高野文子のレビュー一覧

  • 谷崎マンガ 変態アンソロジー

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    思いの外面白かった。
    「少年」は谷崎ワールド全開で、そういう意味で面白かったが、一番気に入ったのは「台所太平記」。女中たちがワサワサしてて、谷崎の愛(恋愛ではなく)を感じた。絵も日記風でごちゃごちゃしているのが似つかわしかった。
    最後のインタビューは要らないのでは?

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    2021年09月04日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    「本屋になりたい」宇田智子。

    ジュンク堂書店の社員だった著者が、那覇支店に勤めて、そのまま沖縄で退社して小さな古本屋を始める。

    そんな著者の日常、愚痴、考えること、古本屋の仕組み、新刊本屋の仕組み、などなどが綴られます。宇田さんという方が徹底して非常に謙虚で文章にもそれが現れ、僕は好感を持ちました。
    「ドーダ」感や、「結局自慢かよ」感が、ほぼありません。(この自意識コントロールはなかなかなものです。意外と難しい)
     ご自分で本を出したときの感慨や、イラストを高野文子さんにダメ元で依頼した気持ちなど、謙虚なのに文章は活き活きしています。素敵な作家さんだな、と。その後どうされてるのか分かりませんが。

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    2021年08月22日
  • ドミトリーともきんす

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    この透明な感じは、高野さんの作風なのか、紹介している科学者たちのエッセイの文章自体が持つものなのか。ちょっと違った時間の中に放り込まれるような、不思議な読後感。

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    2021年06月27日
  • ドミトリーともきんす

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    とても優しい内容で、じっくり考えたくなる素敵な本だった。想像する「もしも」の世界の設定がそもそも素敵。そうやって歴史の偉人たち、文豪たちと、心のなかでひとつ屋根の下で暮らし、毎日問を見つける生活はなんて楽しそうなんだろう。登場する若き四人の科学者たちが追究した自然科学の世界のことは一ミリも理解できてないものの、たぶんその本質にあることに、触れさせてもらったのかもしれない。そして絵が素敵!高野さん、大好きになりました。

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    2021年06月20日
  • 青い鳥 (新装版)

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    「幸せって意外と近くにあるものよ」というような、ほっこり系の話かと思いきや、ちょっと印象が違った。「人間は、人間以外の世界をぜんぶ、敵にまわしているのよ」という台詞とか、ちょっとドキッとする。
    チルチルとミチルに、同行者がいるのも意外だった。彼らが良い味を出している。
    青い鳥を探しながら、色々な世界を見るチルチルとミチル。光があれば闇があり、生があれば死があり、幸福があれば不幸がある。
    江國香織さん訳で、とても読みやすかった。

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    2021年06月12日
  • ドミトリーともきんす

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    漫画ではあるが漫画を超えている.
    四人の科学者が寮で暮らしているという設定で,湯川秀樹,牧野富太郎,朝永振一郎,中谷宇吉郎のそれぞれの著作を紹介しながら科学の一部を漫画で表現.科学的なことはともかく科学者たちの人間性に触れることのできる本.「ともきんす」がG・ガモフのトムキンスの冒険からきてるのもシャレている.女の子なのにあんまりかわいくないきん子がまたいい.

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    2020年07月10日
  • 棒がいっぽん

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    日常なんだけど日常ではない。
    不思議なわかりそうでわからない。
    掴み所のない。
    美しく慎み深い。
    始まる前に終わってしまうような。
    余韻が残る。


    美しき町の夫婦が好き。

    バスで四時にも好き。

    奥村さんのお茄子はちょっと不思議だな〜という受け止め方で大丈夫ですかね…(^^;;

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    2020年06月02日
  • 黄色い本 電子限定描きおろし特典つき

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    心地よく、頭の中がかき回される感じ。
    読み終わると、余分な力がなんとなく抜けていた。
    こういう本がかけてしまう人のことを、天才っていうのかな。

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    2020年02月29日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    ネタバレ

    沖縄でやる古本屋さんを始めた女性の話。
    もともと大型書店にいたという彼女。どこでも同じ本が買えることに対して思うところがあって、沖縄の本の多様さに魅せられたという。沖縄県産、という本の産地の考え方や地産地消の本、などの考えが目新しく感じて、おもしろかった。「読者の見える本づくり」が、なうい。

