高野文子のレビュー一覧

  • ドミトリーともきんす

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    何気なく借りた本だったが、出だしの球面世界から惹き込まれる。赤ちゃんの視野やともこさんの視線を追って読むと自分が覗かれているような
    不思議な感覚に導く。この不思議な感覚
    や疑問が、朝永振一郎さんの言葉
    (不思議だと思うこと、これが科学の芽です。
    よく観察して確かめ、そして考えること、
    これが科学の茎です。そうして最後になぞが
    とけるこれが科学です。)に繋がっていく。

    ともこさんが営む学生寮ドミトリーに下宿している4人の若き科学者 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹。
    中でも『マキノ君 蝶々です』が好き。
    袴姿のマキノ君がイケメンっていうのもあるが、
    蝶が花の受粉の役割を担うのを人間

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    2026年01月19日
  • ドミトリーともきんす

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    朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という4人の科学者が同じ下宿屋に住んでいたら…という設定で描かれる。4人のうち中谷さんだけは岩波少年文庫の『雪は天からの手紙』など読んだことが❄️(すごくいい本です!)
    湯川氏曰く科学と詩は近く、それは「出発点が同じだからだ。どちらも自然を見ること聞くことからはじまる。バラの花の香をかぎ、その美しさをたたえる気持ちと、花の形状をしらべようとする気持ちのあいだには、大きなへだたりはない」。私と夫みたい(牧野氏みたいな人)。湯川氏の著作読んでみたい☺

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    2025年08月06日
  • ドミトリーともきんす

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    東京新聞に山崎ナオコーラさんの書評が載ってて、なんか聞いたことあるタイトルだなと思ったら2014年10月に買ってました。でも本棚から見つけるのが大変で、ついでに本棚の整理にもなってしまった本です。私は朝永振一郎さんの「物理学とは何だろうか」を読んで物理が好きになりました。その朝永さんも登場するとても楽しい一冊です。朝永さんの文章は、とても分かりやすいですが、高野文子(ふみこ)さんの漫画も自然に頭に入って来て素敵です。

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    2025年03月22日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ずいぶんと下卑た人間が見えないものを追い求める話と読んだ。とはいえ,登場人物と幻覚を共有できるだけの表現の巧みさを感じた。

    登場人物の多彩さも面白い。喋る犬猫はいいとして,パンに砂糖はどう喋るのか,果てには「光」とか「夜」!この辺りは象徴主義を意識するのが良いのだろう。特に度々言及される「青」には何の意味を含ませているのか。

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    2024年12月14日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行ったけど見つからず帰ってきて、実は家にいました
    幸せはすぐそばにあるのです
    というあらすじしか知らないなと思い読んでみた
    こんな冒険をしていたんだね

    「幸福の館」のパートが好きだった
    幸福の館には“贅沢”が、いろんな種類の贅沢がいるんだけど、チルチルの帽子についたダイヤモンドを回すと、幸福の館の隣にある「不幸の洞窟」に行ってしまう
    幸福の館は気持ちのいい場所になって“よろこび”がやってくる

    1906年に書き上げられた物語だと思えない
    名作は時代を越える
    優れた表現者は優れた予言者でもある

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    2024年12月08日
  • 青い鳥 (新装版)

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    ネタバレ

    ワクワクするファンタジーの言葉の数々にムネが踊ります!

    そして青い鳥とは一体?と読み続けて
    最終的には飼っていたキジバトでした。
    この解釈について、「幸せは身近にあるもの」というものがよく見かけられますが、
    キジバトって、最後逃げてしまいましたよね…。

    そのため、個人的には、青い鳥は幸せを感じられる人、目に見えないものを大切にする人の証と解釈しました。
    青い鳥は幸せを感じられる人にしか見えない特別なもの。
    そしてそれは実は、見ようとしないだけで、
    そこらへんにたくさんいるのかもね?
    なんて思いました。

    このネットの現代だからこそ、心にとても響く本です。
    目に見える評価だけをみるのではなく

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    2023年10月14日
  • ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事

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    本当はこれよりも古い版なのだがデータがないので仕方がない。
    デパートと言うそれだけでワクワクする場所で繰り広げられる密かなスパイ戦。ラッキーちゃんの大胆な活躍。あっさりした絵柄なのにワクワク・ドキドキ感があってお見事。
    オムライス食べたいかな?

