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辺境の村ツェペシュの外れには、特殊な防衛機構が働いて村人の立ち入りを拒む奇怪な丘がある。その頂には、かつて“貴族”の居城があり、今もなお、膨大な機械装置群が残されている。だが、そこで貴族が何を実験していたか、十年前に城跡で行方不明になった子供がどういう運命を辿ったか、すべては謎のままだ。そして今、村は陽光の下を徘徊する吸血鬼の出現に怯えていた。
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Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第二作目。
一作目より実行的なエロス(しかも村長の汚い淫猥さったら・・。)も増え、神祖の実験に接触し、Dの孤独さもその実験結果を通して深まる一作ではないでしょうか。
なんたって成功例は―、ですから。
朝日ソノラマ版での250p7行目のリナの台詞は、今でも時折脳裏を掠めます。なんて切なくて恨めしい台詞だろうと・・。
そして彼女の前方に広がる宇宙の映像、夢でしかなくなったそこへの想い、そしてリナはDの手の中で―。
著者の作風の好きなところは、読破後のなんともいえない寂寥感です。
死にいく人々にも見届けて去っていくDにも、終わってしまったんだなという寂しさを覚えます。でもそれだけでなく残った者たちの希望が最後に添えられると、とても弱いです。
これはそういう作品でした。
シリーズ九作目の「蒼白き堕天使」と並んで一番好きな作品です。
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