高野文子のレビュー一覧

  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    いずみさんやわかばさんより下の世代ですが、自分の思い出と地続きの一冊です。メリーちゃんとマリーちゃんと同じ人形を妹が持っていました。自分は男ですが、友達がG.I.ジョーがうらやましくておねだりしたら、もちろん我が家では買えず、その代わりに母親が小さなぬいぐるみをつくってくれたこと、突然、思い出しました。それに探検隊みたいな洋服着せたり、忍者の衣装にしたりして、ボール箱で秘密基地つくって友達のリアルG.I.ジョーと一緒に遊んだこと、そして買ってもらえなかったこと全然引け目に感じなかったこと、なんか胸がいっぱいになります。まさに、おかあさん、ありがとうです。指人形も作ってもらったな。昭和30年代、

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    2023年01月15日
  • 青い鳥 (新装版)

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    古典名作は読みたいと思いつつ、ついつい後回しになってしまいます。内容を知っている作品ならなおのこと。
    これも子どもの頃に読んでいるのですが、江國新訳を楽しみたいと手にしました。半分以上内容を忘れていましたね。幸せな読書時間でした。

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    2022年11月23日
  • いずみさん、とっておいてはどうですか

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    高野文子さんの美しい線のイラストと共に、博物館に寄贈された、1950年代生まれのいずみさんの遊び道具や、日記を紐解く内容。
    昭和の遊び一般について広く網羅するのではなく、一個人の思い出の品をじっくり見ていくことで、より詳細に鮮明に当時の子供の遊ぶ姿や、生活が想像できました。
    お祖母さんと一緒に着せ替え人形用のお洋服を作ったり、人形遊びをしたり、雪だるま作りや、自作の劇など、日記と道具に残る遊びの内容の豊かさに驚かされます。
    そして、その当時の道具がいずみさんの母によって本当に大事に残されていたことがわかる素晴らしい保存状態…!
    まさにとっておいてくれたからこそ見られる、素敵な遊び道具と記録の数

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    2022年09月25日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    高野文子先生のキャラクターデザイン画がとにかく素敵です。これが見たかったんですー!キャラクターデザインへの先生のコメントもひとつひとつ載っていて贅沢で満足。これらの高野先生の絵を「これは宝です」と表現する山田監督の気持ち、分かる!ってなりました。山田監督と高野先生のインタビューや、美しい背景の設定画まで載っていて読み応えあり。良い本です。

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    2022年06月06日
  • 【電子書籍版限定特典付】わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

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    高野文子のキャラクターデザインの過程が詳しく載っていてよかった。現代劇として見られるように、というのが伝わるのびやかな造形。

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    2022年05月06日
  • 動物園ものがたり

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    まいごのまあちゃん、カバの飼育員の井上さん、まあちゃんのお母さんと視点が変わる。
    飼育員さんがドリトル先生シリーズが好きなのが親近感をおぼえた。みんながいいなあと思う仲良しの老夫婦が実は悲しみを乗り越えていることも、赤ちゃんカバ、モモのひとり立ちも、両親がケンカしていていやな子供の気持ちも丁寧に描かれていると思う。

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    2022年03月16日
  • 棒がいっぽん

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    奥村さんのお茄子読んで、鳥肌立ったのは私だけ??

    高野文子の本は『るきさん』や『黄色い本』も含めて三冊目なんですが、何度も噛み締めて、独特の視点描写のイラストから物語に入り込むこの感じ、高野ワールドは本当に好き嫌いが分かれると思います。一回読んだだけではなかなか理解出来ない所も多いし、共感出来ない所も(時代背景もあるけど)あるけど、不思議と何度も読み返してしまうのが、高野文子の漫画の良さなのかなとも思います。

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    2022年03月12日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    「本屋になりたい」宇田智子。

    ジュンク堂書店の社員だった著者が、那覇支店に勤めて、そのまま沖縄で退社して小さな古本屋を始める。

    そんな著者の日常、愚痴、考えること、古本屋の仕組み、新刊本屋の仕組み、などなどが綴られます。宇田さんという方が徹底して非常に謙虚で文章にもそれが現れ、僕は好感を持ちました。
    「ドーダ」感や、「結局自慢かよ」感が、ほぼありません。(この自意識コントロールはなかなかなものです。意外と難しい)
     ご自分で本を出したときの感慨や、イラストを高野文子さんにダメ元で依頼した気持ちなど、謙虚なのに文章は活き活きしています。素敵な作家さんだな、と。その後どうされてるのか分かりませ

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    2021年08月22日
  • ドミトリーともきんす

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    この透明な感じは、高野さんの作風なのか、紹介している科学者たちのエッセイの文章自体が持つものなのか。ちょっと違った時間の中に放り込まれるような、不思議な読後感。

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    2021年06月27日
  • ドミトリーともきんす

