高野文子のレビュー一覧
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一生読める一冊。
『美しき町』を読書灯のあかり一つ、寝床で読んでいたら静かに胸をつかまれた。
妻が風呂に入っている。
その湯桶がカランとぶつかる音を聞きながら、奥歯を噛みしめる。
特になにが起こるわけでもないのに、熱いものがこみ上げてきた。
八月一日。
地元の大規模な花火大会がある日。
同じアパートに住むご近所の奥さんがこの漫画を貸してくれた。
出産予定日を間近に控えた大きなおなかを抱えながら、それでも昨日まで働いていたそうだ。
パワフルでアクティブな奥さんは、産休に入るも嬉々として古本屋巡りをして、この『棒がいっぽん』を購入。
以前、僕が高野文子に興味があるといったのを覚えていてくれて、ビ -
Posted by ブクログ
不思議な味わいの短編漫画集。
「美しき町」「バスで四時に」はどこにでもある日常風景を切り取って見せた感じで、これと言った事件のない平凡な時間の中にある豊かなドラマに気づかせてくれます。
「東京コロボックル」は小人世界のるきさん。些細な出来事が楽しい冒険のように描かれています。
「奥村さんのお茄子」は先輩の無実を証明するために25年前の昼に何を食べたか思い出してほしいと突然お願いされた男性の話。シュールなシチュエーションですが、読んでいると自分の過去の記憶をも掘り起こしているようでなんとも言えない感慨があります。
いずれも一筋縄で行かない作品ながら、読後感は鮮烈で心に残ります。この感覚は高野文子 -
Posted by ブクログ
江國香織さん訳、高野文子さんの挿絵による
メーテルリンクの『青い鳥』。
子供の時分に絵本で読んだことがあるけど、
お話としてしっかり読んだのは初めて。
流石、読み継がれる名作とあって、哲学的で、
大人が読んでも(イヤ、色々な経験を経た
大人だからこそ)心に響くお話しだった。
幸せとは、あなたが気づかないだけで、
あなたの身の回りに幸せが沢山溢れていますよ
というメッセージが込められている。
目には見えないものを見る、感じる大切さ。
印象的だったのは、真夜中の墓地と未来の王国。
真夜中の墓地、死者やゾンビが出てくるのかと
恐る恐る(ワクワク)期待していたが、
現れたのは思いもしない光景だっ
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