高野文子のレビュー一覧
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沖縄で古本屋を一人で営んでいる女性のそのお店にまつわる本。
沖縄の商店街の古本屋が閉店するのを聞き、新刊書店に勤めていた筆者が会社を辞め、その古本屋を引き継ぐ。
客観的に聞くと、筆者は決断力、行動力も非常にあるように見えるが、この本からは、淡々と、自分がやりたいことに素直に実直に従っていたら、このような結果となったというようなニュアンスで。この安定感のあるスタンスが、芯が感じられ安心できる。
これは本屋さんのスタンスとしても同様なのだろう、色々な古本屋仲間が助けてくれているようだ。
また、商店街の中の小さな古本屋なのにもかかわらず、自分の生活を成り立たせている利益をあげている。これは商店 -
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漫画で紹介する科学の本とお話。
小さな下宿屋「ドミトリーともきんす」に住むのはトモナガくん、マキノくん、ナカヤくん、ユカワくん。(朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹)著名な科学者が学生の姿でお話ししてくれる。
漫画は読みやすく、シンプルで、シュールで、微笑ましく、優しい。寮母のとも子さんのマイペースで前向きでおっとりした感じと、1歳くらいの娘、きん子ちゃんと無邪気でどこか大人びた可愛らしさに癒される。
紹介される本と科学の話は正直難しい。噛み砕かれているけど難しい。
でも、科学者と著者の科学への愛が感じられて気持ちいい。幾つかいいなと思う文章や本もあった。
中谷宇吉郎の本は何 -
Posted by ブクログ
全国で本屋の縮小、廃業が相次いでいる。先日は取次大手の栗田出版販売も潰れた。こんなご時世に「おれ、自分で本屋をやろうと思うんだ」なんて言ったら、「おまえ、気は確かか?」と言われるだろう。
著者がやろうとしているのはもちろん新刊書店ではなく、古書店だ(新刊書店を個人で開業しようなんて無理!) しかし 本屋の廃業の波は新刊書店だけでなく、ネット販売の普及で値崩れを起こしている古書店にも及んでいる。実店舗での経営は相当厳しい。
この「本屋になりたい」という平凡そうに見えるタイトルは、実は相当な破壊力を持っている。
しかしまあ、この著者の日常のなんとさばさばしたことか。あえて厳しい面に触れ -
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