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    とても優しい内容で、じっくり考えたくなる素敵な本だった。想像する「もしも」の世界の設定がそもそも素敵。そうやって歴史の偉人たち、文豪たちと、心のなかでひとつ屋根の下で暮らし、毎日問を見つける生活はなんて楽しそうなんだろう。登場する若き四人の科学者たちが追究した自然科学の世界のことは一ミリも理解できてないものの、たぶんその本質にあることに、触れさせてもらったのかもしれない。そして絵が素敵!高野さん、大好きになりました。

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    2021年06月20日
  • 青い鳥 (新装版)

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    「幸せって意外と近くにあるものよ」というような、ほっこり系の話かと思いきや、ちょっと印象が違った。「人間は、人間以外の世界をぜんぶ、敵にまわしているのよ」という台詞とか、ちょっとドキッとする。
    チルチルとミチルに、同行者がいるのも意外だった。彼らが良い味を出している。
    青い鳥を探しながら、色々な世界を見るチルチルとミチル。光があれば闇があり、生があれば死があり、幸福があれば不幸がある。
    江國香織さん訳で、とても読みやすかった。

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    2021年06月12日
  • ドミトリーともきんす

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    漫画ではあるが漫画を超えている.
    四人の科学者が寮で暮らしているという設定で,湯川秀樹,牧野富太郎,朝永振一郎,中谷宇吉郎のそれぞれの著作を紹介しながら科学の一部を漫画で表現.科学的なことはともかく科学者たちの人間性に触れることのできる本.「ともきんす」がG・ガモフのトムキンスの冒険からきてるのもシャレている.女の子なのにあんまりかわいくないきん子がまたいい.

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    2020年07月10日
  • 棒がいっぽん

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    日常なんだけど日常ではない。
    不思議なわかりそうでわからない。
    掴み所のない。
    美しく慎み深い。
    始まる前に終わってしまうような。
    余韻が残る。


    美しき町の夫婦が好き。

    バスで四時にも好き。

    奥村さんのお茄子はちょっと不思議だな〜という受け止め方で大丈夫ですかね…(^^;;

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    2020年06月02日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    ネタバレ

    沖縄でやる古本屋さんを始めた女性の話。
    もともと大型書店にいたという彼女。どこでも同じ本が買えることに対して思うところがあって、沖縄の本の多様さに魅せられたという。沖縄県産、という本の産地の考え方や地産地消の本、などの考えが目新しく感じて、おもしろかった。「読者の見える本づくり」が、なうい。

    古本屋さんや本屋さんなど、本に関わる仕事をこれからやってみたいと思っていたときだったので、ちょうどよかった。本のスポットをつくるときは、どのように本がまわっていくか、というようなことも視野に入れながらその場所や人にあった店を作りたいなあと思う。また、古本屋という存在自体が、本の価値を高めたり、本の寿命を

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    2020年07月18日
  • ドミトリーともきんす

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    どこで気になったのか忘れたけど、漫画系の受賞がいくつかあるみたいだから、それを見てチェックしたんだったかな。科学系読み物のブックガイドになっていて、各著作内容のさわりを、分かりやすく漫画化してくれているから、読書の動機付けにはもってこい。個人的には、気になった作品は特になかったりするけど(苦笑)。

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    2020年02月17日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    分かりやすい文体で本を人々に届けることの秘めた情熱が書かれている。お店に行って筆者とお話ししたいと感じた。

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    2019年07月14日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    先月、沖縄に行った時に立ち寄った市場の古本屋ウララさん。私の同居人と知り合いということで、せっかくなのでと何の気なしに購入した店主の宇田智子さんが書いた本。『本屋になりたい』というタイトルの本で、まさか自分が涙を流すとは微塵も思っていなかった。人の心を動かすのは、声高に何かを訴えるよりも、淡々と自分の思いを持って行動してそれを誠実なことばで綴ることなのだと実感する。辺野古の問題が取り沙汰される今、静かに沖縄県産本を市場の小さな本屋で売る彼女こそ、私の目のまえの世界を変える存在だった。

    沖縄県産本。私は、その存在すら知らなかった。沖縄は文化や歴史が多く、沖縄県内の出版社による本が沢山ある。しか

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    2019年04月07日
  • ドミトリーともきんす

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    難しそうな内容だけどキャラクターがよくってよく読める
    ナカヤ君の本は、読んだ事があるから、さらに親しみがわく(^^)

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    2018年09月28日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    面白かった。身の丈にあった小さい場所で、小さい商売して、暮らして行くのもきっと楽しい。沖縄に住んで好きなことやって、って言うとなんか楽しいことばかりに思えるけど、失敗や嫌なこともきっとあるだろう。どんな本があるのか、いつか行ってみたいな〜♪~(´ε` )

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    2018年09月07日
  • 棒がいっぽん

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    『私の知ってるあの子のこと』の1ページをたまたまみせてもらって衝撃を受け購入。こんな表現力を持つひとが世にはいるのか、とただ圧倒された。この短編が1番好きだったな。他のは世界観が独特で理解が追いつかないものもあった。

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    2018年04月24日