成川裕子のレビュー一覧
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安心安全のミネット・ウォルターズがまたしても期待に応えてくれました
どんなに陰湿で凄惨な事件が起きて、どんなにサイコパスなシリアルキラーが 登場しようが幕切れは爽やか
ミネットのファンってこういう所が好きなんだろうなぁって思うのよね
そしてわたくしもこの終わり方大好きだ
心根のいい人は必ず報わ...続きを読むPosted by ブクログ -
「この社会には煽動家が多すぎるのよ。そして調停する人はあまりにも少ない」
愚か者たちの饗宴といったところかな
それにしてもミネット・ウォルターズ相変わらず字が多いw
原書で読んでもそう感じるのかな?英語もっとちゃんと勉強しておけば良かったな
そして相変わらず設計図が緻密すぎる
緻密すぎる設計図...続きを読むPosted by ブクログ -
100点
この物語を読み始めて最初に思ったのは、「いやー相変わらず黒いなー」だった
イメージとしての黒ではなく、単純な色としての黒
もうページに文字がびっしりと隙間なくあって本当に黒いんだよね
ただ不思議なのは表現がとても簡潔で分かりやすいんだよね
よくある作家が自分の技術をひけらかすために日曜日...続きを読むPosted by ブクログ -
かつて当主が失踪したといわれる屋敷で胴体を食い荒らさらた死体が見つかる。誰の死体なのか?見事なストーリー展開と巧みな人物描写。このデビュー作で一躍女王となったミネットウォルターズだけにページをめくる手を止めさせない。ここまで面白いともうトリックなどどうでも良い。ミステリも小説であるからには、一流であ...続きを読むPosted by ブクログ
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ムッサオモロかった!
低所得者層(社会的底辺の人々)向け住宅街に、前科のある小児性愛者の二人ずれが引っ越してきた。という情報が流れ、そこからその地区で大暴動が起こるさまを描いた小説。
ミステリー要素は薄く、パニック小説の様相である。ちゃんとしたミネットファンは「どうしたんだ?」と言ってるくらいに...続きを読むPosted by ブクログ -
「氷の家」と同じ作者だったので。
パニック小説とか、非常事態とかあまり興味がないので、
最初は小児愛者をめぐっての貧困地区の騒ぎは、
少女の行方不明の背景だと思っていた。
だが、ジミーが登場してから、がぜん暴動の動きの方が気になっていく。
刑務所から出たばかりで、
自分が指紋を残して犯人と思われ...続きを読むPosted by ブクログ -
ネットで見かけて。
「フレッド・フィリプスが走ってる」
すごい始まりだ。
思わせぶりなところはなにも無く、ただ事実を述べているだけなのに、
それがわざわざ語られなければならないところに、インパクトがある。
あっという間に作品に引き込まれる。
行方不明者と身元不明死体。
田舎の村とスキャンダル。
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すっごく面白かった!
さすが、英国ミステリーの女王の小説だわー。
ストーリーも構成、スピード感、キャラクターの設定など上手く組み立てられてて、読むのを飽きさせない。
翻訳も上手く訳されて読みやすかった。
みんなそれぞれが、良けれとやったことが裏目にでて酷いことになったなぁーと。
そんな中、やっぱ...続きを読むPosted by ブクログ -
「火口箱」は人生ベスト級の中編。素晴らしい!!読みやすさを意識して書かれているので、初心者にもオススメ。オチを知って再読すると、この中編の凄さがよりわかった。Posted by ブクログ
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英国ミステリの女王ミネット・ウォルターズの作品。
誘拐された女性記者が立ち向かったのは‥?!
コニー・バーンズはロイター通信の記者。
アフリカのシエラレオネで連続暴行殺人事件が起き、犯人は逮捕されたが、コニーは傭兵のマッケンジーに疑いを抱く。
後に、コニーは何者かに誘拐される。
当時、記者が誘拐さ...続きを読むPosted by ブクログ -
コニーは、ロイターの記者で、彼女が殺人犯ではないかと疑っている男に拉致監禁される。三日後彼女はほぼ無傷で開放されたが、彼女の証言は曖昧でしかない。そして彼女は、イギリスの田舎に隠れ住む。
なんとも難しい設定にしたもんだと思った。
主人公が記者で、しかも彼女の視点のみで描かれている。つまり、彼...続きを読むPosted by ブクログ -
星4つにするか、5つにするか迷った!迷って星5つにした理由は全体に途切れることなく続いた疾走感がたまらなく良かった。謎解きではないが、ハラハラドキドキが止まらない作品でした。Posted by ブクログ
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中編二作。どちらも面白いが、「養鶏場の殺人」のほうは、ミステリーの手法としてとても斬新な気がした。dそれほど特異性のある事件ではないにもかかわらず、ホラーのような怖さを感じさせる。ちょっとしたことが様々な連鎖によって恐ろしい事態に発展していくのは、最新作の「遮断地区」とも共通している。Posted by ブクログ
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設定が日本ではちょっと想像がつかないような状況なのだが、ありきたりの社会に潜む病巣のようなものが描かれていてぞっとした。まかり間違えば、暴動など簡単に起きてしまうのではないかという思いにかられるほど説得力がある。
登場人物が多いが、個性的な人物造型で、魅力的だった。Posted by ブクログ -
ミネット・ウォルターズの本は初めて読んだが、最後に救いがあって良かったと思う。
悪意のある一言が引き金になってもたらされた事件。
悪いことに悪いことが重なって、落とさなくてもいい命を落としてしまったことは、とても残念。
他の著書も読んでみたい。Posted by ブクログ -
団地で起きた暴動と少女の誘拐の話が平行して語られる。
いかに人はいい加減かということや、集団の怖さが、それぞれの立場で緻密に描かれていてとにかく濃いです。
小説版「24時間」って感じ。
きっかけは、無責任な人の一言だったんだけど、それが転がっていくというか延焼していくさまがとにかく怖い。...続きを読むPosted by ブクログ -
英国ミステリの女王の新作。といっても翻訳の上でですが。
推理小説というよりパニックものだからか、翻訳する順番が後になったようです。
スリルと爽快感があり、面白かったですよ。
低所得層が暮らすバシンデール団地。
1950年代に建てられた団地は、しだいに孤独な老人や未婚の母と父親のいない子供でいっぱい...続きを読むPosted by ブクログ -
ミネット・ウォルターズの長編第三作。原題の『Scold's Bridle』というのは、昔の英国で使用されていた舌を押さえる金具の付いた拘束具のことで、口うるさい女性に罰として被せていたものなのだそうです。
事件は、ある資産家の老婦人、マチルダが手首を切って浴槽で死んでいたことから始まります。それ...続きを読むPosted by ブクログ -
英国ミステリの女王ウォルターズの新刊。
イングランド南端のチャプマンズ入江。
男の子の兄弟が、浜辺で女性の死体を発見する。
あわてふためく二人をなだめて、事態がよくわからないまま携帯で通報したのは、たまたま散歩していた俳優のスティーヴン・ハーディング。
そこへやって来たのは、近所の馬預かり所の経営...続きを読むPosted by ブクログ -
海岸に女性の遺体が打ち上げられる。その海岸から離れた街では、彼女の三歳の娘が保護されていた。
レイプし殺した犯人を追うということは、被害者のことも知るということになる。この被害者の人となりがわかればわかるほど、憂鬱な気持ちになっていくのだ。人は誰だって秘密があり、暗部がある。皆それを隠して生き...続きを読むPosted by ブクログ