【感想・ネタバレ】病める狐 下のレビュー

あらすじ

ドーセットの寒村、シェンステッドのいちばん長い日――2001年12月26日はゆっくりと過ぎていく。奇縁の導きにより村を訪れた女性軍人ナンシーは、自らに迫る危機をまだ知らない。すべてを操るのは、音もなく村のあちこちに出没する謎の男フォックス・イーヴル。移動生活者(トラヴェラー)を率いる彼の正体は何者で、何が狙いなのか。村の名家、ロキャー‐フォックス家の老婦人エイルサの死を中心に広がったさまざまな事件の環は、居合わせた人々を巻きこみ、いま静かに閉じようとしていた。二度目のCWA最優秀長編賞を受賞した、ウォルターズ会心の傑作。/解説=中辻理夫

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

安心安全のミネット・ウォルターズがまたしても期待に応えてくれました

どんなに陰湿で凄惨な事件が起きて、どんなにサイコパスなシリアルキラーが 登場しようが幕切れは爽やか

ミネットのファンってこういう所が好きなんだろうなぁって思うのよね

そしてわたくしもこの終わり方大好きだ
心根のいい人は必ず報われて終わる
悪い人は必ず罰せられて終わる
良い方も悪い方も一人残らず誰も忘れられることなく

あーもうすぐミネットの全作品読み終わっちゃうなー、悲しわー

とにもかくにも『病める狐』どれも素晴らしいミネット作品のなかでもかなりお薦めです

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

シェンステッドの名家ロキャー-フォックス家の問題多い子供達レオとエリザベスはとうに家を出ていた。当主ジェイムズの妻の不慮の死、犯人と疑われたジェイムズは次第に追いつめられていく。折しもクリスマスの時期、女性軍人ナンシーがジェイムズの弁護士と共に不審な出来事に立ち向かう。個性豊かな登場人物が描き分けられ、さまざまな愚かさや異常さ、善意でも行き違ってしまった辛さ、けれども人の交流の暖かさも希望もある…ぐいぐい食い込んでくるシャープな現実味。辛口だがやや薄味かと思ったが、う〜ん、さすがウォルターズ!「鉄の枷」と「蛇の形」の中間ぐらいの重さかな。視点が変わるのがややこしいが、これがシンプルなら、いかにも英国的ミステリ(というかやや冒険物系?)らしい展開。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

イギリスのドーセットの村の旧家付近で起こる不思議な出来事。フォックス・イーグルと名乗る謎の男が数々の事件の中心にいる。女性軍人ナンシーの生き方・考え方にも共鳴する。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めは何もかもがてんでバラバラな感じで、正直これはだめかもと、あきらめかけた。でもやはりミネット・ウォルターズでした。だんだんと組み合わさっていき理解が深まってくると今度はグイグイひきこまれる。後半はノンストップな感じで読み切りました。
この方の描く人物が魅力的ですよね。なんと言ってもナンシーですが、最初あんなに印象悪かったマークにしても然り。やな爺さんかと思ってたジェームズにしても然り。そして最後までわからない意外な真相。
充実した読者タイムでした。

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2018年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より続く)

とはいえ、
祖母の死や農園を狙う謎も面白かったが、
なにより、事件が解決したその後が良かった。
トラヴェラーのベラ一家が農園に住んで再生させ、
トラヴェラーの子どもが養子にもらわれ、
祖父と孫娘も仲良くなる。

やはりハッピーエンドが重要。

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2018年05月05日

Posted by ブクログ

群像劇ではなくミステリだった。
思わぬところでラブ発生。
ウルフィーが予想外に可愛く成長。
誰が盗まれた金額を支払ってくれるのか心配。


お、面白かったー。

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2012年02月22日

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