で妻子持ちだったことも発覚。
    全て信子の勝手な思い込みだったと知り、愕然とします。
    落ち込む彼女を叱咤激励しながらも側で支えてくれる常子と恵倫。やっぱり信じられるのは友情ですよね…!!

    そんな中、信子は参加した飲み会で出会った男性・円谷と偶然の再会を果たします。
    なんとその男性は信子と同じ会社の飛行機のパイロットだったのです!!
    しかも、男女どちらからも人気のある、顔よし性格よしのスーパーキャプテン。
    好きになること待ったなし!という相手ですが、その左手の薬指には指輪が…。

    それでも、信子はドラマみたいな恋はいらないと言います。
    信子が望む恋愛は、自分と同じ熱量で好きになってくれて、とにかく裏切らない人との恋愛。
    それって至ってフツーの恋ですけれど、フツーが一番難しい。
    好きな人が自分のことを心から好きになってくれるって実は凄い奇跡なのではないでしょうか…。

    描いているのは『林檎と蜂蜜』で知られる宮川匡代先生。
    各キャラクターが魅力的に生き生きと描かれているのは流石です。
    イケメン円谷キャプテンに至っては、恋愛マンガの男性としてはパーフェクトなかっこ良さ!!
    女性の心を鷲掴みです!!(あえて「女子」じゃなくて「女性」!!)

    円谷キャプテンと信子の関係はどうなってゆくのか…。
    今後の恋の展開に注目です!!

    2022年07月20日
  • あなたが「結婚式」を挙げるとしたら、何を求めますか?
    価格?華やかな会場?豪華な料理?
    それとも、式の内容に拘りたいですか?

    ふんわりとした空気感は右に出るもの無し!!『孤食ロボット』の岩岡ヒサエ先生が描く、ウエディングプランナーの物語です。

    この物語の主人公は、フリーのウエディングプランナー 猪名川こよみ。
    大手ホテルのブライダルスタッフから独立し、自分で何でもこなすやり手です。

    彼女の元には結婚式にこだわりのある人から漠然としたイメージしか抱けていない人まで、様々なカップルが訪れます。
    そんなカップルにこよみは
    「2人の馴れ初めを教えてください」ではなく、「お2人の生まれてから覚えていることをお聞かせください」と話を始めるのです。
    その人が何を大切にしてきたかを知り、そこからその人のためのプランを考えるのです。

    第1話でこよみが提案したのは、幼い頃から本のある空間が好きな新婦と本を読む事が好きな新郎という、「本が好きである事」が共通しているカップルへの「図書館ウェディング」!!

    本好きな私としてはとても憧れるプランです。
    壁一面の書棚に並べられた本と横スライドする梯子をバックに結婚式なんて…素敵じゃないですか?

    こよみは色々と手を尽くし借りられる図書館を探しますが、図書館は営利目的であってはいけないために貸し出し禁止であったり、飲食で本が汚れる可能性があるから貸せない…と、中々実現に漕ぎつけることができません。
    それでも諦めずにいたところ、場所を提供してくれる私設図書館が見つかったのです!
    提供してくれる図書館側の想い、プランナーの想い、式を挙げる側の想いがひとつになり、素敵な結婚式が執り行われる事に!!

    カップルの人生に真摯に向き合い「結婚式」という人生の一大イベントを“最高の1日”とするべく奔走する彼女の姿を見ていると、読んでるこちらも幸せにさせてもらえる気がします!!

    是非この作品を読んで、今日を“最高の1日”にしてみてください!!

    2022年07月20日
  • 恋に仕事に婚活に…毎日一生懸命生きる29歳女子4人のリアルを描く!!

    不倫経験ありのバリキャリOL沙代、
    同棲中の彼と結婚に至れず「このままでいいのかな?」と思っている看護師美晴、
    高嶺の花であるため、自信もプライドも高い社長秘書 茜、
    自分に自信がなく流されやすい、セフレ体質の金融OL美和。

    各キャラクターごとに展開されてゆくのですが、
    どれもあるあるが散りばめられています。

    「私は普通の男でいいって言ってんのよ」
    このセリフは婚活女子ならば誰しも抱く思いだと思う。
    でも「普通」って一番難しい。

    それぞれのちょっとしたエピソードがグサグサ心にきます…
    女性ならこの4人のうち誰かには共感できるのではないでしょうか。

    あまりに心に刺さるので、婚活中の女性は心を強くもって読んでください!!

