高野文子のレビュー一覧
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僕は、「古本屋」がとても好きで、ちょっぴり苦手である。やはり、本好き(これは、「読書好き」とはまた異なる。どちらかというと、本という「物体」が好きである)であるから、こぢんまりした空間に、無数の本が並べられていることにはものすごくわくわくする。古本屋に並べられたそれらは当然、「誰かが売ったもの」である。そして、それらはわざわざ「古本屋に売りにくる」ようなちょっと変わった人がもっていたものであったり、めぐりめぐって「古本屋にやってくる」ことになったような変わったものであったりするわけで、そう考えると古本屋に並べられた本たちというのはなんだか不憫で愛おしい。日陰者たちが集められた空間が、日陰者にと
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Posted by ブクログ
柴田聡子の曲、遊んで暮らして に「るきさん読んだって諦めつかない」という歌詞があり、「るきさん」ってなんぞ?と疑問を抱いたことがこの作品を知ったきっかけ。
るきさんもえっちゃんも、なんだか自由に暮らしていてすごくいいなあ。大きな展開があるわけじゃない、ただの日常を描いた作品だけど、そこから感じられる彼女たちの生活や関係性がとても好きだった。
自分は自分、他人は他人
なんていうような意識がるきさんにはあるんだろうな。誰かがずっと隣にいなくても、1人で自分のご機嫌を取れるし、楽しく暮らせる。すごく自立した人だ。
私もこうやって生きられたらいいなと思うけど、かなり難しいことだと思う。とても尊敬 -
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なんと心に染みる作品だろう。
と言ってもジーンと胸に刺さったり、涙したり、なるほど、と感じるわけではない。
うらやましいのだ。
るきさんの生き方と感性、そして多分親友「えっちゃん」との距離感のある親密さ。
るきさんは世の何事にも揺さぶられることなく自分の感性に従っている。
えっちゃんはそれよりもちょっとだけ普通の人寄りのけれどやっぱり自分流で生きている。
るきさんもえっちゃんもお互いに認め合いながらベタついておらず、掛け替えのない存在でありながら束縛しない。
そばにいる時はそばにいるなりの親密さで過ごし、離れていればそれぞれの楽な過ごし方。
理想の二人関係だな。 -
Posted by ブクログ
ハードカバー版も文庫版も持ってる数少ない本。
「ふやけた友達」というタイトルの素敵な1曲をわたしは知っているのですが、るきさんの親友、えっちゃんから見たるきさんはまさしく、ふやけた友達なのでは?と思う。
天気の良い日にはすととーんとスキップしたり、おせんべいをくわえて自転車に乗ったり、障子張りをしながら電話に出るから聞いた話は右から左へとするする流れる。
のんびりマイペースであっけらかんとして、「気のせいかなって思えば平気よ」とかビタミンのような言葉をくれるるきさん。
ひと月分の仕事を一週間で終わらせて残りの時間を好きなように過ごしつつ、貯金もしているしっかり者な一面も。
自由(?)にお互いの -
Posted by ブクログ
ネタバレワクワクするファンタジーの言葉の数々にムネが踊ります!
そして青い鳥とは一体?と読み続けて
最終的には飼っていたキジバトでした。
この解釈について、「幸せは身近にあるもの」というものがよく見かけられますが、
キジバトって、最後逃げてしまいましたよね…。
そのため、個人的には、青い鳥は幸せを感じられる人、目に見えないものを大切にする人の証と解釈しました。
青い鳥は幸せを感じられる人にしか見えない特別なもの。
そしてそれは実は、見ようとしないだけで、
そこらへんにたくさんいるのかもね?
なんて思いました。
このネットの現代だからこそ、心にとても響く本です。
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