金ひかるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ金さんのイラスト目当てにジャケ買いして大正解。
早瀬さんの作品を読むのは、これは初めて。
甘いもの好きのメロン熊、のようで面倒見がいい優しい攻と、
しゃべりたいことはいっぱいあるのに、思っただけで言葉に出す前に
飲み込んじゃう表面上は無口で、生き方不器用な受のロマンス。
攻は何者なのか、そしてなぜこんなに受に対して親身になるのか、
ちょっと謎めいた物語でもある。
でも私は前半部分の、みんなのたまり場になってる駄菓子屋の
のったりした日常の描写がすごく好きだった。
主人公の生い立ちや、売春していることがのちのちそう絡んでくるとは。
後半、のんびりして居心地がいい日常との落差が激しかったこと、
それに受の出生の秘密や母親に捨てられたという心の傷を持つ受に対し
「実は……」説明されるんだけど、若干説明を急ぎすぎた感じで
なんだか納得がいかない感じ。
でも、めでたしめでたしだからいいのかー。
とにかくメロン熊と評される攻がよかったー。体格差バンザイ!
金ひかるさんのp.35とp.81(おにぎり!)とp.121のイラストが好き!
やたら食事シーンがあるので、読んでるとお腹がすく本だった。
焼きこあじを買いに走りそう(笑)。
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シャレードのフェア小冊子を読んだけど……。
お母さんはどうしたんだ?続編があるの? -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説ガッシュで表題作を読んでから、続きが読みたくてたまらなかったお話。
この文庫発売は待ってました!
表紙イラストやタイトルから
“「獲物を絡めとらんと巣を張って待ち構える女郎蜘蛛」的妖艶な美青年に
朴訥な青年が狙われちゃって、まあ大変”な淫靡でエログロな物語なのかと、
語り口やなにやらから勝手に思い込んでいたら!
物語が進むに連れて「思わせぶりでツンな坊ちゃま」の素の顔が
少しづつ見えてきて、印象がだんだん変っていく。
そしてついに!まあもうもうもう!めっちゃ可愛い!
しかし攻は鈍すぎだろう。
金さんの感想と以下同文。あとがき漫画の坊ちゃまが可愛かったー。
背景となる昭和初期の風俗なんぞも興味深かった。
またこの時代の物語を書いて欲しいー。 -
Posted by ブクログ
六青みつみさんの作品の中でも最も痛々しく辛く重苦しい物語だと思います。
この「光の螺旋」シリーズはファンタジー物語としても地理や歴史などを含めとても魅力的で読み応えがあります。
が、BL作品として見た場合あまりにも受けが不幸すぎる…つらいです。
報われることのない想いをずっと幼なじみに抱いているカレスが、何故そこまで苦しまなくてはならないのか!?と悲しみでいっぱいになります。
BLではよく受けや攻めの恋路の邪魔をし意地悪をするようなキャラが出てきますが、例えばそのいわゆる当て馬キャラが本当にその人物を愛していた場合、受けと攻めがハッピーエンドになった後、その当て馬キャラはどうなってしまうのか?という問題をここまで真摯に描いた作品は他に類をみないのではないかと思います。
数年前に購入してあまりにつらい内容なので積んでいたのですが、改めて読むとそのつらさの中にもとても美しい描写であったり、胸をしめつけるような感情があり読んでいて何度も切なくなりました。
この後続編の「ruin 緑の日々」で救いがあると良いのですが……いささか不安が…。
カレスが想いを寄せているライオネルとその恋人のエリヤについては「一枚の絵」という作品でメインになっています。こちらを先に読んでいたので、ライオネルのことも憎めないんですよね…いくらなんでも鈍感すぎるだろ!と言いたいですけど(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ美容師の瑞原想は、同棲中の恋人に、「結婚するから明日には家を出て行け」と意味のわからないことを言われた店で、たまたまいい男がワインをかけられるところを目撃してしまう。