    古本屋さんや本屋さんなど、本に関わる仕事をこれからやってみたいと思っていたときだったので、ちょうどよかった。本のスポットをつくるときは、どのように本がまわっていくか、というようなことも視野に入れながらその場所や人にあった店を作りたいなあと思う。また、古本屋という存在自体が、本の価値を高めたり、本の寿命を伸ばしたりしているのだと感じた。

    具体的にどんなことがあったか、どのように古本屋業界というのは成り立っているのか、本の仕入れや売り方について、たんたんと丁寧に教えてくれる本。文章がわかりやすく、著者が若い女性ということもあり、イメージがしやすかった。本屋さんなどのやり方を知りたい人、沖縄のことが好きな人にはぴったりの一冊だと思う。

    また、沖縄に行ったことがないのに、沖縄の気分を味わえた。沖縄の得意なのは、文化的なところも、歴史的なところも、自然のことも、人のこともたくさんあって、テーマに事欠かない、貴重な日本の一部なのだと感じた。

    この本屋さんにも行きたいし、この本に出ていた沖縄の本も読んでみたい。
    (ちなみに、この本は古本で買いました!)

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    2020年07月18日
  • ドミトリーともきんす

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    どこで気になったのか忘れたけど、漫画系の受賞がいくつかあるみたいだから、それを見てチェックしたんだったかな。科学系読み物のブックガイドになっていて、各著作内容のさわりを、分かりやすく漫画化してくれているから、読書の動機付けにはもってこい。個人的には、気になった作品は特になかったりするけど(苦笑)。

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    2020年02月17日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    分かりやすい文体で本を人々に届けることの秘めた情熱が書かれている。お店に行って筆者とお話ししたいと感じた。

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    2019年07月14日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    先月、沖縄に行った時に立ち寄った市場の古本屋ウララさん。私の同居人と知り合いということで、せっかくなのでと何の気なしに購入した店主の宇田智子さんが書いた本。『本屋になりたい』というタイトルの本で、まさか自分が涙を流すとは微塵も思っていなかった。人の心を動かすのは、声高に何かを訴えるよりも、淡々と自分の思いを持って行動してそれを誠実なことばで綴ることなのだと実感する。辺野古の問題が取り沙汰される今、静かに沖縄県産本を市場の小さな本屋で売る彼女こそ、私の目のまえの世界を変える存在だった。

    沖縄県産本。私は、その存在すら知らなかった。沖縄は文化や歴史が多く、沖縄県内の出版社による本が沢山ある。しかし、本土から離れていることによる輸送量などがハードルとなり、県内でのみ出回ることがほとんどだそうだ。地産地消の県産本は、それでも成り立つほど需要がある。その県産本を、大きな本屋ではなく牧志公設市場のすぐわき、水上店舗と呼ばれる古い建物の軒先の、人が4名やっと入れるスペースで売っているのが神奈川出身の宇田さんだ。ジュンク堂という大型書店で働いていた宇田さんが、那覇店オープンを機に異動し、ついには古本屋を営むようになった経緯が丁寧に書かれている。

    出張買取も行う宇田さんは、コミュニティナースならぬコミュニティ古本屋さんだ。家に伺って、その方の本を通してそれにまつわる家や町の話を伺う。誠実な積み重ね。めちゃくちゃかっこいい女性。彼女に会いに、また沖縄に行こうと思う。

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    私には、そこに張りあえるような知識も在庫もありません。店も狭すぎます。でも、人通りだけはあります。それを活かして、沖縄本の入口になる店をつくりたいのです。

    もちろん私だって一人前の古本屋になりたいし、沖縄本に詳しくなりたいです。でも、たとえ店が広くても、ほかの専門店のように作家や大学の先生を相手にする自信はありません。そのかわりに、ふだん本を読まない人や沖縄本を知らない人に本を売るのも楽しそうだし、それならできるかもしれないと思いました。ほかの店と同じようにはなれないので、この店ならではのかたちを見つけようとしたのです。

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    自分の世界、目のまえの人の世界。小さな小さな世界ですが、確かに一冊の本が変えました。本を読むことで、借りることで、売ることで、風景や行動や関係が変わりました。積み重ねるうちに、もう少し大きな世界も変わっていったかもしれません。

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    2019年04月07日
  • ドミトリーともきんす

