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ドーセットの寒村、シェンステッドのいちばん長い日――2001年12月26日はゆっくりと過ぎていく。奇縁の導きにより村を訪れた女性軍人ナンシーは、自らに迫る危機をまだ知らない。すべてを操るのは、音もなく村のあちこちに出没する謎の男フォックス・イーヴル。移動生活者(トラヴェラー)を率いる彼の正体は何者で、何が狙いなのか。村の名家、ロキャー‐フォックス家の老婦人エイルサの死を中心に広がったさまざまな事件の環は、居合わせた人々を巻きこみ、いま静かに閉じようとしていた。二度目のCWA最優秀長編賞を受賞した、ウォルターズ会心の傑作。/解説=中辻理夫
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Posted by ブクログ
シェンステッドの名家ロキャー-フォックス家の問題多い子供達レオとエリザベスはとうに家を出ていた。当主ジェイムズの妻の不慮の死、犯人と疑われたジェイムズは次第に追いつめられていく。折しもクリスマスの時期、女性軍人ナンシーがジェイムズの弁護士と共に不審な出来事に立ち向かう。個性豊かな登場人物が描き分けられ、さまざまな愚かさや異常さ、善意でも行き違ってしまった辛さ、けれども人の交流の暖かさも希望もある…ぐいぐい食い込んでくるシャープな現実味。辛口だがやや薄味かと思ったが、う〜ん、さすがウォルターズ!「鉄の枷」と「蛇の形」の中間ぐらいの重さかな。視点が変わるのがややこしいが、これがシンプルなら、いかにも英国的ミステリ(というかやや冒険物系?)らしい展開。
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