    2022年07月20日
  • 突然、父が通り魔に殺された。
    そんな父の葬式に現れた、愛人と噂されている風俗嬢。
    最初は財産狙いかと疑ってかかり、
    「同じ女として信じられない 穢らわしい」
    と吐き捨てた加奈だったが、ある事をキッカケに徐々に心を通わせてゆく。

    絵柄は独特であり、その可愛らしさからメルヘン作品のように思えますが人間の闇を描いており、かなりヘヴィーな内容となっています。

    他人が見ている姿は、その人のほんの僅かな一面でしかない…
    同じ人でも、見る角度が違えば全くの別の印象を持つ。
    この物語の根底にはそういった事がある。
    人間は真の意味では分かり合えないかもしれない。それでも、少しでもお互いの幸せを願い合えたら、自分自身も幸せになれるのかもしれません。

    次から次へと物語が展開してゆき、ラストの予想だにしない展開に衝撃がはしります!!
    是非、その衝撃を味わってみてください。

    2022年07月20日
  • 昨今、セックスレス夫婦や不倫の物語はよく見かけますが、アンハッピーな物語が多いですよね…。
    そういったドロドロ・アンハッピーな物語に疲れた方におすすめしたいのがこちら!
    リアルな夫婦の問題を描きながらも、どこか突き抜け過ぎていて笑える(笑うしかない?)物語です!!


    妻の過去の性体験を知り自分より経験豊富だったことに劣等感を抱き、それ以来EDに悩まされている高遠敦28才。
    夫との性生活が上手くいかない事を解消しようと、妻・優が考えた手段は、なんと「自分がペニ○ンを付けて夫の前立腺を攻める!」という事だった!

    見事に敦の局部は元気になったが、中々その先の「優を満足させる」までに至れない敦。
    性行為は男性側が女性を導くものだと思っていた敦にとって、自分が妻に責められる事で満足感を得られるという事は受け入れ難い現実であった。

    そんなある日、酔いつぶれた会社の後輩・加持を家に連れて帰った敦。
    酔いから覚めた加持は放置されていたペ○バンを発見してしまう。
    それだけに留まらず、「先輩の嫁」が加持が学生時代に色々な性体験を仕込んだ元カノだった事が発覚!!

    そんな事を露とも知らず、敦は優とのセックスに成功するものの自分が攻められない事に物足りなさを感じる事を加持に相談してしまう…。


    「怖かったものの、自分がEDだからせめて嫁のやりたいように…」
    と、優に攻められる事を受け入れた敦のけなげさに思わず胸を打たれるものの、
    次第に「嫌じゃない…」と快感に目覚めて開花していく敦の姿は、まるでメス堕ち。
    BL好きはグっとくるのではないでしょうか。

    また、プライド故に素直になれず
    「EDになった理由だって、今本当にして欲しいことだって、俺は言えないんだ」
    と悩む姿は、男性なら「わかる!!」と思うのではないでしょうか。

    敦から相談される加持も、裏を知りながらも何も知らないフリをして「おもしれ―!!」と火種を撒きまくるので、悪役のようであるのですが、
    自分が優に捨てられたという事を受け入れきれていない故だと思うと、なんだか憎めないんですよね。

    自分の黒歴史そのものである加持との再会によって、今の幸せが壊れるのではないかと気が気ではない優。
    この危機的状況をどう乗り越えるのか!?
    どのキャラクターも、本来の自分の一部を隠しながら生きており、その隠している部分とどう向き合うかがポイントになっています。


    なんと作者の松田環さんは今作が初の単行本なのだそうですが、
    話のテンポが良く、次から次への展開にひたすら翻弄されること間違いないです!!
    私、ラストの加持のセリフには「え!?ちょっと待って!?」と思わず声が出てしまいました。

    色々な要素を盛り込んだ作品ですので、女性でも男性でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
    この先どうなってしまうのか気になってしょうがない、波乱だらけの夫婦コメディ、是非読んでみてください。

    2022年07月20日
  • ダイエットは永遠のテーマですよね…。
    かく言う私も、万年ダイエッター。
    何故痩せないのか…。

    そう!食べているから!!

    では何故「痩せたい」と思いながらも食べてしまうのか。

    So!これ位は良いだろうとすぐ油断するから!!

    意志を強く持つってとても大切ですよね。
    よく「我慢するダイエットは続かない」と言われますが、そもそも我慢をしないでいたから今こうなってるんだよ!!と思うのです。
    そんな、痩せる方法は解ってる。でもダイエットを完遂する自信がない方にこそ、是非読んでいただきたい。

    幼少期から太っていた作者は、それ故に色々な事から目を反らし、太り続けた結果体重が100kgを超えるまでに…!!
    そんなある日、仲良くなった男友達から「痩せろ」と言われるのです。
    その男友達のセリフが凄い。
    「努力もしてない奴が努力する前からウジウジ言うな!!!」

    おっしゃる通りー!!!
    心臓にグサグサ突き刺さりました。

    更に、頑張ってもどうせ報われない!と言う作者に対し言ったセリフがこちら。

    「勝っている人間は何も辛くないのか?
    何も努力していないのか?
    勉強していないのか?」

    自分が恥ずかしくなりました。
    よし、ダイエット頑張ろう。

    作者もそうしてダイエットを始めるのですが、紹介されている運動や食事は自分でもできそう!と思えるものばかりです。
    更に、男友達のスパルタ指導を見ていると、「そうか!ここまでやらなければいけないんだ!今までここで諦めていたけど、それがいけなかったんだ!!」と自分に喝が入ります。

    しんどいながらもダイエットに励む作者でしたが、次第に男友達に対する恋心を自覚し始め…

    作者のダイエットと恋がどうなったかは、是非読んで確かめてみてください!!

