あらすじ
四季おりおりの風物を背景に、喜びや悲しみを秘めた人間が生きている。強殺、強姦をいとわない盗賊一味あり、仇討ちと男のプライドにかけて盗みを働くものあり。清廉を装う論理だけでは裁けない江戸の街、警備にあたるのは火盗改メ。こころよい人情と溶けあう独自の境地を拓いた鬼平シリーズの第二巻は、「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
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Posted by ブクログ
最近、後味の良くない話を続けて読んだので、「癒されたいー」と無性に思いました。鬼平、読んで正解でした。罪を犯してしまう弱さ、女に溺れる弱さなど、人間には脆い部分もあるけれど、立ち直れるしなやかさ柔軟さをもっていると気付かされる展開が好きです。悲しい結末の話もありますが、平蔵の男気に安心します。