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ユーザーレビュー

  • いずみさん、とっておいてはどうですか

    Posted by ブクログ

    その博物館に届いた荷物。
    それは寄贈された、昔の思い出の詰まった玩具一式と日記。
    彼女たちの過去の姿や話に想いを馳せ、展示に至るまでの記録。
    ・玄関に荷物が届きました。
    ・「国語ノート」(日記)を読む。  ・もっとよく見る。
    ・姉妹に会いに、しいな町を訪ねます。
    ・新しい荷物が届く。  ・展示の準備を始める。
    昭和のくらし博物館の紹介有り。

    箱を開けたら登場するのは、昭和の子どもたちの思い出。
    よくぞ残してくれたと感嘆するほどの、玩具の数々。
    昭和の子どもの生活と成長が伝わってくる日記。
    それらはまるで、その時間に止まった時が動き出し、
    彼女たちが遊ぶ姿が蘇るような、不思議な感覚がありました

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    2023年02月25日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

    Posted by ブクログ

    高野文子先生の手にかかると、長い間箱の中で埋もれていた昭和のある子どもたちの玩具や生活がいきいきと蘇る。
    自分の人形もそうだったが、人形用の服や布団は手作り。主婦が皆洋裁が出来て当たり前の時代ならではのワードローブ。当時の住宅の図面の再現、カステラの箱で作ったドールハウス、博物館で展示された時の展示資料、など、見ていてわくわくする写真の数々。

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    2022年11月27日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

    Posted by ブクログ

    子どものころの日記、人形、おもちゃ、大切にとっておいた個人的なものが、時を経て、みんなが振り返る生活史になる。昭和の、生活が豊かになっていく途上の、東京の女の子の生活の一部。知らない生活なのに、なんだか懐かしいようにも思えるのは、不思議。

    平成も令和も、いつかこうやって懐かしむ時が来るんだろう。

    小学生の時に書いた日記が一冊残ってる。読むと、子どもの頃、どんなふうに世界を見ていたか思い出すから、恥ずかしさ満載なんだけど、捨てられない。

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    2022年11月09日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

    Posted by ブクログ

    昭和のTVが来る前の子供達の時間の記録。
    紙の着せ替え人形、手作りの人形の洋服(おばあさま手製の編み物がすごい!)、手作りドールハウス、おはじき、おままごとセット、少し年が上になってこづかい帳、etc. すべて「あったあった」と懐かしい。よく捨てずにとっておいたものだと感心。

    p. 99の2回の部屋のイラストの電球のキースイッチ、窓のねじり締め錠、自分の生まれ育った家にもあって懐かしくて声が出た。

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    2022年09月26日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

    Posted by ブクログ

    40冊目『いずみさん、とっておいてはどうですか』(高野文子/昭和のくらし博物館 著、2022年9月、平凡社)
    「昭和のくらし博物館」で行われた企画展示「山口さんちの子ども部屋」の展示物や準備過程を纏めたドキュメント。
    展示物は山口家という一般家庭から寄贈されたもの。ただの子どもの日記やおもちゃなのだが、それが凄まじいエモーションとなって胸に押し寄せる。
    展示を担当した高野先生の柔らかな眼差しと文章が心地よい。

    〈キセカエ人形はね、人に聞こえないように小声で、「さわらせてね」って言ってからつまみます〉

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    2025年05月09日

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