    2022年07月20日
  • 数学はお好きですか?
    私は好きではありません…。
    好きではないというよりも、苦手意識が強いのです。
    そういった、ある種の「数学アレルギー」の方、多いのではないでしょうか。

    この物語は、京都の名門大学・吉田大学理学部に入学した、秀才 横辺建己の物語。
    実は彼、高校までは天才と持てはやされ、果ては物理学者になってノーベル賞を期待されるほどであったが、大学の高度な数学の授業に全くついていけず…
    わからないことがわからない状態に。

    何故なら数学というものは
    ①数学的な概念の定義を学ぶ
    ②その概念に対する命題や定理の証明を理解する
    ③その命題や定理を使って具体的な問題を解く
    という段階を経る(らしいのです)。

    高校までは③を重点的に行うが、大学では①と②がメインとなるため
    数学を理解せず問題を解くことしかできない横辺はものの見事に躓いたのであった。(合掌)

    数学が苦手な人間からすると、横辺が理解しようと挑み、打ち砕かれる姿がなんとも滑稽であり、共感を覚えるのです。
    そして、理解する数学というものが新鮮に感じられ始めます。
    数学ってこんなに面白いものだったんですね…!!

    数学好きはもちろん、数学に躓いた人、躓きそうな人、数学アレルギーの方にも読んで欲しい作品です。

    2022年07月20日
  • 双子の姉サクラは子供もいて幸せそう。
    一方、妹のウメは子供ができにくい体質と言われ…。
    妊活を頑張るも、なかなかうまくいかない。

    そんな中、姉が子供を連れて出戻ってきた。
    あんなに幸せそうに見えたのに、離婚をしたいという。
    子供のために離婚は踏みとどまる方が良いのでは?という話が出た矢先、サクラが夫から暴力を受けている所を目撃してしまうウメ。
    この状況が「幸せ」だとしたら歪んでる!!

    サクラがそんな状況の中、ウメにも不妊治療の限界という辛い現実が待っていた。
    それを知ったサクラから、離婚に協力してもらう代わりに卵子提供をするという提案を受けたウメだが…


    妊活・不妊治療・子育て・DV・離婚・浮気…
    既婚女性をとりまく、あらゆる問題が詰め込まれた本作。
    結婚が幸せなのか、子供がいたら幸せなのか…本当の幸せについて考えさせられる。
    次から次へと不安要素が出てきて、この双子の関係どうなってしまうのか…!!

    2022年07月20日
  • 自分の顔は好きですか?

    自分の顔を「ブス」と言ってくる人がいる。
    その言葉に傷つき、自信を失っていく著者。

    「いつまでこの顔でいればいいのだろう…」

    整形をして可愛くなれば、服も似合うし、自分に自信が持てるかもしれない。
    とにかく、今の顔から変わることができる。
    その思いを胸に、整形を決意する。

    しかし、整形を決意すると「整形するほどじゃないのに」と言われるように。
    それはとてもありがたい事だけれども、結局は「自分がどう思っているか」が問題なのだ。
    彼女はどうしても、自分の顔を好きになることはできなかった。

    必死の思いで整形を行い、生まれ変わった著者。
    自分に自信を持てるようになり、生活が一変した。
    そんな中、次第に感じる違和感。
    綺麗になっても、自分の中のコンプレックスは消えていなかった…!

    自分の人生を誰かのせいにしてはいけない。
    不幸に負けてはいけない。
    コンプレックスを手放して、どう生きるかが大事だったのだ。

    TV番組「ビューティー・コロシアム」に出演し、整形を行った女性の実体験エッセイ。

    2022年07月20日
  • 黒髪男性は好きですか?
    目つきの悪い男性は好きですか?
    執事に萌えますか?
    裏表のある男性に惹かれますか?

    これらにピンときた方に是非読んで欲しい、天然お嬢様☓性悪執事 作品!!

    クズな私生活がバレてはいけないと、見た目から公私をハッキリ分けている執事の和巳。
    そんな私服姿の和巳を椿お嬢様が気づかず好きになってしまい…
    恋を成就させるわけにいかない関係…この先一体どうなるの!?

    2022年07月20日