あらすじ
TVアニメ2023年放送決定! 猫猫役は悠木碧さん。シリーズ累計2100万部の最新巻は猫猫が壬氏の思いに対する選択に…?
西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、
また以前の仕事に戻る。
蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、
平穏な日々が戻ってくるかに思えたが――。
猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。
上司のげんこつを食らいながら、毎日面白そうなものを探す天祐。
面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するか考える女華。
弟の恋についてあれこれ画策する麻美。
お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。
言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。
蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。
西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、
皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。
猫猫といえば、壬氏の思いに対して素直になる道を選ぶ。
ただ、そこに大きな問題が存在することも理解していた。
官僚の中には玉葉后の息子が東宮にふさわしくないからと、
他の皇族を立てようと考える者たちがいた。
壬氏はもとより、梨花妃の皇子や、
数代前の皇族の血筋までたどろうとしている様子。
国の頂きに近い者には平穏な日々など望むべくもない。
今巻は猫猫のゆかりの人々の視点からも、人生を見ていく。
彼ら、彼女らはどう考え、どう生きていくのか。
また、猫猫は壬氏をどう受け止めていくのか。
都の人々のそれぞれの思いが大きく動いていく。
日向 夏(ヒュウガナツ):福岡県在住。本作にてデビュー。著書に『トネリコの王』『不死王の息子』(共にヒーロー文庫)、『女衒屋グエン』、『なぞとき遺跡発掘部』など。
しの とうこ(シノトウコ):『ダブルクロス The3rd Edition』をはじめとするTRPG関連書籍、『ウロボロス・レコード』(ヒーロー文庫)などで装画、挿絵を担当。
舞台は中華圏を彷彿とさせるとある大国。
元・市井の薬師であり、現・後宮の下働きとして日々を送る少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と観察眼を武器に後宮で巻き起こる事件を解決していく、ミステリーシリーズ。
Webサイト『小説家になろう』で掲載され、大人気を博した作品です。
後宮に売り飛ばされた薬師の猫猫。
年に似合わず沈着冷静で頭のいい彼女は、後宮ではひたすら目立たないよう、大人しく過ごし、年季が明けるのを待とうとしていました。
しかし、そんな後宮で、皇帝の子が相次いで三人身まかられ、さらに現在も二人の妃の生まれたばかりの宮がどちらも衰弱するという事件が発生。
呪いとして片付けようとする周囲に対し、元・薬師としての性分がうずいて仕方のない猫猫は、何気ない気持ちから事件解決のヒントを匿名で投げ文しますが、それが宦官・壬氏(ジンシ)の目に止まってしまい……。
頭がよく、常に一歩引いた視点で物事を考える猫猫が、その博識を生かして事件解決にひと役かっていく姿がなんとも痛快な本作。
そんな彼女に執着し、活躍を後押しする美貌の宦官・壬氏との関係からも目が離せません。
やがて宮中の小さな事件を解決するうち、二人は国家転覆計画へと巻き込まれていくことに――。
作りこまれたキャラクターや世界観に、一度ハマったら抜けるのは至難の業!
コミカライズ版もあるので、ぜひどちらも楽しんでください!
感情タグBEST3
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色々な人間模様
都に帰って来た猫猫たち。
とはいえ平穏な生活が戻るわけでもなく。
猫猫の同僚の姚はどうして羅半に惹かれたのだろう?決してイケメンではないのに。そして漸く帰って来た羅半兄、未だに本名を名乗れず哀れ…。こちらにもなんだか春の予感?
一方、猫猫も壬氏もいよいよ…と期待させておきながら、あらら?な状況に、結局ヤキモキさせられてしまう。猫猫もはっきりと壬氏の立場を知ってしまったが故のことだろうけれど、どうにも残念。
阿多妃が昔皇帝に言った「我を国母に」という言葉が、今後効いてくるようで目が離せない。
そうなのね
毎回想像できない展開ですよね‼️最初の出来事が最後に係わってくるなんて…‼️二人の関係もどうなるのか?これってちゃんと収束するんでしょうか?最終地点が読めないから面白いんでしょうね~。でも、はっきりさせて欲しい‼️
Posted by ブクログ
13巻を見て薄っと思わず言ってしまった。12巻までが厚かったからな〜
長かった西都編が終わって久々の王都。13巻は懐かしの面々の短編のような感じで、それはそれでとても面白かった。
羅半兄がちゃんと帰って来られて良かった〜そしてこれはフラグが立ったのか折れたのか…苦労人の兄には可愛い嫁さんもらって幸せになって欲しい…多分無理だろうけど笑
二人の関係はまた一歩前進。
浮かれる壬氏と、超が付くほど現実的な猫猫のやりとりに目が離せなくて読む手が止まりません。
あと最後の方の二人それぞれの挿絵、覚悟を決めた猫猫と浮かれる壬氏の表情最高です。
今巻は伏線がいっぱい蒔かれた感じ。
次巻は話が進むかな〜楽しみです!
