金ひかるのレビュー一覧
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ネタバレ神崎菜央は、二歳で両親と死別し、その後は施設で生活をしてきた。
そんな菜央は、住むところを確保するために、自分の顔だけを武器にして、好きでもない相手の家を転々としていた。
ところが、その相手との別れ話がこじれ、菜央は殺されかけてしまう。
そんなピンチを助けてくれたのは、エリート然とした男で、数ヶ月後、今度は本当に刺された菜央を再び助けてくれたのは、同じ男だった。
意識が遠のく間際、思わずその男に対して、「助けろ」と口走った菜央は、目覚めた時には、潜りの病院のベッドの上にいた。
実は菜央を助けた男は、大手暴力団の幹部・室生龍壱で、すっかり病気のよくなった菜央は、二ヶ月だけ、の約束で、室生の立て替えた借金を返すべく、室生の元でアルバイトをすることになる。
どうして室生が自分なんかのために、そこまでしてくれるのか、理解できなかった菜央だが、生まれて初めて貰う、身体の関係抜きの優しさに、次第に菜央は惹かれていって……
という話でした。
菜央自身はあんまりそうは思ってないので、あんまりジメジメした話にはならないのですが、時折菜央が見せる寂しさの片鱗は、読んでて、ぎゅっとなってしまう感じで。
そこを、上手に室生が甘やかしているんだけれど、室生自身にも、どうして自分が菜央に対してそういうことをしているのか、はっきりとはわからないという鈍さ。
でも、やっていることは、優しいし、甘いし、で十分に楽しめる話でした。
もちろん、ヤクザものなので、菜央が抗争に巻き込まれて攫われてしまったりなんていう要素もしっかり入っていたので、そういう面でも、楽しめる話だと思いました。 -
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ネタバレ裸ん坊3部作2作目。
前作でも大概でしたが、今作ではもうフルスロットル。
敷き詰められた地雷をいかに避けながら走破するかというデスレースもかくや、なお話です。
木原作品で嫌いな攻を三人挙げなさいと言われたら、迷わず飛び出す
谷脇、甲斐谷、寛末!!
そんな谷脇が主役の2作目。ムカムカ度は相当です。
人として色々と終わってる男ですが、適当にみつけた松本を酒で潰してレイプし、それだけでは飽きたらず偽りの告白をし、弄ぶだけ弄び、浮気はわざとのし放題。
この時点でもう色々とあり得ないんですが、松本が○んでもこの男は薄情でした。
けれどその薄情が、読んでて何だか途中から哀れになってきます。
そうやって、読者が可哀想な人を見る目で谷脇を見始めた頃になって、漸く谷脇は自分の恋心に気づくという愚かっぷり。
いやぁ……ここまで徹底した愚か者だと、余計に松本が可哀想に思えてくる。
とんでもない鬼畜、といえばこの男だと思います。
書き下ろしは松本視点でした。
次巻の主人公、祐哉とのエピソードで、これがまたせつなくて堪らなかった……。 -
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ネタバレタイトル通り、赤い運命の糸は二本です。
三角関係からどうやら3Pに進展しています。水原センセお得意の、平凡で従順で、そしてとっても鈍チンな受が主役です。
センセのお話には毎回、もうどうしてこんなに自分の主張がないというか主体性がないというか、流されちゃってるの?と気を揉んでしまうような受が登場しますが、この話の受はそれに輪をかけて臆病で鈍!天然です。
なので、遠慮がちに生きてると言うわりには二人のイイ男を知らず知らずのうちに翻弄しています。
攻の英章と克彦とは、同級生で高校時代からの関係です。始まりはレイプまがいだったけれども、それからも体の関係は10年に渡り続きます。そんな付き合いをしてきた受の一実の心情が、最初はちょっと理解に苦しみますが、読み進むうちにだんだん納得できてきます。
とはいっても、3Pじゃないんだな…相互の了承済みの三角関係です。「黙認二股」の一実です。
もちろん、相手と二人きりにするのを不愉快には思うくらい、一実に対しての独占欲が攻の二人にはあります。嫉妬もすれば、口喧嘩もする英章と克彦。まあ、譲れないから渋々譲るかんじ?
そんな3人の関係に、いつか変化がおとずれるのは当然のことです。
読み方によっては、一実のあまりの鈍さに、これはひょっとして笑うところ?と思ってしまうシーンもいっぱいあります。
攻二人のものすごい独占欲と執着心が、読んでいる方には愛があるなーと、はっきりわかるのに、一実の臆病さと遠慮と察しが悪いところが三拍子そろうと話がすっかりややこしくなって、赤い糸もめちゃ絡みまくりです。
エロ的には濡れ場が多数あって楽しめます。あっちに内緒でこっちとH、みたいなシチュはちょっとドキドキします。一実はそんな自分をずるいと責めていますが、もともと悪いのは英章と克彦なので一実の黙認二股にはあまり不快感はなかった。一実には身勝手な攻二人への切ない想いもあったりするので、単にずるい行為とは言い切れない気がします。
結果的には3Pで仲良く収まって、犬も食わないラブラブなしめくくり。
一実の気持ちの揺れを追いながら読む作品なので萌えは少ないですが、なぜか自分の相手を選んでるわけでもないのに多いに心が揺れました。 -
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「ムーンライト」の続編。ちゃんと仲良く暮らしている二人のその後がよくわかる話です。
一見普通に恋人同士の二人ですが、浩之は心臓に病を抱えており、バチスタ手術が成功して普通に生活できるようになった躰。負担になるようなことをさせないように、彼氏で医師の一樹はいつも気を使ってます。
浩之は、愛する一樹のためにも身も心もひとつになりたいと願いますが、臆病な気持ちが躊躇わせます。
相手を想う気持ちはものすごくよくわかるから、余計にもどかしい。
強いて言えばエロくないのが残念。語り口のせいだと思うんだけど、色気不足です。ストーリーは面白いんだけど。
あと、ストーカーの女、いらなかったです。あの話で折角の初々しい二人の心情が横道にそれてしまったかんじ。その分、もっと一樹の浩之に対するメロメロ加減とか、恥ずかしいほどのロマンチストぶりを披露して欲しかった。
浩之は、愛する一樹のために家事に奮闘したり、かわいいところも強気なところもいろいろ描かれていて、生きる喜びに溢れてる感がして魅力的でした。
全体的にあっさりしすぎです。もっと毒があって、甘くてもよかった。 -
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攻め:不破明良
受け:鮎川智久
大学時代からの友人、不破は官能小説家。階段から落ちそうになった鮎川を助けようとしてケガをしてしまった為に不破の口述筆記をすることになり。
実は大学卒業時に不破に迫られた時にそれを冗談にした過去が鮎川にはあった。今回官能的な言葉を不破から聞くことになりどうしてもそれを思い出してしまい…。
気持ちが付いていかない鮎川の悶々とする切なさが延々とぐるぐるしてる話でした。
不破、もう違う男にしちゃえば、と思うくらい(笑)。
とはいえ、鮎川も“好き”な気持ちをLOVEとして認識できたし良しとしよう。
この先生は恋愛は壊すもの、壊されるもの、そして再生されるもの という考えがあるらしく、私はこれで3作目(愛と混乱のレストラン→楽園建造計画→)と読んできたけど、全て、壊されるのを怖がる受けがそれを認知するまでを書いてるみたい。
Hは標準的でした。
蛇足ですが、私はこの挿し絵師さんはあまり…。