あらすじ
死んだはずの妻、張藍(ちょうらん)が生きている。その報を受けた林冲(りんちゅう)は、勝利を目前にしながら戦を放棄し、ひとり救出へと向かう。一方、呉用(ごよう)は攻守の要として、梁山泊の南西に「流花寨(りゅうかさい)」を建設すると決断した。しかし、新寨に三万の禁軍が迫る。周囲の反対を押し切って、晁蓋(ちょうがい)自らが迎撃に向かうが、禁軍の進攻には青蓮寺(せいれんじ)の巧みな戦略がこめられていた。北方水滸、激震の第九巻。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
林冲が妻を助けにいくお話がメインなのだと思いますが、私はどちらかというと秦明将軍と公淑が夫婦になるまでのお話にドキドキしてしまいました。
これまで、主要な登場人物が死んでいくばかりだったので、こういうほっこりするお話を読めてよかったです。
それにしても、宋江様……!!びっくりでした。
でも、その後の柴進と燕青の救出では、鄧飛が死んでしまったので、ほっこりしていた分、切なかったです。
Posted by ブクログ
とにかく林冲はヒヤヒヤしましたが、無事で良かった。
安道全が隠れて嗚咽してたことにびっくり。
やっぱ親友なんだね。
公孫勝もなんだかんだで助けに行ってたし、宋江は泣いてくれるしで、愛されてるね林冲。
今回は索超・呂方らが新たに登場する反面、トウ飛(漢字が見つからん…)が赤札入りに…
本当に凄いことをやってのけたと思う。
すり減った指先を思うと泣けてくる…
最期の瞬間なにを思ったんだろう。
本当に良い漢でした。
Posted by ブクログ
ねたばれ
そして楊令は、子午山へ
秦明は、公叔にプロポーズ
志に生きる男たちが居る。
志に死んでいく男たちも居る。
50才以上の人生を考える人からは、、思いもよらぬ人々が描かれている。
志に生きていくなら、どうなるか、、、、
それを考えて読むのだが、
この本の中にその結論はあるのか。
その結論は、この小説には無いのかも。
実は、
この本を読む人、読者、あなたの中にしかない。
追記
扈三娘 再登場、キターという感じで酔っ払いは興奮する
小説の良いところは、
自分の想像力のままの登場人物であることだ。
アニメテレビなどだと、他人の想像力次第だが。
Posted by ブクログ
それぞれの志についての巻かなと思った。
沸いたポイントを羅列します。多いしうるさいしキショいと思いますので先に謝っておきます。すみません。
秦明×公叔 結婚きたーーーーーーー
上司(秦明)を煽る部下(花栄)、ニヤケがとまらん。好きなんバレとるがな。
花栄×朱武の相性も良さそう
公孫勝!ねぇ!!ツンデレめ!!!!林冲のこと!助けたかったの!!!!仲良くしてよ!!!!!もう!!!!!泣かせんとって!!!
林冲が助かって安道全が泣き出しちゃうところで私の目からも溢れ出しちゃって
林冲がみんなに愛されていて 優しい温かい涙だった
「皇甫端は馬にとっての安道全みたいなもの」笑
宋江と林冲の関係をひとことで言うならそれは
「悔しいほどの愛おしさ」
流花寨だなんて素敵な名前は誰がつけたの…?!花栄なのですか?!え?!?!ヤッバ
会って10日の解珍にすらわかる秦明の恋心。これ以上に尊ぶべきものはないな。年上の副官にちょっと頼るの可愛いすぎるな秦明思ってたよりも可愛いぞきちぃぃぃ
女の取り合いまで水滸伝で読めちゃうんですかァァ
秦明→楊令「血よりももっと尊いもの、魂が繋がっている」
ってめっちゃかっこいい事言うくせに!
若干10歳にもバレている秦明の恋心。これ以上に尊ぶべきも(以下略)
身をひく宋江……ぐぬぬぬぬぬ
扈三娘ちん無鉄砲ね。史進を見ているようよ。かわいい。王英×扈三娘ちん…?!ぎゃー!胸熱ゥゥ!!!
燕青キタ!キタ!!!!我が推し!!!!ぢゅき!!!!!やさお!!!やさおがぢゅき!!
なんで鄧飛のこと殺したん。この巻で死んだ人が他におらんかったから殺したんやろう。殺さんくて良かったやん。足バタバタさせて駄々をこねながら泣くくらい悔しい。石を支えて眼を燃やす鄧飛になぜか不動明王を重ねてしまった。
恒例の解説コーナー
今回も面白かった。「私と北方謙三と水滸伝」と言った感じ。林冲(馳星周)と孫公勝(北方謙三)って感じかな。笑
おもしろかったの書き出した↓
・「108人の北方謙三もどき」←笑 がこれでもかと生き様を説き、死に様を見せつける
・神ははじめに志を作った
・北方謙三の妄念によってものがたりは生み出される。飢えたケダモノ。いつも肉を食らっているから。笑
Posted by ブクログ
前巻の最後、張欄を救うために戦線離脱する林冲に驚愕したが、今度は宋江。
えええ!??
今になってそれを言う!?
結構恋愛問題があちこちで勃発しているのだな、この話は。
青蓮寺の戦い方がここにきて変わってきたのが怖い。
数を恃みに力まかせ、というのから、梁山泊を消耗戦で弱らせる戦い方へ。
これも数を恃んでいるといえば言えるけど、梁山泊としてはこちらの方が断然怖い。
あと何かの布石になっているのか、楊林がはっきりと柴進を嫌いになったという記述。
楊林の気持ちはわかる。
柴進だって命懸けでやるべきことをやっていただけだ。
だけど、ひと言足りないよね、柴進。
労わる(いたわる)。労う(ねぎらう)。
楊林は自分のために憤っているわけじゃないんだから。
Posted by ブクログ
死んだ筈の妻・張藍の生存情報を受けて戦線を離脱する林沖。罠に陥り、索超・呂方の助けでなんとか切り抜けるが瀕死の重症を負う。
無謀だが魅せられてしまう。男として林沖の姿はカッコいい、そして切ない。