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    2023年10月01日
  • ドミトリーともきんす

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    とても良かった。
    自然化学の本の読書案内。

    高野氏はいままで、絶対安全剃刀と棒がいっぽん、るきさんしきぶとんさん〜(絵本)しか読んだことがありませんでしたが、柔らかで繊細な、自由きままな線と温かみがありながら淡々としたストーリー(どこか観測者的な)がとても好きで。
    動機は高野氏のあとがきに…その目論みは大成功、ぜんぶの本が読んでみたくなりました。なんてあたたかな…ほんとうに、寮母さん おかあさんの眼差しで、あたたかく、それでいて入り込みすぎない…見守る姿勢、意志・意図が線に、まんがというものがたりに、ここまで表現し得るのか.と腰を抜かしました。

    話題の牧野富太郎氏も登場します。とっても魅力

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    2023年04月02日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    その博物館に届いた荷物。
    それは寄贈された、昔の思い出の詰まった玩具一式と日記。
    彼女たちの過去の姿や話に想いを馳せ、展示に至るまでの記録。
    ・玄関に荷物が届きました。
    ・「国語ノート」(日記)を読む。  ・もっとよく見る。
    ・姉妹に会いに、しいな町を訪ねます。
    ・新しい荷物が届く。  ・展示の準備を始める。
    昭和のくらし博物館の紹介有り。

    箱を開けたら登場するのは、昭和の子どもたちの思い出。
    よくぞ残してくれたと感嘆するほどの、玩具の数々。
    昭和の子どもの生活と成長が伝わってくる日記。
    それらはまるで、その時間に止まった時が動き出し、
    彼女たちが遊ぶ姿が蘇るような、不思議な感覚がありました

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    2023年02月25日
  • ドミトリーともきんす

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    面白かったです。そして、登場される明治大正昭和をまたにかけた天才秀才たちの本を読んでみたいなと、次々読書が繋がりました。ぶつりはわかりませんが、湯川秀樹先生の旅人という随筆は、幼少期からの環境や思っていたこと、感じていたことが書かれていて、そういう家族で、こういう少年で、ああゆう天才だったのかぁと、興味深く読めました。

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    2022年12月05日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    高野文子先生の手にかかると、長い間箱の中で埋もれていた昭和のある子どもたちの玩具や生活がいきいきと蘇る。
    自分の人形もそうだったが、人形用の服や布団は手作り。主婦が皆洋裁が出来て当たり前の時代ならではのワードローブ。当時の住宅の図面の再現、カステラの箱で作ったドールハウス、博物館で展示された時の展示資料、など、見ていてわくわくする写真の数々。

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    2022年11月27日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    子どものころの日記、人形、おもちゃ、大切にとっておいた個人的なものが、時を経て、みんなが振り返る生活史になる。昭和の、生活が豊かになっていく途上の、東京の女の子の生活の一部。知らない生活なのに、なんだか懐かしいようにも思えるのは、不思議。

    平成も令和も、いつかこうやって懐かしむ時が来るんだろう。

    小学生の時に書いた日記が一冊残ってる。読むと、子どもの頃、どんなふうに世界を見ていたか思い出すから、恥ずかしさ満載なんだけど、捨てられない。

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    2022年11月09日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    この作品、実はまだ観てはいない…。でも#高野文子 さんの名前を見つけて、反射的に買ってしまった次第。読んだら、早く作品を見なくちゃ!という気持ち。

