あらすじ
支配民族カーマが統べるマージ星で育った少年は、残酷な宿命に抗い、迷い傷つきながら、「本当の心」を信じ、生きた。
すべての母なるルーン星で育てられた少年の希望は、夢でしか会えない「片われ」との絆を信じ、共に生きる未来を想うことだけだった。
二つの星に引き裂かれ、二つの運命に導かれた、同じ顔を持つふたり。
デュルクとミューバ。
イムリであり、カーマであった、双児。
4千年にわたる戦乱の果てーー「明日」を欲した少年達の「夢」は一つになり、そして今、「伝説」となった。
希望を、光を、夢を見せた、「ファンタジー・サーガ」の最高峰ーー14年間の長期連載、堂々終幕。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最終巻の表紙に惹かれて読み始め
しかし絵がかなり独特で
読み進められるか不安だ…と思いつつ
少しずつ読んでたのだけど
大傑作だった。
設定が複雑でよく分からないまま読んでたのも
今となっては懐かしい。
読み続けてくれてありがとう昔の私。
映像化して欲しい
そしたら絶対観に行く
既に私の脳内では上映されてる
匿名
一人一人がそれぞれの思いを持って生きている。
それは私たちが生きてる世界でも同じことなんだろうなって。壮絶な物語の末に、この世界にも通ずる希望を頂いたように思います。
ハラハラドキドキしながらも、最後まで読む手が止まらず心熱く読ませていただきました。作者様素晴らしい作品を生み出してくれてありがとう!
Posted by ブクログ
自分たちが誇りを持てる民なのか、
それをこの先の行いによって証明していく。
それこそが我々の本当の戦い。
枯れた木は生き返らないが、
そこに新たな種を撒くしか無い。
勝者だから好きにしない、より良い未来を作っていく責任を負ったんだ。
自由という責任を全うする為に学ばなければならない。
どの言葉も涙なしに読めない。
誇りや歴史を考えない人間たちには理解できないだろうが
結局は人の生きる理由などそこに戻っていくのだ。
そこでそんな発言をしては暴行されるのでは
とヒヤヒヤしてしまうが、そこで思わず言ってしまうのが
ヴィテジの長所でもあるだろう。
彼は彼の信じる道を進み、結果トパロからガラナダに繋がって
16人のイコルを救うことになった。
ウーゾの言う通り、イムリはみんな違う暮らしをしていたのだ。
急に取りまとめるリーダーが現れただけでも不満は募るはず。
ウーゾがニコについていれくれて良かった。
デュガロはどうしても好きにはなれないが、
頭を下げて回って結果和平に貢献はしてくれたと思う。
ミューバはチムリとの交流で心から悔いて
自分のしでかしたことに向き合って、
誰にでもできることではない。
虫が仮死状態になる話を聞いてもしかしてと期待したが
なるほどそこでお話が終わるか。
きっと虫に光彩をもらって、デュルクは目を覚ますだろう。
もう手遅れな人もいるかもしれないが、
それでもそれをきっかけに、他にも助かる人はいるだろう。
もしもドープがまだ生きていて戻れたら、
今の世界を見てどんなにか驚くだろう。
素敵な終わりだった。
素晴らしい。
感動しました。
こんな内容を考える事ができる作者はどんな人なのか、とても興味があります。
とにかく一気に読みたくなります。
暗示的に終わりましたが、この後のデュルクがどうなったか是非とも知りたい。
そして安心したいのです。
ハッピーエンドが好きなのでどうか続きを書いてください。
徹夜してしまった
なんと全巻99円という破格なキャンペーンやってたので、全巻一気に購入。petも無料で読ませてくれたけど、そんな大盤振る舞いしていいんかいな…
促迫とか初めて聞く言葉に最初は馴染めなかったけど、どんどん引き込まれてほぼ徹夜で読んでしまいました。
途中はミューバのあまりの闇堕ちぶりに辛くなり、20巻超えたあたりでデュルクがまさかの事になり、ニコも痛々しくて、、デュガロ大師はしぶとすぎてびっくしました。和平に向けての話し合いでも、お前はどの面下げてるんだと思っちゃったけど。
ラストの少し希望がさしてるのはいいね。チムニが幸せでありますように。
心が揺さぶられた
デュルクがもしかしたら復活出きるかもしれないと言う希望。チムリにまだまだある力の予感。
支配してきた者は、されてきた者は、共存、和平の為にすべきことの指標。
ミューバの償いへの想いと行動。
所々で涙が溢れてしまう。
感動で苦しくてすぐに読み返せないけど、落ち着いたらまた始めから、じっくり読もうと思います。
希望が見える
「誰かが理想を掲げ続けなければ未来への可能性も得られないのです」というセリフが心に刺さりました。
現実の歴史でも革命は起きています。その時に同じ様に戦った人達がいたんだろうと思いました。
他を受け入れる為に「自分との戦い」を続ける。全ての人が受け入れられなくても徐々にお互いを理解していくそんな未来を予感させるラストでした。
とてもいいストーリーでした。
Posted by ブクログ
危うさも残しつつ、共存、共栄の道を歩む最終巻。
途中の混沌とした状態からよくぞここまで辿り着けた…。
終末エンドじゃなくて本当に良かった。
14年間お疲れ様でした。
「Pet」の続編も期待してます。
Posted by ブクログ
完結を期に全巻読み返してみましたが、
まぁ、傑作ですよね。
カーマ、イムリ、イコルそれぞれの立場がしっかり描けてるし、設定のバランスも非常に良い。
終わってしまった・・・
単純なハッピーエンドではなく、まだいくつも課題はあるし対話も何度も重ねていかなければならない、でも希望はある、という終わり方だった。最期、主人公がどうなったのかを予兆だけ描いて終わらせたのもよかった。
完璧でした
最初から最後まで、本当にブレのない作品でした。
人間の根底に流れている普遍的な想いが、キーパーソンを通して浸透していく様子、それを成し遂げる困難さに、何度もえぐられるような痛みと感動を味わいました。
最終巻では全て納得の終わり方で、なんとも言えない満足感です。
連載の途中、ニコの人格が変わったというか顕著になったあたりも、残念ではあったのですが、すごくリアリティがあるなと思いました。異世界の話だけど、これは全て私たちの中で起きている、真実の話でした。三宅先生、本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
ついにラスト
革命を起こす漫画はあってもその先を描くと漫画は少ない。
イムリとカーマとイコル、それぞれの人達の想いが立場が違えば異なり、どこから手をつけていけば良いのかを考えさせられる。
それぞれの民にとっての誇りとは。
生きていくとは何なのかを考えさせられる。