成川裕子のレビュー一覧

  • 病める狐 上

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    何が起こるのかな、わくわく。
    登場人物たちのちりばめの巻。
    俗悪で自分自身を生きるのに一杯いっぱいのひとたち。

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    2012年02月22日
  • 鉄の枷

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    ネタバレ

    ウォルターズ作品として認識して読んだのは、これが最初です。インパクトの強い鉄の枷や、今とは異なる時代に生きた女性の生きざまが、衝撃的で、一気に読みました。

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    2011年05月27日
  • 氷の家

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    ネタバレ

    ウォルターズ作品では、3番目に読みました。最初は主人公3人が嫌な感じの人かと思ったり、刑事さんも誰が中心になるのか分かりにくくて、読みずらかったのですが、途中からとても面白くなり、一気に読みました。いつもながら、意外な展開がよかったです。

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    2011年05月27日
  • 氷の家

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    1992年に書かれ、舞台もその頃の小説なのだが、
    なんだか、戦前の香りの漂う小説だ。

    もっとも、時代に閉じ込められたような、
    田舎の村の古めかしいお屋敷が舞台だけに
    そういう書き方は正解で、しかもそれが見事に書かれていてすばらしい。

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    2010年10月31日
  • 氷の家

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    以前読んだときはもっと怖いと思っていたんだけど、私がそうとう図太い人間に変わっちゃったんだろうな…。
    最後まで二転三転する犯人の正体にはさすがストーリーテラーとしか言いようがない。でも、これより「黒い薔薇」の方が万華鏡みたいにくるくると視点が変わって読後の騙された感が強かったような気がする。
    「黒い薔薇」も購入済み。

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    2010年02月12日
  • 病める狐 上

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    一番最初は話の展開がさっぱり見えずとまどったし、前半部分は舞台装置を整えるための状況説明とかでなかなかまだるっこしかったけれど。弁護士のマークが違う観点から事態を見直したあたりから、ドミノ倒しのようにパタパタパタパタとそれぞれの登場人物が動き出し、ドラマもありアクションもありの結末までの流れはさすがCWA賞受賞作家。

    イギリスの旧家ロキャー・フォックス家の馬鹿息子&馬鹿娘、いろいろなしがらみと愛情で判断を誤ってしまったその両親、母親の方の死にまつわる不自然な点と根強い噂、残されたロキャー・フォックス大佐をいたわる弁護士、馬鹿娘の私生児として生まれたけれど養父母に育てられ毅然とした軍人に育った

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    2009年10月07日
  • 遮断地区

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    徐々に・・・
    のはずが、比較的スーッと進んで
    もちろん臨場感やら
    やばいことが起こるんだけど
    今までとは違ったわ
    これは、これで良し

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    2025年10月26日
  • 女彫刻家

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    ネタバレ

    グイグイ読ませる一冊。
    ラスト読み終わっても真相がハッキリしない。
    果たして誰が誰に取り込まれたのか…。
    私はとても好きだった。
    途中差し込まれるロマンス要素が清涼剤になってくれた。

    解説が不要とこれほど思ったことはない。
    「筆が走り過ぎ」だの書いてあったが、それはお前だろと言いたい。あまりに不快。読後感を一気に白けさせるので直後に目を通すのはおすすめしない。

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    2025年08月07日
  • 女彫刻家

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    母親と妹を切り刻んだ凶悪な犯行で無期懲役になったオリーヴ。
    精神鑑定の結果は正常で、罪を認めて弁護を拒んでいる。本当に彼女の仕業なのか...? 

    オリーヴは正常なのか?
    それとも精神異常者か?
    どこまでが真実でどこからが嘘なのか?
    その時々で変わるオリーヴのテンションにブンブン振り回される。

    さらに登場人物がそれぞれに問題を抱えていてる人ばかり。
    誰を信じたら良いのかわからなくなる。

    真実の心理描写が読みとりづらくて、ちょっと難しくて疲れたなぁ。
    最後までモヤモヤの霧がスッキリと晴れなかった。

    解説は嘘でも作品の良いところを紹介するものだと思ってたけど、「この作家は苦手だ」と酷評しまく

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    2025年02月09日
  • 女彫刻家

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    母と妹を惨殺し無期懲役に服している女性に関して、ルポライターの主人公が「本当に彼女の犯行だったのだろうか」と調査していく…というミステリ。
    真犯人とされる人物は遺体を解体する力や時間や理由を持っているだろうか…というのが疑問だが、謎解き部分は楽しめた。

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    2024年10月18日
  • 鉄の枷

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    これでミネットちゃんの4冊目かな。
    さすがにおもしろい。