    なにしろ、高野文子さんのキャラクター原案や総作画監督・小島崇史さんの丁寧なキャラクター設定、高野文子さんと監督#山田尚子 さんのコメントが、見応え&読み応えあって、楽しいのだ。
    さらに、高野さんと山田さんの対談なんて、高野文子ファンとしては涎が出る。じっくり読み込んで、作品を見たら、高野文子さんの目線を感じられそう。
    そして美術設定やイメージボードがまた、丁寧で美しくて、じっくり見てしまう。
    よし、準備万端。見始めます。
    多分、これ、古川

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    2022年11月09日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    昭和のTVが来る前の子供達の時間の記録。
    紙の着せ替え人形、手作りの人形の洋服(おばあさま手製の編み物がすごい!)、手作りドールハウス、おはじき、おままごとセット、少し年が上になってこづかい帳、etc. すべて「あったあった」と懐かしい。よく捨てずにとっておいたものだと感心。

    p. 99の2回の部屋のイラストの電球のキースイッチ、窓のねじり締め錠、自分の生まれ育った家にもあって懐かしくて声が出た。

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    2022年09月26日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

    購入済み

    山田尚子監督の手の内が解ります

    TVアニメシリーズ全11話「平家物語」を如何にして作ったかを紹介している一冊で、いわゆるファンブックに近いのでしょうが、キャラクターデザイン原案の高野文子さんや総作画監督の小島崇史によるイラストも良いので画集に近い本ですね。
    日本画っぽい色使いも作品世界にマッチしていて、山田尚子&吉田玲子のコンビにハズレはありませんね。
    良い本でした。

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    2023年03月27日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    アニメも見終わった。
    高野文子先生原案のキャラクター達がどう成立していったか、また、監督山田尚子氏の作品への心の砕き方といい、その全てがきれいに切なく映像になっていったかが滲みた。

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    2022年06月03日
  • 棒がいっぽん

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    高野さんの作品は何度も何度も読むうちに、少しずつ、しみこんでゆくように思う。登場人物たちのちょっとした仕草や動作、受け答えのときに使う言葉などが、全部借りものじゃなく、その人からにじみ出ているかんじ。この人たちの住む場所はやさしいだろうな、となりで暮らしたいな、と思う。

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    2022年05月22日
  • 棒がいっぽん

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    分かりやすい作品もあれば分かりにくい作品もある。分かりにくい作品も分かろうとしながら読む体験がとても心地よい。
    カメラで撮影していることを意識しているような構図がよいのかな。読んでいると何となくふわふわと宙に浮いているような気分になる。

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    2022年04月12日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    アニメ平家物語のキャラクターや演出がとても良かったので、こちらのメイキング本も購入。赤と黒が鮮烈な表紙。

    プロジェクトがスタートしてからの監督日記や、キャラクターの原案や絵コンテなどを通して、制作の舞台裏を見ることができる。時代モノという制約はありつつ、「以前、以後。になるような作品にしたい」という監督の熱意が、暑苦しくはなく、しなやかに伝わってくる内容。

    登場するキャラクターはどれも魅力的なのだけど、私はびわと重盛の関係性と、重盛の3人の子たちの成長が好きだったので、キャラ設定がこんな風にできあがったのだなぁと興味深く読んだ。

    表紙カバーを外すとキャラクター一覧表が出てきたり、ページの

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    2022年03月27日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    今年は大河ドラマは「鎌倉殿と13人」だし、「平家物語」のあたり年?
    中学生か高校生の頃に教科書で読んで、その「滅びの美学」のようなものに惹かれたことを思い出しつつ、同時並行で、平家と源氏の物語を堪能した。
    そしてさらに、その平家の物語の制作の裏側まで覗けるなんて。さらにさらに、高野文子の原画やコメントまでとは、なんと贅沢な。
    全部のシチュエーションひっくるめて星5つ。

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    2022年03月26日