あらすじ
あれから七年。小玉が養育する令月は七歳になった。
紆余曲折はあったものの小玉は皇后となり、文林と穏やかに年を重ね、円熟した夫婦関係を築いていた。
その反面、激務の重なる文林には確実に老いの陰が迫っていた。
そして迎える文林の死――
世代はめぐり、すべては然るべき姿へと変わっていく。
「母后陛下。あなたはもとより、自分勝手な方ではありませんか」
女たちが選ぶ道はどこに続いていたのか。
後宮大河物語、堂々完結!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
最終巻というよりも最後のまとめになってしまったのが、残念。
文林が亡くなって、小玉が後宮を去る所で終わった方が良かったな。
星を4つつけたのは、あくまでお疲れ様というだけで、作品としては2に近い3です。
Posted by ブクログ
軍人皇帝の第十四弾。
とうとう最終章。
前作で、養母である小玉を皇后にして、
皇帝の娘に箔をつけるという作戦があったが、
それに七年もかかった理由がうだうだと書かれている。
正直、どうでも良い感じ。
そして今更、寝所を共にしたり、
市井での小玉の呼び名「ばあさん」で呼ばれたり、
相変わらず痔の薬を塗ったりと盛り上がらない。
一度は夫婦となった女王の国と王の国の隣国同士の話は、
二人の息子が死んだことをきっかけに、
女王は息子の嫁に毒殺され、
王のもとに送り込まれた美女は役目を果たしたと自死し、
王はそのあとを追うと、
あっさりと片付けられた。
そして、皇帝文林の崩御。
具合の悪い感じが匂わされていたので予想はしていたが、病死。
そして小玉は「自由にさせてやれ」という遺言で、
後宮を出て畑を耕していた。
何だか結局作者が何を書きたかったのか、よくわからない。
小玉の人生だったのか、小玉と文林の関係性だったのか。
そうは言っても、自分も何が読みたかったのか、よくわからない。