あらすじ
16年に亘る超傑作がついに完結!!安寧と言われた江戸時代にも終幕が。江戸城明け渡しのその時、大奥では何が!?そして、江戸城を追われた大奥面々のその後は!?よしながふみ渾身のメッセージが込められた熱き一冊です!※別に、19巻の【公式ビジュアルファンブック 大奥-没日後録-付き特装版】も配信しております。
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Posted by ブクログ
ほんとになぁ…傑作だよなぁ…
江戸城の会見は笑いつつも圧倒された。西郷の反応もそうくるかー!という感じで上手くよしながさんの手の上で転がされる感じが心地よい。
瀧山の漂わす不穏な空気はここへ来て心配が現実のものとなる。「許せよ」からの独白が、たった2つの文と、たった一つの絵だけなのに、ものすごい深みと重みを持って心の中に入ってくる。すごい描写力。
オチも良かったよー。かの人が締めるとは思ってなかった。
Posted by ブクログ
最高に美しく話が完結して
読んでよかったなぁと思った。
ストーリーの集約がお見事。
突拍子もない設定から始まるのに
しっかり史実に戻る展開が秀逸。
辛いことが山程あっても
どこかで気持ちが慰められるのは
よしながふみさんの
人を想う感情の表現があるからこそ
なんだろうなと、感じた。
それから、どうやら調べてみたら
ラストで登場した六歳の梅という娘は
思い描いた人物でいいみたいで痺れた。
(知らなかったので)
様々な矜恃があった物語だった。
素晴らしいにつきる
ラストシーンの津田梅子とのシーンが、日本の、女性の真の夜明けを予感させて実に爽快。連載開始した頃は八代あたりで終わるのだろうと思っていましたが、遂に十五代を描ききり、良くやったなぁ素晴らしい!と感に入りました。
見事でした!
その一言に尽きます。
史実を交えつつの、男女逆転歴史劇。
始まりもそうですが、終わりも本当にすごい!と思わせるストーリーでした。
最終巻では、様々な伏線も拾いつつの大円団。よかったー。
(滝山と天璋院様が仲良く話しているのが微笑ましかったです。)
時間を見つけて、美味しいコーヒーをお供に、 1巻からの全巻制覇をしたいと思います。
よしなが先生、お疲れ様でした!
Posted by ブクログ
個人的に西郷も勝も好きではない。
慶喜も好きではないし腰抜けであり悪い意味で政治家であった
と思って入るが、このようなプライドだけ高い阿呆ではなかったと思っている。
薩摩のやり口が非常に汚いだけで、応じた庄内藩が悪い
という訳ではないし
他にも色々な出来事があったのだが、あっさり鳥羽伏見が始まってしまった。
旧幕府軍の勝つ余地は十分あったと思う。
これだけ勝海舟を登場させておいて、
しかも正直史実に比べて気持ちの良い人物に描かれているが
江戸を戦場にしないためにとスケープゴートになった
新選組のことも会津のことも全く描かれないのは意外であり不満である。
ただのテロリスト風情が偉そうに新政府の名乗るなど。
歴史と伝統をすべて時代遅れと言って潰した薩長の人間たちは虫唾が走るほど嫌いだ。
創作の中ではあるが西郷に対して宮様が怒ってくれたことは嬉しいものの、
先帝の御宸翰など西郷は実際は歯牙にも掛けぬだろう。
徳川の女たちがやったことを好きなように歪めていい代わりに江戸の町小傷ひとつつけんといて
という宮様の言葉に泣けたし、
これによって我々の知っている歴史は薩長が歪めたもので
事実はこれであったのだ、ということにもなる作りは秀逸だ。
瀧山がこの宮様を見て、徳川家の真の御台様に御成遊ばしたと涙するのも感慨深い。
お花見をするというのも、
良い料理を作ろう、緞子に刺繍をし直し東屋を作ろうというのも
相模屋さんがお代は結構ですと泣くのも、
どれも江戸の気質に溢れた粋なことばかりだ。
瀧山が流水紋の裃を身につけるのも、
宮様が家茂公のお土産の着物を身につけるのも素敵。
天璋院様にこれが真のあなた様なのですねと言われて
「私はいつだって私」と返すのが宮様らしい。
無礼講だからと、とても美しく
まるで上様が戻られたかのようだと伝える瀧山も、
それに素直に「ありがとう」と返す宮様も
心温まるシーンだ。
没日録は新政府に燃やされ、
血判を押した誓詞があるからこの事実は今に伝わらない。
薩長が土足で入るのを躊躇うくらい美しく
廊下を磨き上げようという心意気が良い。
しかし同じ日本人なのに本当に土足で踏み入ってくるのが以下にも薩長だ。
篤姫の写真のからくりも見事。
家定の最期を聞くことができて良かった。
仲野が気がつくのが早く、また上様の形見のお蔭もあり
瀧山の命が助かってほっとした。
腹を切ろうとした瀧山の気持ちはわかるが、生きて欲しい。
今度こそ本当に籠の外で。
津田梅子にこっそり事実をほのめかし、
家紋で終わる最後が素晴らしく恰好良い。
掛け値無しの名作である。
Posted by ブクログ
大奥最終巻では、江戸の最期が描かれる。
天璋院や瀧山の男気がたまらない。宮さまも大奥の最期に初めて、女性の姿をさらすが、宮さまも徳川の人になったなぁ。
Posted by ブクログ
あ~、とうとう終わっちゃった……。
面白かったなぁ~~。
大河ドラマを毎年観るのだが、幕末モノだと、ドラマの演者と本作のキャラのイメージのギャップが楽しかった。ふくよかなな女性として描かれていたあの方が、ドラマだとおっさんかよwwとか。
女に政はできん! と西郷は言うけれど、政を行う者が女から男に代わった途端、この国はドンパチドンパチやりだすよね。もうこの時代では作中誰も知らないことだけれど、春日局は“守らねばならぬ徳川”とは、戦のない平和な世だって言ってて、その徳川が終わった途端に以下同文。治済はひとつだけ良いことを言った、男が政に口を出すものではない。(2022-08-24L)
Posted by ブクログ
家光から幕末まで250年ほどのストーリー。女性が主に徳川の世を担った架空の姿を描く。
全治を通してのメインは吉宗だが、インパクトは治済だろう。
ラスト胤篤が津田梅子に思いを託すシーンは、いい終わり方だなあ。
もう終わっちゃうのか…涙
もうちょっと長く続くかと思ってました。
幕末の動乱を歴史の教科書で見ても
頭に入らないのですが、不思議とこの漫画を読むと入るんですよね…笑
橋田寿賀子ばりにセリフが長くて
あーっ長い!でもわかりやすい!
でも長いよー!
ってなっているところに
親子さまがバッサーーーー!!!
っと話を切るのが痛快です 笑
親子さま、かわいい 笑
もう少し長く続くと思っていましたが、圧巻の最後と言って過言でないと思います。
よしなが先生〜!
本当にお疲れ様でした!