【感想・ネタバレ】鬼平犯科帳(十三)のレビュー

あらすじ

盗賊にも守るべきモラルがある。盗まれて難儀をする貧しいものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、盗みに入った先で女を手ごめにせぬこと。この三カ条を守らない盗賊を畜生盗(づと)めという。さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊が、畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。その他に、平蔵が盗賊のお頭に変身? お忍びの湯治先で一行が出会った事件「熱海みやげの宝物」と「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」の計六篇を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『殺しの波紋』は、一つの罪を隠すため次々と罪を重ねていく話。止めようとしても止まらない。平蔵の言葉「人というものは、はじめから悪の道を知っているわけではない。何かの拍子で、小さな悪事を起してしまい、それを世間の目にふれさせぬため、また、つぎの悪事をする。そして、これを隠そうとして、さらに大きな悪の道へ踏み込んで行くものなのだ。」 はその通りで、誰しも共感出来るのではないでしょうか。
『一本眉』は忠吾らしいというか、そののんびりさが盗賊にとっても癒し系なのかもしれません(笑)

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2015年07月21日

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