燕燕の言う理想の旦那さま、かなりのむちゃぶりだが当てはまる人はいる。当人は気づいていないがとっても優秀、かついい人過ぎる普通人、羅半兄さんである。
クセの強すぎる「羅の一族」において普通な人はある意味才能ではないだろうか?姚さん、絶対こっちの方がいいですよ。
壬猫カップルのゆくへは?
西都から帰ってきた猫猫も月の君(壬氏)の再会を楽しみにして読み進めていくと、なかなかそのシーンはやってきません。
猫猫両想いとなるとそれぞれの身分や立場でややこしくなっていきます。
それでも帰京した猫猫とその他の登場人物たちの絡みもエピソードも面白可笑しく過去のエピソードの伏線回収をしたり、これからのストーリーに何か繋がる何かが起こります。
阿多様が猫猫をわざわざ呼び、月の君のことについて意思確認する場面は、過去の自分を猫猫に投影しているものですが、深く猫猫のことを思いやっているように思われます。
巻の最後にやっと猫猫と月の君が再会できたと思ったものの、色々考え抜いた猫猫がとった行動もラブストーリーらしからぬものでした。
普通の男性だったらそんな行動をとる女性に興ざめして興味もなくなるものだと思いますが、月の君はより猫猫を大事に思ってしまうものでした。
月の君はやっぱり変態?いや変わった方なのかもしれないとつくづく思った展開でした。
4巻に次いで一番好きな巻です!
今回は謎解きよりも人間関係の話や急展開の多い巻でした。短編ばかりなのにここまで興奮したのは久しぶりです。個人的には女華についてやっと色々知れた事が嬉しかった。女華の他人を羨ましく思いつつも決して知的さとプライドを捨てない、そんな性格が本当にかっこよく大好きです。壬猫の決断もアツかった。玉葉も久しぶりに出てきて嬉しい。どの登場人物も素敵でほっこりしつつ展開に興奮に満ちた巻でした。早く子翠出てこないかなあ~。
王子さまと両思いになってもそのままハッピーエンドにはならないのが現実的ですね。政争に巻き込まれたくない、玉葉とは仲良しでいたい、薬作りは続けたい猫猫は、どんな道を選ぶのでしょうか。そして壬氏がまた新たに行動を起こしそう!?ハラハラします。今度は何をやらかすのか。帰ってきた羅半兄はいつになったら名前を名乗れるのか。姚と出会った羅半兄も、アヒルを返しにいく馬閃も見逃せません。次巻が待ち遠しいです。
今回色んな方の視点で物語があり新鮮でした。猫猫と壬氏の絡みをもっと見たい私的には少し消化不良感も無くもないですが、しっかりと進展はあったのでこれはこれで良いかなと
Posted by ブクログ
羅半兄の名前がやっと明かされましたー!
でもやっぱり人は「羅半兄」と言う。
私も羅半兄は燕燕の言う「理想の旦那さま」に近いと思います。
猫猫と壬氏さまの関係も、今巻でちょっと進みましたね。
覚悟を決めた猫猫によって行くところまで行くのかと思いきや、壬氏さまの動揺と冷静な判断でストーーーップ!!
水連が残念そうにする姿が目に浮かびました。
そうはうまくコトが運んだら面白くないですもんね。
Posted by ブクログ
西都編が終わり王都に戻ってきた一向。
前巻までの怒涛の展開とは打って変わって、
13巻は王都や花街の皆の近況報告(?)のような箸休めの回でした〜。
一服、という感じで薬屋のひとりごとの"日常"が戻ってきた〜とホクホク読んでました!
(皆さまざまなことで頭抱えてたけど)
嬉しかったのは李白が白鈴小姐に会えてたこと
馬閃の恋もどうにかなんとかなりそうなこと
羅半兄がちゃんと戻って来れてたこと
なんか落ち着くな〜と思いながら読み進めてたら
十四話、十五話でガツンと来ちゃいましたね。
猫猫も、読者も、知ってはいつつも………
御本人から明らかにされていなかった隠された真実…。
遂に御本人の口から猫猫に告げられてしまったなぁぁ
阿多妃と現帝のこと。月(ユエ)のこと。
そして、壬氏さまと猫猫が…………本当に……。
壬氏さま既に相当な覚悟を持ってるとは思ってたけど
これはさらにさらに決意と覚悟が必要そうですね。
4〜5巻の時のドキドキがもはや懐かしいよ!!!!
