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主人公の華音は、今は亡き有名なロッカーの娘。
その声は特徴的で、学生時代に好きだった男子から「声がかわいくない。低くて変」と言われたことがトラウマになり、人前で声を出すことを恐れるようになってしまったのです。
そんな彼女の元に突然父の知り合いだという男性が現れます。
その人は活動休止してしまったLusterという有名なバンドのギタリスト・一星だったのです!!
一星は華音の歌声に魅了され、一緒にバンドをやらないかと誘うのですが、普段の生活の中でも人前で声を発することができない華音は戸惑います。
自分を変えたい…でも怖い…。
その思いに揺れる彼女に対し、一星は「君の声が好きだよ」と声をかけるのです。
「声」は目に見えないですし、絵で表現するのはとても難しいモチーフだと思います。
ですがこの作品の中で華音の声は様々な表現をされています。
先に述べたような「低くて変」といった表現や、同級生から「風邪声?」と聞かれるシーンから、なんとなくしゃがれ気味の声なのかな?と想像しました。
ですが、一星はそんな華音の声を「花火みたいに鮮烈」と表現します。
更には華音が歌うシーンから、きっとハスキーでロックが似合う声なのでは!?と、想像が膨らみます。
(私はバービーボーイズの杏子さんのような声をイメージしました…)
バンドを描いたマンガは数多くあり、名作も多数あります。
この作品はバンド活動を描きつつも、自分のコンプレックスをどう乗り越えていくかがメインになっています。
バンドマンガとして楽しむもよし、コンプレックスを克服していく様を楽しむもよし、恋愛マンガとして楽しむもよし。
様々な楽しみ方ができると思います。
物語の展開も早く、1巻の終りには…!!
華音はコンプレックスだった声を武器に自分を変えることができるのか?
続巻が楽しみです。
あなたの中で聞こえる華音の声はどんな声ですか?
是非「声」を受け取ってみてください。
すてきだった
主人公の女の子の声から始まって、バンドにつながって、全て音つながり。勿論音なんて出てこないのに、読んでると、知らないうちに頭の中には、女の子の声や曲や歌声が響いて、その中で読み進んでるって、本当にすてきだった。私は好きです。
斬新だけど、繊細
斬新だけど、繊細なストーリー。
読み進めていくうちに作品にハマりそうになる要素がたくさんありました。また、他の作品にはない独特の空気感がとても良かったです。
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