【感想・ネタバレ】准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影のレビュー

あらすじ

怪異大好き准教授・高槻の元に「遊園地のお化け屋敷の鏡に幽霊が映る」という調査依頼が。長野での記憶を失って以来元気がない高槻を心配した尚哉は、彼を外に連れ出そうと依頼を受けることを勧めるが――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

お化け屋敷の話、夕飯の時に佐々倉さんが見たものについて高槻先生が色々聞いたりハイテンションになったりして佐々倉さんだけが青ざめそう
大型犬モードがまた見られてホッとした
ピタリと足を止めて無言でスマホを取り出し佐々倉さんに電話する高槻先生大好き

天狗様の話は荒れそうだなと思ったけど意外な結末。彼女のことを見なかった家族が彼女を狂わせてしまった

「もう一人の高槻」の出現率が高まってるし、主張が強くなってきている
その正体がめちゃくちゃ知りたい
執着心強めなの推せる

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2024年03月15日

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ネタバレ

お化け屋敷の幽霊
 シーズン2って感じかな。深町の過去に触れて一旦迎えたクライマックスを終えてもういちど高槻彰良の日常が帰ってきた。いつも通りの枯れ尾花。でも最後にはっきりと示してくれたことは僕も嬉しかった。「知ることに意味はあった」。知らないことは怖いから知りたい。嫌なことであっても、現実は何も変わらなくても知りたい。だって知らないことは怖いから。これからの僕の人生において大事な言葉だと思う。

肌に宿る顔
 高槻先生の講義の内容と事件の内容は被ることが多い。今回のジェットババアと人面瘡がどう結び付くのかわからなかった。というより元から怪異ではない前提で話が進むから何がミステリーかすらわからなかった。最後まで読んでわかったけど、なるほど「追いかけてくる女の恐怖」か。家父長制云々に関わらず妄執を抱いて追いかけてくる女は恐ろしい。のみならずその派生である口裂け女にはもう1つの特徴がある。それは「外見のコンプレックス」。醜い自分を嫌い、肯定してくれる存在を求める百合子は口裂け女を模した怪異と言えるかもしれない。

紫の鏡
 作者の術中に嵌まったって感じがする。怪異かトリックか!?みたいなタイプのミステリーは怪異が出てきてもせいぜい匂わせで終わるものだ。間違いなく怪異が出てくるようなミステリーは三津田信三くらいしか心当たりがない。高槻シリーズも大体はそうだった。深町の過去の話になるから特別くらいに思っていたが、ところがどっこい。きちんと怪異を出してきた。これからはトリックか怪異か慎重に見極めなくてはいけなくなったってことだ。シリーズを続けるにあたってそう来たかとうならせる話だった。

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2023年11月28日

ネタバレ 購入済み

物語は新たなステージに

「もう1人の高槻先生」の存在が大きくなってきた。高槻家の人々、本物の怪奇などの登場により、連載当初と比べると物語は新たなステージに入ったと感じる。今回も面白かった。これからの展開が気になる。

#カッコいい #ドキドキハラハラ

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2022年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夏休みの謎の盆踊りから命からがら逃げ出した尚哉たち。
やっぱり何かが変わったのか?

高槻の過去を知る者が現れたり、高槻の母が初登場したり、核心部分に近づいてくのか?
まだまだ続きあるけど……。

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2025年02月15日

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ネタバレ

鏡に映るものは、自分の本当の姿。自分の偽りの姿。幽霊。異世界。
鏡って、生活に普通にあるものだけど、怪異と相性がいい気がしますよね〜。夜中はあま りジーッと見たくないような。

『肌に宿る顔』では、高槻の過去の話や、高槻の母親が登場し、高槻自身の秘密が少し明らかに。そして、『紫の鏡』では、高槻の中にいる、もう一人の高槻の存在が少しでてくる。
まだまだ謎は深まるばかり。
記憶が途切れてしまう高槻に対して、「記憶の外部メモリー」として、側にいることを決意する深町君がいいよね~。

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2024年10月30日

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ネタバレ

長野での祭からの帰還後のエピソード3編。サブタイトルにもある「鏡」がそれぞれの話のキーワードになっていて、一冊をまとめあげる芯になっていたと思う。
「お化け屋敷の幽霊」は長野のショックから高槻先生と深町くんの日常に戻る位置づけのエピソード。皆でワイワイとエンタメを楽しむ姿、大分ほっこりする。やっぱり、ちょっと霊感ありそうな佐々倉さん好きだなあ。「肌に宿る顔」は一転、「天狗様」だった高槻先生の過去に踏み込む。謎や疑念の多い高槻家だけども、いとこの優斗は普通に良い人そうなのが救いだ、と読後感として抱いている。高槻ママの実物も出てきたが、今はそんな感じなのか。今後も登場するのだろうか。
3編目の「紫の鏡」は、ガチの怪異だった。長野のあの後にホンモノがくるとは思わず、密かにびっくり。そして高槻先生の中にいるもう一人に対する、深町くんの解像度が上がっていっている。確かに、何かしら高槻先生に対して執着がありそうなんだよなあ。もう一人と、深町くんとの絡みも今後あったりするのだろうか。なにはともあれ、「記憶の外部メモリ」としての新な関係性に進展した高槻先生と深町くんの物語はどんどん面白くなっていて目が離せなくなっている。

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2024年07月13日

ネタバレ 購入済み

わぉ!

やっと、怪異らしい怪異が出てきた!いつも、偽物ばかりじゃ、つまらない(笑)
けれど、出て来たら出て来たで、不気味だなぁ。お化け屋敷の鏡に映る子供の幽霊、異界に通じる(異界から、手が出て来て、引っ張り込まれる)鏡とか….….
けれど、姉に成り代わりたい双子の妹の話も、怪異じゃないけれど、充分ゾッとした。高槻先生は、どうなって行くんだろう?怖いけれど、知りたい。

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2023年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】第一章 お化け屋敷の幽霊/第二章 肌に宿る顔/第三章 紫の鏡

第二章の狂気は、お化け屋敷より怖い。
第三章では、高槻の中の彼が助けてくれたわけだが、その彼が過去を思い出すのを邪魔しているということは、思い出すのは高槻のためにならないと彼が考えているのだといえよう。どれほど怖い過去なんだろうか。あの母親の狂気よりも恐ろしいものなのか。

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2024年06月16日

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