    とある資産家の老婦人が自宅の浴槽で遺体で見つかる。
    体内から睡眠薬が検出され、手首がナイフで切られているその姿は一見して自殺のようでもあったが、異様なものが頭に被さられていた。
    スコウルズ・ブライドル。口やかましい女に罰として頭に被せる拘束具が。

    はたしてこれは自殺なのか、他殺なのか。
    スコウルズ・ブライドルの意味するものはなにか。

    老婦人の主治医である女性主人公に、遺産の全てを譲渡するという遺言が発表されると、関係者たちの混乱はいっそう深まっていく。


    人物かな~? 人物描写がうまいのかな~?
    最初の引きはもちろん異様な死体に

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    2024年10月17日
  • 悪魔の羽根

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    大好きなミネット・ウォルターズも本作含めて残りあと2冊となってしまいました
    次がラストってことですな
    うーん、なんとかならんかね?
    未訳作品がまだ残っておるのだよ
    創元社さん頼むよほんと

    今作はちょっとごちゃごちゃし過ぎかな?って思いました
    またいつものミネット作品にある終わり方の爽快感も少し控えめ
    なのでちょっと不満

    だけどやっぱり魅力的な女性を描かせたら当代随一!これは間違いない!(ビシィッ)
    この魅力的な女性が恐怖と向き合い勝利を収めるってのがミネット作品ですと言い切ってもいいくらい

    だから、むしろ男子に読んでもらいたい
    もしわいが「委員長」ってあだ名の中二女子だったら、学級会とか

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    2024年03月14日
  • 養鶏場の殺人/火口箱

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    大好きなミネット・ウォルターズも本作入れて残り3作
    大事に読んでいきたい

    ミネット初めての中編集、制約のある中で書かれたものらしく、ミネットらしい朗らかさがあまり感じられなかったので残念

    『養鶏場の殺人』
    うわー、こんな女いるよなーというかなりめんどくさい女性が登場
    そりやそうよね実話がもとらしいので
    さすがの筆運びで、ほんとこの女性がイライラさせられる
    上手い
    上手いけど面白いかといったら、う〜ん

    『火口箱』
    偏見による思い込みが悲劇を生むのと同様にその逆も…という社会派ミステリー
    こちらはミネットらしい朗らかな女性が登場して少し好み

    あ、でもよく考えるとミネットらしさってとことん後

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    2023年10月05日
  • 悪魔の羽根

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    凶悪犯に拉致監禁された女性の一人称形式で話が進むのだが、これがなんとも疑わしい。
    真実を隠しているのであっても、読者には理解しようがないからだ。
    そんなモヤモヤした気分を抱きながら、しかも、隠棲先の奇妙な人間関係も不可解なことばかり。
    最後まで判然としなかった。

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    2020年07月04日
  • カメレオンの影

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    「女彫刻家」で強烈なインパクトを残した作家さん。主人公の始め3分の2と後が人格が変わったのが気になった。うーん、未消化な感じが残った。

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    2020年06月23日
  • 氷の家

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    なんでしょうか?
    単なる謎解きと思えば、意外性もあってそれなりに面白い。

    ただ、事件の背景や原因となる事があまりにおぞましい。イギリスの田舎町ってこんな感じなのかと絶句する。日本の村八分とあまり変わらないというか、もっと陰湿かも。

    あまりカタルシスのないお話でした。

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    2019年09月14日
  • 遮断地区

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    積読をやっと消化。期待しすぎたかな、。 。
    パトリシアコーンウェルを読んだときのどきどき感はなかった。

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    2018年09月19日
  • 養鶏場の殺人/火口箱

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    彼女の作品としては珍しい中編集。とは言っても読み応えは十分。養鶏場の殺人はワタシ的には今ひとつでしたが、火口箱の方は良かったです。思い込みってだめですね。色々見えなくなってしまう。面白かった。

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    2018年07月01日
  • 悪魔の羽根

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    こういう展開は全く予想しておらず。
    勝手に「こんな話だろう」とイメージしていたものとあまりにも違って、むしろすがすがしい。

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    2018年01月21日
  • 破壊者

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    『惨い。酷い。辛い。』読む前からおどおどしてしまう帯付きの長編ミステリー、いつもながら読み始めると止まらないミネット・ウォルターズ。男性側から女性に対して勝手に貼られたレッテルについて注意を喚起するというのが本書の隠れた目的であるという解説の一文があった。犠牲者は遺体となって登場するので彼女の言い分は聞こえてこない。なので、周囲の証言から殺された方にも何かしら非があったように感じてしまう。実社会に置き換えて考えてみると恐ろしいことだ。ひとりの人間とは、そんなに単純ではない、いろいろな側面を持つということを忘れてはいけない。ミネット・ウォルターズにしてはめずらしく、最後に心がホッとするシーンがあ

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    2017年04月15日