あらすじ
中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が大活躍する人気シリーズ第3弾。後宮で起きた死亡事件から見えてくる新たな真実。そして壬氏が命の危機に!?
玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫(マオマオ)。
皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。
しかし、女たちの腹の探り合いは日常茶飯事で、しかも、後宮内だけでなく外部からも怪しげな動きが見え隠れする。
それとともに、後宮外では壬氏たちが隣国の特使の要求に頭を悩ませていた。
特使たちは、数十年前にいたという妓女、それが見たいと無理難題を言ってきたのである。花街の事情に詳しい猫猫に相談を持ちかけてくるが、それは意外な人物であり――。
猫猫はその美女にかわる絶世の美人を用意することとなる。
茸中毒で死んだ妃、後宮内の廟の秘密、先帝がかかった呪い、その謎を解くにつれ、壬氏が宦官の枠を超えて扱われていることに猫猫は気が付く。
そして、猫猫はその壬氏の願いで、後宮を出て北の避暑地へと同行することになる。そこで待っていたのは、腹に一物持った高官たちと再び壬氏の命を狙う者たちだった。
猫猫たちは、無事、宮中に戻ることはできるのか!?
日向 夏(ヒュウガナツ): 福岡県在住。著書に「トネリコの王」(ヒーロー文庫)。
しの とうこ(シノトウコ):イラストレーター。
『ダブルクロス The 3rd Edition』をはじめとするTRPG関連書籍、『ウロボロス・レコード』((ヒーロー文庫)、『バー・コントレイルの相談事』などで装画、挿絵を担当。
舞台は中華圏を彷彿とさせるとある大国。
元・市井の薬師であり、現・後宮の下働きとして日々を送る少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と観察眼を武器に後宮で巻き起こる事件を解決していく、ミステリーシリーズ。
Webサイト『小説家になろう』で掲載され、大人気を博した作品です。
後宮に売り飛ばされた薬師の猫猫。
年に似合わず沈着冷静で頭のいい彼女は、後宮ではひたすら目立たないよう、大人しく過ごし、年季が明けるのを待とうとしていました。
しかし、そんな後宮で、皇帝の子が相次いで三人身まかられ、さらに現在も二人の妃の生まれたばかりの宮がどちらも衰弱するという事件が発生。
呪いとして片付けようとする周囲に対し、元・薬師としての性分がうずいて仕方のない猫猫は、何気ない気持ちから事件解決のヒントを匿名で投げ文しますが、それが宦官・壬氏(ジンシ)の目に止まってしまい……。
頭がよく、常に一歩引いた視点で物事を考える猫猫が、その博識を生かして事件解決にひと役かっていく姿がなんとも痛快な本作。
そんな彼女に執着し、活躍を後押しする美貌の宦官・壬氏との関係からも目が離せません。
やがて宮中の小さな事件を解決するうち、二人は国家転覆計画へと巻き込まれていくことに――。
作りこまれたキャラクターや世界観に、一度ハマったら抜けるのは至難の業!
コミカライズ版もあるので、ぜひどちらも楽しんでください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
隊商や異国の特使の接待など賑やかな雰囲気かと思いきや、それがまた良からぬ事件に繋がっていく。内輪の揉め事にも見えるが、裏で誰かが糸を引いているような予感。梨花様が危害を加えられずによかったけど、外国の勢力が妃たちを失墜させ、代わりに内部に入り込もうとしているのでは…。それにしても、ビンタする梨花様の挿絵が素敵すぎる。玉葉様も好きだけど、凛とした梨花様も好き。今後も登場してほしいな。あと幸せになってほしい。
そして壬氏の出自も明らかに。どうやら壬氏は皇太后安氏様の息子で、つまり帝の弟。けれど何やら訳あり?で宦官として振る舞っている様子。皇弟という立場は命を狙われる危険もあるから、それで別人のフリをしているのかな?
もだもだする!
ようやく放送済みのアニメの終盤。
この先を知っていても、もだもだする!
明らかに壬氏は猫猫に男であることを告げたうえで猫猫を娶りたい…的なことを言うつもりだったはず!
次の巻でアニメに追いつくかな?