Posted by ブクログ
正月に全巻揃えたんだけど、全然手をつけられず現在に至る……。
今回は、猫猫の周りの人視点。
ついに月の君(壬氏)が、皇帝の弟ではなく長男であるとはっきりと!
これ、皇帝は気づいてるんじゃないかと思うんだけどな。
発表すると色んな人が罪に問われそうなので隠してるだけで。
そして、人間関係ややこしいなと前から思ってたけど、ついに巻末に家系図が!
12巻の終わりってどんなだったか。
玉葉の兄が殺されたことは覚えてるけど、他の記憶があまりない。
そして、12巻だけはまだ入手できてないので読めない。。。
しかしこの話、月の君が皇族の地位を捨ててまで純愛に生きる話なの!?
Posted by ブクログ
猫猫たちが中央から離れていた間の1年間をいろんな視点から振り返りつつ今後関わるであろう不穏なタネがばら撒かれている回 インタールードっぽい
羅半兄の功績がちゃんと評価(認知)されつつあって嬉しい気持ちとあまり存在感を増すなという寂しい気持ちがある(後方腕組古参面)
姚ちゃんはほんまにええ子に育って…いい子すぎておいちゃんは心配やで 壬氏さまみたいに拗らせないでね
花街のみんなや阿多さまの様子を知れたのも嬉しい 巻頭の登場人物紹介なんてなんぼ長くなってもいいですからね
Posted by ブクログ
長期出張(西都)から都に戻った後の風景をのんびり
羅半兄日記が西都に忘れさられ農業書として後世にw
次回から女華の境遇がらみの事件が起きるのだろう
今回は壬氏の呼び出しに猫猫が「万全の準備」で応え
る・・・身を捧げる決心がついた(避妊も万全)
Posted by ブクログ
シリーズ第13弾は物語の幕間のような短編集。
西都から約一年ぶりに都へと戻ってきた猫猫一行。
猫猫や壬氏といった主役級の周りを彩る脇役たちにもまた、それぞれの物語が当然あって人知れず悩みを抱えている。大変なのは猫猫だけではないのだ。
しかし羅半がモテモテなのは解せない。何故?
梅梅小姐がいい所へ身請けされて本当に良かった。
西都からようやく戻れた羅半兄。都でも台風の目になりそうでますます目が離せない。
そして猫猫と壬氏の関係も、ここへ来て変化が。
前回西都を発つ時、ようやく2人の気持ちが1つになれたと思ったのに。
猫猫の職人魂ともとれる用意周到さが仇となってしまったかな。後腐れのないようにする、という猫猫の覚悟は、薬師として全くブレない完璧なもの。
けれどここまで準備されると、壬氏じゃなくてもちょっとひくかな…。それは結果的に壬氏のためにもなるし、猫猫の気持ちも分かるけれど、もう少しひっそりできなかったのか。ここまであからさまにプレゼンされるとねー。まぁ猫猫らしいと言えばそうなのだけれど。
この後の2人の関係がどうなるのかとても心配になってきた。次会う時、気まずいよね。やっぱり無理なのだろうか。
匿名
前半と後半
前半は外伝のようでしたが 後半になるにつれ 新しい展開。
二人はこの後どうなるのか。
新しい登場人物が出てくるのか。
次巻が楽しみ。
匿名
アニメも楽しみ。
今回は猫猫以外の視点の話が多いです。
嵐の前の静けさという感じ、不穏なフラグが……
次巻からはどうなるのか……
アニメも楽しみです。
匿名
長かった西都編も終わり猫猫と壬氏さまの関係もだいぶ変わったなと思うのに、最後はやっぱり不憫な壬氏さま。
今巻は色んな人の視点で物語を色々な角度から見ることができて楽しかったです。
Posted by ブクログ
西国から帰国したら、首吊り死体がありましたからはじまるのが、らしいですね(笑)
あちらもこちらも恋模様でたーいへん(*^^*)
主人公カップルが本懐を遂げるのはいつになるのやら?
久しぶりの都
最後のところが超気になる!!
次巻は波乱の展開間違いなし。
猫猫と壬氏の関係が少しずつ変わってきたことが理解できた。そして雀さんの主人がわかってびっくり。先が気になる終わり方だった