金ひかるのレビュー一覧
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短編集です。
「カーマイン」は高校同級生、「三年目」は同棲中、「賞味期限内にお召し上がり下さい」は大学生同士、「恋を知る」は教師×生徒、「small things」には4つの話が入ってます。
当然ひとつひとつが短いので、あとは自分で妄想するしかないもどかしさがかえって新鮮!
青春の純情が情感たっぷりに描かれていて、束の間乙女な気分に浸れます。
それに、いろんなパターンの恋愛がつまっているから、どれがいいかなー?と好みの話を探すなんてこともできます。
私の中で印象に残ったのは、表題作「恋を知る」。高校生の海が、自分の性癖に悩み傷つき、必死で押し殺そうと努力する様子が胸キュンもの。カッコ悪さもまた青春です。
それから、「small things」の中の「春になるといつも」。短い話だから内容は書けないけど、胸がキュンキュンしました。数ページの中に長い時間経過があるところがツボ。すごくイイ話でおすすめ。
イイ話っていったら、全部なんだけど。ほんとに上手い作家さんだなーと思います。エロはないけど、胸キュンがたっぷり楽しめることまちがいなし。 -
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一筋縄ではいかないツンデレ美形年上男にだんだん陥落する年下攻。
外村が出張ホストの代役で言った先に待っていたのは、恋愛なんて面倒は一切抜きで、金で男を買うようなクールビューティー碓氷。外村は男相手だとは知らず、もちろんゲイではないので当然使い物になりません。なのに「あんた、こんなことはやめたほうがいい」なんて、しなくてもいい説教までしてしまう直球男。
ふつうならH不成立でここで話は終わりのはずですが、この二人は何だかお互いが妙に気になって、不本意ながらもホストと客の関係が続きます。
碓氷は砂原センセ得意のひとくせもふたくせもある受けキャラ。精神的には繊細だけど、Hに関しては微妙に未熟で鈍。歯医者と食べ物に関しては子供並みなのに、冷めていて物事を達観しているかんじ。
けれど、外村によって次第に人間らしい愛情に目覚めていきます。
そんな碓氷に魅かれて、眞野に嫉妬心を抱き、最初は役に立たなかったのがとうとう攻めまくるまでに変化していく外村が、見ものです!ノンケが立派な攻に成長するのは、ものすごーく萌える。
そこに至るまでのじりじりするような心理描写もいいし、碓氷に愛を抱いた外村が激しく迫るところもドキドキするし、金銭での関係に互いが悩むところも胸が痛くなるし…
ただ、碓氷と眞野の関係には本当にそれだけ?とちょっと疑問に思ったけど。あれじゃ絶対に眞野が結婚するのが悲しくて泣いてたんだと思うんですけど。うれし泣きには見えない… -
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一気に読みました。デビュー作とは思えない手慣れたストーリーで、今から次回作が楽しみです、ほんとに。
ドS警察官僚の灰音の意地悪さに超感激。言うこと、やること、すべて極悪。だから、初めのうちは新米弁護士の悠莉の健気さが際立って、どうしてこんな男に惚れる!?と、もうかわいそうになっちゃって、同情寸前に。
でも、よく読むと、悠莉っておそろしいほど天然ドMなんです…
職場の上司にもいたぶられて?いますが、へこたれていないし。
童貞だし、自覚なしに男が好きだし、自覚なしに虐められるのが大好きなので、当然何されても灰音を嫌いになったりなんかしません。
同情すると、本当に損します。割れ鍋綴じ蓋ラブラブカップルです。かなり苦笑気味。
エロもバリエーションが濃くて豊富。ベッドばかりじゃありません。デビュー作からこんなに惜しみなくバリエ使ってるということは、使い切ったわけじゃなくて、今後の作品では、もっといろいろ出てくるんですね??期待してます。
この、灰音の意地悪な変態さ加減の描きかたが、秀逸。いかにありえない神経の持ち主かという描写と、悠莉への真っ直ぐな愛が見え隠れする描写が程よい割合。
かなりSMなのに、重くなくてさらっと読めるところが不思議な読後感です。アホなくらいラブラブだからかな? -
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回送先:町田市立小山市民センター
一読して、昭和初期のモダンな香りを残しつつも、どこかBLとは呼べない関係性を叙述的な色合いで描いている。
そうなのだ。確かにセオリーとしてはBLなんだろうけど、実際にはそうではないのではないかと読者に見せてくる。
かわいは以前濡れ場なしの男たちの関係性について描いた作品がある。そういう観点から見れば、このひとも濡れ場至上主義(というかどうかさておいて)にともすればなりがちなBLの現場で丹念な作品世界を提供している。昔のJUNEや耽美小説で見られたさまざまな表現のあり方をこの作品でも余すところなく使っているのは、むしろいい印象を与えているのかもしれない。 -
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「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフ。なのに先にこちらを読みましたが、全然問題ないです。
弱小出版社のエロ雑誌編集長・沖屋とそこにアルバイトしてる大学生・水梨の話。
菅野彰「毎日晴天」シリーズや「愛がなければやってられない」、金丸マキ「鉄壁トランクス」といった作家(漫画家)と編集の攻防戦が好きな自分にはドンピシャでした。
その上わんこ年下とクールで出来る社会人ですからね。
ビブロス(リブレ)の高遠さんは面白いけどイマイチ合わないかなと思ってたんですが、これは好みでした。
普段ははすっぱな沖屋の、胸を切り裂くような告白が、高遠節全開でいい。
そして水梨が社会人になっても、年の差は埋まるものではないことをはっきり描いているのがまた好印象。
恋愛歴が人生経験になっている人は素敵ですね。
日本人のエロはシチュエーションとイマジネーションだという意見には同意します。 -
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[美容室店長×アシスタント]
三十二番目の初恋のスピンオフです。
スピンオフとは大体、元の話を知らなくても読めるのが殆どですが、
これは絶対に前作を読んでからのほうがイイ作品です。
だって本編よりも前作の登場人物の物語の書き下ろし部分?が凄くいいんです。
最後の梶山目線の話にほろりと来ました。
やっぱり梶山先生ですよね。
仁科も格好よかったですが、梶山先生には負けますw
そして前作に増して酷い信田。最悪でしたが、片付いてよかったです。
☆あらすじ☆
見習い美容師・相良陽平は、横暴な店長・信田の元を去り、面倒見はいいが男女問わずちょっかいを出すという噂の仁科有吾の店に就職した。その仁科と酔った勢いで関係を持ってしまった陽平は、自分も遊ばれているのだろうと思いながら、飄々とした仁科にやがて惹かれていく。そんなとき信田からの脅迫まがいの嫌がらせがエスカレートして―。