読むのを止められなくて困る
Posted by ブクログ
猫猫が相変わらず事件を解決していった。
高順が 馬 の名前を持っていたとは。
華瑞月 としての壬氏さまの話も気になる。
今後に期待。
Posted by ブクログ
アニメ視聴後に読みました。話の筋を知っていても面白い。
ついに壬氏様の秘密が読者には明らかになりました。が、猫猫は壬氏様が宦官ではなかったという事実しか知らず…。
色んな謎が解き明かされましたが、3巻で好きな話は「選択の廟」です。王母の血筋に伝わるある特性を利用していて面白い。
Posted by ブクログ
今放送中のアニメの内容で、原作を読んでからアニメを観ると人々の目線や内容が細かく捉えやすくとても面白かった。
猫猫は壬氏の秘密を全力スルーしてしまったが、今後どうなることやら…続きが気になります!
Posted by ブクログ
わくわくの3巻。
漫画で知っていた月精の回は描写がお見事!
玉葉妃の妊娠につき、周りが否応にも変わっていく中、猫猫は相変わらずの頭脳明晰。
新キャラ子翠もいい味出していて、今後の活躍が楽しみ!
猫猫と壬氏の関係にもハラハラドキドキの一冊でした。
この巻大好き!!
避暑地でのストーリーが個人的に一番好きです!
色々そこで明かされることがあるのですが、その時の猫猫の決意もそうだし2人の距離がぐっと縮まった出来事でもあると思います!
ぜひ見てほしい!
Posted by ブクログ
壬氏の秘密が明らかになっていくわけだが……。
え、壬氏はやっぱり宦官ではなく(ものがあった、らしい)、本当は皇帝の弟?
不義の子ではなく、父親は先帝っぽい。
え、では、皇弟とされているずっと部屋に引きこもっているとされる人物は、存在しない?
それとも、阿多妃が確か皇太后の子と自分の子を入れ替えたみたいな話があったけど、その子なのか?
壬氏と猫猫の関係
壬氏と猫猫の距離が縮まって、ドキドキします。ただ猫猫がそれを全然望んでないので、壬氏の片思いになってて切ない。とはいえ壬氏の立場を考えると、そこそこの蛙にしておいたほうが、猫猫としてはやっぱりいいんだろうなと思います。
壬氏さまvs玉葉妃の構図がドキドキハラハラして好きです
普段なら猫猫と壬氏さまのやりとりを眺める高順さまの表情が見られたのですが、避暑地では基本的に別行動だったため、扉越しのやりとりの場面に一緒にいたらどんな反応をしたんだろうな...
この話をもし玉葉妃が聞いたら、壬氏さまにどんな声を掛けるんだろうか...
面白いです。楽しいです。
後から読み返すと
あの時の伏線で今この話か!とか、短編のエピソードのようで後々につながるエピソードだったりと、かなり興味深く読ませてもらっています。選択の廟という話が、大好きです。
蛙に例えられたらそりゃ、ね…
優しくてからかい上手でちゃんと鋭い玉葉妃大好きだなー。そしてカラー絵の子翠の目の色………うーん流石にこれは勝手な予想すぎ?でもわざわざあそこをカラーにしたというのは何かつながりが?てなわけで是非読み進めて読み返してみて下さい
最後のくだりが
今回もとても楽しく読ませていただきました。
壬氏の正体がついに明らかになり、ますます面白くなってきました。
特に最後のそこそこの〜ではにやにやして読んでしまいました。
Posted by ブクログ
アニメで好きだった「狩り」を読むのを楽しみに読み進めた。
杏の話も文字で見ることで、より理解できた。
子翠の正体を知った上で読むと、また違う風に読めておもしろかった。
その中でもやっぱり「狩り」の猫猫と壬氏のやりとりが、おもしろかった。
とうとう壬氏の正体もわかり(猫猫は知らない。知らないふり?)、次が楽しみ。
Posted by ブクログ
日向夏による「薬屋のひとりごと」の第3巻。TVアニメは2023年にSeason1、2025年にSeason2が放送されました。花街の薬師だったがひょんなことから後宮で下働きすることになった少女 猫猫は、美形の宦官 壬氏と後宮で起こる様々な事件を解決することに…。今回も謎解きに大忙しの猫猫ですが、やはり最大の見せ場は壬氏様の蛙でしょうか。蛙のせいで2人の関係がどんな風に発展していくか楽しみ。また登場キャラが非常に多いですが、個性的で面白い。でも、何かしら裏がるように見えてしまい、今後の動向が気になります。
どっきどき!★1·5
コミックが追いついて来てるんだけど…。好奇心には勝てなかった!あとから出てくる、蛙とそこそこのキーワードが気になって気になって(笑)ここから先は活字の方が面白いかも。