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    難しそうな内容だけどキャラクターがよくってよく読める
    ナカヤ君の本は、読んだ事があるから、さらに親しみがわく(^^)

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    2018年09月28日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    面白かった。身の丈にあった小さい場所で、小さい商売して、暮らして行くのもきっと楽しい。沖縄に住んで好きなことやって、って言うとなんか楽しいことばかりに思えるけど、失敗や嫌なこともきっとあるだろう。どんな本があるのか、いつか行ってみたいな〜♪~(´ε` )

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    2018年09月07日
  • 棒がいっぽん

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    『私の知ってるあの子のこと』の1ページをたまたまみせてもらって衝撃を受け購入。こんな表現力を持つひとが世にはいるのか、とただ圧倒された。この短編が1番好きだったな。他のは世界観が独特で理解が追いつかないものもあった。

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    2018年04月24日
  • ドミトリーともきんす

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    高野文子さんの本です。それだけで、社会的事件‼︎となってしまう作家さんなので、静かに味わうのみです。

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    2018年01月27日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    沖縄で古本屋を一人で営んでいる女性のそのお店にまつわる本。

    沖縄の商店街の古本屋が閉店するのを聞き、新刊書店に勤めていた筆者が会社を辞め、その古本屋を引き継ぐ。

    客観的に聞くと、筆者は決断力、行動力も非常にあるように見えるが、この本からは、淡々と、自分がやりたいことに素直に実直に従っていたら、このような結果となったというようなニュアンスで。この安定感のあるスタンスが、芯が感じられ安心できる。
    これは本屋さんのスタンスとしても同様なのだろう、色々な古本屋仲間が助けてくれているようだ。

    また、商店街の中の小さな古本屋なのにもかかわらず、自分の生活を成り立たせている利益をあげている。これは商店街という立地(観光客がたくさん来る)と、沖縄ならではの沖縄本の収集(強み、ニッチ産業的なアプローチ)が合致して、ここでしか買えない沖縄本を観光客が買えるというところにあるのでしょう。

    また、本文内にあるように本を売ってくれる70代世代の沖縄の方々との交流もあるように、地元の人との交流も確かにあることが大きい。

    出版不況、電子書店の台頭という中で、新刊販売のリアル書店(特に小さい書店)は苦境に立たされている。
    自ら本を買い取り、自分で値付けして売る、売れなくても本は返品できない、いつでも自分が売りたい本が揃えられる訳ではない、と一見新刊書店と比べると不利な古本屋も、その本屋なりの特色を出すということは、新刊書店よりも勝った部分である。

    大きく状況が変わり、苦境にたっているからこそ、その生き残りの戦略の中に新しい価値がうまれるのだと思った。

    この作者は自分の実施いしてることをビジネス本のように高らかに講釈するのではなく、自分のやっていることを実直に報告している形式なので、非常に読みやすい。

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    2017年12月02日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    素朴で優しい文体で、親しみが湧きました。
    沖縄での市場の話、小さな出版社の話、沖縄本の話、
    どれも興味深かったです。
    最初は、本屋のお商売について書かれている本、
    と思いながら手に取ったのですが、
    読み終わる時には、沖縄にも想いを馳せていました。

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    2017年09月15日
  • 黄色い本 電子限定描きおろし特典つき

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    ネタバレ

     穂村弘氏のエッセイで紹介されていた。
     初めて読んだ、こんな漫画。小説は想像力を要するもの、漫画は頭ゆるゆるでも読めるもの、と思っていた。その先入観をひっくり返してくれた。1回読んだだけじゃ理解できなかった。
     本に夢中になるあまり本の世界に入り込む、表題作『黄色い本』。本の中では何にだってなれる。いや、子どもの空想の世界で不可能はない。そんな懐かしい感覚を呼び覚ましてくれた。

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    2016年10月31日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    感想を箇条書き風に。

    ○内容はともかく、人柄が出ている文体だなぁ。
    ○それなりの経歴をお持ちの方が著者なんだな。
    ○本当に生計が立つのかな。
    ○那覇の栄町にも似たようなタイプの古本屋が出来たと聞いた覚えがある。
    ○他の著作をこの本屋へ買いに行ったらサインもらえるかな(笑)
    ○2016/06にネットで見たところ、本にではなくほかの人たちが交代で店番やってみるみたい。。。

    払ってもいい金額:600円

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    2016年07月04日