あらすじ
辺境の村ツェペシュの外れには、特殊な防衛機構が働いて村人の立ち入りを拒む奇怪な丘がある。その頂には、かつて“貴族”の居城があり、今もなお、膨大な機械装置群が残されている。だが、そこで貴族が何を実験していたか、十年前に城跡で行方不明になった子供がどういう運命を辿ったか、すべては謎のままだ。そして今、村は陽光の下を徘徊する吸血鬼の出現に怯えていた。
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Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第二作目。
一作目より実行的なエロス(しかも村長の汚い淫猥さったら・・。)も増え、神祖の実験に接触し、Dの孤独さもその実験結果を通して深まる一作ではないでしょうか。
なんたって成功例は―、ですから。
朝日ソノラマ版での250p7行目のリナの台詞は、今でも時折脳裏を掠めます。なんて切なくて恨めしい台詞だろうと・・。
そして彼女の前方に広がる宇宙の映像、夢でしかなくなったそこへの想い、そしてリナはDの手の中で―。
著者の作風の好きなところは、読破後のなんともいえない寂寥感です。
死にいく人々にも見届けて去っていくDにも、終わってしまったんだなという寂しさを覚えます。でもそれだけでなく残った者たちの希望が最後に添えられると、とても弱いです。
これはそういう作品でした。
シリーズ九作目の「蒼白き堕天使」と並んで一番好きな作品です。
Posted by ブクログ
一巻よりこの話の方が好きでした。
リナの思いが切ない…
そしてDのさりげない優しさにキュンとしました。
作者の文章がちょっと読みにくいので時間はかかりますが、もう少し読み進めたいです。
しかし天野喜孝さんのイラストは本当に美しいですね…Dのイメージにぴったりで、天野喜孝さんだったから、人気が出た部分があると思います。
Posted by ブクログ
前作より登場人物が増えたのだが、あまり特徴を掴みきれず。
アニメの日本人なのに髪の色がピンクとか青とかは、識別しやすいようになんかな。。と思った。
主人公が前作のヒロインの方が心を開いていた気がする。
今回のヒロインは何故に主人公が強く出れないのかよく分からなかったのだけれど
ラストの真相を読むと、彼と彼女の共通点によるものだったのかな、と考えてみたり。
主人公が成長する前の葛藤とかを読みたいと思った。