呆然とする想だったが、店を出たところでそのワインをかけられた男とすれ違いかけ、おせっかいを承知で、ハンカチを差し出してしまう。
そこに、ワインをかけた女が再び戻ってき、ちぐはぐな言い合いの末、その女性は想を突き飛ばし走り去ってしまう。
突き飛ばされた想は、その拍子に腕を骨折してしまう。
ところが、美容師の想は、それを職場の共同経営者兼店長でもある元恋人に告げると、今度は仕事もクビになってしまう。
帰る場所も仕事も失った想は、仕方なくワインをかけられた男・梶山の「何かあれば連絡をしてほしい」という言葉を頼りに、彼の家を訪ねる。
すると「怪我をさせた責任を取る」という梶山の言葉に甘え、彼と同居することになった想。
当初、生活感のない梶山の家で、息を潜めるように生活をしていたが、ある日、お金を節約するために十分に食べていなかった想は、倒れてしまう。
そんな想が働けず、お金もないのは自分のせいだから、と、今度は梶山は想と食事をするようになる。
想は、それを何もしていないのにsてもらうのは悪い、と言い、代わりに家事を一手に引き受けところが、ることになる。
ところが、生活を共に過ごすうちに、恋人を失った過去に縛られたままの梶山に想は少しずつ惹かれはじめる。
そんな時、梶山の職場を訪れた想は、過去の恋人と再会する――。
そんな感じの話でした。
少しずつ梶山と想が、距離を近づけていくところがとてもしっとりと書かれていて、かなり面白かったです。
想は、ダメな男ばかりを引き寄せてしまい、今までちっともいいめにはあってこなかったのに、それでも相手を恨むことなく、前向きに生きていて。
今度も、梶山のことを思って一旦は、引くけれども、梶山がそうのところを訪れて、二人はハッピーエンドなんですが。
そうやっても、自分が我慢することで、梶山に迷惑がかからないようにしようとする想は、とっても優しくて、でも悲しくて。
そんな想を、自分の気持ちを認めた梶山が、そっと包み込んでいるのがとても優しい。
いろいろあったけれども、二人がとっても優しいのでとっても優しい話になっていて、すごくよかったです。
途中、想が、過去の恋人にいいようにされてしまうところもあって、そこだけかなり痛いような気もするので、そういう痛いのが苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
個人的には、そういうひどい描写がなくてもちゃんといい話に仕上がったんじゃないかと思うので、そこだけマイナスでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ裸ん坊3部作のラストを飾るのは、最低人間谷脇と自閉症の少年佑哉。
勝手気ままで冷血漢。傲慢で鼻持ちならない、人として終わってる谷脇が、ちっとも自分の思い通りにいかない佑哉相手に必死になる様は見物でした。
前作で松本が不憫すぎたので、今作の谷脇見てると哀れみよりも先に谷脇ざまぁ(ぷっ)と思っちゃうんですが、読み進めていくと、何だかとてつもなくせつない展開が待ってて大変でした。
もう、なんというか……佑哉も色々と可哀想だなと思う面もあるんですが、谷脇が可哀想になってくるという不思議展開です。
アレ? 何で私、こんなゲス男に同情してるんだろう? と首を傾げてしまうんですが、一体どこから同情してたのかすらも分からないほど夢中になって読みました。
途中から、谷脇の中で佑哉が松本の身代わりでなくなってくるんですが、このへんのくだりが凄くよくできていて、圧巻です。
本物の愛を漸く見つけられそうな谷脇と、その愛が一体どんなものかすら理解をすることが出来ない佑哉が、紆余曲折あってなんとか一緒に歩み始めるところで物語は終わりを迎えますが、読後感は一言では言い表せないような満足感。
考えさせられるなぁ……という感じ。
谷脇は相変わらず嫌な男なのだけど、ただの嫌な男で終わらないところが素晴らしかったです。